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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

西淀川フィールドワーク・プログラム「大阪の大気汚染から学ぶ」が完成しました。サイトでご覧になれます。

エコミューズでは、西淀川公害の講義と公害患者の語り部のお話、西淀川のフィールドワークなどを組み合わせた研修を実施しています。こちらのパンフレットでは研修のプログラムの流れ、西淀川フィールドワーク例、基本コース、研修テーマ例、プログラム料金、参加された方の声 等、詳しく紹介されています。無料配布となっていますので、ご希望の方は事務局までお知らせください。
aozora-fix2 こちらからご覧になれます。

発行:あおぞら財団附属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018年1月12日1:55 PM

環境省職員 現地研修受入 1日目(10/26)

あおぞら財団ではここ数年毎年、環境省職員環境問題史現地研修の受け入れを行っています。今回の研修は10月26日(木)~27日(金)にかけて行われ、計18名の方が参加されました。公害患者さんの平田和子さんのお話、森脇君雄さんのお話、弁護団の村松昭夫先生のお話、西淀川のフィールドワークなど2日間にわたる研修が行われました。

まずはお互いの自己紹介から。

まずはお互いの自己紹介から。

名前・今回の研修に期待すること・業務内容・環境省の使命とは何か、この4つについて紙に書いて発表します。

自己紹介の後は、あおぞら財団の林さんの講義です。

林さんによる講義は「西淀川公害、地域再生について」というテーマで、「戦前の公害問題といえば何か?」という問いかけから始まりました。四大公害を始めとした全国の公害と公害訴訟の話から、西淀川の歴史・公害被害者の患者会の発足・大気汚染裁判について、裁判の結果誕生したあおぞら財団の理念についても説明がありました。西淀川公害裁判では地域再生を目指したことにより、国や企業がその理念に共感し、和解へとつながることとなりました。あおぞら財団は公害によって分断されたコミュニティをつなぎ直し、いろいろな立場の人達をつなげる使命を持って活動をしており、ESD(持続可能な開発のための教育)、SDGs(持続可能な開発目標)等を通じて、様々な活動を行っているとの説明がありました。

説明をする林さん。

説明をする林さん。

 

次は公害患者さんである平田和子さんのお話がありました。「西淀川公害患者と家族の会」事務局長・上田敏幸さんも来てくださいました。

お話をされる平田さん。

お話をされる平田さん。

平田さんは3つのときに気管支炎になったそうです。夜中の10時から明け方3時まで喘鳴がひどく肩で息をするような状態でした。小学校の時、足に湿疹ができ、それが治ったとおもったら、ぜん息になりました。夜はうとうととしか眠れなかったが、学校には休まず通い、皆勤賞を貰ったそうです。27歳位の時に再びつらい発作がおこり、本格的に医者に行かねばならなくなり、公害からくるぜん息であると認定されたとおっしゃっていました。ぜん息の症状については、マラソンのゴール時に息が上がって、肩で息をしている状態と同じで、それがずっと続いている感じだとおっしゃっていました。自分は小さいときからぜん息だったので、元気な時があまりない状態が当たり前で、それが普通の感覚になってしまっているそうです。

皆さん熱心に聞き入っています。

皆さん熱心に聞き入っています。

林:公害が酷かったといわれている昭和40~50年代の西淀川の空を覚えている?

平田:40~50年代に自分が住んでいた淀川区は工場のたくさんあった海側から遠く、そこまで空気が悪くなかったが、空を見たらもやがかかっていた。

林:患者会に入って、裁判の傍聴やデモへの参加、署名を集めたり等運動をしたことで、良かったことと、参加の動機は?

平田:通っていた病院が西淀病院で、公害に反対する活動が盛んな病院だったことと、何かしなければならないとの思いもあり、自分も参加するようになった。運動を通じて仲間が出来たことが良かった。

平田さんは、環境省職員の方達にむけて一言ということで、自分は公害健康被害補償制度による認定患者であるため、現在は医療費の補助等があり助かっているが1988年以降の新規認定廃止後の未認定患者さんは医療費が高く、自分も子供の頃はかなり医療費がかかったこともあるためこの問題をなんとかしてほしいとお話されていました。

Q:他の公害患者さんの中で大変そうだった人は?

A:自分は子どもの時からぜん息だったが、途中から、大人になってからぜん息になった人は点滴しても症状が治まらない人もいた。ステロイド入りの200㏄の点滴3本で、症状が止まらなかったら入院ということになっていた。

Q:平田さんの今の生きがいは?

A:毎日プールに行って体を鍛えて、植物を育てている。

この他等級の判断基準や、周りからのサポートについての質問が相次ぎました。

 

会場を5階のエコミューズに移して、公害被害者総行動デーで40年間代表委員をつとめ、西淀川の公害患者会の原告団団長、患者会の初代理事長でもある森脇君雄さんのお話がありました。

森脇さん。

森脇さん。

森脇さんは「自分達と環境省は、緊張感と信頼感を持って関わってきた。」と語り始めました。緊張とは、西淀川裁判提訴直後に、環境省が二酸化窒素(NO₂)の環境基準を2~3倍に緩和し、公害健康被害補償制度の指定地域を解除しようとした時のこと。裁判の要求の一つが二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質の環境基準を達成するということだったのでこの緩和により環境基準が達成されてしまうことになったというお話でした。当時の山本宜正大気保全局長からはこの緩和に関して納得する説明がなく、山本氏自身が勉強不足であると認め、ついには大阪まで来て、交渉をしたそうです。彼はまじめでいい人だったが、我々も黙っているわけにはいかなかった、と森脇さんは語っておられました。

信頼とは、嘘をつかない、決めたことを必ず守るということ。これを何十年も続けてきたとのことです。

環境省の役割とは、その成り立ちが四大公害裁判で被害者側が勝利したときに生まれ、同時に公害健康被害補償法を作ったので、患者の立場に立ち、仕事をするのが環境省の基本であると信じている、とおっしゃっていました。

20年もの間続いた西淀川の裁判に勝利できたのか、どうして団結できたのかのは、この問題が国との対決で、一方では直接国へ抗議に行き、一方では裁判に参加しているため、どうしても勝たねばという意志が強くなったということでした。ある意味西淀川の患者会・公害患者を強くしたのは環境省と経団連だったと振り返っておられました。

その後、環境省とはこれからも関係を続けていけたら、とお話されていました。

皆さんお話に聞き入っています。

皆さんお話に聞き入っています。

Q:裁判が長引いた理由は何か?A:西淀川は、よそ(堺市・尼崎等)からのもらい公害だったため、因果関係の証明が難しかった。どこの煙がどのように西淀川に流れ込んでくるかをスーパーコンピュータで計算し特定した。原告側は京都大学の1台を借りたが、関電等の被告企業は数台駆使しデータをとっていたこともあり、向こうの方が強かった。

Q:726人の原告で裁判を闘ったという話だったがどのようにしてモチベーションを保ったのか?

A:指定地域解除の問題については国に原因があった。裁判どころではないため、患者の半分は運動を行い、半分が裁判に行った。直接運動に行くことで、理不尽な思いをすることが多々あったので、その怒りが裁判闘争を長く持ちこたえた理由の一つ。当時、内心裁判は負けると思っていたし、補償法を潰されるかもしれない恐れがあり、患者は必死で戦った。戦い続ける中で自信がついた。また100万人もの署名を集めた。運動が一人一人を強くしたし、どこに行っても話すことが訓練にもなり、原告のタスキを手放さなかった。

続いて、西淀川大気汚染裁判の弁護士であり、あおぞら財団、現理事長の村松先生のお話です。

村松先生。

村松先生。

村松先生は、実際に裁判に取り組んだ弁護士の立場から、患者さん達や弁護士がなぜ公害裁判を起こしたか、西淀川大気汚染裁判の意義等についてお話してくださいました。

日本の公害裁判には四大公害裁判から始まる半世紀以上の歴史があり、被害者が原告として立ち上がり、弁護士集団が彼らを助けてきました。多くの弁護士が集団として関わることが日本の裁判の特徴であり、なぜ公害問題に取り組むか?ということを問われた時、弁護士を志す人は社会正義と基本的人権の擁護、社会的少数者の人権が侵害されたときに助けようという思いを持っているからだとおっしゃっていました。環境省の皆さんも、環境や公害の問題に関わっていこうという思いを持っているのではないか、と述べられていました。裁判中は、弁護士間で様々な議論が出て意見の対立もあったが最後には被害者の救済のためにという意志は一致しており、そのため議論をくり返し、合意を進めてきました。裁判は「事実と現場」が重要で、判決にも影響を及ぼすとおっしゃっていました。公害裁判では、患者さん達の言いたくない本当の被害、死ぬ間際の姿・言葉も含めて原告の苦しみを正直に訴えこれらの事実を裁判所に伝える、これが公害問題に取り組む弁護士がまず最初にやらなければならないことだそうです。弁護士の頑張りだけでなく、原告の患者さんには、嫌なことも思い出してもらい、人前で発言することで、気持ちが変化してくるところがあると述べておられました。

西淀川の裁判の意義の一つは、車社会を進めようとする考えが主流だったところに、その路線を変えていくきっかけを裁判が作ったことであるとおっしゃっていました。そして、あおぞら財団というNPOを作るのに環境省が協力してくれたことは本当にありがたいことだったとおっしゃっていました。

Q:西淀裁判で20年という長さの中で事実が変化することはあったか?

A:裁判を起こした時はNO₂が問題だった。NO₂は大気汚染の一つの指標であったが、当時はその健康影響ははっきりわかっていなかった。裁判当初、阪神工業地帯が現役だったが、裁判終り頃になると、工場が移転などで縮小していった。工場排ガスの差し止めは重要なことだったが、裁判が終わる時には自動車排ガスの方が問題になっており、その差し止め要求が重要になっていた。

Q:裁判をやった動機は?

A:自分が弁護士になった時には裁判が始まって3~4年目だった。後で振り返るとあの当時これだけの裁判をおこした弁護士は勇気があったと思う。勝ち目がなかった。当時大気汚染がひどくて患者の数が多く、なんとかしなければならないと考えたこと、公害に対する世論の力もあったと思う。解決要求は謝ること、償うこと、公害対策をすることであり、地域再生・環境再生要求を入れた。

 

最後に振り返りのワークショップを行いました。一日目が終わって、気づいたことを話し合い、二日目のフィールドワーク等に向けて、問題意識の近い人達でグループごとにわかれました。

今日学んだことを振り返り、共有するための話し合いを行っています。

今日学んだことを振り返り、共有するための話し合いを行います。

今回研修の一日目をお手伝いさせていただきました、村山です。私は、普段は財団の資料の整理作業に携わっています。今回研修をお手伝いさせていただいて感じたことは、実際に裁判や運動に携わってきた方が、対面してきた人達の印象は資料からだけではわからないということです。森脇さんのお話の中でNO₂環境基準緩和に大きく関わった環境庁の山本宜正大気保全局長に対して「彼は真面目でいい人だった。」とおっしゃっていたことが強く印象に残りました。運動も裁判も、人間対人間の出来事であるため、森脇さんをはじめ、患者の方が粘り強く対話を重ねてこられたということがよくわかりました。

(村山知子)

2日目の記事は後ほど。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2017年11月30日2:22 PM

資料館だよりNo.62を発行しました。サイトでご覧になれます。

資料館だよりNo.62(2017年11月号)が発行されました。

エコミューズやあおぞら財団に配架しています。

No.62-omoteNo.62ura

PDF版はこちらからどうぞ

・資料館だよりNo.62 

・資料館だよりNo.62 

発行:西淀川・公害と環境資料館(エコミュー ズ) 資料館の活動をより広く知らせるために、「資料館だより」を2005年7月に創刊しました。A4版1枚のお便りで、3ヶ月 に1回発行しています。 資料館に まつわるニュースや所蔵資料の紹介、他の機関への訪問記、お知らせなどです。ご希望の方は事務局までご一報ください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2017年11月13日11:39 AM

第5回公害資料館連携フォーラムin大阪(12/15-17)

tirashiomoteのコピーtirashiuraのコピー【12/15,16,17開催】
未来に「希望」を広げよう!公害資料館の”わ”
「第5回公害資料館連携フォーラムin大阪」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
公害を伝える取組を学び、
各地の公害地域再生の取組を共有することで、
公害教育と公害資料館の可能性につい て議論する
公害資料館連携フォーラムを年1回開催しています。
新潟・富山・四日市・水俣で開催し、今年度は大阪で開催します。
大阪が進めてきた公害地域再生の取り組みや、
人権教育を通じて広げてきた教育活動を共有することで、
これからの公害教育と公害資料館の可能性について議論を深めたいと願っています。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【日程】:2017年12月15-17日(金-日)
【会場】:大阪市立大学 杉本キャンパス全学共通教育棟 ほか
【内容】:
12/15 13-17時 *フィールドワーク 2コース(先着55名)
        西淀川コース・尼崎コース
12/16 13時~ *基調講演
      「記憶の繋ぎ方:場所の力とメモリアル」
       東 自由里さん
      *フォーラム 分科会1
      *交流会
12/17 9時30分~* フォーラム 分科会2
        *フォーラム 全体会
(チラシやWEB(http://kougai.info/forum
 メール後半に詳細な内容を記載しています。あわせてご覧下さい。)
【参加費】:
フィールドワーク:3,500円
フォーラム:3,500円/学生2,500円
【参加申込】
以下の申込フォームからお申込ください。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
または、メール後半の詳細やチラシ等をご覧の上
必要項目[氏名/所属/連絡先(電話・メール・住所等)/
参加希望内容(フィールドワーク・基調講演・交流会の参加の有無・希望分科会)]についてFAX・メール・電話にてお知らせ下さい。
TEL 06-6475-8885  FAX 06-6478-5885
■□■□内容詳細■□■□■□■□■□■□■□
「第5回公害資料館連携フォーラムin大阪」
【12/15(金) 13-17時 フィールドワーク】 2コース(先着55名)
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★(1)西淀川コース:定員30名 (あおぞら財団案内)
国道43号の環境対策、淀川、千北診療所、あおぞら苑、大野川緑陰道路、西淀川・公害と環境資料館見学、公害患者のお話
★(2)尼崎コース:定員25名(あまけん、尼崎市立地域研究史料館案内)
赤とんぼセンター(公害患者のお話)、杭瀬団地、国道43号の環境対策、元浜緑地、キャナルベース、21世紀の森、尼崎市立地域研究史料館見学
【12/16(土) 13時~20時30分 基調講演/分科会/交流会】
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★13:00-15:00 基調講演「記憶の繋ぎ方:場所の力とメモリアル」
 東 自由里さん
[講師プロフィール]
ICOM国際博物館会議・ICMEMO(公共に対する犯罪犠牲者追悼のための記念博物館国際委員会)役員。
京都外国語大学英米語学科教授。ニューヨーク大学より博士号取得(国際教育学)。
近著に「9・11メモリアル博物館の歴史政治学」『歴史を社会に活かす』歴史学研究会編(東京大学出版会、2017年)など。
★15:15-17:45 分科会
○16-1[資料保存]公害資料の活用
 公害の記憶を未来に伝えるために、公害資料はどのように活用されるべきなのでしょうか。
 尼崎市立地域研究史料館における地域ボランティアの活動、
 および西淀川・公害と環境資料館における公害裁判資料の整理と活用の取り組みを通して考えます。
ゲスト:尼崎市立地域研究史料館、西淀川・公害と環境資料館
担当委員:清水善仁(法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ)、小田康徳(西淀川・公害と環境資料館)
○16-2[学校]公害と差別を考える
 原発事故の被害者が差別にあう現実があります。
 公害を知ったこと/にふれたことで忌避意識が生まれることがあります。
 公害教育が直面する差別の問題をどう考えればいいでしょうか。
 人権教育の取り組みから学びます。
ゲスト:古川正博((公社)全国人権教育研究協議会事務局次長)
    小玉敏也(麻布大学、(一社)日本環境教育学会、元埼玉県公立小学校教員)
担当委員:高田研(都留文科大学)、安藤聡彦(埼玉大学)、畑中一成(大阪市人権教育研究協議会)
○16-3[地域づくり]公害患者が望む「公害の教訓」の活かされ方とは
 西淀川公害裁判の特徴は公害患者からの「地域再生」の提案でした。
 あおぞら財団設立から20年の時を経て、公害患者は現状をどうみているのでしょうか。
 公害患者と行政の双方から話を聞いて、公害地域再生について考えます。
ゲスト:森脇君雄(西淀川公害患者と家族の会会長)
担当委員:除本理史(大阪市立大学)、川中大輔(龍谷大学)
★18:30-20:30 交流会(会場 野のはなハウス(大阪市立大学内))
【12/17(日) 9時30分~15時 分科会/全体会】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
★9:30-12:00 分科会
○17-1[公害入門]日本の公害環境問題の克服と裁判の役割
 工業都市だった大阪では、さまざまな公害が発生しました。
 西淀川で起きた大気汚染と、泉南アスベスト被害の訴訟で
 中心的な役割を果たした村松昭夫弁護士から、
 日本の公害裁判についてお話ししていただきます。
ゲスト:村松昭夫(あおぞら財団理事長、大阪西淀川公害訴訟弁護団、大阪アスベスト弁護団団長)
担当委員:小田康徳(西淀川・公害と環境資料館)、西村仁志(広島修道大学)
○17-2[語り部]語り部からの学びを深める
 公害資料館の多くは、展示見学と「語り部」の話を聞くことを学習の基本としています。
 では、「語り部」の話を聞くことを深い学びの機会とするためには、
 どのような工夫が必要なのでしょうか。
 「語ること」「語りを聞くこと」「語る場をつくること」の意味を考えます。
ゲスト:松永真純(大阪教育大学非常勤講師)、西淀川公害患者と家族の会
担当委員:北村美香(結creation)、吉永利夫(ミナコレ)、安藤聡彦(埼玉大学)、高田研(都留文科大学)、畑中一成(大阪
市人権教育研究協議会)
○17-3[企業]企業とともに公害の経験を伝える
 企業の中で公害経験はどのように共有されているでしょうか。
 現在はISO26000など企業の社会的責任(CSR)に関する仕組みも整っています。
 原因企業のヒアリングを通して現状と課題について考えます。
ゲスト:菱山隆二(企業行動研究センター所長)
担当委員:除本理史(大阪市立大学)、清水万由子(龍谷大学)、五十嵐実(日本自然環境専門学校)
★13:00-15:00 フォーラム 全体会
——————–
●主催:第5回公害資料館連携フォーラムin大阪実行委員会(順不同)
・新潟県立環境と人間のふれあい館-新潟水俣病資料館-
・一般財団法人神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会
・富山県立イタイイタイ病資料館
・四日市公害と環境未来館
・公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)付属西淀川・公害と環境資料館
・公益財団法人水島地域環境再生財団
・全国公害被害者総行動実行委員会
・法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ
・国立水俣病総合研究センター
・株式会社ミナコレ
・水俣市立水俣病資料館
・(一財)水俣病センター相思社
・尼崎南部再生研究室(あまけん)
・大阪人権博物館(リバティおおさか)
・大阪市人権教育研究協議会
・公害資料館ネットワーク
(2017年10月5日現在)
●共催:(一社)日本環境教育学会、(公社)日本環境教育フォーラム
●後援(予定):環境省、大阪府、大阪市、大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、ESD活動支援センター、全日本博物館学会、日本展示学会、日本アーカイブズ学会、水平社博物館、大阪私立学校人権教育研究会、アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)、きんき環境館、朝日新聞社、毎日新聞社、産経新聞社、共同通信社、エコネット近畿
●協力:尼崎市立地域研究史料館、地球環境パートナーシッププラザ
●2017年度地球環境基金助成事業
★お問い合わせ等
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「第5回公害資料館連携フォーラムin大阪」 実行委員会事務局/公害資料館ネットワーク事務局
公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)担当:林、栗本
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2017年10月19日3:19 PM

淀川勤労者厚生協会看護師研修受け入れ

2017年10月2日(月)14:00-16:00
西淀病院の看護師さんたち10名が、研修として西淀川公害のことを学びに来て下さいました。
現在開発中のロールプレイ教材を実践しながら、公害が起きたらどうなるかを考えました。
P1250554
学んだ感想としては、「はじめて西淀川公害ということを知った」「西淀川で生活して長いけれど、ニュースで公害のことを聞いたことはあるけれど経緯まで知らなかった」「西淀川区内に『あおぞら』の名前が付いた施設が多い理由が分かった。本当に青空が待ち遠しかったんだと思った」というものや、昔は治療薬がよいものがなくて、患者さんが運び込まれて、息絶えることも多かったと教えてくれるベテラン勢もいました。

P1250569
雨だったので、ほんの少しですが、歌島橋交差点の周辺をフィールドワークしました。

「あおぞら財団の雰囲気がここ数年で変わって、すごく良くなってると思う」と発言して下さった方もおり、地域に根差す活動が評価されたこと、とてもうれしく思いました。
共に、西淀川地域を良い地域にしていけるように尽力したいと思います。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2017年10月2日6:36 PM
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