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ブログカテゴリー » 環境学習

矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 4月中止と今後の予定

先日、2021年度の年間スケジュールをご案内した「矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会」ですが、4月7日、大阪府域に医療非常事態宣言が出され、赤信号が灯りましたので、残念ながら4月24日の探鳥会を中止いたします。

2017年度から、春・秋・冬と、年に3回の開催としておりますので、次回は、10/2となります。

グループでの探鳥会は中止ですが、緑陰道路から矢倉海岸にいたるコースは、散策するにもよいコースです。
あおぞら財団では西淀川で見られる野鳥を紹介した冊子を無料で配布しておりますので、個人で散策される際にぜひご活用ください。

チュウシャクシギ
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■矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 2021年度年間スケジュール■
~西淀川区で野鳥観察~
===========================
西淀川区は、海や川、干潟や緑地、変化に富んだ土地があるため、様々な野鳥が集まります。
初めての方はなかなか鳥をみつけることが難しいのですが、日本野鳥の会大阪支部のリーダーが、その豊富な知識で解説してくださいます。
さわやかな朝のひとときを一緒に過ごしましょう。

■日時:
*感染症拡大の状況を勘案した上で、感染症対策に十分配慮しての開催を準備しておりますが、状況如何によっては、また中止の判断をする場合もあります。あおぞら財団ブログおよびFacebook等でご案内いたしますので、事前にご確認ください。
<春>2021年4月24日(土)午前9時30分~12時30分 中止
<夏>2021年10月2日(土)午前9時30分~12時30分
<冬>2022年2月26日(土)午前9時30分~12時30分
*雨天・雷注意報発令時中止(Facebook等で告知します)

■集合:阪神なんば線「福」駅東口集合(9:30)
■解散:矢倉緑地公園(12:30)
■参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
■参加費(保険代) 200円
■持物・格好 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具
■当日の流れ:
阪神福駅に集合し、野鳥を見ながら歩いて矢倉海岸まで向かいます。
約3.5km歩きます。
*お弁当を持参し、終了後、矢倉緑地公園でお昼を食べるのも良いですね。

■あおぞら財団のこれまでの探鳥会の紹介はコチラ

http://aozora.or.jp/archives/category/egakushu/yagurakaigan

■日本野鳥の会大阪支部の矢倉海岸探鳥会の記録はコチラ

https://wbsjosaka.com/008-teirei-report/02-yagura/2018-report/report/index-resp.html

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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885

http://aozora.or.jp/

■協力
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16

https://wbsjosaka.com/

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Filed under: イベント案内,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2021年4月12日3:17 PM

矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 2/27中止と2021年度のご案内

2017年度から、春・秋・冬と、年に3回の開催としてきた「矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会」。2020年度は、春は悪天候のため、秋は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のため、止む無く中止の判断をしてきました。
来る2月27日(土)冬の探鳥会を予定していましたが、緊急事態宣言発令中ですので、残念ながら、2月も中止とさせていただきます。

2021年度は、下記の日程で開催を予定しています。
感染症拡大の状況を勘案した上で、感染症対策に十分配慮しての開催を準備しておりますが、
状況如何によっては、また中止の判断をする場合もあります。
あおぞら財団ブログおよびFacebook等でご案内いたしますので、事前にご確認ください。

近年の気候の変化は、鳥たちにも影響を与えていると思われます。
探鳥会を続けることで、環境にどのような影響が表れているのか、考える機会にしたいと考えています。

ご都合つく方は、ぜひ参加をご検討ください。
アオサギ

【次回案内】
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■矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会 2021年度年間スケジュール■
~西淀川区で野鳥観察~
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西淀川区は、海や川、干潟や緑地、変化に富んだ土地があるため、様々な野鳥が集まります。
初めての方はなかなか鳥をみつけることが難しいのですが、日本野鳥の会大阪支部のリーダーが、その豊富な知識で解説してくださいます。
さわやかな朝のひとときを一緒に過ごしましょう。

■日時:

*4月7日、大阪府域に医療非常事態宣言が出され、赤信号が灯りましたので、残念ながら4月の探鳥会を中止いたします。
<春>2021年4月24日(土)午前9時30分~12時30分 
<夏>2021年10月2日(土)午前9時30分~12時30分
<冬>2022年2月26日(土)午前9時30分~12時30分
*雨天・雷注意報発令時中止(Facebook等で告知します)

■集合:阪神なんば線福駅集合(9:30)
■解散:矢倉緑地公園(12:30)
■参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
■参加費(保険代) 200円
■持物・格好 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具
■当日の流れ:
阪神福駅に集合し、野鳥を見ながら歩いて矢倉海岸まで向かいます。
約3.5km歩きます。
*お弁当を持参し、終了後、矢倉緑地公園でお昼を食べるのも良いですね。

■あおぞら財団のこれまでの探鳥会の紹介はコチラ

http://aozora.or.jp/katsudou/manabu/tanchoukai

■日本野鳥の会大阪支部の矢倉海岸探鳥会の記録はコチラ

http://birdszukan.web.fc2.com/teirei-guide/02/index-resp.html#

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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885

http://aozora.or.jp/


■協力
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16

http://sun.gmobb.jp/wbsj-osaka/

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Filed under: イベント案内,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2021年2月24日11:42 AM

京都教育大学社会学ゼミ フィールドワーク受け入れ(11/18)

11月18日に京都教育大学 土屋ゼミ(学生12名)を対象にフィールドワークを行いました。
テーマは「西淀川大気汚染公害」です。フィールドワーク後には公害患者さんのお話・ワークショップ「あなたのまちで公害が起きたら」を実施し、一日を通して西淀川を学んでもらう構成となっています。

13時に出来島駅を出発し、国道43号線を目指します。

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国道43号線は、当時大型車の通過交通が多く、その自動車排気ガスと工場の煙が西淀川における複合大気汚染の原因となりました。現在は遮音壁や、高活性炭素繊維で排気を浄化するパネルの設置、街路樹など様々な公害対策がなされています。

出来島小学校を通って千北診療所、あおぞら苑へ向かいます。国道43号線から道を外れ、住宅地に入ると自動車の移動音が気にならなくなりました。43号線ではスピーカーを使用して説明してましたが、ここからは外しての説明です。静かな住宅地と比べれば道路沿いは対策がなされていても、今でも音が気になります。それを考えれば当時、生活への影響がどのようなものであったか想像できました。
千北診療所は初代の公害医療センターが設置された診療所です。西淀川公害患者と家族の会の事務所も併設され、公害病患者の治療の拠点だった病院です。拠点であったこの診療所は、患者さんたちにとって医療面でも精神面でも支えになっていたのではないでしょうか。

あおぞら苑は公害患者の高齢化に伴う日々の生活援助を目的として2006年にオープンしたデイサービスセンターです。公害患者だけでなく地域の方々も利用し、人気があるそうです。そばの記念碑には「公害と闘い環境再生の夢を」という滋賀大学前学長の宮本憲一先生の文字と、公害裁判についての文面が記されています。
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途中、千北橋から神崎川を眺め、川の水位を確認しました。

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橋から住宅地と川の水位を見比べると、住宅地が川より少し低い位置にあります。西淀川は海抜ゼロメートル地域が多く、水害に弱いことがここでわかります。

 

大和田街道を進み、大野川緑陰道路へ。

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大野川緑陰道路は、大野川と中島大水道の一部が埋め立てられてできた自転車・歩行者専用道路です。自転車路は川を想起させる水色、歩道は暖色となっています。緑蔭道路から上を見ると橋が架かっているのがよくわかり、かつて川であった名残が各所にあります。大野川は工業化に伴い、汚染されドブ川となりました。一時はこの川を高速道路にするという動きもありましたが、住民運動により今の緑あふれる緑陰道路となりました。

緑陰道路を少し散策し、財団へ向かいます。

14時30分過ぎに財団5階にある公害と環境資料館「エコミューズ」の見学を行い、当時の資料などを見てもらいました。
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見学の様子
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資料を熱心に見てくれました
15時に3階へ移動し、公害患者である岡崎久女さんのお話を伺いました。上田敏幸さんも同席されました。
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久女さんは14~15歳で高知県から尼崎市に働きに出、23歳での結婚を機に西淀川に越してきたそうです。
高知にいた時より風邪をよくひくようになったそうです。3年が経った頃、なにをしているわけでもないときに息がしにくくなり、その夜の12時頃千北診療所へ行き、公害病だとわかりました。薬の副作用がひどく、歩くことすらままならない状況で子育ても重なり、苦しかったといいます。現在でも最低でも週に一度は通院しており、「苦しみと闘い、今も闘っているけれど、今は上手くつきあっている」と久女さんは言います。

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質疑応答では、以下のやり取りがありました。
Q地域に対しての忌避感はありましたか。土地を変える(引っ越す)という選択肢はありましたか。

久女さんの回答:ここ(西淀川)に嫁いできたわけだから(ここで暮らそうと思っていた)。土地を変えたら自分の症状に対応してくれる新しいお医者さんを探さないといけないのも残った理由。ただ、子どもが高校に進学する際、ここを出たいか聞いたら「おかんには別にふるさとがあるけど、おれのふるさとはここや」と答えられ、思いとどまった。

上田さんの回答:患者全体の傾向として引っ越さない理由は2つある。1つは経済的な理由で患者さんはお年寄りや子どもが多いし生活が目一杯だった。もう1つは医療体制。喘息など、公害病に対応できる医療機関がある場所がなかなかない。西淀川は医療体制がしっかりしていた。

Q公害患者ということに関して、何か周りからされて嫌だったことや良かったことはありますか。
久女さんの回答:そもそも「公害病」ということは当時まわりに黙っていた。

上田さんの回答:公害患者であることが不利益であると考え、認定を受けなかった潜在患者は多いし、普通だった。また学校で子どもたちが体育や林間学校、修学旅行に参加しづらく苦労していた。

 

西淀川大気汚染公害に関する講義のあと、学生さんにワークショップ「あなたのまちで公害が起きたら」を体験してもらいました。これはあおぞら財団の開発したロールプレイ教材で、「多様な立場から社会課題を捉える」ことをテーマに203x年に自分のまちで公害が起きたことを想定に、与えられた役割を演じ、話し合うものです。(詳細はコチラ)今回は6人でグループに分かれ、与えれた役割を演じ、公害対策に向け合意形成を図りました。

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ワークショップの様子

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ワークショップのまとめとして話し合いで出た意見を簡単にご紹介します。
・調査はX社のデータに基づいていたので第三者による調査をする。
・公害の原因がわからないこと自体が不安を生んでいるのではないか。
・今まであった公害にとらわれず、もう一度調査をしてみてはどうか。

など、実際にシミュレーションをすることで当時の様子を想像することができました。

学生のみなさんの感想からいくつかご紹介します。

・学校教育では主に四大公害しか教えることがないので、今後教員として働く身として、よりローカルな公害問題にも注目して子どもたちには教えていきたい。
・実際に、被害者のお話を聞くことができて、辛さというものを実感することができました。
・様々な人が住む地域で実際に苦しんだ人、苦しみを知らない人が共に生活をしている。平凡な毎日と思って日々を過ごすのではなく、みんなにとってよりよい街にするために考え続けることが必要だと思う。
・社会の中には様々な立場の人がいる。強い/弱いなどそれぞれの立場があるからこそ問題も複雑になる。だからこそ社会を動かす責任をもつ立場である政府には慎重に議論してもらいたい。
・ロールプレイで起こった疑問から、実際に起こった過去の事例につなげることで、生徒の興味を引っぱれるなと思ったので、活用したい。

以上、京都教育大学社会学ゼミフィールドワーク受け入れの報告でした。

(学生アルバイト 東)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2020年11月25日11:47 AM

千里高校国際文化科の授業を実施しました(11/9-10)

大阪府立千里高校の国際文化科1年生4クラスを対象として、西淀川公害の授業を実施しました。

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この授業は2015年度から毎年、実施しているものです。「多様な立場から社会課題を捉える」ことをテーマに、あおぞら財団の開発したロールプレイ教材「あなたのまちで公害が起きたら?」を活用しています。(教材の概要はコチラ

2015~2017年度の3ヶ年は、1コマの授業の中で、ロールプレイを実施し、西淀川公害の解決までの流れを簡単にお話していましたが、20018年度からは、千里高校の教員のみなさんが事前にロールプレイ教材を使った授業を実施し、翌週に、あおぞら財団から、西淀川公害の和解に至るまでの経緯と日本の公害対策の変遷について講義を行う形になっています。(2018年度の実施状況については、千里高校のサイトでご紹介いただきました)。

あおぞら財団担当の授業では、冒頭に、ロールプレイの「ふりかえりシート」の感想をいくつかピックアップしてコメントします。
生徒のみなさんの多くは、ロールプレイを通して、家族が病気になった人の「一度、(原因だと思われる)工場の操業を止めて調べてほしい」という主張と、環境基準は守っている工場の経営者の主張など、異なる立場の意見を出し合って合意形成を行うことの難しさを体感します。
例年の感想の傾向として、「合意形成のためには冷静に話し合うことが大切」「役所は中立的な立場であるから難しい」といった意見が出されます。それに対して、被害を受けた立場で冷静に話し合うのはとても難しいのではないのではないだろうか、「中立」であるより「公正」であることが大切ではないだろうか、といった問いかけをしていきます。
また、病気と大気汚染物質の因果関係がすぐには明らかにできないことから、「原因が特定できないのに、工場を悪者扱いのようにするのはどうか」といった感想も出される一方、「ひょっとしたら排出量の少ないときに調査をしたため問題が明らかにならなかったのではないか」といったクリティカルな疑問も出されます。
このように、ロールプレイを通して様々な可能性への想像力を膨らませ、解決について考えてみた生徒たちに対して、実際の大気汚染公害をめぐる環境対策の変遷や裁判の経過を説明していきます。

自分たちの暮らす大阪で、実際に起きた大気汚染公害という課題について、20年におよぶ裁判を経て、西淀川の公害患者たちが「地域再生」という提案を行い、解決をしたという事実から、生徒は自分たちが課題に直面した際、どのような創造的な提案を行うことができるのか、考えを深めていきます。
西淀川の「地域再生」という提案と、今、世界共通の目標として掲げられているSDGsには、異なる立場の人も共に取り組むべき目標という意味で、共通点があると言えるのではないでしょうか。
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生徒のみなさんは、この後、自らが設定した課題について探究を深める学びに取り組んでいきます。
西淀川公害の歴史から、生徒のみなさんが多くを学びとっていただくことを願っています。(栗本)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2020年11月19日5:17 PM

リバティセミナー2020で西淀川フィールドワークを実施(11/7)

11月7日、時々雨が降るような天気の中で、リバティおおさか主催「リバティセミナー2020」として、フィールドワークを実施しました。

リバティおおさかは現在、休館中ですが、これまでの展示で取り上げられていた人権課題に関連したセミナーを実施されています。

今回のテーマは、「SDGsの原点・公害と人権を考えるー大気汚染公害患者さんのお話と西淀川フィールドワーク」です。参加者は、リバティおおさかの職員も含めて26名でした。

公害患者の須惠佐與子さん、須惠鷹雄さん、西淀川公害患者と家族の会事務局長の上田敏幸さんに、ゲストとしてお越しいただきました。

セミナーの開始前に、西淀川・公害と環境資料館を多くの方が見学してくださいました。

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13:30からはまず、あおぞら財団の栗本知子から「西淀川大気汚染公害について」の講義を20分程度でお話しました。講義に於いては、SDGsの原点として公害問題があることをはじめに確認し、西淀川公害の歴史や、公害反対運動と公害裁判の話、そしてあおぞら財団の活動を紹介しました。
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14時からは、上田敏幸さんが聞き手として、公害患者である須惠夫妻のご経験をシェアしていただきました。

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須惠夫妻は、当時の西淀川は青空がなくなり、洗濯物を干してもすぐに汚れてしまったと語りました。公害病については、最近、加齢により悪化していく傾向がみられるということで、須惠佐與子さんは、今も定期的に病院に吸入しに行くが、コロナで行けない時期もあった、と話しました。最後にお二人の最近の生活の様子について伺ったところ、須惠鷹雄さんが最近民謡にはまったということで、みんなの手拍子にあわせて、一曲歌ってくださいました。

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14:40から、あおぞら財団を出発し、出来島駅までの西淀川フィールドワークを始めました。
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環境対策の措置は、あおぞら財団ビル前の歌島橋交差点周辺にもたくさんあると、栗本から紹介しました。具体的には、歩道の美化の他、車道が低騒音の舗装になっていることや、中央線に低い遮音壁を設置していることなどの工夫を説明しました。

それから大野川緑蔭道路を歩き、中島大水道跡の碑のところで栗本が、まだ川だった時期の話と、埋め立てまでの経緯を紹介しました。DSCF6375

中島水道は昔、地域の舟運や治水などに利用されてきましたが、工場などからの排水で汚染されてドブ川になって、市民運動のおかげで最後は車の道としてではなく緑陰道路として埋め立てられたという経緯でした。

次に、あおぞら財団の谷内久美子から、西淀川の水害の話を説明しました。

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西淀川では、地盤が低い場所があり、昔水害が起きた時には、町が浸水した後、海面より低いため排水が困難であり、浸水状態が二週間も続いたという話がありました。今は浸水対策として、淀の大放水路、立て坑が設置さるなど、浸水被害を減軽できるようになりました。

続いて北上し、大和田街道を歩きながら、公害の歴史を引き続き説明しました。

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大和田小学校前の海抜の表示は、0m以下でした。水害被害がひどかった地域で、そのうえ、公害被害者が多かったという話もありました。

静かな住宅街からでると、国道43号線にたどり着きました。公害として、騒音や振動が問題となっていたこの道路には、今は、遮音壁や、高活性炭素繊維で排気を浄化するパネルなどが設置されています。また、PM2.5の測定局が設置されています。更に、環境改善の観点で、沿道住民への影響を減軽するために、車両を5号海岸線へ誘導するように工夫をしています。DSCF6393

こういう風に話しながら歩いて、あっという間にゴールの出来島駅に着きました。

緑陰道路を出たら、歩道がせまくなり、説明するときには多少距離があって、若干聞きにくくなりましたが、皆さん真剣でメモをしているところに感動しました。長い距離を歩いたにもかかわらず、公害の歴史を勉強する熱意を十分感じました。

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以上、今回の西淀川フィールドワークの体験報告でした。

(インターン生 鹿)

セミナー終了後にいただいた感想には、大阪市や豊中市にお住まいだった方で、お子さんや家族がぜん息に苦しんでいたことを思い起こしたといったものもありました。いくつか抜粋してご紹介します。

・患者さんのお話では、洗濯物やクリーニング屋での預かりものが煤煙で洗い直さないといかんかった、夜になると咳が止まらなかったという症状のお話をうかがい、被害の実態に自分なりに迫れたように思います。民謡が健康対策というのはおどろきました。いいお声でした。
・上田さんの「被害」を明らかにして「加害」を止めるという言葉が大変印象に残りました。須恵さんの民謡もよかったです。ありがとうございました。
・大気汚染の歴史と公害対策、公害裁判の経過を知ることができました。国の(公害対策基本法における)「調和論」の巻き返しに対して西淀川公害裁判がこれに対抗するものであったという歴史的意義があったことを知りました。
・講話の中に人権のことも話され、感動したと同時に、SDGsは17目標を設定されていますが、そのすべての前提としては「人権」。人の生きる権利の元にSDGsが存在すると考えます。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2020年11月13日3:40 PM
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