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堺市原山台で防災訓練・展示おこないました(3/16)

P1370441日時:2014年3月16日(日) 10:00~12:00
場所:堺市原山台C団地管理組合集会所
参加者:約60名(一般参加者50名、スタッフ8名)
主催:原山台C団地管理組合?
協力:あおぞら財団?
3月16日(日)午前、堺市南区にある原山台C団地にて管理組合主催の消化訓練が行われました。これにあわせて、あおぞら財団が協力し、要援護者の搬送訓練および防災用品グッズの展示を行いました。
<消化訓練>
消化訓練では、まず堺市消防局員から火災の出火原因として、タバコ、火遊び、放火、コンロなどが多いことが指摘されました。特に放火対策として、家の周辺に燃やされやすいものを放置しないようにして欲しいとの説明がありました。
次に、火事を見つけたらすることとして、①知らせる、②消す、③逃げる、の3点が大切であるとのこと。最も重要な点については、ケース・バイ・ケースで判断することが必要ですが、一般的にはまずは誰かに知らせて119番をしたり、消化にあたったりといったことを協力しながら進めるようにしましょうとの説明がありました。
続いて、水消火器を使っての消化訓練を行いました。まず消火器の使い方として、①ピンを抜く、②ホースの先を火元に向ける、③レバーを握る、の手順の説明がありました。次に火元を想定して、実際に消火器を使ってみました。
消防局員からは、火の根っこに向けて噴水するようにするなど、消化のコツを教えていただきました。
<要援護者搬送訓練>
要援護者の搬送訓練では、まず布担架を使って要援護者の搬送を体験しました。
次に、堺市危機管理室の担当者から、布担架がない場合、毛布を使っても搬送することができることなどの説明がありました。
参加者からは、「毛布の利用は簡単にできるが、やはり布担架の方が運びやすい」「いざという時、まずは外に運び出すには毛布を活用するとよい」など意見が出されました。
続いて、車椅子の牽引補助装置を使っての搬送を体験しました。高齢化に伴って車椅子の利用者が増えているため参加者の関心は高く、購入にあたっての補助制度などについて質問が出ていました。
<防災グッズの展示>
管理組合の集会所にて、災害時に必要となる防災・避難グッズの展示を行いました。簡易トイレ、非常食、携帯ラジオなど約20点を展示しました。
参加者からは、「どこに行けば購入ができるのか」「避難所にはどんな備品が設置されているのか」といった質問がありました。
参加者のアンケートでは、「住民の多くに要介護者の搬送方法を見て欲しい」「日ごろから防災グッズを揃えようと思います」「毛布の利用を自宅でも試してみたい」といった意見が寄せられました。

日時:2014年3月16日(日) 10:00~12:00
場所:堺市原山台C団地管理組合集会所
参加者:約60名(一般参加者50名、スタッフ8名)
主催:あおぞら財団
協力:原山台校区自治連合会

3月16日(日)午前、堺市南区にある原山台C団地にて消化訓練が行われました。これにあわせて、あおぞら財団では、要援護者の搬送訓練および防災用品グッズの展示を行いました。

<消化訓練>
消化訓練では、まず堺市消防局員から火災の出火原因として、タバコ、火遊び、放火、コンロなどが多いことが指摘されました。特に放火対策として、家の周辺に燃やされやすいものを放置しないようにして欲しいとの説明がありました。

次に、火事を見つけたらすることとして、①知らせる、②消す、③逃げる、の3点が大切であるとのこと。最も重要な点については、ケース・バイ・ケースで判断することが必要ですが、一般的にはまずは誰かに知らせて119番をしたり、消化にあたったりといったことを協力しながら進めるようにしましょうとの説明がありました。

続いて、水消火器を使っての消化訓練を行いました。まず消火器の使い方として、①ピンを抜く、②ホースの先を火元に向ける、③レバーを握る、の手順の説明がありました。次に火元を想定して、実際に消火器を使ってみました。

消防局員からは、火の根っこに向けて噴水するようにするなど、消化のコツを教えていただきました。

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<要援護者搬送訓練>
要援護者の搬送訓練では、まず布担架を使って要援護者の搬送を体験しました。

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次に、堺市危機管理室の担当者から、布担架がない場合、毛布を使っても搬送することができることなどの説明がありました。

参加者からは、「毛布の利用は簡単にできるが、やはり布担架の方が運びやすい」「いざという時、まずは外に運び出すには毛布を活用するとよい」など意見が出されました。

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続いて、車椅子の牽引補助装置を使っての搬送を体験しました。高齢化に伴って車椅子の利用者が増えているため参加者の関心は高く、購入にあたっての補助制度などについて質問が出ていました。

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<防災グッズの展示>
管理組合の集会所にて、災害時に必要となる防災・避難グッズの展示を行いました。簡易トイレ、非常食、携帯ラジオなど約20点を展示しました。

参加者からは、「どこに行けば購入ができるのか」「避難所にはどんな備品が設置されているのか」といった質問がありました。

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◆防災・避難グッズ

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◆非常食

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◆ダンボール箱を組み立ててできる簡易ベッド

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◆展示パネル

参加者のアンケートでは、「住民の多くに要介護者の搬送方法を見て欲しい」「日ごろから防災グッズを揃えようと思います」「毛布の利用を自宅でも試してみたい」といった意見が寄せられました。

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。 (記:片岡)


Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2014年3月17日4:14 PM

滋賀でタンデム自転車に乗れます(3/15)!

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

3月15日(土)滋賀でタンデム自転車に乗れます!
大阪でタンデム自転車を楽しむ会で出店しています。
ぜひ、おこしください!

(写真)イベントチラシ表

(写真)チラシ裏

びわ湖一周ロングライド2014<前日イベント>
びわ湖サイクルフェスタ
[参加自由・入場無料]
日時:2014年3月15日(土)13:00-17:00
会場:滋賀県立大学交流センター(滋賀県彦根市八坂町2500)
主催:びわ湖一周ロングライド実行委員会

・初心者から熟練者まで走りを楽しめる試乗車あります♪(当日登録が必要)
・自転車コミック「アオバ自転車店へようこそ」の宮尾岳先生のトークライブ♪
・親子で楽しくルールが学べる「自転車シミュレーター」体験コーナー♪
・三船雅彦さんトークライブ、自転車グッズ販売、コンディショニング・サポート等々

チラシPDF
http://file.sui-s.com/biwako_cycle.pdf

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2014年3月7日3:25 PM

子育ての集まりで過去の災害のお話をしました

2つの子育ての集まりにお邪魔して、第二室戸台風についてのお話をしました。

【西淀川区子ども・子育てプラザ「サイエンスクッキング」】
・日時:2月16日(日)13:30~15:30
・場所:西淀川区子ども・子育てプラザ
・参加者:15名(小学生5人、乳児の親子2組、ボランティア2人、職員2人、財団スタッフ2名)

2月16日は、西淀川区子ども・子育てプラザが主催している「サイエンスクッキング」におじゃました。

サイエンスクッキングでは、災害時のご飯の炊き方ということで、子ども・子育てプラザの阪本さんの指導の下ビニル袋でご飯を炊きました。
この方法だと、1人ずつの分量ずつ作れるので配るが簡単ですし、お皿を洗う手間や水が省けます。

お話会

ご飯を炊いている間に、第二室戸台風を中心に過去の災害の話をしました。
西淀川は過去にくりかえし大きな災害にあっていること、堤防が決壊するとなかなか水がひかないこと、浸水すると食べ物やトイレに困ることなどを、体験談をもとにスライドを使って説明しました。
お話を聞きながら、ボランティアの方が「第二室戸台風で雨風が強かったのを覚えている」「知人の家が水に浸かった」という自らの体験を話してくださいました。
参加者の方の反応は好評で、熱心にみなさん聞いて下さり、こういう話を聞く機会がなかなかないから他の子育ての集まりや老人会でも話をしてほしいといわれました。

【野里子育てサロン】
・日時:2月20日(木)10:30~11:30
・場所:野里福祉会館
・参加者:20名(乳児の親子6組、民生員5人、財団スタッフ2名ほか)

野里子育てサロン

2月20日は、野里子育てサロンにお邪魔しました。

この日もサイエンスクッキングの際と同じように、子ども・子育てプラザの阪本さんが災害時のご飯について実演している間に、過去の災害のお話をしました。

小さな子どもさんが多かったので、お母さんがたはなかなか話に集中することができなかったようですが、「高齢者や乳幼児のいる家庭は避難が遅れがち。早めに避難を!」というお話をしているところで、小さなお子さんをお持ちのお母さんが大きくうなずかれたりなど話の重要なポイントは伝わったように思いました。

また、この日は、たまたま大和田で第二室戸台風の被害にあった方がおられました。私たちが写真やイラストのスライドで説明すると、「うちの2階に30人以上が避難していた」「水が何日もひかなくて大変だった」といった話をしてくださり、話にリアリティが増しました。

西淀川区は、新しくマンションがたくさん建設され、若い方がたくさん増えています。こういった方たちに、過去の水害の話は伝わっておらず、また、西淀川が水害の被害に遭いやすいという認識も薄いように感じます。

今後、こういった集まりにお邪魔して、少しでも過去の災害の話を伝えていけたらと思っています。

※この活動は公益財団法人JR西日本あんしん社会財団の助成でおこなっています。

(日本学術振興会 特別研究員 谷内久美子)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2014年2月26日12:08 PM

交通政策基本法 勉強会(3/23)

=================================
交通政策基本法成立はスタートライン
~これからどう動くか~
チラシ
=================================

交通政策基本法が、昨年12月に公布・施行されました。
この法律は、人の移動や物流等、交通の制度・政策に関する理念や基本方針を示した法律です。
この法律によって今後、交通政策がどのようになるのか学びます。

日時 3月23日(日) 午前9時50分~11時50分 (受付9時30分~)
会場 大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター) セミナー室1
大阪市中央区大手前1丁目3番49号
*天満橋駅(地下鉄谷町線/京阪線)下車徒歩7分
*大阪城北詰駅(JR東西線)下車徒歩10分
http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html

定員:40人  参加費:500円
対象:一般市民の皆さん(交通や環境、社会福祉等に興味のある方はぜひお気軽にご参加下さい)
申込方法:事前に、お名前、電話番号、連絡先ファックスまたはメールアドレス、所属を、事務局あおぞら財団までお知らせください。

■プログラム———————————————————————————
9:50 開会・主旨説明
9:55 『交通政策基本法の概要』  国土交通省近畿運輸局企画観光部
10:15『交通政策基本法成立はスタートライン ~これからどう動くか?~』
加藤博和先生(名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻・准教授)
11:15 質疑応答・意見交換
11:50 終了

===============================
主催:道路環境市民塾運営委員会
(事務局:公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団))
連絡先 TEL: 06-6475-8885(平日9時30分~17時30分) 
FAX:06-6478-5885 E-mail webmaster@aozora.or.jp
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
URL   http://www.aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,地域づくり,道路環境市民塾 — aozorafoundation 公開日 2014年2月21日5:43 PM

【連載】タンデム自転車体験記「初めての海外旅行 台湾サイクリングに参加して」その5 8月23日旅行2日目 新北投「シンペイトウ」から剣潭(ケンタン)から基隆(キールン)前半 阿佐 和幸

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

【連載】タンデム自転車体験記
「初めての海外旅行 台湾サイクリングに参加して」
阿佐 和幸
その5  8月23日旅行2日目 新北投「シンペイトウ」から剣潭(ケンタン)から基隆(キールン)前半

本日からやっと本題のサイクリングに出発である。
8月23日。朝6時に起床。私にとっては相当に早い目覚めである。この日から帰国する26日まで、6時頃に起きて、夜は12時までには寝るという規則正しい生活が続くのである。と言うか、相当に疲れてしまい、夜は早く寝ないと体が保たない日々だったという方が正しいかも知れない。

素早く洗面を済ませて外に出る。朝食のレストランは宿舎の外なのであった。昨日とは違い、相当に暑い。大阪の夏の朝とそんなに変わらないくらいのむっとした蒸し暑さだった。太陽も顔を覗かせている。今日は天気のようである。日本のミンミンゼミや熊蝉によく似てはいるが泣き方が少し違う蝉が力強く鳴いていた。
午前6時半から食事の予定だったが、レストランの職員は強引に「7時からでないと準備できない。」と言うこととなり、慌てて宿舎に戻り、出発の準備を行う。これから3日間同じ宿舎に連泊するのでなく、毎日宿舎が変わるのである。その為、毎回大きな荷物に必要なものを全て詰めないといけないという、慌ただしい朝が続くのである。この日も大きな荷物に衣服などを詰めて、サイクリングに必要なものはリュックに入れて、常に持ち運べるように準備した。剣潭「ケンタン」では、出発のセレモニーが行われると言うことで、皆さん日本と台湾の小さな国旗がプリントされたおそろいのTシャツを着用。まるで、親善大使にでもなったような気分であった。いやいや、本当に大使の役割を十分に勤めたかも知れない。
大きな荷物を持って再びレストランへ。今度はようやく食事にありつけた。これも海外らしいトラブルである。

朝食は、野菜や鶏肉を炒めたものと、おかゆであった。味も日本の味に近く、そこそこおいしかった。おかゆは全く味は付いていなかった。
いよいよ、サイクリングの出発点となる剣潭「ケンタン」に移動である。すでに現地のスタッフの皆さんが到着していた。乗用車が2台くらいとトラックが1台来ていた。このトラックにサイクリングに必要なもの「飲み物や食べ物・自転車」などを積み込み、我々と共に伴走してくださるのである。
乗用車やトラックに分かれて乗車して、いよいよ出発。最初は道は空いていたが、都会に近づくにつれて、車の量が増え、頻繁に渋滞するようになった。時間はちょうど8時前で、しかも金曜である。台湾も言わずと知れた車やオートバイ社会である。渋滞も仕方ない。
大きな交差点では相当に長い信号待ちに引っかかったが、日本のような視覚障害者に配慮した青信号の時に音や音楽が流れるものは無かったようである。台湾ではまだバリアフリーは日本ほどは進んではいないのであろうか。 40分くらいして剣潭「ケンタン」の「青年活動センター」に到着。車を降りると、太陽は更に強くなり、じりじりという暑さが襲ってきた。日本の日差しとはまた違うような感じである。熊蝉みたいでちょっと違う蝉もものすごく元気に泣いている。これぞ《熱帯》なのか。
現地のスタッフが、ものすごく大きな声を出しながら、いろいろと準備していた。私が聞いている限りには、皆怒りながら作業をしているのかというくらいの迫力だった。OOさんが言うには、「台湾の人はみんな声が大きいのです。日本人が聞くと、怒っているように聞こえるけど、これで普通です。別に気にすることは無いよ。」と教えてくれた。分らない言葉で、大きな声を出されるとどうしても怒っているように聞こえてしまうのである。

かなり長い時間待って、いよいよセレモニーが始まった。台湾の視覚障害者の団体、視覚障害者のサイクリングをサポートする団体、台北の行政のかなりエライ人。また日本で言うと厚生労働省に当たると想われる台湾政府の役人の方などなどたくさんの方の挨拶があった。新聞社も来ていた。我が日本のCVJ代表のOさんもかなり緊張して挨拶していた。思った以上のものすごい歓迎のムードと、規模の大きなセレモニーであった。ここまで大々的に歓迎されると少し照れくさいという感じとともに、必ずこの旅行というかここまで来ると「ミッション」を事故無くやり遂げないと現地のスタッフの方々に対しても申し訳ないなあと言う気持ちになってきた。これはいよいよ普通の観光旅行ツアーでは無いなあと気を引き締めた。
それにしてもOさんも、ここまで台湾のいろいろな方々と親密な関係を持ち、このような企画を実現させるとは、すごい人だなあと感じた。聞くところによると、今まで20回以上訪問し、あちこちを自転車で走り、その都度いろいろな方々と交流していたようである。そして、このCVJの代表になってからは、いつかはハンディのある日本の方と台湾の方と一緒にサイクリングができればといろいろコースなどを考えたり、実際に下見で走ったりしていたようである。本当に頭の下がる思いである。

セレモニーの後はこれまた、長い長い写真撮影となった。
そして、次は自転車での試走である。現地の方がやってきて、私の手を相手の肘に近づけた。これはたぶん移動するから付いてきてくださいというサインなのだろう。案の定私をどこかに連れて行って、手をなにかに触らせてくれた。それは自転車のサドルであった。いよいよ、自転車に乗るのである。早速ボディーを触ってみた。日本の自転車よりもかなりフレームが太くて頑丈そうである。これは相当に重そうだなあと感じた。タイヤは比較的小さく、たぶん22インチくらいだろうと想った。そして、スタッフが私の体をボディーに近づけて、なにかを言っていた。いったいどうすれば良いのか分らなかったが、再び体をサドルにくっつけようとするので、これは乗ってみろと言っているのだろうと言うことで、サドルにまたがった。次は「Stand up」と言われたので降りた。サドルとハンドルの高さを合わせてくれていたようである。そして「one two three go OK」と声をかけてきた。私も復唱した。これは、スタートするときのタイミングのかけ方の確認である。タンデム自転車は車体が重いので、最初の発進が難しい。前に乗る人「パイロット」と後ろの人「ストーカー」がペダルをシンクロさせてこがないとうまく進めない。こぐタイミングがずれたり、車体が斜めに傾きすぎていたりすると、バランスを崩して転倒する危険性もある。交通量の激しい道路で転倒すると、大きな事故にも繋がる。発進のための声かけの確認は、きわめて重要なのである。再び乗車を促してきた。どうやら私「後ろに乗るストーカー」を先に乗せるようである。日本では前のパイロットが先に乗り、すべての準備が整ってからストーカーを乗車させるのを基本にしているのだが。まあ、郷に入れば従わないといけない。いよいよ乗車。そして、パイロットが乗るとすぐに「one two three go  start」と問い合わせてきた。私も再び復唱。ペダルを踏み込みやすい位置に合わせた。そして、パイロットの「one two three go 」と言う声とともにペダルをぐっと踏み込んだ。ほとんど揺れることも滑ることも無くスムーズに発信できた。全く初めての人で、しかも言葉がほとんどわからない外国の方と走ってこんなにうまく発信できるとは想ってもみなかった。たぶん、パイロットの方は相当にタンデムを乗りこなしているのだろうと感じた。
センターの周りを1周し、次はギアをいろいろ換えながら、2周くらいした。かなり細かくギアチェンジもできるようである。走行中もかなり安定しているようで、日本のタンデムよりもずっと性能は上のようである。これなら長い距離も、少々の坂もいけそうに想えた。

試走から帰ってきてOOさんと自動販売機で飲み物を買った。500mlのペットボトルのお茶が、30ドル「日本円で100円くらい」だった。自販機とはいえ海外で私にとっては初めての買い物であった。
いよいよ出発が近づいた。腕や顔に日焼け止めのクリームをたくさん塗ってスタンバイ。いつでもスタートできるぞと想っていたら、またまた自転車をバックにたくさんの写真撮影。とにかく写真が好きな国民である。

そして、予定よりも1時間近く遅れてやっとスタート準備。

ホイッスルの音が鳴り響き、「one two three go」と言う大きなかけ声とともに出発。いよいよ我々はまだ見ぬ台湾の街に繰り出したのである。ここから基隆(キールン)という東の海岸のまちまで約40kmを走るのである。
今日の私のパイロットは、ベテランのOさんである。しかも全く初めてのペアで無く、7月にこれまたCVJが主催する「ふれあいサイクルイベント」に参加したときに約30kmを一緒に走ったことのある方なのである。今日はあまり坂も無いようで、とにかくパイロットの指示に従って走ると良いので、比較的楽かも知れないなあと想った。

・・・次号に続く

寄稿者:阿佐和幸(大阪でタンデム自転車を楽しむ会会員/視覚障がい者)
ウィズ東淀川のブログ」より転載(掲載日:2013年11月28日)

その1 旅行に行くことを決心するまで
その2 出発までの苦労と不安
その3 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「シンペイトウ」前半
その4 8月22日旅行1日目 日本から台北・新北投「シンペイトウ」後半

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2014年2月14日3:22 PM
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