エコミューズ活動報告書第9号が完成しました!PDFはこちら
活動報告書には2023年に行った活動や寄贈していただいた資料の一覧などを掲載しております。
【バックナンバー】
こちらのリンクから、第1号から第9号すべての活動報告書をご覧いただけます。お時間がある際にぜひご覧ください(o^―^o)ニコ
(スタッフ大島)
エコミューズ活動報告書第9号が完成しました!PDFはこちら
活動報告書には2023年に行った活動や寄贈していただいた資料の一覧などを掲載しております。
【バックナンバー】
こちらのリンクから、第1号から第9号すべての活動報告書をご覧いただけます。お時間がある際にぜひご覧ください(o^―^o)ニコ
(スタッフ大島)
7月22日(月)に、西淀川・公害と環境資料館エコミューズでは、対面・オンラインを活用して定例会議と資料勉強会を行いました。
今回の勉強会では、戦前・戦中から高度経済成長期までの期間に撮影された写真と、1980年に行われた公害の聞き取り調査に関する資料について、小田館長にお話しいただき勉強しました。当時の写真を見てみると、工業化が進む中で、地盤沈下の被害や黒々とした大量の煙を見ることができ、公害の被害をより具体的に感じることができました。また、聞き取り調査の資料では、当時の方の経験に基づいた語りを残す資料として貴重なものであり、読み進めるなかで公害が市民に与えた被害の重大さを感じました。(スタッフ大島)
次回のあおぞら市はお久しぶりのOLIPPAオリッパさんの出店があります!
自家栽培のオリーブ葉で作ったお茶やハーブソルトなど
暑い夏の疲労回復にぴったりですよ~
その他にも、谷口ファームさん、かるる市さんのオーガニック野菜の販売、
富士製ぱん工場さんのパンの販売、
介護アロマサークルレイズさん、楽成体さんのマッサージなど
ぜひ皆様のお越しをお待ちしております。
・・・・・・・・・・・
日 時=2024年7月24日(水)10:00~13:30(順次開店)【雨天決行・荒天中止】
場 所=あおぞらイコバ(あおぞらビル1Fの地域交流スペース)
最寄駅JR東西線「御幣島(みてじま)」駅 8a出口スグ
地図・アクセス https://aozora.or.jp/accesscontact
・・・・・・・・・・・・
■OLIPPAオリッパ
自家栽培オリーブ葉のお茶、ハーブソルトなど販売 ポリフェノール豊富で抗酸化作用のあるオリーブ葉でハーブソルトやお茶などを手作りしています。
自家栽培のオリーブとローズマリー 、完全天日塩、国産無農薬の玉ねぎやにんにく、唐辛子を使ったハーブソルトが人気商品です。滋味豊かなオリーブ葉をぜひ味わってみてください。
■谷口ファーム
兵庫県加東市東条町で生産した野菜です。
■かるる市
奈良県宇陀市でお米を農薬と除草剤を使用せず天日乾燥にて収穫します。
■富士製ぱん工場
天然酵母、国産小麦でアマランサスというミネラル豊富な
南米原産の雑穀を混ぜ込んだ、ひと口食べると笑顔になれるんです
■介護アロマサークルレイズ
11:00~13:30
〇精油(エッセンシャルオイル)の香りに包まれて触れ合いながらハンドケアで癒し空間を提供します。介護アロマサークルレイズというボランティア活動をしています。興味のある方一緒に活動してみませんか?
1回15分 500円
〇アロマスプレークラフトワーク
お好きな香りを選んでアロマスプレーを作ります。 1回 500円
リラクゼーション、眼精疲労に。
■足つぼマッサージ楽成体
体の疲労と痛みを早急に緩和する健康ルームからあおぞら市へ出張マッサージ。
今後の予定
<2024年>7/24、(8/14はお休み)、8/28
※あおぞら市は毎月第2・第4水曜日に開催しています。
※開催は予告なく変更する場合がありますので、詳しくはお問い合わせください
★☆★出店者募集中★☆★
あおぞら市で一緒に素敵なお店を出しませんか?野菜や雑貨、その他応相談。1スペース
500円
★地域交流スペース「あおぞらイコバ」貸出中 ~出会い、憩い、つながる場所に~
あおぞらビル1Fの地域交流スペース「あおぞらイコバ」は、会議、ギャラリー、コンサート、上映会などにご利用いただけます。https://aozora.or.jp/ikoba
午前:1,000円/午後:1,300円/夜間:1,300円/全日:3,000円
2024年度の西淀川区内の二酸化窒素の自主測定結果の報告です。
あおぞら財団では、年に2回、西淀川区内で二酸化窒素(NO2)の自主測定をしています。この自主測定は、大阪から公害をなくす会が主体として大阪府下で行っている調査に協力する形で行っています。
西淀川区はかつて公害の街と呼ばれ、長期間にわたって大気汚染物質濃度が高く、甚大な健康被害をもたらしました。累計7,000人を超える方が公害病として認定されています。西淀区内には環境省や国交省が測定している測定局がありますが、そういった場所以外の大気汚染がどうなっているのかを把握するために、独自で測定を続けています。
西淀川区では、道路沿道環境の大気汚染を改善するために、道路管理者と公害患者が共に話し合う場として西淀川道路連絡会を開催しています。この連絡会は、公害裁判において、原告(公害患者)・国・旧公団(現・高速道路会社)との間で交わされた和解条項に基づいて設置されたものです。今までにPM2.5の測定の早期開始、国道43号沿道の環境対策、環境ロードプライシング等の様々な対策を行っています。NO2の自主測定はこれらの対策の成果の評価ともいえます。
■測定概要
測定方法:大気中のNO2濃度を測定できる「天谷式カプセル」を用います。24時間暴露したカプセルにザルツマン試薬を入れ、NO2を化学反応、発色させ比色分析により濃度を測ります。
測定場所:西淀川区内 5か所
■測定日:
2018年度 | 6月7日(木)17時~8日(金)17時 |
12月6日(木)18時~7日(金)18時 | |
2019年度 | 6月6日(木)17時~7日(金)17時 |
12月5日(木)17時~6日(金)17時 | |
2020年度 | 6月4日(木)17時~5日(金)17時 |
12月2日(木)17時~3日(金)17時 | |
2021年度 | 5月20日(木)17時~21日(金)17時* |
12月4日(木)17時~5日(金)17時 | |
2022年度 | 6月17日(木)17時~18日(金)17時 |
12月1日(木)17時~2日(金)17時 | |
2023年度 | 6月1日(木)17時~2日(金)17時 |
12月7日(木)17時~8日(金)17時 | |
2024年度 | 6月6日(木)17時~7日(金)17時 |
*ソラダス2021にて測定
■測定結果
単位(ppm) | 2018年6月 | 2018年12月 | 2019年6月 | 2019年12月 | 2020年6月 | 2020年12月 | 2021年6月 | 2021年12月 | 2022年6月 | 2022年12月 | 2023年6月 | 2023年12月 | 2024年6月 | |
1 | 出来島小学校(国道43号) | 0.043 | 0.040 | 0.053 | 0.021 | 0.036 | ― | 0.024 | 0.033 | 0.033 | 0.020 | 0.025 | 0.035 | 0.019 |
2 | 大和田交差点(国道43号) | 0.056 | 0.050 | 0.066 | 0.029 | 0.035 | 0.036 | 0.036 | 0.036 | 0.046 | 0.027 | 0.063 | 0.044 | 0.035 |
3 | 歌島橋交差点(国道2号) | 0.049 | 0.034 | 0.050 | 0.021 | 0.030 | 0.023 | 0.177 | 0.026 | 0.034 | 0.018 | 0.037 | 0.036 | 0.018 |
4 | あおぞらビル前(国道2号) | 0.040 | 0.031 | 0.046 | 0.017 | 0.030 | 0.023 | 0.177 | 0.033 | 0.026 | 0.021 | 0.053 | ― | 0.022 |
5 | 緑陰道路(エルモ前) | 0.031 | 0.021 | 0.030 | 0.009 | 0.012 | 0.010 | ― | 0.022 | 0.016 | 0.009 | 0.024 | 0.027 | 0.008 |
2024年度6月測定分について、緑陰道路で計測したうちのカプセルの一つが落下してしまったため、1つのカプセルのみの計測結果です。
今まで12月より6月の方が濃度が高い傾向にありましたが、今回は全体的に前回の2023年12月のデータよりも低いという結果になり、すべてのデータが環境基準の下限値より下回っていました。なお、2023年6月の測定日は、曇り~晴れ、湿度は41~62%、風速1~3m/sでした。
今回計測した中で一番濃度が高いのは、大和田交差点で0.035 ppm。交差点の真ん中で計測しています。同じ国道43号沿いですが、出来島小は0.019ppmと低くなっていました。
自主測定は国道沿いを中心に測定しています。近年、国道43号の交通量は減少傾向にあり、2000年には8万台を超えていましたが2023年には7.2万台に、2万3千台を超えていた大型車は1万7千台ほどになっています。自主測定の結果からは、道路沿道対策の効果があるとは言いづらいですが、道路連絡会等を通して、道路沿道対策を継続して実施するよう国や阪神高速道路株式会社にはたらきかけ続けます。
なお、2021年9 月にWHO(世界保健機関)が 0.012ppm 以下という指針を示しています。2024年6月の測定でWHOの指針を下回っている箇所は緑陰道路のみで、道路沿道ではまだまだ達成できておらず、まだまだ見えない汚染が続いています。
※二酸化窒素に係る環境基準(日本):1時間値の1日平均値が0.040ppmから0.060ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。
参考:大阪から公害をなくす会「ソラダス・NO2測定運動」
参考:大阪市「大気環境の状況」
参考:西淀川道路連絡会 道路沿道の環境対策を検討するために、道路管理者と公害患者が共に話し合う場です。今までにPM2.5の測定の早期開始、国道43号沿道の環境対策、環境ロードプライシング等の様々な対策を行っています。
西淀川公害訴訟の被告企業のひとつである神戸製鋼の元法務室室長で、訴訟の担当者だった山岸さん。
裁判当時の企業の取り組みや、訴訟担当者として、また今となって感じる想いを語ったインタビュー映像をyoutubeで公開しました。
【山岸 公夫さん】 1943年生まれ。西淀川公害訴訟の被告企業のひとつである神戸製鋼の元法務室室長で、訴訟の担当者だった。現在はあおぞら財団の理事を務める。
映像協力 岸本景子
解説出典:「記録で見る大気汚染と裁判」独立行政法人環境再生保全機構
制作・著作 公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
※この動画は地球環境基金の助成を受けて作成しています。
●インタビューの全容(テキスト)は下記のサイトからダウンロードして読むことができます。
▼外部サイト(ストアーズ)
オーラルヒストリー「企業の側からみた西淀川公害」山岸 公夫さん(元神戸製鋼)