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堺市原山台で防災訓練・展示おこないました(3/16)

P1370441日時:2014年3月16日(日) 10:00~12:00
場所:堺市原山台C団地管理組合集会所
参加者:約60名(一般参加者50名、スタッフ8名)
主催:原山台C団地管理組合?
協力:あおぞら財団?
3月16日(日)午前、堺市南区にある原山台C団地にて管理組合主催の消化訓練が行われました。これにあわせて、あおぞら財団が協力し、要援護者の搬送訓練および防災用品グッズの展示を行いました。
<消化訓練>
消化訓練では、まず堺市消防局員から火災の出火原因として、タバコ、火遊び、放火、コンロなどが多いことが指摘されました。特に放火対策として、家の周辺に燃やされやすいものを放置しないようにして欲しいとの説明がありました。
次に、火事を見つけたらすることとして、①知らせる、②消す、③逃げる、の3点が大切であるとのこと。最も重要な点については、ケース・バイ・ケースで判断することが必要ですが、一般的にはまずは誰かに知らせて119番をしたり、消化にあたったりといったことを協力しながら進めるようにしましょうとの説明がありました。
続いて、水消火器を使っての消化訓練を行いました。まず消火器の使い方として、①ピンを抜く、②ホースの先を火元に向ける、③レバーを握る、の手順の説明がありました。次に火元を想定して、実際に消火器を使ってみました。
消防局員からは、火の根っこに向けて噴水するようにするなど、消化のコツを教えていただきました。
<要援護者搬送訓練>
要援護者の搬送訓練では、まず布担架を使って要援護者の搬送を体験しました。
次に、堺市危機管理室の担当者から、布担架がない場合、毛布を使っても搬送することができることなどの説明がありました。
参加者からは、「毛布の利用は簡単にできるが、やはり布担架の方が運びやすい」「いざという時、まずは外に運び出すには毛布を活用するとよい」など意見が出されました。
続いて、車椅子の牽引補助装置を使っての搬送を体験しました。高齢化に伴って車椅子の利用者が増えているため参加者の関心は高く、購入にあたっての補助制度などについて質問が出ていました。
<防災グッズの展示>
管理組合の集会所にて、災害時に必要となる防災・避難グッズの展示を行いました。簡易トイレ、非常食、携帯ラジオなど約20点を展示しました。
参加者からは、「どこに行けば購入ができるのか」「避難所にはどんな備品が設置されているのか」といった質問がありました。
参加者のアンケートでは、「住民の多くに要介護者の搬送方法を見て欲しい」「日ごろから防災グッズを揃えようと思います」「毛布の利用を自宅でも試してみたい」といった意見が寄せられました。

日時:2014年3月16日(日) 10:00~12:00
場所:堺市原山台C団地管理組合集会所
参加者:約60名(一般参加者50名、スタッフ8名)
主催:あおぞら財団
協力:原山台校区自治連合会

3月16日(日)午前、堺市南区にある原山台C団地にて消化訓練が行われました。これにあわせて、あおぞら財団では、要援護者の搬送訓練および防災用品グッズの展示を行いました。

<消化訓練>
消化訓練では、まず堺市消防局員から火災の出火原因として、タバコ、火遊び、放火、コンロなどが多いことが指摘されました。特に放火対策として、家の周辺に燃やされやすいものを放置しないようにして欲しいとの説明がありました。

次に、火事を見つけたらすることとして、①知らせる、②消す、③逃げる、の3点が大切であるとのこと。最も重要な点については、ケース・バイ・ケースで判断することが必要ですが、一般的にはまずは誰かに知らせて119番をしたり、消化にあたったりといったことを協力しながら進めるようにしましょうとの説明がありました。

続いて、水消火器を使っての消化訓練を行いました。まず消火器の使い方として、①ピンを抜く、②ホースの先を火元に向ける、③レバーを握る、の手順の説明がありました。次に火元を想定して、実際に消火器を使ってみました。

消防局員からは、火の根っこに向けて噴水するようにするなど、消化のコツを教えていただきました。

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<要援護者搬送訓練>
要援護者の搬送訓練では、まず布担架を使って要援護者の搬送を体験しました。

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次に、堺市危機管理室の担当者から、布担架がない場合、毛布を使っても搬送することができることなどの説明がありました。

参加者からは、「毛布の利用は簡単にできるが、やはり布担架の方が運びやすい」「いざという時、まずは外に運び出すには毛布を活用するとよい」など意見が出されました。

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続いて、車椅子の牽引補助装置を使っての搬送を体験しました。高齢化に伴って車椅子の利用者が増えているため参加者の関心は高く、購入にあたっての補助制度などについて質問が出ていました。

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<防災グッズの展示>
管理組合の集会所にて、災害時に必要となる防災・避難グッズの展示を行いました。簡易トイレ、非常食、携帯ラジオなど約20点を展示しました。

参加者からは、「どこに行けば購入ができるのか」「避難所にはどんな備品が設置されているのか」といった質問がありました。

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◆防災・避難グッズ

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◆非常食

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◆ダンボール箱を組み立ててできる簡易ベッド

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◆展示パネル

参加者のアンケートでは、「住民の多くに要介護者の搬送方法を見て欲しい」「日ごろから防災グッズを揃えようと思います」「毛布の利用を自宅でも試してみたい」といった意見が寄せられました。

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。 (記:片岡)


Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2014年3月17日4:14 PM

2/14(金)楽らく呼吸会(のざと診療所)で薬について勉強しました!

2014年2月14日(金)、のざと診療所で楽らく呼吸会を行いました。今回はあおぞら薬局から薬剤師の神浦さんを講師に迎え、薬について勉強しました。参加者は11人(内、患者さん6名(家族の方を含む)、薬剤師1名、医師1名、看護師1名、スタッフ2名)でした。

まず、COPD(慢性閉塞性肺疾患)やぜん息など呼吸器の病気のしくみや症状についておさらいしました。気管支の模型やイラストを使って説明がありました。

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 次に、呼吸器の病気の薬の種類やそれぞれの特徴について話を聞きました。患者さんの中でも、実際に使用している薬がどれなのか、名前を尋ねられても「名前まではわからない」という方がほとんどでした。ご家族の方はなおさら、全然わからないと話されていました。そこで、いろんな薬の写真を見せてもらいながら、どの薬を使っているのかをチェック!

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「あ、それ!その紫色のやつ、私使ってます。」

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自分が使っている薬はどんなものか、どのように使うのがいいのか、使用方法に間違いはないか、などをあらためて確認しました。薬を使いすぎると動悸がはやくなるなど、副作用のことも知っておくことも大切です。どの薬を、どんな目的で飲んでいるのかをわかっていないと、薬を自分でやめてしまうことにつながる…というお話には、みなさん納得の様子でした。

それから、吸入薬の使い方の実演をしてもらいました。

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吸入薬を使用しているご家族の参加者からは、「そうやって使うんですね!知らなかったです。」という声もありました。周囲の人の理解も大切ですね。

吸入薬を使った後は、必ずうがいをしましょう。理由は、口や喉に残った薬を洗い流して、副作用を抑えるためです。ガラガラうがいをするのが難しいときは、口をすすぐだけでもOKです。

参加者の中からは、「発作止めの薬はがまんしてから使った方がいいのですか?」という質問もありました。「がまんしすぎず、早めに使いましょう。」という回答がありました。

そして、実際にあった患者さんとの薬に関するやりとりがまとめられたスライドを見ました。患者さんが吸入薬の使い方を間違っていたり勘違いしていたケースがわかりやすく紹介されていました。説明の後は、練習用のものを使って吸入薬の使い方を実践してみました。

ディスカス
×間違いポイント:
「粉の薬」と聞いて、そのまま口に入れて飲むのだと思い込んでいた。
○正しい使い方のポイント:
・粉が出てきてしまわないように、容器を水平に持って使います。
・1回カチッと開けて吸ったけどちゃんと吸えた気がしないときは、そのまま何回か吸ってもOK。
・薬を吸入する前、息を薬に吐きかけて湿気させないように注意しましょう。

 

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パルミコート シムビコート

×間違いポイント:
・何もしなくても薬が自動的に出てくると思っていた。
・振ったらカサカサと音がするからまだ中身が残っていると思っていた。
○正しい使い方のポイント:
・「クルッカチッ」としてから使います。
・吸入器を斜めにすると中の薬が落ちてこないので、まっすぐに立てた状態で使いましょう。
・カサカサという音は乾燥材の音。残量があるかどうかは必ずカウンタを見て確認するようにしましょう。

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紹介のあった間違った使い方のケースは、すべて長期間吸入薬を使用している人のことだそうです。長年使い続けるうちに自己流になってしまい、効き目が落ちてしまうような使い方になっている場合もあるので、いま一度見直してみましょう。
残量表示を確認することも大切です。薬によって残量のカウンタが付いている場所が違ったり、表示が小さくて見にくかったりするので、注意が必要です。

最後に、吸う力を試すための吸入練習器を使って、みんなでチェックしてみました。きちんと吸うことができていると、「ピー」と音が鳴るしくみです。音が出た!ちゃんと吸えてる!と安心した表情の患者さんや、家族と一緒に試してみよう、と練習器を持ち帰る人もいました。楽しく試せるところがいいですね。

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質問を募ると、薬の飲み合わせについてや、吸入薬をきちんと吸えているか不安、という声が寄せられました。吸えているかどうか確かめる方法としては、吸入薬の容器の口に色つきのハンカチを当ててから吸ってみて、ハンカチに白い粉が付いていたら、きちんと吸えていることがわかります。

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薬と上手につきあうことは、慢性疾患の人にとってとても大切なことです。今回、薬の使い方を確認して復習する時間を持つことができ、また、ご家族にとっては知らなかった薬の特徴を学習する場になったようでした。「薬のことがわからなかったり、何か不安があったらいつでも薬局に来て声をかけてくださいね。」という神浦さんの言葉に、みなさん安心した様子で帰られていました。

開催後のアンケートでは、6人中5人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、6人中0人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、0人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「又来たいと思いました。」という感想や「わかりやすかったです。」という感想がありました。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・千北診療所……3月27日(木) 14:00~15:30(薬剤師さんと一緒に薬について勉強します)
・姫島診療所……3月28日(金) 14:30~16:00(薬剤師さんと一緒に薬について勉強します)
・のざと診療所…4月11日(金) 14:00~15:30(呼吸リハビリと体力測定)

本事業は独立行政法人環境再生保全機構の公害健康被害予防事業の一環として実施しています。

ぜん息・COPD予防等情報発信事業に係る「COPD患者等のQOLの向上のための呼吸リハビリテーションの普及及び地域ネットワークの構築事業(大阪ブロック)」

吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2014年3月7日4:04 PM

矢倉緑地定例探鳥会―海ガモと淡水ガモの見分け方(3/1)

3月1日、矢倉緑地定例探鳥会を開催しました。日本野鳥の会大阪との共催です。
参加者は15人。
阪神なんば線福駅に集合し、大野川緑陰道路を通って、淀川堤防へ。
淀川堤防を歩き、矢倉緑地を目指すコースです。

船だまり1
福の船だまりには、オオバン、ホシハジロ、イソシギ、ダイサギ、キンクロハジロ等、様々な鳥たちがあつまっていました。
この場所で『カモ講座』が始まりました。体のつくりと生態を、杉田リーダーに教えてもらいました。
カモは淡水ガモと海ガモに分けられます。

ホシハジロ
上の写真はホシハジロ(海ガモ)のメス。

海ガモは足がうしろの方についています。
尾は基本下向き。水面で休んでいるときは上向きになっていたりもするそう。
歩くのは得意ではないけど、もぐるのは得意。潜水ガモとも呼ばれています。
水にもぐって、貝などの動物性の餌を食べますが、水草や魚も食べるそうです。
飛び立つときに足で水面をけり助走をして飛び立ちます。

カルガモ
上の写真はカルガモ(淡水ガモ)。
淡水ガモは足が真ん中にあり、尾が上向きです。
比較的、淡水ガモは歩くのが得意。
そういえばカルガモ親子が道路を歩いている姿、テレビのニュースでやっていましたね。
えさは主に植物性。水草はもちろん、池に落ちたドングリなどを食べるカモもいるそうです。
首を水面に入れ、尾を上にあげて、逆立ちの格好でえさをとります。
ちなみに人間が食べておいしいのは、植物性の餌を食べる淡水ガモ。
垂直に飛び立ち、助走しない点が、海ガモとの違いです。

あしぶとガラス
淀川の河川敷でなくハシブトガラス。
街でみかけるカラスはハシブトガラス、ハシボソガラスの2種類います。ハシブトガラスはもりあがったおでこが特徴です。

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鉄塔にはミサゴが1羽。飛んでいるのもみえました。

ミサゴは魚をつかまえ食べます。
活きの良い大きなボラをつかまえたミサゴが、落ちそうになり飛んでいたのを見たことがあるという参加者も。

猛禽類はミサゴの他、今回の探鳥会ではノスリも出現。
ノスリはネズミ等の小動物を食べます。

この日は出ませんでしたが、ハイタカやオオタカも矢倉緑地定例探鳥会で出現します。
ハイタカやオオタカは小鳥を食べます。ハトなどは良い餌食になるそうです。
「ハイタカ、オオタカが現れると鳥たちがパニックをおこす」とのこと。
この日の猛禽類は、小鳥を食べないミサゴやノスリだったので、『平和』でしょうか。

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トウネズミモチは、大野川緑道にもありますが、工場緑地としてもたくさん植えられています。
アトリ科(矢倉ではカワラヒワやマヒワ、アトリなどを観察)の鳥がよくたべるそう。
トウネズミモチの実の付き方が、先月よりは確かに減っているようでした。
見ていると同じトウネズミもちでも木によって食べ尽くされているものもあれば、まだまだ残っているものも。味や熟し方が違うのでしょうか?

あきにれ
今日は、アキニレにとまるカワラヒワがたくさん見られました。
上の写真の枝の中には6羽入っています。
あきにれアップ

先月にひきつづき、神崎川の河口にて今月もホオジロガモを見る事ができました。
先月は写真がとれなかったのですが、今月はなんとか撮影。
コピー ~ DSC_9400
ホオジロガモ
5羽の群れでした。1匹もぐるとつぎつぎ潜り、1匹でるとつぎつぎ出てくる。
皆で同じ動きがなんだかユーモラス。

■花や木など
大野川緑陰道路
ぼけ
<ボケ>
咲き始めていました。

梅
<ウメ>
白梅です。香りも良かったです。

矢倉緑地
すいせん
<スイセン>
スイセンがまだ咲いていました。

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<センダン>
センダンがだいぶ落ちていました。まだなっている木もありましたが。

今回みられた野鳥達 39種類
・オカヨシガモ(淀川に5羽)
・ヒドリガモ
・マガモ(3羽・一般的なカモですが、矢倉には少ないカモです。)
・カルガモ
・オナガガモ
・ホシハジロ(神崎川に400~500の群れ。昨年よりはかなり少ないです。)
・アオサギ(福の船だまりにいました)
・ダイサギ(船だまりでいました。)
・コサギ(黄色い足もばっちり観察。矢倉干潟でちょこちょこ歩き餌を探していました。ちなみにダイサギの足は黒。漁はじっと魚がくるのを待つ漁ですが、コサギは歩きまわって探します。)
・イソシギ
・カモメ
・セグロカモメ
・ミサゴ
・モズ
・ハシボソガラス
・ハシブトガラス
・ヒヨドリ(波打って飛ぶ姿も観察できました)
・ウグイス
・エナガ
・メジロ
・ムクドリ(直線で飛ぶ特徴も観察できました。)
・シロハラ(声のみ)
・ツグミ
・ジョウビタキ
・スズメ
・ハクセキレイ
・カワラヒワ
・アオジ
・ノスリ
・ドバト

■おまけ
福のふなだまり、帰りには水がだいぶ引いていました。ちょっと角度が違うのですが、2枚並べてみましょう(左の黄色い橋で場所を確認して下さい)。数時間でこんなにかわるんですね。

(撮影3月1日午後1時頃)
船だまり

(撮影3月1日午前10時頃)
船だまり1

ちなみのこの日は 満潮は 6:58 (潮位148)と 18:49(潮位154)、干潮は0:40(潮位-9)と、12:49(潮位 39)。大潮の日した。

次回(通常の月例探鳥会です) 4月5日(土) 9時30分~12時30分 
集合:阪神なんば線福駅
解散:矢倉緑地公園
◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら
◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら
※大阪支部長ブログはこちら

(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 11:42 AM

環境省職員研修2日目 西淀川のフィールドワークと提案づくり

環境省職員研修、2日目は西淀川のフィールドワークです。(1日目の様子はコチラ
本日の参加者10人と西淀川をめぐります。
公害の被害といった面だけではなく、緑地や農村時代の歴史といった様々な面からの西淀川を見て回るコースです。自転車チームもつくり『矢倉海岸まで行き自然を体験!』という計画もあったのですが、この日は残念ながら雨の為、皆で歩きました。

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まずは、歌島橋交差点で、国交省の沿道対策等を紹介。

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次は大野川緑陰道路。埋め立て前の写真を見ながらできた経緯や現在の使われ方を学びます。

低地の西淀川。津波避難ビルの小学校を前に南海トラフの地震による津波の想定を紹介。
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淀川開削前に流れていた中津川を渡るための『柏の渡し』の跡。水郷としての歴史を伝える石碑です。
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西淀川区が誇る登録有形文化財、池永邸へ。
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亭主の池永悦治さんにご案内頂きました。
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江戸時代は、舟で商業地の船場と行き来していたと語る池永さん。水郷だった頃の風景がよみがえります。私設の資料館の中も見学させて頂きました。
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都市近郊農地という西淀川のかつての話に、皆、熱心に耳を傾けていました。

午後は、デイサービス施設あおぞら苑へ。
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利用者さんの生い立ちや、西淀川の昔の話を教えてもらいました。
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公害で苦しんだ町に住み続けた人達の、癒せる場所をつくりたいという辰巳致代表の熱い言葉を受け、あおぞら苑を後にします。

千北診療所
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西淀川公害の患者運動がどのようにできたかの解説です。
公害がひどかった当時、24時間、患者さんが発作をおこしやってきたことも紹介されました。

西淀川には、西日本最大級のマスジド(イスラム寺院)があります。その周辺には、イスラム教徒でも食べられる肉を扱う(お祈りをしてある等)ハラールレストランやミートショップ等ができており、意外で新しい!?西淀川の名所になりつつあります。
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寺院に併設した商店を見学。香辛料や、スパーシーそうなヌードルをお土産に買う参加者も。

そして、あおぞら財団に戻り、研修でわかったことを踏まえそれぞれが、どんなことができるのかを考えました。
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1つ目のグループのから出た感想と対策です。
■まちに対して
・空気も町もきれい。緑も多い。
・路上のゴミの少なさは、西淀川全体の人が地域貢献という形で行動している証あのでは。
・旧家が残っていることや、農業、漁業がかつてこの地にあったことに驚き。
・生物が住め、遊べたりする草むらがない。空地ができてもすぐ駐車場や建物になっている。
・住宅が密集しているのに、国道沿いは交通量が多い。車対策は先進的だが試行的なのではなか。
・行政と、被害者、今の世代、それぞれの温度差はあるのか。
□対策
・ロードプライシングをする。
・地域毎の対策を整理し共有する。

■人に対して
・未来に向け、今まで想定していない新たな公害による患者をつくらないためにはどうしたら良いのか。どんな公害被害が出るかの想定は難しい。科学的に可能なのか。
・患者さんが明るく元気で驚いた。
□対策
・患者と行政担当者がまじわる機会をつくるため、行政担当者が直接住む。
・西淀川の患者さんは、提案が採用され実現されたということで、やる気につながっていたのではないか。まちづくりの住民提案を採用するというサイクルをつくることが大切。
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などが紹介されました。
ちなみにこのグループでは、模造紙の縦軸…上を「建物」、下を「人」、横軸…左をマイナス面、右をプラス面、意見・感想を「青」のポストイット、それに対する対策を「赤」として課題と解決法を整理していました。さすがですね。

2つめの班の発表では、
・患者さんはみな元気、団結力がある、生きがいをもってやっている。陽気。
・住宅が多い。
・市民のまちづくりや環境への関心が高いように感じた。
・住宅地と工場地帯が近い場所にある。
・特に道路近くは、排気ガスのにおいを感じた。
等の感想が紹介されました。

・自治体ごとに規制が違うが、規制が厳しくなるとそのまちに企業等が入らなくなり税収に影響が出る。
・「いきものみっけ」の公害版をつくり汚れた場所を皆で共有することで解決を考える。
・先に対策した方が、被害も出ず、将来的には利益になる。
・貴重な御屋敷を持つ野里の池永さんには、ぜひ頑張って欲しい。
等の意見が紹介されました。

この受入の参加者それぞれが、狙いをもって望んでくれていたことが印象的でした。
アスベスト公害の被害の補償を担当しているが電話でしかやりとりがないので、被害者の気持ちにたって対応するためにも実際にまちを見て人にふれてみたかった―という若手職員、
数十年前、大気の調査で西淀川をまわったという、ベテランの方。

現場の今を知ることで、今後ぜひ業務をすすめる上での糧にしてもらえればと願っています。

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(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入 — aozorafoundation 公開日 10:25 AM

環境省職員研修 西淀川公害フィールドワーク

日 時=2014年2月26日(木)13:00~17:00 27日(金)9:30~17:00
参加者=環境省職員12名

環境省職員の西淀川フィールドワークの受入を行いました。一日目の26日はビデオ「西淀川公害裁判を闘う」「公害被害体験を語りつぐ」を見た後、患者さんのお話で、和田美頭子さん・森脇君雄さんの話を聞きました。休憩を挟んで村松昭夫弁護士の話がありました。

1

和田美頭子さん

2

公害病は他人ごとでした。しかし周りからドンドン患者さんが増えていきました。そして何人もの方が亡くなっていきました。私は歌が好きだったけれど、以前ほど咳は出なくなりましたが、歌うことができなくなりました。わずかな楽しみが奪われた思いです。子供の頃は淀川にヨシがいっぱいありました。節句の頃には、それで粽を作ってもらいましたが、今はヨシがなくなってしまいました。この前、中国から来た人の中でゼンソクの苦しみを訴えている方が居ましたが、私は子どもがゼンソクで苦しんでいるところをみたくないと、しみじみ思います。

薬が怖くて、本当は薬を飲みたくはありません。発作が続いてとても辛かったです。何でこの公害が防げなかったのかとつくづく思います。

環境省職員から
行政側の人間に言いたいことはありますか?

和田美頭子さん
交渉に行っても確たる答えがないのが残念です。いつも「聞き置く」だけですから。

環境省職員から
患者さんの中には60歳くらいの方も多いのですか?

上田敏幸事務局長
患者会のメンバーで、この地域の一番若い人は38歳で、最高齢は93歳です。

環境省職員から
嫌だったことや困ったことはありますか

和田美頭子さん
患者は差別的な目で見られるときがありました。「公害病の手当てで家を建てた」などと言う人がありました。妬みでそんなことを言われたことがありました。「あなたも先生の所へ行って調べてもらいなさい」と言い返すことにしていました。検査してもらうだけで大変でしたから。

環境省職員から
患者になったら、自分の住んでいる場所から出て行こうとは思いませんでしたか?

和田美頭子さん
先ず家族が居て、仕事があります。他の場所へは行けませんでした。

上田敏幸事務局長
出て行けない理由が3つあります。①仕事が出て行ってあるか。②今のような収入があるか。③患者に寄り添ってみてくれる医療機関があるか。それらが理由になって出て行く人が少なかったようです。西淀川では医師会の協力があり、患者と共に歩んでくれる先生が居ました。

和田美頭子さん
生活していくわけですから「汚れ」は見えています。でも「汚れた空気」で肺をいためるとは思い至りませんでした。

森脇君雄さん

3

「西淀川」を感じ取っていただきたいと思います。現地を是非見てください。
西淀川裁判を考える場合、なぜ患者会が「割れなかった」かという問題があります。
「カネミ油症」裁判では、労働組合が絡んで(患者会の)身内から分裂しました。
「新潟水俣病」裁判では、1次と2次で分裂し、弁護団も割れました。
「水俣病」裁判でも割れました。我々もそれを見てきましたので、患者自身が中心になって運動を進めるべきと強く思いました。弁護士中心でもだめなのです。
西淀川では患者が金を出し合って「街づくり」を提案していきました。高齢者のディケア施設「あおぞら苑」も喜ばれています。
患者が最初に怒った先は「煙り」を出す企業でした。「蒲焼のにおい」と工場からの煙を言ってのけた企業もありました。その被告を謝らせるかどうかが大事なところでした。千葉の大気汚染裁判は企業が頭を下げ、それによって患者が納得した姿を見て学びました。「西淀川では被告に全員そろって頭を下げさせたい」という思いがありました。

環境省職員から
裁判官は「大気汚染問題」を分かっているのかと思いますが。

森脇君雄さん
企業相手なら簡単に勝てる。しかし、国を相手にする場合、税金を使うわけですから、原告に勝利判決を出すことはとても勇気の居ることです。

村松昭夫弁護士
4現状の知見をもとにしながら、原告に勝たせようと思う裁判官は、とても勉強しています。
国に負けさせるためには、だれもが納得できる判決を出してきていると言って良いと思います。

①大気汚染裁判を考えると、被害はピラミッドの形をしている。頂点は激症型であるが、広汎な最底辺部の改善がなければならない。
単にお金をもらってそれで終わりではないのです。
交通事故は、被害・加害の相関関係で成り立っている。公害は一方的な被害者のみであることに注目します。
②行政の役割に関し、道路の公害と発電所の煙は違う。発電所の煙はそのものに責任があ。道路は設置をし、それを管理する国の責任の問題になるが、「大きな公共性の前に、しかたがないのではないか」との論に対し「公共性があればこそ、一部の人間に被害を押し付けるべきではない」と主張してきたました。
③泉南アスベスト裁判では、戦前から石綿関連工場で働いていた人は50年働いてきたら100%発症すると言われている。「国は外国の例も知っており、規制する技術もあったにもかかわらず規制しなかった」その責任を追及しています。
④「人の命と産業の発達」の関係に国は向き合っているのです。国は「適時、適切に行為」しなければなりません。
⑤世界中探しても「あおぞら財団」のような、こんな財団はありません。公害を無くすためには、最後は「人」の問題になる。市民レベルの連帯こそ最終的な解決になるのではないかと考えています。

環境省職員から
なぜ、西淀川公害裁判はこのように長い裁判になったのですか?

村松昭夫弁護士
企業や自動車の排気ガスと疾病の因果関係の立証。さらにコンビナート型ではない工場群の協同不法行為責任の認定。排ガスが西淀川に到達している気象的な立証という困難な問題を抱えていたからです。

以上の話を聞いたあとは「西淀川・公害と環境資料館」を見学し、裁判資料を見学してもらいました。
環境省の職員の皆さんには、担当する仕事の意味を西淀川の事例を基に、考えていただく機会になったことと思います。

*2日目はフィールドワークです。その様子はコチラ

天野憲一郎

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年3月4日5:46 PM
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