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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

東アジア気候変動ワークショップおよび蛍光灯回収日中専門家交流会(中国:天津)に参加しました

2015年9月21~22日東アジア気候変動ワークショップ
2015年9月23~24日蛍光灯回収日中専門家交流会
2015年9月24日廃食油から石けんを造るプロジェクト推進会及び科学宣伝講座
以上の日程のプログラムに参加してきました。東アジア気候変動ワークショップは参加者としてですが、蛍光灯と廃食油は専門家として講義をいたしました。

東アジア気候変動ワークショップは日中韓の環境NGOが集まり、来年のパリのCOP21に向けて各国の対策を聞き、NPOの共通ステートメントを出すことで合意されました。
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日本の報告は気候ネットワークの桃井さん。理路整然とした報告でとってもわかりやすかったです。どうして石炭発電がよくないのか、わかりやすく説明がありました。
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夜の交流会では15周年のお祝いの会がありました。
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東アジア環境情報発伝所が中心となって行われてきた交流会ですが、直接顔を合わせてお互いの経験を交流し、共に声を上げることの大切さをかみしめた夜でした。

2日目は、天津郊外にある環境に配慮した村を訪問。民家レストランと植林への水やり、有機農法に使っている蟹を釣る体験をしました。ここで植林活動をしているのが天津緑の友という環境NPO。あおぞら財団に訪問してもらったこともあります。
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中国語ですが、イベントの記事が配信されています。

23日~24日の蛍光灯改修のプログラムは天津技術開発区に移動です。「泰達(TEDA)」です。そうです、爆発事故があったところです
日本の専門家として、鶴田和仁さん(医師、水俣病の医学について)、大石一裕さん(GEC、大阪市の蛍光灯回収について)、小原剛さん(野村興産、水銀処理)とあおぞら財団の林美帆(環境NGOの役割)がお話しするというものです。
参加者は中国全土の環境NPO。
主催は天津経済技術開発区環境保全協会
協力が北京環友科学技術研究センター
日本大使館が金銭支援をしています。
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私もきちんと発表しました。
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「私の地域も公害で苦しんでいる」という感想がいろいろと出てきました。汚染物質の測定をどうするかということが焦点になります。日本では市民運動でも測定し、行政も測定の義務があり、情報を公開していますが、中国はそうではありません。ようやくPM2.5のデータが公表されていますが、汚染が問題になったときに、分析会社にお願いすることになるとお金がかかります。こういうところで日本では研究機関や医者が協力を惜しまない様になっており、市民運動を支えるわけですが、中国ではなかなか専門家の協力が得られないことが難しいのではないかと感じました。

それから廃食油から石けんを作るの交流会は、急に決まった交流会で、私も中国に行ってからパワーポイントを用意しました。
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中国ではツイッターもグーグルはだめ。もちろんフェイスブックもダメ。なので、最近フェイスブックに更新していた菜の花の写真が取り出せないという事態に!!
中国というのは、突然物事が変わるし、臨機応変に対応しなければならないし、本当に逞しくならざるを得ないと思いました。
中国の環境NGOの石けん作りもなかなかうまく動いているようです。月餅の入れ物を使ったり、工夫して取り組んでいる様子の報告を聞きました。

会場は図書館と公文書館を兼ね備えた档案館で開催されました。
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皆さんが知りたいのは中国の大気汚染の状況だと思いますが、なかなか厳しかったです。
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写真にうまく汚染が写らないところが厳しいのですが、24日は汚染がひどくてPM2.5が187μg/m3との報告がありました。日本では70μg/m3を超えると外に出てはいけないといわれます。本当に胸が痛くて、せきが止まらなくて空気が重く大変でした。においがしないところが怖いです。
それでも、レンタル自転車が町中にあるなど、車に依存しない街づくりを目指してはいるみたいです。
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そうはいっても自動車が多かったです。

今回の取り組みは北京環友科学技術研究センターの李力さんがコーディネーターでした。李力さんはあおぞら財団の中国環境NGOとの交流でもお世話になっている方です。最後にうれしいプレゼントをいただきました。
中国の中学校の環境の教科書です。
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フードマイレージ買物ゲームも、大気汚染の歴史も、廃油せっけんも全部載せてくれています。これまで交流してきた成果がこうやってあらわれてくるのはうれしいですね。
これからも、交流を続けることで、両国の環境がよくなればと願っています。(林美帆)

公害資料館ネットワーク協働プロジェクト資料保存研究会を水俣で開催しました

2015年9月27日28日に水俣市立水俣病資料館および国立水俣病総合研究センター水俣病情報センターにて公害資料館ネットワーク協働プロジェクトの資料保存研究会を開催しました。参加者は講師を含めて16名でした。
東洋大学の早川和宏先生を講師としてお迎えし、情報公開法・公文書管理法・著作権法を元に公害資料館としてどうしていけばいいかの勉強を行いました。
法律は複雑で、グレーゾーンもたくさんあり、公害資料館として対策を立てなければならないことがたくさんあることに気づかされました。
民間の公害資料館は頑固なラーメン屋の親父の対応(見せたくない人には見せない)をしてもいいですが、公立の資料館は万人に開かれていなければなりません。どのように目録を作成し、公開するかは非常に難しい問題です。
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続いて、国立水俣病総合研究センター水俣病情報センターと市立水俣病資料館、水俣病センター相思社水俣病歴史考証館から事例報告をしてもらいました。
お互いの事例の中で、グレーゾーンが事例と共に明らかになってきました。

二日目は前日に判明した課題に基づいてワークショップです。

IMG_0087IMG_0090IMG_0096(写真は国水研の屋上からの素晴らしい眺め)

「公害資料館にあってほしい資料はなにか」
「公開用目録に掲載する個人情報の線引きと公開したことのリスクについて」
の2点を考えるワークショップをしました。

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ここでまとめた結果は、12月のフォーラムで報告する予定となっています。

みなさま、ぜひぜひ公害資料館連携フォーラムにご参加くださいね。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 3:09 PM

【8/7-23】徳島にてパネル展が開催されます

8/7~23まで、あいぽーと徳島(徳島県立人権教育啓発推進センター)にて、
特別展「環境汚染がもたらす健康被害、人権侵害 ~人権の視点からの地域再生~」が開催されます。

あおぞら財団作成のパネル「公害 みんなで力をあわせて」を中心に、
大気汚染問題Q&A、公害患者さんの証言、公害資料館ネットワークの取り組みなどの解説パネルを追加しています。

また展示期間中の8/20(木)には、あおぞら財団の林が西淀川公害裁判について講演します。

お近くの方はぜひお立ち寄りください!

詳しくはこちら

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年8月6日9:24 PM

エコミューズが大阪府立中央図書館の類縁機関として登録されました。

エコミューズ(あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館)のことが、大阪府立中央図書館のホームページで紹介をされました。

150806大阪府立中央図書館類縁機関

大阪府立中央図書館では類縁機関の紹介をしています。
類縁機関と言うのは図書館ではありませんが、図書や雑誌だけではなく、ビデオやDVDなどを所蔵しているところを言います。
その中でも、それらの資料を一般公開、もしくは紹介状などによって公開している機関です。
大阪府立中央図書館の類縁機関は現在161か所が登録をされています。

その中の「大阪近辺類縁機関」として、新しくあおぞら財団のエコミューズが登録をされました。
実際に登録されているページがこちらになります。
ホームページには開館日時やアクセス以外にも、公開状況や連絡先などが記載されています。

この機会に、ぜひエコミューズに足を運んでみませんか。

エコミューズ(西淀川・公害と環境資料館)
【HP】
https://www.aozora.or.jp/ecomuse/

【開館日時】
月曜日・金曜日 10:00~17:00

【休館日時】
火曜日~木曜日・土曜日・日曜日・祝日

※月・金曜日以外の閲覧希望は要相談
※裁判記録・書庫資料は閲覧のみ

(松ヶ平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2:57 PM

【8/8】西淀川公害の伝える参加型教材の実践をします

あおぞら財団では今年度、地球環境基金の助成を受け、西淀川の大気汚染公害を題材にした参加型学習の教材(アクティビティ)づくりに取り組んでいます。

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教材づくりの研究会の様子(5/10)

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どんな教材がつくれるか意見交換

2005年に国連が提唱した「持続可能な開発のための教育(ESD)」では、現代社会の諸課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことのできる教育をめざし、
単に知識の伝達にとどまらず、体験、体感を重視して、探求や実践をする参加型アプローチをとることが推奨されています。

そこであおぞら財団では、すでに様々な手法が取り入れられている環境教育や開発教育、人権教育、市民性教育といった分野で活躍されている方々の協力を得ながら、
それらの分野でつくられた既存の教材を応用して、西淀川公害についての参加型教材を試作しました。

その教材をよりよいものにしていくために、来る8/8、北海道大学を会場に開催される「第33回開発教育全国研究集会」の自主ラウンドテーブルで教材実践をすることになりました。
参加型の蓄積の厚い開発教育の分野で活動されている参加者のみなさんとともに、試作教材の検討を行います。

ご関心のある方はぜひご参加ください!!(栗本)

■□■ 第33回開発教育全国研究集会in北海道 ■□■
「市民性」を育む開発教育 ―尊重と共生の社会へ―

日時 8月8日(土)~9日(日)
会場 北海道大学
主催 第33回開発教育全国研究集会実行委員会・NPO法人開発教育協会

【自主ラウンドテーブル】
8月8日(土)16:50~18:00
2-E 大気汚染公害のESD教材化プロジェクト
http://www.dear.or.jp/zenken2015/kikaku.html

Filed under: イベント案内,環境学習,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年8月5日7:10 PM
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