あおぞら財団 財団ブログ
公害の歴史Q&A あおぞらイコバ
公害を伝えるための資料整理寄附募集
屋上広告募集
りべら広告募集
Don't go back to the 石炭

    キーワード検索

    アーカイブ

    カテゴリー

    最近の投稿

    最近のコメント

ブログカテゴリー » 未分類

エコツーリズム体験ツアー視察:被災地訪問記「1日目遠野山・里・暮らしネットワーク編」

5月10日(木)

5月9日夜に西淀川を出発し、10日のお昼に岩手県遠野市に到着しました。天気は雨で、肌寒く、桜もまだ散りきっていない様子でした。

昼食で訪れた「道の駅遠野 風の丘」は地元や観光客で賑わっていました。そこから観光が復活してきているような印象を受けます。お昼に食べたそばは、地域のお母さん方がやっているおそば屋さんのもので、すごい繁盛していました。

お腹も満足したところで、遠野山・里・暮らしネットワークの事務所を訪れました。ここはあおぞら財団が震災直後に被災地を訪れ、ヒアリングをした際に「人を運ぶための車が必要」ということで車を寄贈した団体です。

菊池さん(左から2番目)と田村さん(1番左)から、1年経った被災地の状況についてお話を聞きました。

震災直後は沿岸部が壊滅的な被害を受け、沿岸の交通網も寸断されていたため、沿岸部から離れた遠野に多くのボランティアが訪れました。1年が経ち、沿岸部の交通網の整備や各ボランティア団体の拠点ができたこともあり、直接ボランティアに訪れる人も増えたということでした。

遠野山・里・暮らしネットワークでは現在、①仮設住宅に住む人のニーズの把握と物資支援、②仮設住宅に住む人に温泉に行ってもらい心身ともにリフレッシュしてもらう「ほっとひといき事業」③震災で仕事を失った人たちへの雇用を生み出す支援を行っています。

あおぞら財団の寄贈したBDFで走るあおぞら号は②のほっとひといき事業で仮設住宅に住む人たちの移動手段として活躍しています。

実際にあおぞら号にBDFを給油するところも見ました!

遠野をあとにして、沿岸部へ車を走らせると、いきなり津波の爪痕が見られました。津波がきていないところは本当に平穏で、津波が暮らしをまるごと飲み込んでいったことを直に見て感じました。

ツアーの宿泊先でもある宝来館にこの日は泊まりました。震災で2階部分まで被害を受けたとは思えません。しかし宿泊した2階の部屋も被害を受けたのだと思いを巡らせたら、背筋が凍りました。

海の幸の多い宝来館の夕食は、とてもおいしかったです!

2日目につづく!

被災地エコツーリズム体験ツアー参加者募集中です!詳しくはこちら

記:相澤

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,未分類,東日本大震災支援,環境フロンティア講座 — aozorafoundation 公開日 2012年5月15日4:48 PM

あおぞら財団 自然環境功労者環境大臣表彰

あおぞら財団が、『平成24年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰』を受けることになりました。「自然ふれあい部門」での受賞です。4月25日、東京で表彰式が行われました。

賞状

功績概要として『永年にわたり、定例探鳥会をはじめとする季節や時事に応じた多様なイベントを開催するとともに、関係団体、行政機関、教育機関等と連携し、市民参加で公害被害地の自然調査を行うなど、自然とのふれあい及び普及啓発活動に尽力。』と書かれています。

2000年4月からの日本野鳥の会大阪支部との探鳥会、子どもたちとのセミやタンポポ調べなどの自然調査、緑陰道路サロンでの講座・本の作成など様々な活動を続けてきましたが、一緒に活動している団体、ボランティア、参加者、ご支援くださる方々がいてこそ出来た活動です。
皆を代表し、受賞したと受け止めています。

まずはご報告と御礼を申し上げます。

表彰式には横光克彦環境副大臣がご出席されました。
横光大臣 加工
機関紙りべらを渡し、一緒に写真を撮ってもらいました。財団理事の高田研都留文科大学教授も一緒です。

全部門あわせて35の受賞団体がありましたが、例えば国立公園や地方など自然豊かな場所での取り組みが多く、あおぞら財団のように都市部の活動で受賞している団体はほとんどありませんでした。

自然が少ないと思われがちな西淀川区ですが、淀川が流れ、大阪湾に面し、干潟もあります。区をつらぬく3.8kmの大野川緑陰道路も通っています。

鳥も魚も棲まないような公害が深刻な時期もありましたが、今ではハゼ釣やシジミ採りを楽しんだり、年間を通じ約100種類もの野鳥を観察することができます。

深刻な環境破壊からここまで回復した西淀川を、みんなに好きになってほしい、誇りに思ってほしいと願い、あおぞら財団では土地と人とを結ぶ場づくりをしてきました。

今回『環境大臣表彰』という形で評価されたことを、とてもうれしく思っています。

水辺や緑地が使われ愛されることで、人々の心の中の西淀川の風景が素敵な風景になっていくものと思います。そして、今よりもさらに良い環境をつくろうという行動につながるものと思います。

これからも公害患者さんが描いた西淀川が実現できる日を目指しつつ、まずは今ある自然を用い、地域の水辺や緑地できる都市部の豊かな自然体験を、発信していきたいと思います。

これは、患者さんたちが描いた未来の西淀川の絵です。「町中はりめぐらされたグリーンベルトをたどればどこでも安全にいけるように」など、患者さんたちの思いが描かれています。
地図
こんな西淀川になる日をめざし、 『環境大臣表彰』の名に恥じる事ない活動ができるよう努力していきますので、今後もご支援よろしくお願いします。

お盆 加工
副賞で、とても美しいお盆を頂きました。
身障者の方がつくった「宮崎漆器」です。
ぜひ見に来て下さい。これで美味しいお茶をお運びします♪

(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,事務局,未分類 — aozorafoundation 公開日 2012年4月26日9:55 AM
« 次のページ