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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

実践から学ぶコミュニティ・オーガナイジング!2月11日(土)12日(日)

実践から学ぶコミュニティ・オーガナイジング!
〜西淀川の人々は、どのように公害問題を解決したか?〜

2017年2月11日(土)12日(日)開催します
ちらし

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NPOや地域団体で活動していて
「もっと地域全体を巻き込むにはどうしたらいいんだろう?」と
感じられている方にオススメ!
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コミュニティオーガナイジング講座_ページ_1

コミュニティオーガナイジング講座_ページ_2

「西淀川の空はなぜ青いのか?」と聞かれると、
「えっ?どういうこと??」と思われるかもしれません。

日本が「公害列島」と言われた頃、阪神地域でも大気汚染公害が発生し、
「手を渡したいのは青い空」といった言葉が出されるほどに、空は汚れていたのです。
この公害の中で公害患者の人々は専門家と連携し、様々なアプローチをとりながら、
原因企業や地域の人々との対話をすすめて、問題解決へと進んでいきました。

現在の同地域のまちづくりにもつながっている、
この地域を大きく動かしたムーブメントは、
力をもったエキスパートではなく、
「普通の市民」によって起こされたものでした。

本講座では、地域の問題解決に向けて人々を組織化していく「コミュニティオーガナイジング」の
実践的なポイントを、西淀川の事例に関わった人々の語りを直接聞きながら学びます。

日 時:2017年2月11日(土)10:30〜18:30 懇親会19:00〜21:00
2017年2月12日(日)9:30〜17:30
場 所:あおぞら財団 〒555−0013 大阪市西淀川区千舟1−1−1あおぞらビル
JR東西線「御幣島」駅 11番出口すぐ
参加費:15,000円(学生8,000円) 2日間の弁当、1日目の懇親会費込み
定 員:15人(先着順)
コーディネーター 川中大輔氏(シチズンシップ共育企画代表)
・宿泊はあおぞら財団の経営するゲストハウス(2017年4月オープン予定 3,000円)の紹介が可能です
・フィールドワークに自転車を使います。苦手な方はタンデム自転車で対応します。

<スケジュール>
2月11日(土)
10:30−12:30 アイスブレーク
12:30−13:30 昼食休憩
13:30−16:00 フィールドワーク
(国道43号、千北診療所、あおぞら苑、公害医療センター、大野川緑陰道路など)
16:00−16:30 休憩
16:30−18:30 ヒアリング(予定:患者会リーダー、企業担当者)
19:00−21:00 交流会

2月12日(日)
9:30−12:30 ヒアリング3名 (予定:弁護士、公害患者、地域の方)
12:30−13:30 昼食休憩
13:30−15:30 整理
15:30−15:45 休憩
15:45−16:45 アクションプランづくり
16:45−17:30 分かち合い、クロージング

2016年度地球環境基金助成事業

<申し込み> webmaster@aozora.or.jp
名前・所属・住所・電話番号・FAX・メールアドレスをお知らせください。

<事務局>
公益財団公害地域公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
URL https://aozora.or.jp/

Filed under: イベント案内,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2017年1月17日6:53 PM

西交リバプール大学教員、西淀川・公害と環境資料館を訪問(10/28)

中国浙江省にある西交リバプール大学から、環境学を専門とする2名の教員の方が10月28日(金)に西淀川・公害と環境資料館を訪問されました。

日本の環境汚染と地域再生について学生に学んで欲しいということで、同大学では研修として日本の環境学習施設を訪問しています。お二方は西淀川に来られる前に、学生を連れて富山県立イタイイタイ病資料館を見学されたそうです。

dsc_0002

今回は櫻井先生が指導する、神戸市外国語大学中国学科の学生も通訳として参加しました。

まず初めに西淀川公害及び公害訴訟の歴史の概要ついて説明し、その後、日本の環境汚染問題の現状や対策などについて質問が出ました。

・患者会が作った西淀川のマップは全て実現されたのでしょうか?
・大阪のゴミ焼却所がとてもきれいだとお聞きしました。それ以外にはおすすめの環境学習関係の場所はありますか?
・学生は日本に環境再生を学びに来ました。環境問題解決に向けて、学生は特に日本から何を学べばいいと思いますか?
etc.

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上記の最後の質問に対して今回説明を担当した林は、「世論を盛り上げることが重要だと思います。」と回答しました。
日本の公害訴訟では、世論の高まりが問題解決に向けた大きな要因となりましたが、中国の環境問題解決に向けても、「世論」を如何に盛り上げるかが重要になってくるのでしょうか。

(記・當間美波)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016年12月28日1:45 PM

資料館だよりNo.58(2016年11月号)を発行しました。

資料館だより58号を発行しました。

 

エコミューズやあおぞら財団に配架しています。

 
資料館だよりNo.58(2016年11月号)

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PDF版はこちらからどうぞ
資料館だよりNo.58 

資料館だよりNo.58 

 

発行:西淀川・公害と環境資料館(エコミュー ズ) 資料館の活動をより広く知らせるために、「資料館だより」を2005年7月に創刊しました。A4版1枚のお便りで、3ヶ月 に1回発行しています。 資料館に まつわるニュースや所蔵資料の紹介、他の機関への訪問記、お知らせなどです。ご希望の方は事務局までご一報ください。

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016年11月22日11:21 AM

資料館だより10周年特別号(57号)を発行しました。

資料館だより10周年特別号が発行されました。 特別号の今号はカラーの冊子になっております。

 

******************エコミューズ10周年特別号******************

目次

・ごあいさつ(エコミューズ館長 小田康徳) ・・・2

・エコミューズ活動記録 ・・・3

・エコミューズトピックス紹介 ・・・4

・エコミューズの資料を活用して執筆された書籍紹介 ・・・6

・活動記録(来館者、資料整理状況、寄贈者、寄付者) ・・・7

************************************************************

 

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 PDF版はこちらからご覧になれます。

 

発行:西淀川・公害と環境資料館(エコミュー ズ) 資料館の活動をより広く知らせるために、「資料館だより」を2005年7月に創刊しました。A4版1枚のお便りで、3ヶ月 に1回発行しています。 資料館に まつわるニュースや所蔵資料の紹介、他の機関への訪問記、お知らせなどです。ご希望の方は事務局までご一報ください。

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 10:57 AM

環境省職員 現地研修受入 2日目(10/7)

2016年度の環境省職員現地研修二日目は、朝から西淀川のフィールドワークを中心に行いました。
(一日目のブログはコチラから見れます)

2日目の研修は、バスで西淀川の工業地帯の見学から始まりました。

国道43号につくと、国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所の方から大気汚染対策について説明を受けました。
国道43号には遮音壁やガードレール等に光触媒を塗布しています。この光触媒に触れた窒素酸化物(NOx)は酸素と反応して硝酸イオンなどに分解され、雨によって洗い流されます。また、高活性炭素繊維(ACF)による大気浄化についても説明を受けました。ACFは空気中の窒素酸化物を酸化し、硝酸として繊維内部に吸着させ蓄積します。

参加者からは「これらの技術の費用対効果は?」という質問が出ました。大阪国道事務所の方は少し困った顔をされて「いずれも新技術の活用ということで社会実験として国道43号に整備されています。費用対効果はあまりよくなく、光触媒は15000平方メートル塗って1日当たり60台分の大型車の排気ガス分の効果しかありません。もっと広く活用されるようになれば値段も安くなるが、今はまだまだ高い」と回答されていました。

国交省から説明

国道43号で国交省の職員から説明を受けました

 

光触媒の塗布

国道43号の遮音壁には大気汚染対策として光触媒が塗られています

 

再度バスに乗りこみ、尼崎や西淀川中島の工業地帯を見学しました。
尼崎は西淀川に比べて大規模な工場が多く、むき出しの配管や水蒸気など工場が稼働している様子がバスの中からもうかがえます。
中島は、住宅地内にあった騒音が大きい工場が移転して形成された工業団地で、その形成過程を林さんから説明がありました。
外島や外島保養院跡の碑、淀川堤防などの見学を行いました。

昼食は大阪ハラールレストランで食べました。ハラールとははイスラム法上で食べることが許されている食材のことです。ビリヤニやカレーなど本格的なパキスタン料理に舌鼓を打ったあと、レストランの向かいにある大阪マスジドの1Fにあるハラールショップに行きました。マスジドとはイスラム教徒の礼拝所のことで、この大阪マスジドは国内最大級のマスジドで、多くのイスラム教徒の方々が集う場所になっています。

ハラールレストラン

本格的なハラール料理を食べました

 

昼食後にはあおぞら苑の見学を行いました。代表の辰巳到さんから、あおぞら苑の設立理由や特色について語っていただきました。辰巳さんは、公害患者さんをはじめ西淀川区の人たちが地域で住み続けるサポートをしていきたいとの思いからあおぞら苑を運営されています。あおぞら苑では他の介護事業所では受け入れられないような介護度の重い方も受け入れており、あおぞら苑でしかできない介護を目指しているとのことでした。

あおぞら苑の見学

辰巳さんからあおぞら苑の運営に対する熱い思いをお聞きしました

 

次に、あおぞら苑とあおぞら苑Ⅱに分かれて、昔と今の西淀川についてあおぞら苑の利用者の方々にヒアリングしてもらいました。参加者はヒアリングに戸惑っていましたが、徐々に利用者さんたちと打ち解け、話が盛り上がり楽しそうでした。

あおぞら苑インタビュー

あおぞら苑でのインタビュー調査。お話が盛り上がって楽しそうでした

あおぞら苑まではバスで移動していましたが、この後は徒歩であおぞら財団まで移動しました。この移動はただの移動ではなく、途中で西淀川区民にヒアリング調査を行うという課題が課されました。参加者のみなさんは、ショッピングセンターのメラードや大野川緑陰道路で、話しかけやすい人を探してお話を伺っていました。西淀川区は気さく方が多く、ほとんどの人が快くお話を聞かせてくださったようです。

nishiyodogawa_interview

区民のみなさんは快く調査に答えてくれました

 

あおぞら財団に戻ると、西淀川区副区長の橋本広志さんから西淀川区の取り組みについてお話を聞きました。お話のあと、交通やコミュニティに対する取り組み、隣接する他都市との違いについて質問が出ました。

副区長からのお話

西淀川区副区長から西淀川区の取組について聞きました。

 

最後は、5班に分かれてワークショップを行いました。

ワークショップでは、1日目に各班で決めたテーマに基づいて提案を行うことを目標としています。まず、2日間の研修の中で把握した情報や患者さんや区民からうかがったお話を踏まえて話し合いました。そこで足りなかった情報やさらに聞きたい情報については、患者会の森脇さんや上田さん、財団職員から話をきき、提案に繋げていきます。どの班もそれぞれのメンバーの意見をすり合わせて提案につなげていくことに苦心していましたが、最終的には形にまとめ、西淀川の未来に向けた提案や環境省の職員として何ができるかについて発表しました。

ワークショップの様子

熱心に話し合っています

研修の最後は財団の事務局長と患者会から研修の講評がありました。藤江さんからは「地域再生に終わりはない。環境省が中心的な役割を担ってほしい」、上田さんからは「想像力をもってほしい。ある施策が実施されると住民にどんな影響があるのかよく考えてくれたら」との意見が出ました。患者会会長の森脇さんからは「最初にこの研修で1つでもつかんで帰ってほしいと話をしたが、最後の発表をきいてたくさんのものをつかんでくれたというのが実感できた。環境省でなければ被害者の立場に立った政策はできない」という講評をもらいました。

(感想)

今回、研修に同行させていただき、私自身も大変勉強になりました。西淀川の今と昔の状況を現地で確認することで、より深く知ることができたと思います。今回の研修で今の環境が患者会をはじめとした区民や行政の努力により改善していることを実感することができました。また、あおぞら苑や街中のヒアリング調査を通して、西淀川区に住み続けている人たちは環境の改善を実感していること、子ども達にさらによりよい環境にしていきたいという思いも伝わってきました。

環境省の職員の方々の研修に対する真摯さも印象に残りました。どの方も熱心に見学やヒアリング調査、ワークショップに取り組んでおられました。今回の研修で得たものを仕事に持ち帰り、地域再生や環境改善に向けた仕事に役立てていただけるのではないかと思っています。

(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016年10月24日11:51 AM
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