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ロールプレイ「もしあなたのまちで公害が起きたら?」をJICA関西で実施

去る8/9、JICA関西を会場に開催された「第13回多文化共生のための国際理解教育開発セミナー」で分科会を担当しました。

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西淀川でつくられた地域再生プランを紹介

 

国際理解教育・開発教育に興味のある教職員・学校関係者の方を対象としたセミナーで、昨年度より地球環境基金の助成を受けて取り組んでいる、大気汚染公害を題材とした学習プログラムの整備事業で開発したロールプレイ教材を使いました。

簡単な自己紹介の活動をした後、さっそくロールプレイです。
設定は下記のようなものです。
–[ロールプレイの設定]–
203x年、あなたの住むまちで、原因不明の大気汚染物質らしきものによる健康被害(呼吸器の疾患)が発生しています。
住民の間では「X工場(煙突・換気口あり)のせいではないか?」という噂が流れています。工場では、様々な製造・研究を行っています。
今日は市役所による環境調査の結果報告会です。調査では原因が明らかにならなかったという説明が終わったところです。その後、集まった地域の人たちがそれぞれの立場から要望を発言する時間が設けられました。
—-

グループで、5つの役割をくじ引きで決めてもらい、カードに書いてある情報を読んで役になりきります。
設定されている役割は下記の5つです。
1.市役所の環境担当係長
2.住民A(子どもが病気に)
3.X工場の経営者
4.医者
5.住民C(X工場で働く)

話し合いの目的は、「同じまちに住む者として、現状に対して何をすべきか、合意形成を図る」。

司会進行役の役所の担当係長さんが口火を切り、ロールプレイを開始すると、住民Aは「ただちに工場の操業を止めてほしい」と訴えます。さて、果たして・・・。

これ以上はネタバレになってしまいますので詳細を控えますが、各グループの参加者のみなさんはそれぞれ役になりきって、喧々諤々、15分経っても時間は足りないほど白熱した議論になっていました。

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ロールプレイの後、実際に西淀川で大気汚染が激甚だった頃、何が起きたか、また住民たちはその状況の中でどんな行動をしたのか、簡単に解説しました。

異変に気付いた教員が手作りの環境調査をして子どもたち自身にまちの状況を知らせたこと、
工場や行政に直接働きかけて対策を求めたこと、
それでもすぐに解決しない困難な状況の中で司法に訴えたこと、
患者自身が熱心に勉強し、状況を理解しなんとか解決しようと行動したこと、
全国の患者とつながり、また広く被害を知らせて共感を呼び、
最終的に勝利判決を受けた後に、地域再生の願いを掲げて和解に至ったこと・・・、などです。

今回の参加者のみなさんは特に公害について関心を持って参加してくださった方が多かったのですが、終了後のアンケートでは、小学校高学年から使える教材だとご好評をいただきました。

この教材は解説資料を加えて編集し、近いうちにお披露目する予定です。乞うご期待!

(参加者の感想)
・ワークショップではあったが「もし自分にそういうことが起きたら」ということを考えさせられ、また、西淀川の市民力を知ることができて、結局は当事者同士のまとまりであったり、次の世代を含めたヴィジョンが大切だと思った。
・「203x年」となっているので、本当に将来、自分の身におこるかもしれないと思える内容で、授業で、大変よかったです。
・いろいろな立場で考える大切さを実感できてよかった。
・関西の公害は子どもたちにとっても身近で親しみやすいと思った。ありがとうございました!
・公害についてもっと勉強したい!知らなければと思える分科会でした。

(栗本)

 

りべら141号(特集:防災まちづくり~日ごろのつながり・取り組みから~)(2016年8月発行)サイトで見られます

『りべら』はあおぞら財団の機関紙(会報)です。
A4版、16ページ、季刊1日発行、1部400円送料込、2,000部発行

ご購読希望者はwebmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで

※あおぞら財団賛助会員の方には、毎号郵送でお送りしています。

『りべら』2016年8月号No.141 特集:防災まちづくり~日ごろのつながり・取り組みから~

141りべら表紙

こちらからご覧になれます。

特集:防災まちづくり~日ごろのつながり・取り組みから~
1.「言われてみれば」の風景・・・1
2.やっぱり訓練!・・・2
3.もしもに備えて・・・2
4.福祉避難所合同訓練・・・3
5.学校でも防災教育・・・3

よそものが釜石を行く。・・・4
災害救援団体「レスキューアシスト」の取り組み・・・5
熊本地震における障害者の安否確認と避難の状況・・・6
災害時のアスベスト対策 熊本地震の現地調査をふまえて・・・7
忙中一筆 西村仁志・・・8
西淀川記憶あつめ隊 香川婦美子さん・・・9
ぶらりとゆるりと西淀川めぐり 暑い日に食べたい!エスニック・ランチ
世界の大気汚染と交通施策 1.フランス編・・・10
リレー連載 あおぞら財団にじゅうまる!公害・環境教育教材からふりかえるあおぞら愛団の20年(下)・・・11

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,事務局 — aozorafoundation 公開日 2016年8月18日5:32 PM

自転車文化タウンづくりの会第9回総会&ミニ講演会「自転車教育」を開催しました(6/19)

あおぞら財団が事務局の「自転車文化タウンづくりの会」の活動です。

自転車文化タウンづくりの会第9回総会&ミニ講演会「自転車教育」を開催しました

■日時:2016年6月19日(日)16:00-18:00
■場所:OVE中之島
大阪府大阪市北区中之島2-3-18
中之島フェスティバルタワー フェスティバルプラザ1F
■プログラム
16:00~16:30 総会
16:30~18:00 自転車ミニ講演会「自転車教育」
「各地で進む自転車交通教育の取り組み」
吉田長裕氏(大阪市立大学大学院工学研究科准教授)
■参加者19人

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●新田保次代表のあいさつ

第9回総会では、2015年度活動・会計報告、2016年度活動方針、予算、役員が議案として提案され、承認されました。
2016年度は、次の5つの柱を軸に活動を展開していきます。

【活動の柱①】自転車市民の輪を拡げていく
【活動の柱②】自転車利用環境・自転車交通教育に関する調査・研究
【活動の柱③】自転車を活かしたまちづくりに向けて行動する
【活動の柱④】活動成果の社会還元
【活動の柱⑤】自転車安全教育の実践

次に、吉田長裕先生による講演会がありました。
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内容は、国内における交通安全教育・モビリティの現状、フランスやオランダなどの自転車教育の海外調査、自転車交通安全教育内容の比較等でした。

報告の中では、フランスにおける障がい者への自転車教育の動画が紹介されました。
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https://www.youtube.com/watch?v=mlLxMgFN6Hg

日本では、障がい者の移動にはまだまだ制約があり、かつ交通教育もほとんどなされていない現状を踏まえると、大きな違いがあります。
交通安全教育は「市民が世の中で生きるために不可欠なもの」として、しっかり位置づけられることがのぞまれます。

わたしたち「自転車文化タウンづくりの会」では、自転車安全教育の体系化や実践に取り組んでいきます。

以上

【自転車文化タウンづくりの会】
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/cycletown-osaka
HP :http://cycletownosaka.jimdo.com/

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2016年8月17日6:49 PM

【8/15】夏季休暇のお知らせ

8月13日(土)~15日(月)は夏季休暇のため、事務局を閉めさせていただきます。この期間、各種お問合せ等への対応もお休みとなりますのでご了承ください。業務再開は16日(火)です。
ご不便をおかけしますが、ご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,事務局,事務局より,全体 — aozorafoundation 公開日 2016年8月12日1:54 PM

7/16医療、看護、福祉関係者向け 呼吸ケア・リハビリテーション講習会を開催しました。

7/16医療、看護、福祉関係者向け 呼吸ケア・リハビリテーション講習会を開催しました。

日時 7月16日(土) 14時~17時
会場 西淀川区役所2階 集団検診室
主催 あおぞら財団
講師 金尾 顕郎先生
参加者数 20人

インターン生の太田美帆がレポートします。

はじめにパワーポイントを使って講師の方から、肺の病気のCOPDについての座学が行われました。
内容としては、主に呼吸理学療法について、呼吸介助方法を中心に教えて頂きました。

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とても専門的な話で素人の私には正直、内容についていくのが難しかったです。しかし、参加者の方々は医療に関わっている方々ばかりだったので、真剣な表情で話を聞いているようでした。約1時間ほど座学をして、少し休憩を挟んでから実技の方に入りました。

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実技では呼吸を楽にするための工夫や、呼吸介助方法について、講師の方が自ら見本を見せて行いました。
2人1組のペアを組んで、先生が見本を見せてから交互に患者役と先生役をして、介助方法の練習をしました。
はじめから、難しそうで、なかなかコツを掴むのに皆さん時間がかかっていました。
しかし、一通りしてから最後にシャッフルしてペアになりお互いのできてないとこ、良かったことを言い合うことにより理解が深まっているように、感じました。

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今回、普段患者さんを相手にする先生のための講習会ということで、とても良い体験をしました。普段何気なく私達を助けてくれる先生達の裏の頑張りをみることができ、改めて先生方は凄いと感じました。少しでも興味のある先生方は是非参加してみてください。

よりステップアップをご希望の皆様向けに、今後のお知らせです。
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医療従事者向け「呼吸ケア・リハビリテーション講習会」
~理学療法士、作業療法士などセラピスト~
https://aozora.or.jp/archives/26598

■日時 基礎編  9月10日(土)/応用編 11月12日(土)
■時間 14:00~17:00(受付13:30~)
■会場  西淀川区役所2階 集団検診室(大阪市西淀川区御幣島1-2-10)
JR東西線「御幣島(みてじま)」駅 1番出口 すぐ
http://www.city.osaka.lg.jp/nishiyodogawa/page/0000029225.html
■講師  金尾 顕郎氏(森ノ宮医療大学 理学療法学科長)
■参加費 無料
■持ち物  バスタオル、聴診器(お持ちでない人にはお貸しします)
※実技がありますので、動きやすい服装でおこしください。
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是非参加して、実践にお役立てください。

記・インターン生 太田美帆

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2016年8月9日8:22 PM
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