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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

西淀川公害から学ぶってなにを? モニター募集 2016/3/27-28

西淀川公害から学ぶってなにを? モニター募集
ちらし

日時:2016年3月27日(日)9:30~28日(月)17:00
場所:あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ
大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル5階
JR東西線御幣島駅11番出口すぐ
参加費 無料
(交流会27日夜 大人1500円 学生1000円)
持ち物 お弁当持参、歩きやすい服装

大阪西淀川は大気汚染の被害が激しく、かつてはぜん息などの呼吸器の健康被害が問題になった地域です。公害患者たちは、健康被害の対策を求めるだけではなく、公害の発生源となった工場および自動車の対策を進めるために、公害反対運動を続けてきました。裁判は21年にもわたる困難なものでした。裁判は原告である公害患者が勝利し、工場と国(国土交通省)とは地域再生が合意され、まちづくりに取り組んでいます。
福島原発事故の後、「公害の経験から学ぶ」ことが声高に唱えられるようになりました。公害の経験とはどのようなことなのでしょうか。福島大学の学生と共に、公害から学ぶことは何かを考えてみませんか?

スケジュール(変更になることもあります)
27日 西淀川公害の概要説明、公害患者のお話、フィールドワーク
28日 原因企業訪問、ワークショップ

主催 あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館
地球環境基金助成授業

申し込み webmaster@aozora.or.jp
氏名、住所、所属、e-mail、電話、交流会参加有無 をお知らせください。

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016年1月28日1:51 PM

「四日市公害」解説員、語り部養成講座を行いました

1月15日(金)に四日市公害と環境未来館の解説員、語り部養成講座を行いました。

午前は、徒歩とバスを使ってのフィールドワーク(現地研修)、午後からは、あおぞら財団で、西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)の見学をしたあと、語り部の方のお話を聞き、受講したプログラムを振り返り、ワークショップを行いました。

 

右側後ろが43号線です。

右側後ろが43号線です。

空気を監視する装置はどこ?皆で探します。

空気を監視する装置はどこ?皆で探します。

43号線は交通量が多く、職員の林さんの話を聞く参加者の方達の後ろでは大型トラックが行き交い、騒音と排気ガスの中でのスタートになりました。

ここでは国土交通省が行う対策、出来島小学校の測定局、汚染軽減の為の白い光媒体塗装、沿道緑化、流入車規制についての話を聞きました。

その後バスに乗り、大阪市西淀川区と隣接する兵庫県尼崎の工場群やあおぞら苑、西淀川の0メートル地帯がわかる場所などを廻りました。

 

工場群を熱心に見られていました。

西淀川と尼崎の工場群を廻り比較しました。

遠くに煙が見えます。

遠くに煙が見えます。

環境レーンの大きな看板

環境レーンの大きな看板

バスの中では、43号線の交通量緩和の為に作られた湾岸線や、工場のすぐ側に住宅や学校

が建つ、住工混在の街の風景を熱心に見られていました。

 

 

 

6階の資料庫の見学

6階の資料庫の見学

エコミューズの見学。パネルなど展示物の説明を受けています。

エコミューズの見学。パネルなど展示物の説明を受けています。

午後からはあおぞら財団の5階エコミューズと6階資料庫で、保存資料の説明と展示パネルを見学したあとに3階へ移動し、西淀川大気汚染公害について西淀川公害患者と家族の会の永野千代子さんと前田春彦さんを迎え、お話を伺いました。

語り部の永野千代子さん

語り部の永野千代子さん

語り部の前田晴彦さん

語り部の前田春彦さん

公害による病気の辛く苦しい事やそれに伴う痛みを、咳込みながら震える声で話される姿にその場に居る全員、一言も聞き逃さないように耳を傾けていました。

その後、林さんから大阪西淀川公害概要講義がありました。

全国の公害地域マップ 公害指定地域がある都道府県はどこ?

全国の公害地域マップ
公害指定地域がある都道府県はどこ?

質問が飛び交います。

質問が飛び交います。

皆さんメモを取りながら熱心に聞かれていました。

皆さんメモを取りながら熱心に聞かれていました。

 

最後のワークショップの目的は、解説員として来館者に対応するとき、どのような心がけが必要かを考えるものです。

まずはじめに、午前中のフィールドワークや語り部の方の話、資料館見学など今日のプログラムを振り返りました。その中でお一人おひとりが「もっとも興味を持ったこと、または印象に残ったこと」「理解しにくかったこと、あまり印象に残らなかったこと」を各自書き出し、共有しました。

たとえば、「印象に残ったこと」としては「大気汚染により公害患者になったいきさつがよくわかり、伝えていきたい」「病気のつらさ」「バス見学(時間があれば下車したかった)」「資料を残す必要性(大変)」といったことが挙げられました。

「理解しにくかったこと、あまり印象に残らなかったこと」という質問の部分は、むしろ「もっと知りたいと思ったこと」を書かれた方が多かったです。たとえば「未確認患者がまだ増えている中、集合住宅が増えている→今後の対応」「大気汚染対策」「地盤沈下」「工場と住居の近接」といったことです。

参加者それぞれ注目したところが違います。来館される方の興味も人それぞれでしょうから、伝え方を工夫する必要があることを確認しました。

 

 

最後に4~5人のグループにわかれ、解説する際に心がけたいこと、大事にしたいことは何か、を話し合い発表しました。

4~5人にわかれて話し合います。

4~5人にわかれて話し合います。

グループワーク発表です。たくさんの意見がでました。

グループワーク発表です。たくさんの意見がでました。



【四日市研修グループワーク発表】

■解説員として心がけたいこと、工夫したいこと

・全て語ろうとしないほうがいい。情報量が多いと受け止めるのが大変。

・場を察して近づいていく。展示を見ている人にむやみに働きかけると引かれるかも。

・現場に行くことがわかりやすい。展示コーナーでどうやって語るか。

・現場を我々は体験していない。そこを理解しないといけない。

・見に来る人には公害の関係者がいるかもしれないことを想定しておく。

・資料を大切に。

・現場を知っておくことで、語りに説得力が増す。

・よく勉強しないといけない。

・見に来る人の興味に合わせて説明する。双方向で。

・来館者に合わせた解説。自分の得意な来館者は子供達なので難しい言葉を使わない工夫をしている。公害を想像できるように、臭いお魚のことを想像するとか。大人で詳しく知りたい人達には、知識の豊富な解説員さんに対応をお願いしたい。役割分担。チームワーク

・いろいろな人がいるので、映像を見てもらってからのほうがわかりやすいのでは?

 

 

私は今回初めて研修の補佐をしましたが、語り部の方のお話を直接生で聞く事ができました。スタッフとして参加していましたが、あまりにも辛い内容なので途中で「もうやめましょう」と止めてしまいそうになってしまいました。今まで、授業や資料で知っていたはずの事でしたが、経験されてきた方の生の言葉に圧倒され衝撃を受けました。本来なら思い出したくない出来事も全て受け止め、前を向き「生きている限りはこの活動を続ける」と語ってくださった言葉に、これから自分には何ができるのか、自分で守れる生活環境をもっと意識したいと思いました。(佐々木)

 

 

 

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016年1月26日10:17 AM

西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)が体験の機会の場に認定されました

「環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律(環境教育促進法)」(2011年6月に成立)には「体験の機会の場」の認定制度があります。
その制度を活用して、あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)は体験の機会の場に登録することとなりました。
全国で11番目の認定となります。
基本的には自然体験の認定が主ですが、公害資料館がこのような認定をされたことに意義があると考えています。
この制度を活用して、大阪市および環境省との協働を進めていけるようにしたいと願っています。
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環境省リンク https://edu.env.go.jp/system/state_opportunity.html

大阪市リンク http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000335483.html

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016年1月5日1:20 PM

今週末に開催です 公害資料館連携フォーラムin四日市 12月11日~13日

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chirashi (1)
第3回 公害資料館連携フォーラムin四日市
※ 11日のフィールドワークおよび工場夜景クルーズは定員になりました

日程:2015年12月11日~13日
会場:四日市公害と環境未来館 〒510-0075 四日市市安島1丁目3番16号
じばさん三重(公益財団法人三重県北勢地域地場産業振興センター)
〒510-0075三重県四日市市安島1丁目3番18号
主催:公害資料館ネットワーク(代表:高田研 都留文科大学教授)
共催:環境省、四日市市、日本環境教育学会
後援:三重県、三重県教育委員会、四日市市教育委員会、三重県博物館協会
事務局:公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
環境省「平成27年度地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」全国事業
参加費無料(フィールドワーク等、一部実費)

2013年に第1回の公害資料館連携フォーラムを新潟で開催し、2014年には富山で
第2回フォーラムを開催しました。この2年間、公害資料館ネットワークは全国を奔走し、
団体や施設間の合意を形成してきました。これまで主に被害者救済、裁判に向けられて
いた各団体の動きが「次世代につたえること」に向き合い、原因企業も含めて共に動き
始める転機を「公害資料館ネットワーク」が創出してきました。
第3回目の四日市のフォーラムでは公害資料館の「公害を次世代に伝える」協働ビ
ジョンを市民と共に議論していきます。

12月11日(金) 13:00-17:00 フィールドワーク(先着順)
四 日市公害と環境未来館、磯津など
17:00-19:15 工場夜景クルーズ(先着順)
12月12日(土) 13:00-14:30 基調講演
14:45-17:15 分科会
18:00-20:00 交流会(会場 THE CENTRAL)
12月13日(日) 9:30-12:00 分科会
13:00-15:00 全体会

【基調講演】地域における学びの場のつくり方 花井 裕一郎 さん
演出家 福岡県生まれ。映像ディレクターから転身。現在、図書館やまちづくりのプロ
デュースを行っている。2009年~2012年、小布施町立図書館まちとしょテラソ館長。著書『はなぼん~ワク
ワク演出マネジメント~』

【分科会1】 12/12 フィールドワーク
タイトル 地域の資源を活かした学びの場の展開
ゲスト 嵯峨創平さん(岐阜県立森林文化アカデミー)
担当委員 西村仁志(広島修道大学)藤原園子(みずしま財団)
地域に存在する、あるいは埋もれている歴史や文化資源に光をあて、それらをつないで学びの場を創出する仕掛けを考えましょう。日本の各地で地域づくりや住民参加型の調査に関わってこられたゲストから実践手法を学びます。

【分科会2】 12/12 企業
タイトル 企業との信頼関係づくりに向けて
ゲスト 新潟:あがのがわ環境学舎 四日市:四日市公害と環境未来館 西淀川:あおぞら財団 など
担当委員 五十嵐実(日本自然環境専門学校/(一社)あがのがわ環境学舎)清水万由子(龍谷大学)
原因企業と被害者・地域住民が、ともに公害の経験と向き合い、公害のない未来に向けて対話ができる信頼関係づくりについて、各地での取組み報告を行います。企業と公害資料館が、何を目指してどのように協働を進めていけばよいかを議論します。

【分科会3】 12/12 学校1
タイトル 公害教育メイド・イン・四日市
ゲスト 土井妙子さん(金沢大学)、田中敏貴さん(四日市市立下野小学校)
担当委員 高田研(都留文科大学)五十嵐有美子(近畿大学)
フォーラム開催地・四日市で取り組まれてきた公害教育の歴史をあらためてたどります。また四日市の学校で行われてきた公害教育の具体的実践報告を受け、公害の教訓を子ども達にどう伝えていくのか、今後、公害教育をどう広げていくことができるか、考えます。

【分科会4】 12/12 マネージメント 対象:公害資料館ネットワーク関係者
タイトル 協働がうまれる会議をどうつくるのか?
ゲスト 宮道喜一さん(NPO法人まちなか研究所わくわく副代表理事・事務局長)
担当委員 川中大輔(シチズンシップ共育企画代表)
「協働」や「連携」の必要性が各所で唱えられていますが、「でもなぁ…」と難しさを感じている方も少なくな
いでしょう。立場も考えも異なる人々が協働に向けて話し合っていくためには、どのような場のデザインやマネジメントが必要なのでしょうか。沖縄のまちづくりで
実践されている「地域円卓会議」を手がかりに、そのポイントを学びます。

【分科会5】 12/13 学校2
タイトル 公害資料館で創ろう!公害教育の未来
ゲスト 安藤聡彦さん(埼玉大学)、四日市再生「公害市民塾」
担当委員 高田研(都留文科大学)五十嵐有美子(近畿大学)
四日市ではこれまで、市民の力で公害教育の実践が支えられてきました。その取り組みに学びつつ、公害資料館という「場」を活かした公害教育の可能性を考えま
す。全国の公害資料館ネットワークへのアンケート結果も参考にしながら、ゲストとともに、公害資料館と「学校」の協働についてビジョン(未来展望)を探ります。

【分科会6】 12/13 資料保存
タイトル 資料の収集・整理・公開のガイドラインを考える
ゲスト 澤井余志郎さん(公害を記録する会)
担当委員 小田康徳(西淀川・公害と環境資料館)林美帆(あおぞら財団)
公害の資料は個人情報を多く含み、公開の判断に迷います。しかし、その資料は公害に関わった人達の思いが込められています。澤井余志郎さんから公害資料についてお話を伺い、公害資料館で話し合った資料の公開共通ガイドラインについて議論をします。

【分科会6】 12/13 展示
タイトル “対話”を生み出すワークシートを考えてみよう
ゲスト 中村千恵さん(三重県総合博物館(MieMu)学芸員)
担当委員 北村美香(株式会社ノルテム役員)
全国にある公害資料館は、その成り立ちや各館のメッセージも多岐に渡ります。各館の考え方や、地域で活動する団体の皆さんの思いを共有し、展示を活用したワークシートを参加者と一緒に作ることを通じて、資料館が利用者にとってよりよい場となるために何が必要かを考えていきます。

【公害資料館ネットワーク】
・尼崎市立地域研究史料館 ・尼崎南部再生研究室(あまけん) ・神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会(清流会館)・一般社団法人あがのがわ環境学舎 ・一般社団法人水俣病センター相思社 水俣病歴史考証館 ・北九州市環境ミュージアム・公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団) ・公益財団法人水島地域環境再生財団(みずしま財団) ・公害被害者総行動実行委員会・国立水俣病総合研究センター 水俣病情報センター ・富山県立イタイイタイ病資料館 ・新潟県立環境と人間のふれあい館―新潟水俣病資料館―・法政大学大原社会問題研究所・環境アーカイブズ ・水俣市立水俣病資料館 ・四日市公害と環境未来館 ・立教大学共生社会研究センター

申し込み先:四日市公害と環境未来館
TEL:059-354-8065 FAX:059-329-5792
メール:kogaishiryokanrenkeih27@city.yokkaichi.mie.jp

氏名
住所
フォーラム参加ご希望の分科会名と番号(先着順。人数調整あり)
12日 第1希望      第2希望
13日 第1希望      第2希望
TEL
ファックス
メール
アドレス
フィールドワーク(バス代 1,000円) 申込する 申込しない
工場夜景クルーズ(3,000円) 申込する 申込しない
交流会 (4,000円)申込する 申込しない

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年12月7日1:19 PM

資料館だより54号(2015年12月号)を発行しました。

資料館だより54号を発行しました。

エコミューズやあおぞら財団に配架しています。

資料館だよりNo.54(2015年12月号)

No.54omote1No.54ura1

PDF版はこちらからどうぞ

資料館だより54号表

資料館だより54号裏

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年12月4日2:25 PM
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