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西淀川交通まちづくりプロジェクト 意見交換会の開催


2011年2月28日(月)18:30-20:00
場所:あおぞらビル3階 会議室
参加者 16名(+スタッフ3名)

 2月28日に、西淀川交通まちづくりプロジェクト 意見交換会を行いました。参加者は、スタッフを含めると全部で19名です。今回は、プロジェクトの参加者に加えて、区役所の区民企画担当の方3名、第2回目に講師としてきていただいた視覚障害者の山本美恵子さん、千舟地区で自転車対策に取り組んでいらっしゃる日下一夫さんも来て下さいました。

 今回の意見交換会は、交通まちづくりプロジェクトの1年間の成果報告および区役所との意見交換を目的として開催しました。提案内容は、JR塚本駅前周辺の放置駐輪を中心とした自転車を活かしたまちづくりについて、障害者の模擬体験会、バリアフリーマップ等の誰もが移動しやすいまちづくりについてです。


写真:交通まちづくりプロジェクトから区役所に提案している様子

 主な意見として、次のようなものがでました。
 【JR塚本駅周辺の自転車対策協議会の設置について】
 (プロジェクトの参加者から)
  ・JR塚本駅の放置駐輪で、障害者の方、歩行者、いろんな人が困っている。
・自転車まちづくりについて、まちのビジョンを地域で作る事が大事ではないか。
  ・JR塚本駅周辺については、西淀川区を先行して対策を行ってはどうか。
  ・協議会を作らないと話が進まない
  ・協議会では、警察、JRなど、様々なところの協力を求める事ができる
 (区役所から)
  ・塚本駅は淀川区に位置している。塚本駅の放置駐輪は、西淀川だけでは解決できない。
  ・問題意識は、淀川区と西淀川区の両方で共有している。
  ・淀川区や住民と一緒に協議していこうとしている。
  ・西淀川区は、駐輪対策を早く始めた。淀川区は、新大阪駅などを先に取り組んでいる。
  ・西淀川区と淀川区で少しタイミングが合わない。時間がかかる。

 【駐輪場の情報について】
 (プロジェクトの参加者から)
  ・看板をわかりやすく設置して欲しい。もっと語りかけるような書き方にしてほしい。
  ・駐輪場の情報が不足している
  ・空いている駐輪場に誘導した方が良い。情報は協議会がなくても共有できる。
  ・駐輪場が空いている時は、「空」の表示をしてはどうか。
 (区役所から)
  ・行政が作る看板は、情報に漏れがないようにしているため、文字が多くなってしまう。
  ・できることは、建設局と一緒にやっていきたい。

 【自転車のマナーについて】
 (プロジェクトの参加者から)
  ・ハードの整備と心の整備の両方で、まちの方針が必要。
  ・西淀川区に住んでよかったと思えるようにしていきたい。
  ・柏里商店街は放置駐輪が多くて、盲導犬と一緒に歩きにくい。
  ・せめて、誘導ブロックの上には駐輪しないでほしい。
  ・困っている人がいるということを共有していきたい。
  ・聞いただけではなく、体験して実感していかないとわからない部分がある。
  ・近くに住んでいる人が自転車に乗っている。歩ける距離の移動は、できるだけ歩いてほしい。
  ・無灯運転や2人乗りもいる。
 (区役所から)
  ・マナーが大事である。放置駐輪はいたちごっこになっている。
  ・区では、小学生を対象にしたマナー教室も実施している。
  ・マナーを含めた対策が必要である。新たな駐輪所の設置には時間がかかる。
  ・駐輪場を無料にすると、置き方が乱雑になり、廃棄する目的で駐輪する人もいる。
  ・駐輪料金の150円/日は上限で、条例で決まっている。遠いところは、駐輪料金を安くしている。
  ・自転車マナーへの罰則は、西淀川区だけの話ではない。

 【住民と行政の協働について】
 (プロジェクトの参加者から)
  ・ボランティアで手伝ってもよいという人もいると思う。
  ・住民のアイディアをどこに持って行けばよいのか。
  ・区の方針を示していただいた上で、市民、財団ができることを考えていきたい。
 (区役所から)
  ・区は、地域の人々の積極的な協力を必要としている。できることから取り組んで行きたい。

 本年度の交通まちづくりプロジェクト活動は、今回の意見交換会で一旦終了いたします。来年度も引き続き、活動していく予定です。具体的な内容が決まりましたら、blogやチラシなどでお知らせしていきたいと思います。

– – – – –

第1回目の報告はこちら:「お話&疑似体験! 車いすの視点でまちをチェックしよう」
第2回目の報告はこちら:「お話&疑似体験! 視覚障害と高齢者の視点でまちをチェックしよう」
第3回目の報告はこちら:「話合い:西淀川区の移動・外出について話し合おう」
第4回目の報告はこちら:「西淀川区内の移動・外出の現状について調べよう(1)」
第5回目の報告はこちら:「西淀川区内の移動・外出の現状について調べよう(2)」
第6回目の報告はこちら:「西淀川区内の移動・外出の現状について調べよう(3)」
第7回目の報告はこちら:「調べた話し合った内容の使い方について話し合おう」

– – – – –
西淀川バリアフリーマップ(どなたでも編集ができます)
西淀川バリアフリーマップに関するblog記事

(谷内)




Filed under: 地域づくり | 西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2011/03/10(木) 10:53

日中NGOシンポジウム〜環境教育をめぐって


2月23〜26日まで中国・北京に行ってきました。目的は、「第三回日中NGOシンポジウム〜環境教育をめぐって〜 主催:JICA(日本国際協力機構中国事務所)とCICETE(中国国際経済技術交流中心)に参加するためです。日本から12団体、中国から50団体ほど、100人以上の参加者が2日間に渡って、意見交換を行ないました。

昨秋に来日いただいた李さん・張さんとも再会できました。

24日午前は開会式で、日中両国から挨拶や講演(烏恩氏:北京林業大学園林学院森林旅学部、諏訪哲郎氏:学習院大学文学部)、午後は2つの分科会(自然体験型分科会、学校・コミュニティ分科会)に分れ、それぞれで日中のNGOが活動報告を行いました。あおぞら財団(藤江)は、学校・コミュニティ分科会に参加し、「西淀川地域で進めている環境教育」について報告して来ました。

緑色漢江の方の発表、通訳無しでも十分熱意が伝わりました


翌25日も、分科会に分れ、日中両国のワークショップを各2つずつ体験しました。私が参加した学校・コミュニティ分科会では、日本側から西田真哉氏(トヨタ白川郷自然学校)と山本幹彦氏(NPO法人当別エコロジカルコミュニティーTEC)からの報告&ワークショップがあり、私自身もとても勉強になりました。中国側からは、北京緑之行環境文化交流センターと魔法猫ECO手作り工房からの報告&ワークショップで、身体と頭を使って環境のことを学べる手法で言葉は分らなくても十分楽しめました。
漢江の水を北京に引く(南水北調)ことを考えるワーク
・・・手の甲の水滴を隣の人に渡していく、、、ムズカシイ

鳥の絵を描いて、用紙を破り、その破片をつなぎ合わせるジグソーパズルのようなワーク

25日夕方から総まとめの全体会。ファシリテーターの川嶋直氏(財団法人キープ協会)の進行での「椅子取りゲーム」では、今回の振り返りをしながら、グループで競争し、盛り上がりました。熱気を感じた、中国でも自然学校をつくります!、まずはメール交換から、など交流の成果が語られました。
最後に、日本側講師・ファシリテーター5名が壇上に立ち、まとめの挨拶をされました。その一部をご紹介します「、、、最後に、日本の環境教育ネットワークの合言葉は「隠している場合じゃない」です。私たちは日本の環境教育への挑戦の成功も失敗も隠すことなくお伝えします。どうぞ皆さん同士もお互いの経験や知恵をオープンにすることによって、様々な新たな可能性を産みだす創造的なネットワークが作られることを期待します。」

私が北京に着いた日はえらいスモッグで近くのビルも見えない状況で、出発日は雪。次の来中時は、晴れてほしいです。

「人民網日本語版」2011年2月25日http://j.people.com.cn/94476/7300353.html

みずしま財団のブログにも記録あります。

おまけ:ホテル近くのショッピングセンターの派手派手イルミネーション。

(記:藤江)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2011/03/07(月) 18:31

タンデム自転車貸し出しスタート!


2011年3月6日、大阪市淀川区にて開催された「第4回 Do!ほっこり市in野中」に、タンデム自転車を貸し出しました。これは、同イベント関係者の視覚障害者の方から依頼があったもので、秋に淀川河川敷で開催される予定のイベントに向けて、タンデム自転車のPRをしたいとのことでした。

あおぞら財団も協力している「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」では、希望者が気軽に試乗ができるように、タンデム自転車13台を数箇所に分けて保管しています。
多くの方に体験していただこうと貸し出しも行なって行くことになりました。その第一弾として、今回貸し出すことになりました。依頼者は、一昨年の長居公園での試乗会に参加した時から、こうした機会を待っておられたそうです。ありがたいことです。


あおぞら財団から、大野川緑陰道路を抜けると、そこは淀川区です。これまでは車での輸送が多かったのですが、自走できるというのはラクチンです。寄贈いただいた「八尾ライオンズクラブ」さんに改めて感謝。

イベントには多くの方が参加しておられ、アットホームな雰囲気でした。最初は、安全面を考えて、端っこで子どもや視覚障害者の方に乗っていただいていました。始めて乗ると、最初はコワイという子もいましたが、慣れてくると楽しそうでした。そのうち、もっとPRした方が良いだろうということで、グランドの真ん中で、警備の人に見守られながら、走ることに。やっぱり走行距離が長い方が楽しい乗り物です。秋の河川敷でのイベントが楽しみです。

というわけで、あおぞら財団では、タンデム自転車を貸し出します。大阪府下の公道でも乗れる三輪タイプが2台あります。一日500円/台、イベント貸し出し2,000円/台です。お気軽にどうぞ。

参考:JCA [平成21年度] タンデム自転車の普及に関する調査研究事業報告書がダウンロードできます。http://www.j-cycling.org/about/research.html

(担当:藤江)




Filed under: 地域づくり | タンデム自転車 | 地域づくり | 自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2011/03/06(日) 16:03

矢倉海岸定例探鳥会(第113回)


日時:2011年3月5日(土)9:30〜12:30
天候:快晴

朝は気温が低く、寒かったのですが、徐々に暖かく
なってきました。

大野川緑陰道路で【ツグミ】をじっくり観察。
渡り鳥です。今の時期は、長旅に備えて、地中のミミズなど
を食べて、まるまる太っています。
何の気なしに、ちょこちょこ地面を歩いているように見えますが、
地面の下にミミズがいるかどうかを、ちゃんと感知しながら
歩いているそうです。

●ツグミ(撮影:橋本正弘氏)

そうこうするうちに、【シメ】を発見。
気が強く、警戒心も強いらしいです。
鳥にもそれぞれ性格があるのですね。


淀川に出ると【カンムリカイツブリ】がいました。
「ヒゲがあるかなあ?ヒゲが見れるかなあ?」と
野鳥の会の橋本さんが、やたらと「ヒゲ」を気にされているので、
「ヒゲってなんですか?」と聞きました。
(鳥にヒゲなんか、生えたかなあ?と疑問に思ったもんで)

【カンムリカイツブリ】のオスは、冬の間は白い頬をしていますが、
繁殖の時期になると、そこに茶色いヒゲが伸びてくるそうです。
「メスにとっては、それが、チャームポイントなんや」と橋本さん。
「あのヒゲ、素敵!」ってな感じでしょうか。いいですね〜

図鑑を見ると、他にも【ハシジロアビ】や【ハジロカイツブリ】なども
冬と夏で色が随分と違っています。
夏になると、メスの注目を集めるために、派手になるんですね。
そして、そんな派手なオスは子育てをしないそうです。
・・・「イクメン」には程遠いようです。


今回は34種の鳥が確認できました。

カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、オカヨシガモ、
ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ミサゴ、
オオバン、シロチドリ、セグロカモメ、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、タヒバリ、
ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、アオジ、
カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、
エナガ、ホオジロガモ、シメ

加えて、野鳥の会の丸橋さんが、【シロハラ】の羽根を見つけました。

次回は2011年4月2日(土)9時半からスタートします。
参加希望の方は阪神なんば線「福」駅にお集まりください。

◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら

◎日本野鳥の会大阪のHPはこちら

■おまけ写真■

●こんなに大きなゴミを捨てに来る人がいます。あかんやん。(神崎川沿い)

●大野川緑陰道路沿いで農園を発見

●ウスバフユシャクの羽(いわゆる蛾です)

鎗山善理子(あおぞら財団)




Filed under: 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2011/03/05(土) 17:59

日中の公害・環境問題を考える学生セミナー(2/27)


こんにちは。

昨日2月27日は、終日、うららかな陽射し。
財団軒下に咲く、鉢植え菜の花に対し、のどけき春よ、
と思わずつぶやきたいような、
にげる2月最後の日曜日でした。

さて、そんな行楽日和、あおぞら財団主催、
【日中の公害・環境問題を考える学生セミナー】が行われました。
今回のセミナーは、
日本と中国、各々の国籍を有する学生が対象。

『西淀川に於ける大気汚染公害』を素材として、
フィールドワークや、グループワークを、みんなで一緒に行いながら、
・日本の公害経験を学びつつ、
・日中両国における公害・環境問題の知識をシェアし、
・公害・環境問題に対する関心を深めていこう、との狙いでの開催。

財団研修中の筆者も、お手伝い参加させていただきました。

以下、セミナー概要を、レポートいたします。
(一日がかり、メニュー盛りだくさん<セミナー>ゆえ、少し、長文です。ご容赦を。)

ーーーーーーーーーーーー★

『おはようございます!!』
いつも元気一杯、財団研究員・林美帆さんの挨拶で、セミナースタート。
10時から、15時30分の予定。

中国からの留学生6名、と、日本人学生5名、西淀川に縁のある日本人の方1名、の
計12名が参加してくださいました。

●さっそく、「プログラム概要」説明の後、「自己紹介」。

学生、ということで、
自分の研究テーマなどを話しつつ、
興味がある環境問題、などを話していくうちに、
場が和やかに・・・

バックグラウンドは、
・学部3年生から、博士課程の院生まで、
・農学、法学、社会心理学、倫理学、等々、さまざま。

切り口は多様ながら、
大気・水・有害化学物質・廃棄物問題、等々、
<環境問題>に関する研究・専攻の方が多い様子。

●「自己紹介」に続き、「グループ分け」。

日本・中国バランスよく、4名づつ3グループになり、
一つの机を囲みます。

●さてさて、午前中は、財団での座学中心メニュー。

まずは、①林研究員から、DVDも利用しつつ、プレゼン。

 ・過去の大気汚染状況や、それによる<被害>状況、
  大気汚染訴訟の概要を中心とした『西淀川公害のあらまし』、
 そして、
 ・『あおぞら財団の活動概要』、などについて、説明。

次に、②『西淀川公害患者と家族の会』事務局長の永野千代子さんによる、経験談。

 ・永野さんの目をとおした
  『大気汚染による<被害>と住民運動』が語られます。

  

そして最後に、③あおぞらビル6階屋上から、西淀川を(スズメの目で)鳥瞰。
 
 ・西淀川の大まかな地理、幹線道路の配置、等々について、
  林研究員から、駆け足での説明。

●一息つけるかつけないか、
 慌しく、30分のお昼休み休憩をはさみ、
 動いて、話す、午後の部へ。

まずは、①西淀川地区のフィールドワーク(現場見学)。
 
 ・マイクロバスに乗って、林研究員の説明を受けつつ、
  中島地域の工場群や、国道43号線、
  高い防塵壁に囲まれた出来島小学校、緑陰道路、等々を、見学。
  
  国道43号線では、
  バスを降りて、とことこ、歩きます。
  
  自動車交通による、沿道被害の低減のための、諸施策も見てまわります。

  PM2.5の測定器、
  光触媒を用いた大気浄化装置等のフィールド実験装置、等々、見物。
  防音壁は、<あるとこ、ないとこ>を両方歩き、自分の耳で、効果を実感。


そして、②財団にもどり、再び、座学。
  あおぞら財団理事長・村松昭夫弁護士から、講話。

  ・西淀川公害訴訟はじめ、公害問題等に取り組んできた村松弁護士の視点で捉えた、
   中国の環境訴訟の現状等について、聴講。
  
  「文化・制度の違いはあれど、
   少し早く、経済的成長を経験した日本人として、
   自分が重要だと思うこと、を発信していく」
   そういう場としての交流が重要、とのこと。

気付けば、最終プログラム、③グループワークです。

  ・各グループごとに、
   セミナーメニューを振り返り、グループでの討議を経て、プレゼンを行います。

   与えられたお題は、
   1)本日の感想、わかったこと
   2)環境問題を解決するために大切なこと(日中両国)
   3)環境という分野で、日中が、今後、協力できること、の3つ。

  
  ・どのグループにおいても、
   まず、
   <各個人において、知識・理解を深めることが必要>、であり
   そのためには、
   ①<個人レベルの意識変容>、と
   ②<人的交流という行動>が必要、との点では、共通してい�
�ように、感じました。

   ①から②へは、
   『<意識から行動へ>ジャンプするためには、何が必要か』、
   という<行動変容>の問題が・・・

   この点については、
   ・一人ひとりが、それぞれの立場・職能グループにおいて、交流を進めるための
    <交流の制度化>という提案をするグループも。
  
    (国同士、との大上段に構えて、ではなく、
     個人レベル、のコミュニケーション、に、個々人が各々、取り組むべき、
     との主張と、筆者は理解。

     もう少し時間があれば、
     <制度化>について、主体・財源・目的・方法等々、
     アイディアを掘り下げてみたいところでした!)



●そうして、セミナーは、お開きになりました。
 参加者及び関係者の皆さま、どうもありがとうございました。

 
※筆者のセミナー感想
 最後の発表で、<交流>の重要性が出ていたのは、
 <交流>が主たる本セミナーに、楽しい感情を覚えた、ということであろうか。

 たまたま中国に生まれた人、と、
 たまたま日本に生まれた人、として、コミュニケーションしていく、
 面白いから続いていく、そういうことが好きな人たちが増えること、が、
 日本という国の、「持続可能性」、につながるのだろう。

 企業エンジニアは、ビジネスを進める中で、
 研究者は、アカデミアの世界で、
 株を趣味にする人は、株の世界で・・・

 ふらっと訪れた北海道で、中国からの観光客に出くわして、
 一緒にお鮨をつまんだり。
 アイルランドで、一緒にギネスを飲みながら、
 輸出や観光と、環境影響の問題について、語らうかもしれない。

 アニメやマンガ、とともに、
 観光旅行者も、留学生も、ソフトパワーの源泉だ。

 <日本>やら<中国>やらを、主体として語ることから開放され、
 <たまたま日本に生まれた○○氏>として発言でき、交流ができること、
 国会議員やら外交官でないことの、【大いなる強み】、だと、
 再確認する、セミナーでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー★

※過年度セミナーの様子などは、こちら↓
  ・2009年学生セミナーの様子 
  ・2010年学生セミナーの様子 
  ・あおぞら財団の国際交流の取り組み
※本セミナーは、平成22年度大気汚染経験情報発信事業の一環です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
以下、おまけの?
私(財団研修員)の独り言です。

ーーー
公害地域のフィールドワークって何だ?、

もうそこに<過去の時間>はないのに、
わざわざ、時間をかけて、
<現場>とされる場所、を見にいくことの意味が、ずーっとよく分からなかった。

青い空がない過去、については、
本や写真、インターネットで、知識は得られる。

いま、青い空をみても、かつての煙はない。

(そこで、一応、『人間の想像力の貧困』を痛感することは、できる。
 スチール写真で見た、灰色の空を重ねても、
 自分として、それを現実として感じる力がない、と。
 でも、そんなこと、日々の暮らしで、痛感している。
 『他人の感情が、自分では当事者としては、決して感じられないこと』が、
 日々、自分の中の、喜怒哀楽の種になっているのだし。)

今回、
セミナー締めくくりの際、藤江徹事務局長から、
『・本などで得た知識忘却の早さ、に比し、
 ・見学/議論をしながら得た知識は、長く忘れない、
 そういうところに、体験型セミナーの意義がある』旨のコメントがあった。

<机上知識>より<体感知識>が、<持久力が強い>ってことね、
そういうこともあるのだろうなぁ、
『青年期以上では、<コンテンツ記憶>は衰退、<エピソード記憶>は増す』、って
本でも読んだけど・・・
フィールドワークの効用に、持久力かぁ。

と思いながら、
ふと、

そういえば、セミナー中、
歩いたり、移ろいつつある車窓の景色を眺めたり、
説明者/発言者の声を聞いたり、しつつ、

同時並行で、 
 ・国家が、国民に対し提供すべき行政サービスの追求すべき価値、やら、
 ・環境問題とは何ぞや、やら、
 ・国の統治体制と、裁判プロセスの果たす意義、等々について、
ほにゃほにゃ、よしなし浮かんできて、
自分として、いつもと違う思考過程を、集中して楽しめたなぁ、と、思い至る。

フィールドワークって、五感にいろいろ刺激が加わるから、
自分のなかの持てる知識、をまとめる回路が、ちょっとバグを起こして、
目から知識を得て、<自発的に課題をもって考えよう>とする時とは、
違う形につながる、のかもしれない。

海外やらで、長距離バスや、電車で一人でぼーっとしている時、
ふわふわ、いろんなことを考えられる時間、
とっても好きだけれど、
フィールドワークもそれに近いものがあるのかな〜

本で既に読んだこと、映像で見知ったこと、であっても、
さまよえる思索の時間を求めて、フィールドワークに参加する、ってのも
いいのかもしれない。

一人旅行好きな人は、案外、学び系フィールドワークが好きになるかもですよ。

あおぞら財団研修中M
  
(了)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2011/02/28(月) 20:20
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