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被災地のエコツーリズム体験ツアー《3日目・エコツアー編》

月1日(月)は前日と打って変わって、曇りからスタート。
最終日の朝は、宝来館の女将が根浜海岸の松林で津波がきたときのこと、被災当時の様子、これから復興に向けてどのように活動していきたいかなどをお話しました。
実際に波にのまれた経験や、宝来館へ避難してきた人たちと過ごした支援がくるまでの時間について、語ってくれました。
「神様、仏様のおかげでも、運がいい悪いでもない。あの日私は生きれた。あの日あなたは生きれなかった。津波というのはそれだけのこと。」
と言う言葉が私にとって最も印象に残っています。
宝来館をあとにし、釜石市の橋野地区へ。これまでの2日間は釜石市の沿岸部を訪れましたが、3日目は山の自然や地域資源に触れてもらいました。
橋野地区に入ると、雨が降ってきました。
まずは山の傾斜を利用した水力発電の施設を見学。一度発電のために落とした水を水平方向に運び、次の発電施設へ送るという仕組みで、3回水を落として発電するものでした。
この日は発電施設の整備のため、水路に水は流れていませんでしたが、5月に視察に訪れたときはこんな感じでした。
さらに山を登り、訪れたのは橋野高炉跡。ここは江戸時代にできた日本初の洋式の高炉であり、石を積んでできた高炉跡を見ることができます。釜石には橋野高炉を始めとする13の高炉が立ち並び幕末に東洋最大のコンビナートを形成していました。文献などで鉄鋼業のはじまりを示すものはいくつかあるそうですが、本当に史跡が残っている場所はここだけです。現在、「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産として世界遺産登録を目指しています。
最後に、釜石駅前でバスを止め、昼食とお土産を買う時間をとりました。サンフィッシュ釜石とシープラザ釜石には飲食店とお土産さんが入っています。
釜石を出発し大阪へ向かう道中、遠野市にある道の駅「風の丘」へ立ち寄りました。
現地解散の参加者を、新花巻駅、花巻空港で下ろし、磐越自動車道、北陸自動車道経由で大阪へ。
大阪までの帰り道では、磐梯山SAで夕食。
7月2日朝5時に大阪駅に到着し、解散しました。
今回、ツアー参加者からは参加してよかったという声を多くいただいております。
今後もこのようなツアーを企画し、大阪からできる被災地支援ということで、活動を進めていきたいと思います。
次回は秋に開催予定ですので、みなさんのご参加を心よりお待ちしております。
記:相澤2

被災地のエコツーリズム体験ツアーについて

現地での活動3日目、7月1日(月)は前日と打って変わって、曇りからスタート。

最終日の朝は、宝来館の女将が根浜海岸の松林で津波がきたときのこと、被災当時の様子、これから復興に向けてどのように活動していきたいかなどをお話しました。

実際に波にのまれた経験や、宝来館へ避難してきた人たちと過ごした支援がくるまでの時間について、語ってくれました。
「神様、仏様のおかげでも、運がいい悪いでもない。あの日私は生きれた。あの日あなたは生きれなかった。津波というのはそれだけのこと。」と言う言葉が私にとって最も印象に残っています。

宝来館をあとにし、釜石市の橋野地区へ。これまでの2日間は釜石市の沿岸部を訪れましたが、3日目は山の自然や地域資源に触れてもらいました。

途中寄ったのは「どんぐり広場」
産直野菜の販売所があります。

橋野地区に入ると、雨が降ってきました。まずは山の傾斜を利用した水力発電の施設を見学。一度発電のために落とした水を水平方向に運び、次の発電施設へ送るという仕組みで、3回水を落として発電するものでした。

この日は発電施設の整備のため、水路に水は流れていませんでした。

さらに山を登り、訪れたのは橋野高炉跡。ここは江戸時代にできた日本初の洋式の高炉であり、石を積んでできた高炉跡を見ることができます。釜石には橋野高炉を始めとする13の高炉が立ち並び幕末に東洋最大のコンビナートを形成していました。文献などで鉄鋼業のはじまりを示すものはいくつかあるそうですが、本当に史跡が残っている場所はここだけです。現在、「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産として世界遺産登録を目指しています。

ガイドの藤原さんの案内で、この場所が持つ意味が伝わってきます。

最後に、釜石駅前でバスを止め、昼食とお土産を買う時間をとりました。サンフィッシュ釜石とシープラザ釜石には飲食店とお土産さんが入っています。

釜石を出発し大阪へ向かう道中、遠野市にある道の駅「風の丘」へ立ち寄りました。

現地解散の参加者を、新花巻駅、花巻空港で下ろし、磐越自動車道、北陸自動車道経由で大阪へ。
大阪までの帰り道では、磐梯山SAで夕食。
7月2日朝5時に大阪駅に到着し、解散しました。

解散し参加者を見送ったあと、ホッとしたスタッフ相澤は、大阪駅高架下で釜石の地酒を…

今回、ツアー参加者からは参加してよかったという声を多くいただいております。今後もこのようなツアーを企画し、大阪からできる被災地支援ということで、活動を進めていきたいと思います。

次回は秋に開催予定ですので、みなさんのご参加を心よりお待ちしております。

移動道中、1日目・釜石到着編
1日目・釜石 被災地視察編
2日目・ボランティア活動編
3日目・エコツアー編

記:相澤

今回のツアーの視察のために5月にも釜石を訪れています。
その時の様子もぜひご覧ください。

エコツーリズム体験ツアー視察:被災地訪問記
1日目「遠野山・里・暮らしネットワーク編」
2日目「ツアーの下見編」
3日目「ツアーの下見編その2」
4日目「被災地沿岸部をまわる編」

※本事業は三菱商事復興支援財団の助成を受けて活動しています。

被災地のエコツーリズム体験ツアー《2日目・ボランティア活動編》

被災地のエコツーリズム体験ツアーについて

現地の活動2日目、6月30日(土)は、雲一つない青空でした。

朝ごはんを食べ、各自作業のための準備をし、宝来館の玄関へ集合。清掃ボランティア作業を行う場所は宝来館から歩いて5分くらいのところ。根浜地区というところです。
かつては60戸ほどの家があったそうですが、現場には住居の基礎しか残っておらず、震災前の光景を想像することも困難な状況が目の前にありました。

根浜地区では毎年、トライアスロンの国際大会が開催され、多くの参加者が訪れていました。
この大会を復活させようという動きが出てきており、まずは2012年8月5日にスイム(水泳)のみの「釜石はまゆりオープンウォータースイム」という大会を開催する予定となっています。

釜石はまゆりオープンウォータースイムのHP http://www3.ocn.ne.jp/~hamayuri/

今回のボランティア活動は大会の会場を整備するために、流れ着いた土砂や瓦礫の撤去・運搬をはじめとした清掃をしました。
最初にボランティアを指導するもんじぃからボランティア作業について説明を受けました。

ボランティア活動は「してあげる」ではなく「させてもらう」ものであり、活動する場所は「戦場」であることを最初に聞きました。
津波で、土砂と一緒にアスベストやダイオキシンなどの有害物質が運ばれてきているかもしれないことや、現場の足下にある釘などでケガをするおそれがあることなどを聞き、ボランティア作業に対する印象が変わった参加者も多かったのではないでしょうか?

説明を聞いたあとは、グループに分かれて作業しました。

土砂をスコップでかき出したり、瓦礫を運搬したり、参加者のみなさん一生懸命取り組みました。気温はさほど高くなかったものの、日差しが厳しかったので、適宜休憩を取りながら作業を進めました。

お昼休みには、地元のお母さん手作りの「あづまっぺ弁当」とおしるこ、宝来館からそうめんの差し入れがあり、宝来館のデッキ「星めぐり広場」や根浜海岸の松林の中など、それぞれ思い思いの場所でお昼を食べました。

午後も作業をして、終了後にはもんじぃに根浜神社を案内してもらいました。

ここは海、山、川の神様が祀られていて、必勝祈願の御利益もあるということです。
境内については写真に撮れないということでしたので、神社からの根浜地区の眺めを撮りました。

みんなで記念撮影。
最後にもんじぃから「今回のボランティアの経験を「伝える」ことが大切だ」と言われました。
帰ったら周りの人に伝える、参加者のみなさんの心の中にもこの言葉が残っているのではないかと思います。

作業終了後、仮設の「鵜!はまなす商店街」に行きました。

商店街の人と交流する一幕も見られました。

この日の夕食後には、地元の伝統芸能「虎舞」を、鵜住居地区の青年団の方たちが披露してくれました。

太鼓やお囃子(はやし)で音を鳴らし、合わせて虎に扮して舞う様は迫力満点でした。
釜石の人はこの虎舞が大好きで、津波で道具などが流されてしまいましたが、道具を作ってくれる人を探し、今また虎舞をやりはじめました。
土曜だったこともあり、地域の子どもが虎舞を見にきて、またお囃子に合わせて踊りを披露してくれました。

その後懇親会を開き、参加者同士の交流も見られました。

そして最終日、3日目に続きます。

記:相澤

移動道中、1日目・釜石到着編
1日目・釜石 被災地視察編
2日目・ボランティア活動編
3日目・エコツアー編

※本事業は三菱商事復興支援財団の助成を受けて活動しています。

6/22夏至・廃油キャンドルナイトを開催しました

6月22日(金)にあおぞらイコバにて夏至の廃油キャンドルナイトを開催しました。

参加者・来場者は38人でした。

その他にもイベントの様子を道路からのぞく子どもや、仕事帰りの方も多く見られました。

学生実行委員会が企画したもので、今回は16時から使用する廃油キャンドルを作り、19時から点灯という流れでした。

16時からの廃油キャンドルづくりには、西淀川で家庭から出る廃油を回収している浜田化学さんや、学校給食の調理を行っていて、廃油キャンドルづくりに興味を持ってくれている魚国総本社さん(西淀川に会社があります)、たまたま通りかかった地域の人も参加しました。
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多くの方から使用するビンを提供いただき、今回は200個のキャンドルを作成しました。
ご協力いただいたみなさまに御礼申し上げます。

会場設営を終え、19時に点灯。夏至で外がまだ明るかったものの、キャンドルが灯り、きれいでした。
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今回大阪市立大のボランティアサークルがフェアトレードのアクセサリーの販売ブースを出展してくれました。下の写真は商品について説明をする様子。

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西淀川高校美術部の生徒さんの作品の展示も行いました。

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キャンドルナイト学生実行委員会の活動紹介を行い、その後西淀川在住のアーティスト、ユメコロモさんによるアコースティックライブ。キャンドルを見ながら、ゆったりとした時間が流れました。

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学生実行委員会からは、冬至に毎年行っているキャンドルナイトでは地域の人に来てもらえるように、企画、広報を工夫したいという声も出ました。

今後の活動が楽しみです。

記:相澤

西淀川区報にあおぞら財団の紹介のりました

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広報にしよどがわ5月号に、あおぞら財団の自然環境保全の活動が紹介されました!

淀川や大野川緑陰道路等、区内の自然や水辺環境の保全のために『河川等環境保全会議』を西淀川区が開催しており、事務局長の藤江が委員として参加しています。

その構成団体として、財団が紹介されました。

同じ構成団体には、財団でもよくお世話になっている『大阪市漁業協同組合』さんも入っています。

また、カラー刷りの『西淀川の自然』紹介のページの写真や説明文の一部は、あおぞら財団や日本野鳥の会大阪支部橋本さんが提供したものが使われています。

『河川等環境保全会議』では、区民と行政が市民協働で実施するで区民の意識啓発や地域コミュニティの活性化に寄与することが目的とされています。

広くみんなに西淀川の自然環境を知ってもらう為にも、民間の活動と行政の協働、活発にしていきたいものです。

西淀川区HPにPDF版が掲載されています
*あおぞら財団掲載ページ(
*西淀川の自然 紹介ページ(

(小平)

エコツーリズム体験ツアー視察:被災地訪問記「1日目遠野山・里・暮らしネットワーク編」

5月10日(木)

5月9日夜に西淀川を出発し、10日のお昼に岩手県遠野市に到着しました。天気は雨で、肌寒く、桜もまだ散りきっていない様子でした。

昼食で訪れた「道の駅遠野 風の丘」は地元や観光客で賑わっていました。そこから観光が復活してきているような印象を受けます。お昼に食べたそばは、地域のお母さん方がやっているおそば屋さんのもので、すごい繁盛していました。

お腹も満足したところで、遠野山・里・暮らしネットワークの事務所を訪れました。ここはあおぞら財団が震災直後に被災地を訪れ、ヒアリングをした際に「人を運ぶための車が必要」ということで車を寄贈した団体です。

菊池さん(左から2番目)と田村さん(1番左)から、1年経った被災地の状況についてお話を聞きました。

震災直後は沿岸部が壊滅的な被害を受け、沿岸の交通網も寸断されていたため、沿岸部から離れた遠野に多くのボランティアが訪れました。1年が経ち、沿岸部の交通網の整備や各ボランティア団体の拠点ができたこともあり、直接ボランティアに訪れる人も増えたということでした。

遠野山・里・暮らしネットワークでは現在、①仮設住宅に住む人のニーズの把握と物資支援、②仮設住宅に住む人に温泉に行ってもらい心身ともにリフレッシュしてもらう「ほっとひといき事業」③震災で仕事を失った人たちへの雇用を生み出す支援を行っています。

あおぞら財団の寄贈したBDFで走るあおぞら号は②のほっとひといき事業で仮設住宅に住む人たちの移動手段として活躍しています。

実際にあおぞら号にBDFを給油するところも見ました!

遠野をあとにして、沿岸部へ車を走らせると、いきなり津波の爪痕が見られました。津波がきていないところは本当に平穏で、津波が暮らしをまるごと飲み込んでいったことを直に見て感じました。

ツアーの宿泊先でもある宝来館にこの日は泊まりました。震災で2階部分まで被害を受けたとは思えません。しかし宿泊した2階の部屋も被害を受けたのだと思いを巡らせたら、背筋が凍りました。

海の幸の多い宝来館の夕食は、とてもおいしかったです!

2日目につづく!

被災地エコツーリズム体験ツアー参加者募集中です!詳しくはこちら

記:相澤

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,未分類,東日本大震災支援,環境フロンティア講座 — aozorafoundation 公開日 2012年5月15日4:48 PM
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