姫嶋神社で集合写真
5/31(日)、「中島大水道マップ」完成記念として、お披露目まち歩きを開催しました。
このマップは「中島水道サロン」が作成したものです。
「地域の歴史をもっと多くの人に学んでもらおう!」と、3年前から西淀川区・淀川区・東淀川区の3区の有志が集まり、昔の写真や情報を持ち寄って話し合いを重ね、このたびようやく完成しました!!
(中島大水道や「中島水道サロン」の詳細は、コチラ)
今回の西淀川編では、阪神「福」駅で集合し、淀川の土手の上にある「大塚切れ洪水碑」を見学してから、上流へ遡るコースを歩きました。
右の土手の途中にあるのが石碑。左の福の町がかなり低いことがわかります。
交通量が割りと多いので車に気をつけながら仁勇さんの解説を聞きます。
1916(大正6)年9月末、豪雨のため現在の高槻市大塚の堤防が決壊し、大塚の大半と東淀川区、淀川区、西淀川区の一帯は一ヶ月以上も泥の海になりました。それをこの地点の堤防をわざと切ることで淀川に排水した、住民の水との闘いの歴史を刻んだ石碑です。
この後、北東に中島大水道跡を遡っていきます。
何気なく歩いているとわかりませんが、姫島公園近辺までまっすぐな道で、人為的に掘り抜いた水道跡ということを体感できます。
歴史ある姫嶋神社では、神社の由来や万葉歌碑を見学。
そしていよいよ、西淀川区民の憩いの場、大野川緑陰道路に入ります。
「中島大水道跡の碑」で、仁勇さんの解説。
仁勇さんと、ECOまちネットワーク・よどがわ会長の一栁さんのお二人のかけあいで話題は広がります。右側の参加者の中央、杖をついている方が一栁さん。中島大水道を開削した庄屋さんの一人のご子孫です。
まち歩きの後は、あおぞら財団に戻って、今日、歩けなかった道の解説を伺いました。
事前の天気予報では雨の心配もありましたが幸い晴れて、ちょっと暑いほどでしたが、トラブルなく終わることができました。
いくつか感想をご紹介します。
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・散歩やウォーキングでよく利用する緑陰道路ですが、大野川の歴史も知る機会だと思って参加しました。今日は3ヶ所見て歩いて、普通は「フーン」と通り過ぎるのを説明してもらって興味を持ちました。西淀川区民となって、ほぼ43年になり、子どもたちは故郷ですからもっとよく知って、まちづくりにも参画したいと思います。(西淀川区)
・車ですーっと通っていた道にも歴史があることに気付かされ、大阪の土地の人々の暮らしが思われた。(淀川区)
・西淀川における、住民参加型のまちづくりが、江戸時代に行われていたと知って、エネルギーの要る活動を反対意見もあるなか協力を得て成しとげてすごいなと思った。犠牲になった方もいると聞いて、すんなり進まず悲しい話だとも思った。専門的な話や、土地勘のいる話にはついていけず、もっと勉強しなければならないとも思った。また、今の時代には協力するベースが江戸時代のようにあるのかなぁと疑問に思った。(東淀川区)
・昔の庄屋さん3人で海へと流す水路を掘ったことに感激です。昔の中島水道跡地を見て良かったです。次回も参加できたら参加したいと思います。(西淀川区)
・毎日の散歩道が昔川だったことや、現在までのいきさつを知りたかった。(西淀川区)
・仁勇さん、一栁さんの話がとても興味を呼びました。(淀川区)
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次回、新大阪編は6月27日(土)14時~16時。
集合場所は、新大阪駅3階中央入り口〈新幹線改札口〉付近の「千成ひょうたん前」です。
詳しくは、コチラ
マップは頒価200円で販売しています。
まち歩き参加・マップ購入については、FAXまたはE-MAILであおぞら財団まで。
FAX:06-6478-5885
Eメール:webmaster@aozora.or.jp