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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

西淀川インタープリター講座(3/25)

西淀川の魅力を伝えるためにはどの様にすればいいか?
インタープリター講座を開催いたします。
興味のある方はどうぞご参加ください。

日時 2013年3月25日 10:00-12:00
講師 高田研(都留文科大学)
    西村仁志(広島修道大学)

場所 あおぞらビル5階 西淀川・公害と環境資料館
参加費 無料
主催 あおぞら財団
この事業は、2012年度地球環境基金を活用して開催しています。 

Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2013年3月20日5:57 PM

『西淀川公害の40年』 刊行しました

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西淀川公害の40年
維持可能な環境都市をめざして

出版社: ミネルヴァ書房 (2013/3/15)
発売日: 2013/3/15
定価:3500円+税
(カバー写真は西淀川公害のシンボルであった合同製鉄の高炉)

あおぞら財団からお買い求めいただけると、なんと税抜き価格で提供いたします。
活動資金になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

メール(webmaster@aozora.or.jp)に、
『西淀川公害の40年』希望との旨と、住所・お名前・冊数を記入してお知らせ下さい。
冊子とともに、請求書と郵便振り込み用紙を同封いたします。
送料は1冊80円となります。
>こちらのフォームからもお申し込みが可能です

<内容>
2012年、「西淀川公害患者と家族の会」が結成40周年を迎えた。本書は西淀川公害を軸に、戦後大阪の公害・環境問題と住民運動の歴史的展開をたどり、取り組みの先駆的意義や教訓を明らかにすることをめざす。公害裁判の延長線上に、多くの関係との協働やパートナーシップを模索していった患者会。その経験から、新しい時代の「環境再生のまちづくり」のあり方を探る。

<推薦文>
地域再生学の第一級のケースブック
賠償のみで終わることなく、わだかまりを超えてより良い地域づくりに取り組んだ
「協働」の発想と秘訣を読み解く。大阪の工業地帯がエコで甦る感動のレポート。
小林 光(慶應義塾大学教授・前環境事務次官)

深刻な大気汚染公害にさらされた大阪市西淀川地域
被害者救済から公害撲滅、公害都市から環境再生のまちづくりへと運動が展開されてきた。
その経験を関係当事者の複眼的な視点から明らかにする注目すべき書。
淡路剛久(元早稲田大学教授・弁護士・日本環境会議理事長)

<目次>
はしがき(除本理史・林美帆)

第Ⅰ部 公害問題と地域社会――「環境再生のまちづくり」への胎動
1 公害反対運動から「環境再生のまちづくり」へ
――大阪・西淀川からうまれた現代都市政策の理念(除本理史)
2 地域医療から捉える西淀川公害――「医療の社会化」運動から公害問題へ(尾崎寛直)
3 西淀川の公害教育――都市型複合大気汚染と公害認識(林美帆)
4 臨海部開発と地域社会――フェニックス事業をめぐって(松岡弘之)
5 大気汚染公害反対運動と消費者運動の合流
――「環境再生のまちづくり」を支える運動ネットワークの形成(入江智恵子)

第Ⅱ部 西淀川公害を語る
1 公害認定患者が語るぜん息の苦しみ(岡崎久女さん)
2 西淀川公害訴訟に関する弁護士の活動(井上善雄さん)
3 被告企業からみた西淀川公害訴訟(山岸公夫さん)
4 西淀川公害に関する大阪市の取り組み(増田喬史さん・相崎元衛さん)

資料編
1 西淀川大気汚染公害訴訟の概要
2 西淀川公害関連年表

監訳者あとがき(宮本憲一・森脇君雄・小田康徳)
索 引
____________

私ごとを書きますと、私は1999年から西淀川公害資料の整理に携わってきました。
膨大な資料群を前にして、「一体いつ整理が終わるのか」という不安と、
「誰が活用してくれるのだろうか」という不安が常にありました。
資料整理は、まだまだ続けられていますが、
今回の本は、「誰が活用してくれるのだろうか」の答えの一つになるかと思います。
資料整理で発見した資料や、ヒアリングで集めていた素材が
先生方によって、位置づけられたのがこの本です。
福島原発や中国の大気汚染など、現在も公害は課題が山積しています。
公害は技術だけで解決するのではありません。
市民運動も大きな要素の一つです。
困難に直面した時、市民がどの様に行動すればいいかを、この本から学んでいただければ幸いです。
そして、興味を持った方は、エコミューズにぜひお越しください。おまちしております。(林美帆)

参考ページ
あおぞら財団の出版物のリスト
-[書籍]西淀川公害の40年 維持可能な環境都市をめざして
-販売出版物 購入お申し込みフォーム

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2013年3月14日1:51 PM

佃西小学校で西淀川公害 語り部の授業

3月6日、佃西小学校5年生の社会科(1組、2組)にて、西淀川公害病患者さんの語り部の授業をしました。
*昨年度の様子はこちら

公害病患者さんは永野千代子さんと、池永末子さんです。あおぞら財団は、サポート役として協力します。
DSC_3071

公害患者さんには
○ご自身生い立ちや病気について
○お子さんの病気について(二人ともお子さんも、公害病の患者です)
○公害がひどかったころの西淀川の様子
○どうして公害運動に参加しているのか
といった内容をお話をして頂きました。

子どもたちは事前に『手渡したいのは青い空~未来からのメッセージ』を見ていた為、患者さんの話も理解しやすかったようです。

コピー ~ DSC_3064
写真は、子どもたちに注射の跡を見せる永野さん。
実際に本人から話をきくことで、公害患者さんの被害の苦しみがより伝わるようです。
どの子どもたちも真剣にメモをとっていました。

今、PM2.5による越境大気汚染が心配されていますが、PM2.5の測定について、かねてから患者さんたちが測定をもとめる運動をしてきたこと、新佃公園等、身近な場所にも測定局ができていること、なども紹介しました。
コピー ~ DSC_3089

西淀川公害の小学生の授業に関しては、以前、西淀川区の小学校で教鞭をとられていた天野憲一郎先生が、今年は出来島小学校、姫里小学校で出前授業をされました。
こちらも5年生の社会科の時間です。
*天野先生の授業の様子はコチラ (過年度のものです)

西淀川公害を伝える授業は、ぜひ協力したいと思いますので、お声掛けください。
*詳しくはコチラ

(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2013年3月11日2:48 PM

福の漁港どんなところ?聞いて食べてしゃべって(あおぞらイコバ福でみせ)

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・今、福漁港でどんな魚が獲れているか、知っていますか?
・大阪湾で獲れた「ボラ」のフライと「いかなご」のくぎ煮を頂きながら、漁師さんと世代を超えて楽しくおしゃべりしましょう。
・当日伺ったお話しや情報は、ホームページやパンフレットにまとめて、西淀川の多くの人に知ってもらえるようにします。

福の漁港どんなところ?聞いて食べてしゃべって(あおぞらイコバ福でみせ)
日 時:2013年3月24日(日)18:30~20:30
場 所:エルモ西淀川
軽食代:500円
定 員:25名

講師:北村英一郎氏 北村泰規氏(大阪市漁業協同組合)
あおぞらイコバ 福でみせチラシ
あおぞらイコバ 福でみせチラシ
協力:大阪市漁業協同組合
主催:あおぞら財団
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
URL http://www.aozora.or.jp/ E-mail webmaster@aozora.or.jp

企画運営委員(敬称略)
小田康徳(大阪電気通信大学)
高田研(都留文科大学)
西村仁志(広島修道大学)
清水万由子(龍谷大学)

個人情報は本事業の目的以外には使用しません 本事業は地球環境基金の助成で行っています

Filed under: あおぞらイコバ,イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2013年3月6日1:33 PM

淀協主任研修の受入れを実施しました(2/14、2/21)

2013年2月14日(木)と21日(木)に、(財)淀川勤労者厚生協会の主任研修をあおぞら財団にておこないました。基本的に同じプログラムを2回実施し、全員で50人が研修を受けました。14日は26人、21日は24人でした。

以下、21日の内容を報告します。

のざと診療所を出発地とし、西淀川や尼崎の一部をバスで周り、西淀川の地域について理解を深めてもらいました。

のざと診療所→出来島小学校→中島(外島保養院跡)→尼崎工場地帯→国道43号線→淀川土手→公害医療センター→姫島神社裏→大野川緑陰道路→歌島橋交差点→のざと診療所

■のざと診療所にて、フィールドワーク説明、西淀川の地域の概要説明
■出来島小学校
出来島小学校では酸化チタンの加工を施した防音壁を見てもらいました。また周辺の道路についても、道路公害に対する環境対策として、防音壁を見てもらったり、ロードプライシングについて説明がありました。

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■中島(外島保養院跡)
ハンセン病の療養所の跡地を車から見学しました。

■尼崎工場地帯
西淀川は中小規模の工場が多いのに対し、尼崎は大規模な工場が立ち並びます。

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■国道43号線
環境レーンや、大阪府の実施している「流入車対策」の青色ステッカーの説明を受け、参加者は「今まで全然気付かなかった」と驚いている様子でした。

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■淀川土手(西淀川と水害)
下の2枚の写真を見てもらうとわかるのですが、この辺り(福)は海抜ゼロメートル以下の地域であり、水害による被害が非常に懸念されます。

しかし淀川の土手からは尼崎や梅田の観覧車、USJが見えたり、近年は野鳥や魚の姿が見られたりと魅力ももたらしてくれています。

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■公害医療センター
昔は千北診療所内に設立されたセンターがこちらに移転しています。現在は、認定患者さんの定期的健康検診(更新・見直し・管理検査)や基本健康診査を行っています。

■姫島神社裏
■大野川緑陰道路→歌島橋交差点→のざと診療所
大野川緑陰道路からのざと診療所までは徒歩で移動しました。途中、公害がひどかった当時の写真を見せながら、公害の歴史について学びました。

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■のざと診療所(公害病患者からのお話)
西淀川公害患者と家族の会から上田事務局長と認定患者の岡崎さんからお話を聞きました。
岡崎さんは、昭和48年に嫁ぎ先として西淀川に来てから子どもとともに公害に苦しんだ過去を話してくれました。「呼吸ができないってことは全てが止まる。腕も上げられない。タクシーも呼べない。視力も失う」「子どもを殺して自分も死のうと思ったこともある」など、つらい経験をしてきたことが痛切に伝わってきました。しかしそんな中で、病院に入院した時、先生や病院の人がとても優しく接してくれたこと、実習生が頭を洗ってくれて嬉しかったことなど、医療従事者への感謝の思いも語っていました。

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上田さんからは、1991年3月29日の第一審の判決日の様子、工場による公害から車による公害へと変化してきたこと、中国の大気汚染を憂う前に国内の環境基準を厳しく取り締まる必要があることなどの話がありました。
また現在、公害医療補償費打ち切りの危機に直面しており、「汚染は消えていない。患者は増え続けている」と訴えかけていました。

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■グループワーク
 参加者から、本日のフィールドワークを踏まえて、もしくは自分が今まで感じたなかで、西淀川のいいところとよくないところを出してもらい、それぞれの意見をまとめて発表しました。

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公害地域としては、公害運動の努力の成果が見られる一方、未だに工場が多く、特に住宅と工場が隣接している点はよくないと指摘がありました。
自然環境については「緑が多い」「野鳥が見られる」などの良い点が挙げられる一方、地盤沈下や水害の不安が挙げられていました。
交通に関しては、交通の便が良い反面、自動車排ガスによる汚染が気になっているようでした。
その他にも、「民医連がたくさんある」「淀川花火が見られる」「銀行・コンビニが多い」「住宅が多い、土地が安い、人口が多い」「名物がない」などが挙げられていました。

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今回のフィールドワークを通じて、より西淀川という地域に愛着を持ってもらうと同時に、公害の歴史や現状と向き合ってもらえたらと思います。

平田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2013年3月4日11:32 AM
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