あおぞら財団が、『平成24年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰』を受けることになりました。「自然ふれあい部門」での受賞です。4月25日、東京で表彰式が行われました。
功績概要として『永年にわたり、定例探鳥会をはじめとする季節や時事に応じた多様なイベントを開催するとともに、関係団体、行政機関、教育機関等と連携し、市民参加で公害被害地の自然調査を行うなど、自然とのふれあい及び普及啓発活動に尽力。』と書かれています。
2000年4月からの日本野鳥の会大阪支部との探鳥会、子どもたちとのセミやタンポポ調べなどの自然調査、緑陰道路サロンでの講座・本の作成など様々な活動を続けてきましたが、一緒に活動している団体、ボランティア、参加者、ご支援くださる方々がいてこそ出来た活動です。
皆を代表し、受賞したと受け止めています。
まずはご報告と御礼を申し上げます。
表彰式には横光克彦環境副大臣がご出席されました。
機関紙りべらを渡し、一緒に写真を撮ってもらいました。財団理事の高田研都留文科大学教授も一緒です。
全部門あわせて35の受賞団体がありましたが、例えば国立公園や地方など自然豊かな場所での取り組みが多く、あおぞら財団のように都市部の活動で受賞している団体はほとんどありませんでした。
自然が少ないと思われがちな西淀川区ですが、淀川が流れ、大阪湾に面し、干潟もあります。区をつらぬく3.8kmの大野川緑陰道路も通っています。
鳥も魚も棲まないような公害が深刻な時期もありましたが、今ではハゼ釣やシジミ採りを楽しんだり、年間を通じ約100種類もの野鳥を観察することができます。
深刻な環境破壊からここまで回復した西淀川を、みんなに好きになってほしい、誇りに思ってほしいと願い、あおぞら財団では土地と人とを結ぶ場づくりをしてきました。
今回『環境大臣表彰』という形で評価されたことを、とてもうれしく思っています。
水辺や緑地が使われ愛されることで、人々の心の中の西淀川の風景が素敵な風景になっていくものと思います。そして、今よりもさらに良い環境をつくろうという行動につながるものと思います。
これからも公害患者さんが描いた西淀川が実現できる日を目指しつつ、まずは今ある自然を用い、地域の水辺や緑地できる都市部の豊かな自然体験を、発信していきたいと思います。
これは、患者さんたちが描いた未来の西淀川の絵です。「町中はりめぐらされたグリーンベルトをたどればどこでも安全にいけるように」など、患者さんたちの思いが描かれています。
こんな西淀川になる日をめざし、 『環境大臣表彰』の名に恥じる事ない活動ができるよう努力していきますので、今後もご支援よろしくお願いします。
副賞で、とても美しいお盆を頂きました。
身障者の方がつくった「宮崎漆器」です。
ぜひ見に来て下さい。これで美味しいお茶をお運びします♪
(小平)