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あおぞら野菜市、初のフリーマーケット!(7/23)

毎月第4水曜日に「あおぞらイコバ」開催している「あおぞら野菜市」。
7月23日(水)は、暑い中、あたらしいお店が2つ登場し、フリーマーケットやカキ氷で大いににぎわいました。

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左はフリーマーケット、右は「ねこめ」さん

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手前は「谷口さんの野菜」


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「みやこ菜園」さんのお野菜

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カキ氷つくってます。「カフェスロー大阪」見島さん

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できた!八朔シロップ


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「sunaneco.」さん

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イコバの中でお食事~

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「カフェスロー大阪」さんのオーガニックランチ

■出店
カフェスロー大阪(オーガニックランチ、カキ氷)
みやこ菜園(綾部の野菜)
谷口さんの野菜(兵庫の野菜)
ねこめ(てづくり雑貨)
sunaneco.(てづくり雑貨)
楽成体(健康マッサージ)

次回は、8月27日(水)11:00~13:30です。
場所:あおぞらイコバ(あおぞらビル1F)
https://aozora.or.jp/accesscontact

おたのしみに~

鎗山(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 2014年7月24日10:35 PM

外務省 中国の環境団体関係者等訪日事業

日 時=2014年7月18日(金)13:30~17:30

参加者=中国の環境団体関係者・記者 計30人、引率者3名
      中国の記者が書いた記事はこちら
中国の環境団体関係者と記者を西淀川フィールドワークの受け入れを行いました。
東京から大阪、北海道へ移動する日本縦断のプログラムです。東京での記事はこちらです。
まず、財団で西淀川公害と地域再生についてビデオも使って解説しました。

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続いて公害患者の永野千代子さんのお話です。病気との闘いや子育ての苦労、裁判の経験を話していただき、質問に答えていただきました。

Q.「お子さんの場合の公害病はどの様な手続で認定されたのですか?」

・公害医療センターや医師会が認定に支援をしました。

Q.「申請しても認定されない場合はありましたか?」

・1988年に「公害指定地域」の指定がなくなり、新しく認定は見られなくなりましたが、患者は増えているのが現状です。

Q.「21年間の裁判の間に空気はきれいになりましたか?」

・工場からの大気汚染は少なくなりましたが、自動車によるそれは無くなっていません。

Q.「裁判の勝利で得た賠償金はどんな基準で原告に分配されましたか?」

・弁護団と患者会で、公平になるよう配分の基準を作りました。

質問には永野さん、林さんが丁寧に答え、感謝の色紙と手作りの記念品が二人に贈られました。

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その後、バスに乗車して西淀川を回りました。ディサービスセンターの「あおぞら苑」では施設長の辰巳致さんから、開設に至る経過や現在の活動の様子を聞き、内部の見学をしました。

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大和田西交差点では、国道43号線の公害対策の説明を聞き、43号線の車の多さを体感してもらいました。

その後バスで中島工業団地や尼崎工場群、西淀川公害医療センターを見学し、大野川緑陰道路を歩いてあおぞら財団まで帰ってきました。

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あおぞら財団に戻ってきて今日の「ふり返り」を行い、参加者との質疑応答がありました。その一部を紹介します。

Q.消費者との連携はありましたか?

・消費者団体の存在が日本では大きいのですが、そこが裁判の協力してくれ

たことが大きかったです。

Q.今、公害裁判が少なくなっているようだが、訴訟が受け付けられなくなって

いるのですか。

・日本では公害対策が進み、訴えられることが少なくなっています。

Q.街の再生計画はどのくらい達成できていますか?

・「大気」はだいぶきれいになりました。「緑」は半分ぐらい、「車」はまだまだです。ただ地域を良くしたいという声は高まり、当初の計画とは形は違うところもありますが、再生は進んでいます。工場は減って住宅が増えている現状もあります。

見学の皆さんは、たくさん質問をしてくれました。日本と中国では制度の違いがあり、理解が難しい部分もあったようです。
日本と中国の空はつながっているので、一緒に環境を良くしていきたいです。(天野)

大阪大学未来共生イノベーター博士課程の皆さんから感想が届きました

5/30、6/13と、大阪大学未来共生イノベーター博士課程プログラムの授業をあおぞら財団がお手伝いしました。その折の詳細な感想が届きましたので、授業の内容とあわせてご紹介します。

この授業を履修しているのは、人間科学研究科や言語文化研究科、医学系や法学系など、さまざまな研究をしている学生さん15人。中には、韓国や上海からの留学生の方たちもいて、育ってきた環境もまちまちです。

2日間のプログラムは、まず5/30、阪大豊中キャンパスにて。石塚裕子特任助教から都市計画・まちづくりにおける事前調査・現地踏査、合意形成の概要についてのレクチャーがあり、続いて財団の林から西淀川公害について講義を行いました。
語り部のお話を聞いてもらう前に林から「ここまでは客観的な話。いまから公害患者の語り部さんが話してくださいますが、当事者として非常にしんどかったお話をわざわざ思い出してしていただくということをよく考えて聞いてほしい」と注意喚起がなされました。

用意されてきた原稿を元に話す山下さん(右)

用意されてきた原稿を元に話す山下さん(右)

今回、お話いただいたのは、山下明さんです。

山下さんは1945年生まれ。1968年頃から建設工事現場で基礎杭をを打ち込む大型クレーン機の操作に従事されていました。責任感の強い山下さんは、自分が休むと工事が遅れてしまうと、発作で睡眠不足の日にも無理をして仕事に行かれていました。
この日の会場となった豊中市周辺のニュータウン建設は70年代に盛んでしたが、山下さんも当時、このあたりの工事に来ておられたそうです。
山下さんは2級の認定患者。一般の半分しか働けないといわれる状態ですが、定年退職後も去年まで働き続けておられました。これからは、語り部の活動にも積極的に取り組もうと考えておられるとのことです。

お話を受け、たくさんの質問が出ました。山下さんから、当時、洗濯物は干していたら茶色に、窓を開けていれば畳がざらざらになって足の裏が真っ黒になったというお話を紹介されましたが、上海からの留学生は「今の上海は窓を開けていたら蒲団が黒くなる」と紹介してくれました。
何人かの学生から、小さい頃喘息の症状があったことが話されましたが、この日同席されていた志水宏吉教授も西宮で小児喘息だったとのこと。「公害」という認識はなかったけれど、影響があったのだろうとお話されていました。

休憩後はワークショップです。

今回の2日間のプログラムの目的は、西淀川地域を取り上げ、多様なステークホルダーから学び、将来に向けたまちづくりについて自ら考えることです。実際にまちづくりを行う際、集まった多様なステークホルダーで合意形成をしていくのは非常に難しい作業ですが、学生たちにはその疑似体験としてワークに取り組んでもらいました。
大気汚染物質(NOx)排出を削減するための政策提言(解決策)についての9つの案について、まず一人で優先順位を考えた後、6人のグループ内で合意形成をし、ダイヤモンドランキングに並べました。

実際に西淀川に住んでいるわけではない学生同士の話し合いながら、合意形成に至るまで、各グループとても活発に話し合いが行われていました。
3つのグループの発表を聞いて、最後に山下さんからコメントをもらい、この日の授業は終わりました。

6/13の西淀川フィールドワークはあいにくの雨で、バスの中からの見学になりました。
あおぞら財団に戻った後、西淀川区役所工業・商業活性化チームの篠原さんから、西淀川区の工業、商業の現状と課題について行政の立場からご報告がありました。

その後の「西淀川の将来像を考える」ワークショップでは、これまで得た情報をもとに、学生たち自身が「どんな社会にしたいか、私に何ができるのか」をテーマに話し合いました。

グループで「西淀川の将来像」を考える際に気になった意見をまとめます

グループで「西淀川の将来像」を考える際に気になった意見をまとめます

フィールドワーク中に撮った写真を使って西淀川の現状を確認しながら話し合い

フィールドワーク中に撮った写真を使って西淀川の現状を確認しながら話し合い

工場に支えられてきた西淀川ですが、最近マンションが増えています。住工の共生は課題です

工場に支えられてきた西淀川ですが、最近マンションが増えています。住工の共生は課題です

――

最後に、2日間の授業についての学生さんの感想を抜粋してご紹介します。

●社会科の授業で四台公害を知識としては知っていたが、そのときの裁判で解決したものだと思っていたために、公害が現在も続いている問題だということさえ知らなかった。
●教科書には原因と症状と死亡者の数が書いてあっただけで、公害病にあった人たちの生活や公害病をなくすための努力などは無論載っていなかったし、先生もそこまでは教えてくれなかった。だから今回実際の被害者の話を聞いて、衝撃は大きかった。
今回の授業で聞いて、感じたことを広げようと思う。被害者の話を聞く前の私みたいに何も感じずにいる人たちに伝えたい。私も私なりの方法で青い空を守りたい!
●公害による病気が苦しみの連鎖を引き起こすという視点は、恥ずかしながらこれまで持ち合わせていなかった。病気になれば仕事ができない、収入が減る。しかし病院には行かなければならない、医療費がかかる、と同時に公害病への無理解や家族との関係悪化も引き起こしかねない。・・・
●山下さんが、確か、美しい空を子供たちのために取り戻すため、力を貸してください、と最後に言われました。山下さんのことばは、ふしぎな重さを持ってわたしのみぞおちのあたりに吸い込まれてゆきました。ほんのわずかな時間、お話を聞かせていただいただけですが、次のことだけはお答えできると思います。自分を部外者にしないこと。無関係な話だとみなさないこと。ごまかすための言葉遣いを身に着けないこと。経緯をよく知ること。そして、第二の「西淀川」が自分の隣で起きているのではないか、耳を澄ませておくこと。答えになっているかどうかわかりませんが、これらのことが、いま私が応答できることです。
●「工場やってる人も働き手が足らなくて仕方なく朝とか夜まで工場を動かしてるんだよ」。授業が終わって、僕の質問に対して山下さんが言った。私は今まですっかり忘れていた事実に思い当たった。それは工場で煙を排出している人も被害者であるという事実である。例えば工場を沿岸部に移せばいいという意見は、工場で働く人の視点抜きでは語れないはずだし、そのことに気付かないと新たな悲劇を生むだけだろう。僕らは気付かなくても山下さんはしっかり知っている。山下さんは裁判の原告の一人になったにもかかわらず「加害者」となってしまった人たちのことも冷静に斟酌している。そこに僕は山下さんのただならぬ覚悟を感じた。

●ワークショップでは、合意形成の難しさを実感した。私たちはどうしても第三者の視点から考えがちであったこと、また全員同じ未来共生イノベーター博士課程のメンバーで考え方が似ているのに、それぞれの考えの擦り合わせが大変だった。公害の被害を受けている地域住民、企業、国や府や市の行政主体といったまったく異なる利益を持つステークホルダーの間での合意形成はいかに難しいのか、ということを実感させられた。
●授業後半での多数決はNGの合意形成では、私たちのグループは極端に意見が分かれることはなかったものの、普段私たちがいかに『多数決』つまりマジョリティ中心の社会構成にさらされているかに気づかされ、ハッとした。

●私はこれまで自分の分野で「現場」に足を運ぶことを大事にしてきた。現場に行くと、見えてこなかった部分や考えもしなかった発見に出会えるからだ。そして今、「政策」を専門に勉強している。いわば「現場」から遠い部分だ。しかし、私は「現場」と「政策」がよりよくつながるように努力をしていきたい。今回の西淀川の事例はそれをよく考えさせてくれるものであったと感じている。充実した有意義な時間をすごせてよかった。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年7月23日5:25 PM

対話の重要性を学ぶ IATSSフォーラム受入(6/16~18)後編

引き続き、IATSSフォーラム受入の後半をご報告します。
前編の記事はこちら

2日目の昼食は「大阪ハラールレストラン」でリラックス!

2日目の昼食は「大阪ハラールレストラン」でリラックス!

2日目は座学を離れ、終日、西淀川のフィールドワークです。
午前中は、企業訪問。今回は、中島工業団地の中にある(株)山崎シャーリングを訪問しました。
あおぞら財団の理事も務めていただいている会長の山崎光信さんに、創業当初から現在にいたるまでのお話を伺いました。

奥の中央が山崎光信さん

奥の中央が山崎光信さん

1965年の創業時のシャーリング・マシーンは鉄板を大きなハサミで切るようなもので、ガシャーンガシャーンと大きな音がしました。その頃、工場は住宅街である歌島にあったため苦情が出たため、工業団地として整備されつつあった中島に移転しました。
しかし中島でも別の問題が発生。当時、大きなトラックが三角州である中島地域に入ってくる道は堤防沿いの一本しかなく、たくさんのトラックが走ることで堤防の壊れることを懸念した住民から反対の声があがりました。住民と話し合いを重ね、府市へ働きかけ、10年かけて堤防を頑丈にすることと、新たに橋を架けることを実現しました。
住民との対話を続けてきた山崎さんは、研修生のみなさんにご自身の経験を次のように語ってくださいました。
「企業側は利潤を追求する。安くしないと競争できない。50年前は『そこで働いて食べているんだから仕方がない』と思っていた。けれどがまんしていると下手をするとみんな死んでしまう。空気や水をきれいにする装置をつけるとコストは高くなるけれど、みんな同じ条件。他のことでコストを下げる努力をすればいい」

工場内を見学。現在はレーザーで切断するため騒音は減りました。

工場内を見学。現在はレーザーで切断するため騒音は減りました。

昼食の後は国道43号線で国土交通省大阪国道事務所のみなさんから道路対策のお話を伺い、その後、デイサービスセンター「あおぞら苑」を見学しました。

トラックの行きかう国道43号線の横で対策を聞きます

トラックの行きかう国道43号線の横で対策を聞きます

「40年前、西淀川でがんばったみなさんに恩返ししたい」と語る施設長の辰巳さんにたくさんの質問が出ました

「40年前、西淀川でがんばったみなさんに恩返ししたい」と語る施設長の辰巳さんにたくさんの質問が出ました

盛りだくさんな2日目の最後は西淀川高校訪問です。
西淀川高校のエコ・コミュニケーション部(愛称:エコ部)のみなさんから、日々の清掃活動や菜の花プロジェクトの活動報告がありました。
研修生からは「私がみなさんの年頃には、環境問題を知らなかった。すばらしい活動だと思う。自分の国でも伝えたい」といった感想が出されました。

報告してくれた4人のエコ部のみなさんと集合写真

報告してくれた4人のエコ部のみなさんと集合写真

3日目はまず、これまで2日間の学びをふりかえり、3つのグループにわかれてまとめ、発表してもらいました。
ちょうどこの日はあおぞら財団に歌島中学校の生徒さんたちが職場体験実習に訪れていたので、研修生のみなさんの発表を聞いてもらいました。(そのときの様子はこちら

それぞれの撮ってきた写真データを使ってパワーポイントでプレゼンをまとめます

それぞれの撮ってきた写真データを使ってパワーポイントでプレゼンをまとめます

どのグループでも注目されたのは、多様な世代、セクターの人々の対話と行動についてです。
高齢の公害患者さんが経験を若い世代に伝えていること、西淀川高校やあおぞら苑などで公害の知識が共有されていること、企業が住民と話し合い環境問題に取り組んでいること、国も技術力をもって公害対策に取り組んでいることなど、地域に関わる人々の気づきと努力によってまちづくりが行われていることが、発表の中で挙げられていました。

午後からは、各グループをひとつの国と想定して、持続可能な地域づくりについて考えました。

今度は模造紙にまとめていきます

今度は模造紙にまとめていきます

各グループの発表ごとに、質疑応答で話し合いが深められます

各グループの発表ごとに、質疑応答で話し合いが深められます

IATSSフォーラムではこの後、まだ約1ヶ月、学びを重ね、持続可能な地域づくりについての研究を深めるとのことでした(研修生のみなさんがフェイスブックでその様子を発信されています。ご関心のある方はコチラをご覧ください。ただし英語です)。
この日まとめられた3つのグループの成果と、西淀川での3日間を終えた研修生のみなさんの感想を最後にご紹介します。
研修生のみなさんがそれぞれの持ち場で活躍されることを願っています!

○研修を通じて印象に残っているのが、将来の子ども達へよりよいまちを手渡そうという、西淀川の人々の「情熱」だ。自分達の為だけでなく、将来の子供たちが安全で健康的な環境で過ごせるように、地域の清掃活動や、環境への意識を高める取り組みをしたり、公害患者だけでなくお年寄り皆がつながりを持って暮らせるように考えたりと、個人個人が地域への思いを行動に移し、地道な努力を続けていることが素晴らしかった。
○持続可能なまちづくりを実現するには、あらゆる立場の人の視点を入れることが必要。その為には「あおぞら財団」のような中間組織が、各関係者をつなぎ、話し合いの場を設けたり、意思決定や実施の過程でリーダーシップを取っていくことが大切だと感じた。
○西淀川での研修は、公害が環境や人々の生活に与える負の影響について学ぶことができ、私たち皆にとって非常に重要な研修になったと思う。公害は、短期的で視野の狭い考えに基づいた行動がきっかけで起きたことだと思う。ヤングリーダーとして、最初に間違った決断をすると、後で大きな負債を背負うことになるということ、それ故に長期的な視点に立ってバランスの取れた決断をすべきだということを学んだ。
○ASEAN諸国のような発展途上国にとって、環境問題は二の次にされてしまうが、西淀川研修を通して、日本に続くのではなく、日本の失敗から学び、同じ失敗を繰り返さないようにすべきだと感じた。

GroupA

GroupB

GroupC

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年7月14日7:11 PM

会員のつどい2014 を開催しました!(6/1)

去る6月1日(日)、「あおぞら財団の“今”大解剖!! 新しいキャッチコピーを一緒に考えよう!」と題し、「会員のつどい2014」が開催されました。
「あおぞら財団会員のつどい」とは、参加者の皆さんと、1年間の財団の活動を振り返り、今後を考える交流会です。当日は、財団スタッフを含めて32人の方にご参加いただきました!
(これまでの会員のつどいについては、こちら

1996年に設立されたあおぞら財団。公害患者さんたちの願いである「手渡したいのは青い空」という言葉を大事にしながら、17年間、さまざまな分野に活動を広げています。

では今、「あおぞら財団ってなにしてるの?」と聞かれたとき、一言で説明するならなんと言ったらいいか・・・?!と、新たな悩みが生まれてきました。

そこで今年の会員のつどいでは、第1部で財団スタッフから活動報告を行い、その内容を聞いた参加者のみなさんに第2部であおぞら財団の“今”を表すキャッチコピーを考えてもらう試みをしました。

第1部ではまずは村松理事長から「あおぞら財団のこれまで ~設立からふりかえって、できたこと、できなかったこと~」と題して思いが語られました。

冒頭、村松理事長から財団のこれまでを振り返っての報告。「主体は地域の方。財団はさまざまなセクターの方との橋渡し役です」

冒頭、村松理事長から財団のこれまでを振り返っての報告。「主体は地域の方。財団はさまざまなセクターの方との橋渡し役です」

続いてスタッフから2013年度の活動のうち、特徴的なものをピックアップして報告しました。
1つの事業について5分という駆け足での報告でしたので、当日の報告を聞いて印象に残った言葉をご紹介します。(普段の活動の詳細はリンク先をご参照ください。)

トップバッターは国際交流。日中環境NGO交流で通訳をしてくださる巫靚(うー・りゃん)さん(右)も駆けつけてくれました

トップバッターは国際交流。日中環境NGO交流で通訳をしてくださる巫靚(うー・りゃん)さん(右)も駆けつけてくれました

それぞれの事業で一緒に活動してくださっている方も報告に参加してくれます(写真は楽らく呼吸会の報告)

普段かかわっていない活動の報告にみなさん興味津々(写真は楽らく呼吸会の報告)

国際交流 日中環境NGO交流・・・環境問題を切り口に実践的な交流をすることでお互いに理解が深まります。

環境保健 楽らく呼吸会・・・呼吸リハビリの取り組み。症状はそれぞれ違うけれど、励ましあって続けています。

環境学習 身近な自然で遊ぼう~就学前の子ども達を対象に・・・地域のことをあまり知らない若い人たち(保育士、保護者など)にも、子どもの体験を通じて地域の環境情報を伝えることをねらいとしました。

地域づくり タンデム自転車でGO!・・・しんどさ半分、楽しさ2倍! みんなの移動の自由を確保する環境づくり。みんな一緒に暮らせるまちづくり。

環境学習 廃油キャンドルナイトinNY・・・西淀川菜の花プロジェクトの一環として開催。地域でつながりリサイクル。手伝えることを楽しんでやってます。活発に活動してくださっている佃地域の回収量を試算すると、なんと約2割の世帯から廃油を回収しているという実績が!!

地域づくり 西淀川の災害記憶をまなぶ・・・海抜の低い西淀川区。「水につかる」状況をどう伝えるか。わからない問題のイメージを伝えて備えられるよう、文献調査・ヒアリングを通じて、“あたり前”と意識されていない災害記憶の掘り起こしを行いました。

資料館 公害資料館の連携・・・動けば集まる、広がる支援。各地で活動していた公害資料館に連携を呼びかけたところ、フォーラムには全国から94人もの人が集まりました。実は求められていた社会のニーズを掘り起こすことに。これから新しい公害が起こることも考えられる今、私たちが動かなくてどうする!という熱が感じられました。

地域づくり 御幣島芸術祭~みてアート2013~・・・「西淀川から住まいと暮らしを考える環境住宅研究会」で実施。地域の力を表現することで、まちのリノベーション(再生)へ。西淀川区在住の人もそうでない人も寄り集まって、まちにかかわりました。ご縁が広がり、「知らない」が「知ってる」となるきっかけに。経緯があって、今がある!

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この日集まってくださったみなさんからは、「自転車について活動しているあおぞら財団は知っているけど、他にもこんなにいろんな活動してたの?!」といった感想をいただきました。財団の活動が広がっているので、関わってくださる方もそのうちの一部しかご存知ないことが多いのですね。

そして第2部、5つのグループにわかれてキャッチコピーづくりです!

みなさん、熱心に話し合ってくださいます。

「キャッチコピーなんて言っても、難しわ~」?!

「キャッチコピーなんて言っても、難しわ~」?!

「あなたの知ってるあおぞら財団のこと、聞かせてください!」

「あなたの知ってるあおぞら財団のこと、聞かせてください!」

子どもも一緒に考えます

子どもも一緒に考えます

短い時間の中、キャッチコピーとしてまとまらなかったグループがほとんどでしたが、どのグループでも共通していたのは、「手渡したいのは青い空」という言葉は今後も大事にした方がいいという意見が出されたことです。

また、参加された患者さんからは、「次の世代まできれいな空気を残していきたい」といった意見や、「苦しい町から楽しい町になった西淀川で、いろんな人がつながってほしい」といった意見が出されました。

印象的だったのは、国際交流で通訳を務めてくださっている巫靚(うー・りゃん)さんの言葉。「今、日中関係が難しいときに、実践でつながることが大事」というご意見から、中国語で「実践出真知」(意味:実際の行動から真の智恵をもらえる)というコピーをご提案いただきました。

各グループから出されたたくさんのご意見を写真でご紹介。いただいたご意見をもとに、これから財団内部でキャッチコピーづくりを進める予定です。

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参加してくれた子どもさんから「よくとおってます バスで」と財団にメッセージをもらいました!

参加してくれた5歳の参加者さんから「よくとおってます バスで」と財団にメッセージをもらいました!

財団の活動を絵で表現してくださった方も。

財団の活動を絵で表現してくださった方も。

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,事務局 — aozorafoundation 公開日 2014年7月8日4:26 PM
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