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「実践から学ぶコミュニティ・オーガナイジング!~西淀川の人々は、どのように公害問題を解決したか?~」を開催しました(2/11,12)

2月11・12日、シチズンシップ共育企画代表の川中大輔さんコーディネートのもと、「コミュニティ・オーガナイジング」の方法を学びました。
「コミュニティ・オーガナイジング」とは、地域の問題解決に向けて人々を組織化していくことです。今回は、西淀川の事例に関わった方々から直接お話を伺うことで、実践的な「コミュニティ・オーガナイジング」の方法を学びました。

1日目は、最初に「コミュニティ・オーガナイジング」とは何かについて学びました。

川中大輔さん

川中大輔さん

「コミュニティ・オーガナイジング」とは、地域の中で孤立した状態にある「小さくされている人々」を共通課題のもとで集合化/組織化し、社会的正義/公正」を実現化していく営みのことです。
地域の中で孤立した状態に置かれた人々が、自分達が置かれている環境は個人の問題ではなくみんなの問題であるということに気づき、同じ課題を持つ人々が集まって既存の政治システムに対して働きかけを行うことで、虐げられている人々や排除されている人々の声が行き届き、適正な社会に修正されることを目指します。

コミュニティ・オーガナイザーの役割は、組織のリーダーを担うことではなく、当事者の中からリーダーを発掘し、エンパワメントすることです。

コミュニティ・オーガナイザーは、地域や住民の生活パターンなどを知ることで時間をかけて地域の一員となり、住民と対話し、住民の気持ちをしっかりと受け止め、関係を築きます。その中で、自覚されていないコミュニティの多様な問題を認識し、住民を惹きつける具体的なIssueを見つけ、具体的な解決策を検討します。
そして、共通の問題の下に人々を集め、その中からリーダーを発掘し、活動を起こします。活動から組織化を進め、自立化を促した後は、意思決定者の関心を維持しつつ、評価を通じて改善していきます。

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その後、フィールドワークを行い、タンデム自転車で大野川緑陰道路や国道43号線、千北診療所などを巡りました。

43号線沿いを見学しました。

43号線沿いを見学しました。

西淀川公害医療センターです。

西淀川公害医療センターです。

西淀川公害の概要を学んだ後、西淀川公害患者と家族の会事務局長・上田敏幸さんと当時の企業の法務担当者・山岸公夫さんから当時のお話を伺いました。
患者会担当者、企業法務担当者であったお二人のお話を同時に聞く試みは初めてのものでした。

左が山岸さん、右が上田さん

左が山岸さん、右が上田さん

お二人からは、患者会と企業が「対話」に至り、和解が実現するまでの経緯を詳しく聞くことができました。
西淀川大気汚染公害裁判の解決の背景には千葉川鉄公害訴訟の解決があったこと、企業をめぐる情勢が変化したことで、会社も和解を受け入れられるよう変化したとのことでした。

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和解には社会情勢の変化もありましたが、山岸さんが患者会と対話を重ねることで信頼できると思えたこと、「手渡したいのは青い空」というスローガンがあったからこそ、企業も受け入れることができたとお話なさっていたことが印象的でした。

2日目は西淀川に長くお住いの中田重幸さんと西淀川大気汚染公害裁判を担当した井上善雄弁護士にお話を聞きました。

中田さんからは、当時の環境の変化や西淀川の地域性についてお話を伺いました。

中田さん

中田さん

中田さんは小学校3年生の時に終戦を迎えました。疎開先から帰阪した後、同じ年に西淀川に移住しましたが、その頃にはすでに公害があったそうです。薬品会社が排出する茶色い煙や、防火槽に蓋をしているトタン板がすぐに錆びたこと、そうした環境でずっと過ごしていると慣れてしまって異変に気づきにくいことなどを聞きました。
公害裁判については、お仕事が多忙であったことから日常的に情報を耳にすることなどはなかったそうですが、「公害のまち」であるという認識から、署名に協力したことがあるとのことでした。

中田さんのお話を聞き取る参加者

中田さんのお話を聞き取る参加者

井上善雄弁護士からは、西淀川公害裁判に関わるようになった経緯や、中田さんのお話と共通する西淀川の地域性について聞くことができました。

井上善雄弁護士は、西淀川で育ちました。「煙が悪い」と直感的には分かっていても口には出せなかった時代、善雄少年は「なんかおかしい」と思いながら成長したといいます。

井上善雄弁護士

井上善雄弁護士

当時西淀川公害患者と家族の会事務局長であった森脇君雄氏から裁判がしたいとの相談をもちかけられ、「勝てるかどうか分からないけど、やってみよう」と奮起した背景には、井上善雄弁護士の育った環境があるそうです。

また、問題解決に向けて地域住民と一緒に最後までやりとげることやアフターケアの必要性など、オルガナイザーの責任にも言及がありました。

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患者会と企業の担当者、弁護士、地域住民といった西淀川の公害という地域の問題に関わった方々からのお話を聞いて、それぞれ印象に残った言葉や、話のポイントを参加者で共有しました。

2日間を振り返り、印象に残った言葉などをポストイットに書いていきます。

2日間を振り返り、印象に残った言葉などをポストイットに書いていきます。

それぞれのポストイットを出し合い、共有します。

それぞれのポストイットを出し合い、共有します。

参加者が出し合った言葉・ポイントを関連づけてそれらを象徴するキーワードを引き出すことで、患者会担当者、企業法務担当者、地域住民、弁護士から聞いた話を整理し、振り返りを行いました。

参加者からは多岐に渡るキーワードが出されました。

参加者からは多岐に渡るキーワードが出されました。

行動のきっかけや長期間におよぶ闘いの根源となった感情・強い信念、患者会担当者と企業法務担当者のお話に出てきた「対話」や「共感」、「積極的」に「行動」すること、地域住民などを「まきこむ」こと、その方法とそれに伴う責任に関心が集まりました。

今回の「実践から学ぶコミュニティ・オーガナイジング!」では、患者会担当者、企業法務担当者、地域住民、弁護士といった西淀川の公害問題を知る、さまざまな立場の「当事者」の方々からお話を聞いたことで、地域の課題解決に向けて人々を組織化するための実践的なポイントを学ぶことができました。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2017年4月10日1:30 PM

塩屋区長、財団に来たる!

2016年3月13日(月)に、塩屋幸男西淀川区長にあおぞら財団に訪問してもらいました。

塩谷区長は、パナソニック(株)で労務担当や重大不正防止などの業務に携わった後、2016年に公募で西淀川区長に選ばれました。「クリーンにしてグリーンな安心安全に楽しく暮らせる西淀川」「笑顔とあいさつがモットーの西淀川区役所」そして「人が育ち、人を育てる西淀川」を3本柱のスローガンとして掲げて区政に取り組んでおられます。

最初に、あおぞら財団から、西淀川区での大気汚染公害反対運動および大気汚染訴訟の経緯や和解した際の「あおぞらプラン」、そして、現在のあおぞら財団の取り組みを紹介しました。また、あおぞら財団附属のエコミューズを案内し、公害や西淀川地域に関する資料保存の様子を紹介しました。

塩屋区長、エコミューズ訪問

塩屋区長にエコミューズで大気汚染公害訴訟の概要を説明

 

書庫の様子

書庫で大気汚染公害資料や訴訟資料の保存について説明

区長は、大気汚染公害反対運動や大気汚染訴訟の経緯を聞き、「患者さんが志を一つにまとめたのが素晴らしい」と患者さんが生きる権利ときれいな空気を求めて行動されたのに感動されていました。また、大気汚染を乗り越えた西淀川の取り組みを教えている公害教育に対しては「公害を乗り越えるにしても、企業や医者、法律家、学者などいろんな立場の人の人が取り組んだということは、キャリア教育としても意義がある」との感想を述べられてました。

また、現在あおぞら財団が取り組んでいる動きに対しては、「区役所がやると総花的になってしまう。みてアートなど地域力をあげていく試みを一緒にやっていきたい」とのお言葉をもらいました。

財団職員と意見交換

財団の取り組みの説明の後、意見交換をしました。

 

今後も、あおぞら財団は、地域や区役所、諸団体等と連携しながら、西淀川区をよりよいまちにしていきたいと考えています。塩屋区長、これからもどうぞよろしくお願いします。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 2017年4月6日2:43 PM

菜の花のプランターを譲っていただき、西淀川区のあちこちに配りました

うめきたにみんなの手で菜の花を!と活動されている「うめきた菜の花ミツバチプロジェクト」さんから、菜の花プランターを譲っていただきました。

3月26日は、佃地域の方々の多大なる協力の下、トラック2台に200鉢の菜の花を積み込み、無事に西淀川区まで運びました。

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昨年まで菜の花畑をお借りしていたニチノーサービスさんの敷地にプランターを運び込むと、菜の花畑が再現されました。

3月30日は、菜の花輸送・第二弾を行いました。三協運輸さん、浜田化学さんにトラック輸送を協力いただき、うめきたと西淀川区を5往復、そして、区内の主な拠点(佃幼稚園・佃保育所・佃南小・佃西小・佃小・佃中・淀中・西淀川高校・よどっこ保育園・西淀病院・西淀川区役所・あおぞら財団など)にプランターを運びました。

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後日、それぞれの場所から、別の方々にも受け渡される予定です。

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菜の花は、先週末に運んだ時よりも、背丈が伸び、花が咲き出していました。

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明日からは新学期・新年度ですね。
4月中は、それぞれの場所で、花見を楽しんでいただけると思います。
もしかしたら、ミツバチも一緒について来てるかも知れません。

全部で472鉢の菜の花プランターを「うめきた菜の花ミツバチプロジェクト」さんから、譲っていただきました。感謝申し上げるとともに、「いのちの森」の思いを引き継いでいきたいと思います。

佃地域からご協力いただいた、平田会長、新井さま、太田さま、津田さまご一家、ありがとうございました。

(藤江)

エコでつながる西淀川推進協議会 facebookページ

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2017年3月31日11:35 AM

楽らく呼吸ニュースNo.39「ぜん息・COPDのお薬について」を発行しました

楽らく呼吸ニュースNo.39を作りました。
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(画像をクリックするとpdfファイルをダウンロードできます)
今号では、薬剤師さんにきいたぜん息・COPDのお薬についてまとめています。

楽らく呼吸ニュースNo.39の内容を紹介します。


【ぜん息の治療をしないとどうなる?】

毎日の気道の炎症治療をおこたっていると、気道がますます敏感になり、発作をくり返すという悪循環におちいります。その結果、気道壁が厚く硬くなります。これを「気道のリモデリング」といいます。

【お薬の特徴を知りましょう】

pMDI(加圧式定量噴霧吸入器)
・吸気力が低い場合でも吸入しやすい。
・添加物によりむせることもある。
DPI(ドライパウダー吸入器)
・噴霧と呼気のタイミングを合わせなくても吸入可能。
・吸う力が弱いと正しく吸入できない

【服薬アドヒアランスが良くなるお薬を選びましょう】

服薬アドヒアランスとは?:患者様自身が病気を受容し、治療方針の決定に参加し、積極的に治療を行おうとする態度のこと

服薬アドヒアランスを良くするには…
・現在の状態、症状に合ったもの(例:使用量、粒子径など)
・副作用がなく、体に合ったもの
・操作が簡単なもの
・生活スタイルに合った吸入薬(例:1日1回 or 1日2回など)

アドヒアランスが良くなる吸入薬を継続し、ぜん息やCOPDを上手にコントロールしましょう!


次回の楽らく呼吸会は、5月18日にのざと診療所で行います。

呼吸器疾患で苦しむ患者さん同士、日頃の病気の悩みを交流したり、勉強会などを開催しています。病気と向き合い、お互いが支え合っていくためにつくられた会です。
ぜひ気楽にご参加くださいね。

【次回予定】

テーマ「COPD、自己管理について」

講師:理学療法士

のざと診療所 5 月18 日(木) 14:00 ~ 15:30

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2017年3月29日11:26 AM

中島大水道 古文書にふれる会 淀川区編

西淀川区編に続いて淀川区編の「古文書にふれる会」が3月18日(土)に淀川区民センターで行われました。今回は「淀川歴史散歩の会」の皆さんや一柳さん、地域歴史家の稲垣泰平さん、エコまちネットワークの皆さんの参加をいただいて、20名の学習会になりました。

講師の大阪電気通信大学名誉教授の小田先生が、一柳家で撮影された古文書の写真と読み下し文をテキストに、中島大水道の歴史や掘削の背景を解説していただきました。

参加者の感想として

「古文書を読んだのは初めてだったので大変興味深かった。その当時の百姓と領主の関係を垣間見ることができました。」

「ミミズのはった跡のような古文書が、ちゃんと文字として読み下すことができました。」

「講座を通じて当時の社会背景を知ることができ、よい学習になりました。」

「淀川以北の地域の歴史について、あまり解明されていない理由がよくわかりました。今日の古文書で江戸期の村々の様子が少しわかりました。ありがとうございました。

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説明する小田先生

 

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一柳家に残る古文書

次回は 東淀川編 4月22日(土)豊新福祉会館(東淀川区豊新2-11-22) 14:00~16:00 です。

是非 お越しください。

申し込み先 「あおぞら財団」 FAXかメールで お名前・ご連絡先をお知らせください。

FAX06-6478-5885 webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)

 

↓第1回中島大水道の古文書にふれる会 西淀川区編(2016.11.13)の記録

https://aozora.or.jp/archives/27477

 

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