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ブログカテゴリー » 環境保健

2/13(金)楽らく呼吸会(のざと診療所)でぜん息・COPDの薬のお話聞きました

2015年2月13日(金)、のざと診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回はあおぞら薬局から薬剤師の神浦さんを講師に迎え、「喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)の薬について」勉強を行ないました。参加者は8名(内、患者さん6名(家族の方を含む)、薬剤師1名、スタッフ1名)でした。

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まずは、喘息とはどういう病気か、どんな時に症状が起こりやすいか、など、クイズを交えながら説明がありました。
ちなみに、クイズは「喘息で死ぬことはない。○か×か??」。
みなさん、わかりますか?
答えは「×」。
年々、数は減少しているものの、2009年で約2000人が喘息で亡くなっています。西淀川でもたくさんの人たちが亡くなられています。

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●気管支のモデル。一番上は正常、真中と下は喘息患者。

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そして、喘息治療の目標は「喘息をきちんとコントロールすることで、健康な人と変わらない生活が送れるようになること」です。この治療の中心は薬による治療、つまり「薬物治療」なのです。とういうことで、本題の「薬」の話ということになります。

講師の神浦さんはこの日、さまざまな種類の薬を持ってこられました。薬の種類に応じて、残量を計る器具もあります。
参加者からは、「私が使っているのはコレ」、「私はその紫の」、「いろいろあるんやね~」と声があがっていました。

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喘息の薬には、内服薬、吸入薬、貼り薬、注射薬などさまざまあります。中でも気道に直接届いて、少量で効果が得られる吸入薬が主に用いられています。
炎症を抑える薬や、気管支をひろげる薬など、用途に応じて、使い分けます。
一方、COPDの薬物治療の中心は、気管支をひろげて呼吸を楽にする気管支拡張薬です。

最後に神浦さんは、「喘息もCOPDも、何年にもわたって治療を続ける必要のある病気です。つまり毎日の管理が肝心。そのためにも自分の病気や治療のこと、服用している薬について、患者さん本人だけでなく家族の方も理解しておくことが必要」と述べました。

参加者のお一人から、「喘息日誌」の紹介がありました。この日誌は、毎日の体の症状やピークフロー値、服用薬などを書き込めるようになっています。毎日記録することはとても根気がいりますが、記録することで、体調の異変などに気づき、自己管理がしやすくなります。

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●日誌の記入例

自分の体を知ること、治療を知ることが大切なんですね。

開催後のアンケートでは、6人中3人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、6人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【2・3日に一度ぐらい】、2人が【していない】と答えています。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・千北診療所……3月19日(木) 14:00~15:30(薬について)
・姫島診療所……3月20日(金) 14:30~16:00(薬ついて)
・のざと診療所… 4月10日(金) 14:00~15:30(未定)

鎗山

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年2月23日6:30 PM

楽らく呼吸会あります!(のざと2/13、千北3/19、姫島3/20)/ニュースNo.28できました!

楽らく呼吸ニュースNo.28できました
(拡大して見たいときは、画像をクリックしてください)

ニュース28

楽らく呼吸会では、呼吸リハビリや呼吸器疾患に関する学習などを行っています。
先日はのざと、千北診療所にて看護師や薬剤師、臨床検査技師の方と一緒に禁煙の勉強をしました。この楽らく呼吸ニュースには、タバコが体に与える影響についてや、肺年齢を測定するハイチェッカー検査の紹介も載っていますので、ぜひ読んで参考にしてみてください。

次回は、薬剤師さんから、呼吸器疾患の薬についてのお話を聞きます!
皆さん、奮ってご参加下さい。

【次回予定】
のざと診療所 2月13日(金)14:00~15:30
千北診療所 3月19日(木)14:00~15:30
姫島診療所 3月20日(金)14:30~16:00

Filed under: イベント案内,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年1月26日10:21 AM

1/15(木)楽らく呼吸会(千北診療所)で禁煙の勉強をおこないました!

2015年1月15日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から薬剤師の森さんを講師に迎え、禁煙についての勉強を行ないました。参加者は13人(内、患者さん9名(家族の方を含む)、薬剤師1名、スタッフ3名)でした。

雨模様のお天気で、足を運びにくいかな…と心配していましたが、いつもお馴染みのメンバーが揃い、また、初参加の方や久しぶりの方もおられ、みんなで元気に集えたことを喜びあいました。

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講師の森さんは、西淀病院やのざと診療所の職員さんが集まり禁煙対策に取り組んでいるグループ・通称「ATB(あかん! たばこ! ぼくめつ!)」のメンバー。ATBでは、学校へ禁煙についての話をしにいったり、病院の周りの溝にタバコの吸い殻がどれくらい落ちているかチェックするなどの取り組みをされているそうです。自分は喫煙していないけど周りで吸っている人がいて喫煙をやめてほしいな、と感じている人も、今日勉強したことを伝えていってもらえたら…ということで、お話してくださいました。

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【タバコに含まれる3大有害物質】
・ニコチン→中毒を引き起こす、血流を悪化させる
・タール→強力な発がん物質
・一酸化炭素→酸素不足や息切れを引き起こす

このようなタバコを吸うことによって、さまざまな病気のリスクが高まります。呼吸器の病気であるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)はもちろんですが、一見関係がなさそうな病気の発症にも影響する可能性が高まる、ということです。「白内障のリスクがあるなんて意外だった」と話す人も。また、低出生体重や乳幼児突然死症候群など、子どもへの影響のリスクもあります。

そして、受動喫煙についても学びました。タバコは、吸っている人だけではなく周りにいる人にも影響を与えます。驚いたのは、副流煙(タバコの先端が燃えて立ち上がる煙)は、主流煙(喫煙者が口から直接吸う煙)よりも有害物質が多く含まれている、ということです。例えば、酸素不足を招く一酸化炭素は、主流煙の5倍近くにあたる量が副流煙に含まれているそうです。

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その他に、禁煙補助剤(タバコをやめやすくする薬)の紹介もありました。

参加している患者さんたちからもいろいろなお話が出ました。

体の異変をきっかけに禁煙して40年たつという人や、(非喫煙者で)自分の体調が悪い時、タバコからの煙は絶えることができても部屋に残ったタバコのにおいをしんどく感じることがある、という患者さん。

また、タバコを吸う人が減るとタバコ農家の生活が立ち行かなくなるのでは…という声や、タバコの歴史についての話、「タバコの葉を乾燥させる仕事を手伝っていたことがある」「昔はタバコの葉の畑もいっぱいあったなあ」「戦後は、タバコも配給制だった」という話まで、健康という面からだけではなくいろいろな角度からタバコについて考える時間にもなり、興味深かったです!みなさん活発に発言されていました。

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禁煙は、呼吸器疾患の患者さんにとって非常に重要で、治療の第一歩。禁煙したいけどなかなかできない…という人は、禁煙外来のある医療機関に相談するのも一つの方法ですね。森さんより、「禁煙は、何度でも挑戦できるのがいいところ」という言葉もありました。家族や友人など、周囲の人からの声かけも有効な方法といえます。

喫煙する人もしない人も、呼吸器の疾患をかかえる人もそうでない人も、みんなで一緒に禁煙について考えていくことは大切だと感じました。

開催後のアンケートでは、9人中7人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、9人中4人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、2人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「とてもわかりやすくて、禁煙外来に行ってみようか…と思いました」といった感想がありました。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

 ■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…2月13日(金) 14:00~15:30(薬について)
・千北診療所……3月19日(木) 14:00~15:30(薬について)
・姫島診療所……3月20日(金) 14:30~16:00(薬について)

 
吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年1月16日5:11 PM

【開催中止のお知らせ】1/16(金)楽らく呼吸会

姫島診療所にて、1月16日(金)に開催を予定していた楽らく呼吸会は急遽中止となりました。
次回、姫島診療所での楽らく呼吸会は、3月20日(金)14:30~16:00になります。

どうぞよろしくお願いいたします。

Filed under: イベント案内,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年1月15日10:18 AM

12/12(金)楽らく呼吸会(のざと診療所)で禁煙の勉強とハイチェッカー検査をおこないました!

2014年12月12日(金)、のざと診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回はのざと診療所から看護師の内田さん、西淀病院から臨床検査技師の石並さんを講師に迎え、禁煙についての勉強を行ないました。参加者は10人(内、患者さん7名(家族の方を含む)、看護師1名、臨床検査技師1名、スタッフ1名)でした。

今回のテーマは『禁煙』。まず最初に内田さんから、「タバコを吸ってる人はいますか?」と投げかけがありましたが、どなたもおられず。「それでは、周りの身近な人の中に吸っている人はいますか?」との問いにも、みなさん「いない!」という反応でした。中には、以前喫煙していたけど自力でやめた、と話す人もおられました。呼吸器の患者さんにとって、喫煙するとより体がしんどい、ということは敏感に感じている方が多いと思います。その上で、あらためて喫煙による病気のリスクについて勉強しました。スライドで写真などを見ながらわかりすくお話していただきました。

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特に驚いたのは、受動喫煙(本人は喫煙しなくても、身のまわりのタバコの煙を吸わされてしまうこと)の影響です。副流煙(タバコの先端が燃えて立ち上る煙)には、主流煙(喫煙者が口から直接吸う煙)よりも、有害物質が多く含まれているということです。

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また、「室内にて換気扇の下で喫煙しても、タバコの有害物質は部屋に漂っている」など、受動喫煙に関するよくある誤解についても紹介してくださいました。自分が喫煙していなくても、タバコによるリスクはあるのです。

お話を聞いた後は、肺年齢を調べるためのハイチェッカー検査を行ないました。肺年齢を測定するための簡易の方法で、COPDの早期発見に役立つとされています。石並さんから説明があり、実際に一人一人測定してみました。

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測定器に年齢・身長・性別を入力し、ノーズクリップで鼻をつまんでマウスピースをくわえ、フーッと息を1回吹き込みます。

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6秒間くらい息を吐き続けるのでとてもしんどい、むずかしい検査なのですが、呼吸器疾患の患者さんたちはこれまでに何度も測定した経験があるということで、慣れた様子でされていたのが印象的でした。長年、呼吸器の病気と付き合ってこられた患者さん達の逞しさを感じました。

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医療機関で受けることができる呼吸機能検査「スパイロ検査」についての説明もありました。自分の体の状態を知るのにもいい機会になるため、ぜひ受けてみてくださいということでした。また、西淀川区内の薬局にはハイチェッカーが配備されています。気になる方はまず簡易検査を受けることもできるので、近くの薬局の窓口で尋ねてみてください!

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、“タバコ病”とも言われるように、最大の原因は喫煙です。ところが、喫煙者ではないCOPDの患者さんもいるのです。西淀川区には、大気の汚染が原因で呼吸器の病気になって苦しんでいる人が多くおられます。
参加していた患者さんからは、「COPD=喫煙が原因」とされてしまいがちなことへの違和感についてのお話もありました。特にこの西淀川では、大気汚染による公害の歴史を学びながら、呼吸器の疾患について考えることが大切だと、あらためて感じました。

開催後のアンケートでは、7人中4人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、7人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、1人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「患者の治療に必要なことがわかる」といった感想がありました。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~

・千北診療所……1月15日(木) 14:00~15:30(禁煙について)

・姫島診療所……1月16日(金) 14:30~16:00(禁煙について)

・のざと診療所…2月13日(金) 14:00~15:30(薬について)

吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2015年1月9日1:59 PM
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