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【インターン】にしよど防災かるた大会開催(8/10)【報告】

はじめまして、インターン生の椹木です。

8月10日(木)、西淀川区役所にて小学生を招いて「にしよど防災かるた大会」を開催しました!

※「にしよどおやこぼうさいかるた」ってなんやねん!!という方へ
にしよどおやこぼうさいかるたは、にしよど親子防災部(普段から気軽に防災について相談できる西淀川のネットワークです!)がコロナ禍でもおうちで防災を学べるようにと願って作られた遊んで学べるゲームです!
なんとこのかるた、イラストから文章まで、全て地域の方々の力で作られたものなんです!!?子供から大人まで100人以上のアイデアが集まっているので、中にはびっくりするのもありますが(笑)いろんな個性を楽しみながら学ぶことができますよ♪(ダウンロードをして遊ぶ事もできます!https://aozora.or.jp/archives/36301

「を」と「ん」のかるた。こんな風に手作り感満載でお送りしています。真面目なのももちろんあります

「を」と「ん」のかるた。こんな風に手作り感満載でお送りしています。真面目なのももちろんあります

 

…本題に戻りましょう。
にしよど防災かるた大会では、5人ずつ10チームに分かれて
1回目:自由に同学年位の友達と一緒にゲームをする
2回目:1回目の順位でチーム分けをする
というふうに2回ゲームを行いました!

 

かるたをしている子どもたち。みなさん白熱してかるたをしていました!

かるたをしている子どもたち。みなさん白熱してかるたをしていました!

第2回戦の読み手・表彰は西淀川区住みます芸人の「スキンケア大学」さんにお願いしました!芸人さんなだけあって札もとても聞き取りやすくて盛り上がりました。

大会の最後にはトータルで多く札を取った10人に表彰状&景品が渡されました!

 

さて、にしよど親子防災部(事務局:あおぞら財団)では「”かるた”で遊びながら防災の知識を学ぼう!」とイベントを開催しました。
では実際に小学生の反応はどうだったのでしょうか?その結果は・・・

ほとんどの方が楽しかったー!といってくれました!!(これから防災ちゃんとする!って方は少なかったですが…(泣)正直でいいですね!)

お気に入りのかるたを聞いたときは「通学路(通学路 安全確認 今すぐに!)のが面白かった!」などなどたくさん声がありましたので、少しでも響いていると信じたい…です。(´•̥ ω •̥` )

また今回のイベントでは3つの学童保育と個人参加が5名、丁度50名が参加しました。

2回戦では順位分けとなるのでみんな知らない子と対戦することになるんだなーと思っていたのですが、そんな心配はよそに2回戦もとても賑やかだったのが嬉しかったです(*´ー`*)結果的に学びながら遊ぶことに加えて知らない人との交流ができていたので、小学生のうちにこんな経験ができるのはすごくいいな~と思いました。

「にしよど防災かるた大会」に関わらせていただいて、まず子ども達と接するのが本当に楽しかったです。その中で子ども達が防災に触れ、ほんの少しでも将来災害が起こった時に向けて防災を意識をすることができたのは非常にやりがいがありましたし、関われたことがとても嬉しかったです。短い間ですがまだまだインターンシップは続くので、防災をはじめ、大切なことを皆さんに届けられるように情報を伝えていきたいと思います!

入口のバルーンアート。スタッフとして参加してくれた子が作ってくれました(*´ー`*)最後には子ども達が持って帰りました。すごい大人気。

入口のバルーンアート。スタッフとして参加してくれた子が作ってくれました(*´ー`*)最後には子ども達が持って帰りました。すごい大人気。

『にしよど防災かるた大会』
〇日時:2023年8月10日(木)13時半~15時半
〇場所:西淀川区役所5階会議室
〇対象:西淀川区在住の小学生と保護者【定員50人】
〇内容:「にしよどぼうさいかるた」を用いてかるた大会を行いました。
〇参加費:無料

この活動は公益財団法人JR西日本あんしん社会財団の助成でおこないました。

(インターン生 椹木)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2023年8月16日3:31 PM

公害地域の今を伝える環境省職員研修 2日目(7/28)

環境省職員の「環境問題史現地研修」2日目報告です。現地に足を運んで、自らのからだで西淀川を感じるフィールドワークです。

朝9時30分、貸切バスに乗り、西淀川フィールドワークが始まりました。最初は介護施設あおぞら苑に到着。大気汚染訴訟の和解金の一部から資金提供を受けてあおぞら苑を開設したというお話を、あおぞら苑代表辰巳さんから伺いました。

そして43号高架下に、国土交通省大阪事務所から43号線及びその大気浄化対策に関する説明を伺いました。大気汚染訴訟の和解を受けて、西淀川では様々な道路環境対策がなされています。国道43号には、光触媒の道路施設への塗布や高活性化炭素繊維ACFによる大気の浄化、大気汚染測定局の増設、PM2.5の早期の測定開始などの対策がなされています。

国道43号で道路の大気汚染対策について説明を受けました。

 

次に43号を通って尼崎に行き、尼崎工業地域や西淀川区の中島工業団地の実態が皆さんの目で確認されました。

バスの中から工業地帯を見学します

 

最後に西淀川に戻り、現在町の状態に関して、あおぞら財団藤江は「ごみ焼却場など迷惑施設は、どんどん端っこに寄って来た」と説明しました。

お昼には古民家の姫里ゲストハウスいこねで昼食休憩をとり、徒歩で大野川緑陰道路経由あおぞら財団に戻りました。

次は資料館の見学です。あおぞらビルには西淀川公害や公害裁判に係る書類資料を所蔵しています。5階の西淀川公害と環境資料館(愛称:エコミューズ)には、公害や西淀川公害に関する書籍や文献のほか、西淀川公害の写真資料も保存されています。写真を通じて直に公害当時の状況を知ることができます。

エコミューズの見学の様子

 

6階に、西淀川公害訴訟に関する資料が保存されています。弁護士資料から個人の陳述も保存されており、デジタル化を行っていますが、紙媒体はそれならではないの力が持っていることから、スペースが不足しつつあります。しかし、廃棄は考えずに保管を工夫しているとあおぞら財団藤江が語りました。

判決が出た時に出す用紙も保存しています

 

次に元神戸製鋼訴訟担当、あおぞら財団理事山下公夫さんから、「西淀川大気汚染公害訴訟を企業サイドからみる」の講演がされました。訴訟の経歴者の話なので、皆さんも興味津々、証人探しの工夫、主張の「文明論」の内容など質問が相次ぎ出てきました。

元神戸製鋼の訴訟担当の山岸さんのお話

 

最後に2日間の学びの振り返りに関するワークショップが行なわれました。公害経験の伝承オンライン資料館やSNSの活用といったアドバイス、補助制度は現代的な在り方にアップデートすべきといった行政の反省、環境省は市民と行政の間の組織であるので話を聞くスキルを磨かねばといった決心など、今回の研修で得られた今後の心構えや提案などが発表されました。

研修が短い2日間でしたが、日本そして世界未来の環境の舵の一端を握っている環境省の方々にいささかの助けになると願っています。

(記:あおぞら財団アルバイト王)

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2023年8月7日10:09 AM

公害地域の今を伝える環境省職員研修 1日目(7/27)

あおぞら財団では、環境省職員の「環境問題史現地研修」の受け入れをしています。昨年は10月に開催されましたが、本年度は7月21日にオンラインによる事前学習会、7月27日、28日との日程で開催となりました。

1日目の参加者は、、環境省職員、環境再生保全機構、中間貯蔵・環境安全事業株式会社の23名(引率1名を含む)の方が参加されました。

最初に4つのグループに分かれ、2つのグループワークを行いました。最初のグループワークは、提示された写真からその状況を読み解きタイトルをつけるフォトランゲージ「西淀川大気汚染公害」を行いました。タイトルを付けたあとに、進行の谷内より写真の解説をしました。

フォトランゲージ「西淀川大気汚染公害」2

フォトランゲージ「西淀川大気汚染公害」

 

フォトランゲージ「西淀川大気汚染公害」各グループにタイトルを発表してもらった後、写真を解説します。

二つ目のグループワークは「ロールプレイ あなたのまちで公害が起きたら」で、それぞれの当事者を演じてもらい、何らかの合意を目指して話し合いをします。「工場側が情報公開の上、患者の方に納得していただく」との全当事者の合意を得られたグループもありましたが、全体の合意が得られず「市役所として工場の新規事業には環境調査をしてもらった上で助成する」のように市役所と工場側との合意形成のみに留まったグループもありました。ここでは、どのグループも環境問題における当事者同士の合意の難しさを感じられているようでした。

次にあおぞら財団の鎗山よりあおぞら財団の結成経緯と概要について説明がありました。

その後、公害患者の方からお話を聞きました。お話をしたのは51歳の濱田健一さんで、子どもの頃の発作で苦しんだことから日々の生活まで様々なことを語られ、いまだに公害被害が続いていること、公害がなかったら普通の生活を送れたのではないかと訴えられました。そしてこの公害に対する国や原因企業に対する思いを話されました。また、「西淀川公害患者と家族の会」事務局長の上田敏幸さんから、公害反対運動や被害者の現状についてのお話がありました。参加者は、語られたことを受けて、熱心に質疑を重ねていました。

公害患者のお話を聞く

 

次に、西淀川大気汚染訴訟弁護団の一員であった村松昭夫弁護士(あおぞら財団理事長)から「大気汚染公害訴訟が環境政策に果たした役割」との講義がありました。
村松さんは最初に西淀川公害訴訟の概要および経過を語り、訴訟の成果として、自動車排ガスの健康影響を認める、公害解決の新しい方向性(地域再生)、国の道路行政の転換に対する影響などを挙げられました。次に公害被害者が最後の手段として訴訟を提起したのは、被害者の救済とともに、被害者が自分のためだけではなく地域・子孫のために公害の責任を明らかにすることが必要との強い思いがあったと述べられました。このほか、公害訴訟における弁護士、弁護団の在り方についても語られていました。参加者からは、弁護団内でどのように色々な意見をまとめ上げたのかとの質問があり、これに対して村松弁護士は元々の主張と矛盾することが新たに判明することもあるが、矛盾は発展の中にあるものだから、発展した主張とまとめると述べられました。また、現在の世論について所感を問われ、今は双方向の時代でホームページなどを活用している。ただし、それは手段であり、大事なのは被害者の思いをどのように伝えきれるのかと答えられました。

村松弁護士の話

村松弁護士の話

最後に本日の振り返りワークショップを行い、「今日の学び・印象に残ったこと」をグループごとでまとめたほか、参加者が2日目に向けて「もう少し深めたいこと・考えたいことは何か」について意見交換を行いました。本日の研修で印象に残ったことして、「調整の難しさ」、「訴訟の役割」、「人生を変える公害の恐ろしさ」「公益とは」などが挙げられました。
もう少し深めたい事、考えたい事としては、「合意形成・コミュニケーション」「被害からの再生とは」「経験の継承」「教訓とは?」に出された意見がまとめられました。

研修後には、あおぞら財団スタッフ、患者会との交流会も開かれました。

(記:あおぞら財団アルバイト奥田)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 9:52 AM

龍谷大学政策学部清水ゼミ×あおぞら財団 活動報告会(7/23)

2023年7月23日、龍谷大学政策学部清水ゼミの活動報告会があおぞらビル会議室にて行われました。昨年8月から1年間西淀川の地域活動に携わってきた現3年生たちが、ゼミ活動でお世話になった方々に向けた活動報告を行いました。これからゼミが始まる2年生たちも参加しました。

タイトルロゴ

“あおぞら”をイメージしたかわいいタイトル

初めに3年生から、この1年間のゼミ活動の報告が行われました。
ゼミ生たちはアート班・防災班・映像班の3つのチームに分かれ、西淀川でのフィールドワークみてアート2022の運営補助公害患者さんへのインタビュー映像の作成クラフト防災パークでの体験ブース出展などに取り組んできました。

報告の様子

活動報告をする3年生たち

ゼミ生たちはこれらの活動を通じて、「みてアートに参加することによって、地域の今と昔を知ることができた」「クラフト防災パークで何を出展するかを考える過程で、防災班全員の防災に関する知識が増え、興味が高まった」「公害患者さんの生の声を聞くことで、公害は“昔”のことではなく“今も続いている”ことだと考えるようになった」といった学びを得たようです。
今後は西淀川区内で継続してきたごみ拾いの継続と、それを活かした環境アート作品を次回のみてアート2023で展示することを目指しています。

ごみ拾いマップ

ごみ拾いマップを作製して活動中

活動報告の後、映像班が岸本景子さん(西淀川区在住の映画監督)たちと共に作成したインタビュー映像のお披露目も行われました。インタビュー映像には、「西淀川公害患者と家族の会」の事務局長を務めている上田敏幸さんと、公害患者である岡崎久女さんが出演してくださりました。お2人がインタビューで伝えようとされたメッセージが、心の奥にまで響いてくるような映像に仕上がっていました。

上映中の様子

上映中には思わず顔に手を当てる方も

休憩を挟んだ後、参加者全員で6班に分かれてグループディスカッションを行いました。①報告の感想、②動画の感想、③1年の変化、④西淀川区の“推し”、の4項目について話し合い、最後に全体で意見を共有しました。時に笑顔で、時に真剣な眼差しで、各班とも時間が足りないほどに活発な議論が行われていました。
「公害患者さんの生の声を聞くことで、公害の本当の辛さを知ることができた」(学生)、「苦しみを理解してくれることが嬉しい」(患者会)、「西淀川に通い続けて“推し”のごはん屋さんの店主と仲良しになった。次は2年生を連れて行きたい」 (学生)、「西淀川の“推し”は、いまの青空」(患者会)などの意見があげられました。

ディスカッション風景

各班とも盛り上がりを見せます

意見共有風景

学生さんが意見をまとめて全体に共有

最後に、インタビュー映像に出演していただいた上田さんと岡崎さんから挨拶をいただきました。上田さんは、「自分のインタビュー映像を見たことで、改めて自分が次の世代に伝えていきたい思いの強さを再認識できた」とおっしゃられていました。岡崎さんは、「みんなの笑顔を見て(インタビューなどの活動を)頑張ろうと思えた。誰かのためにこんなに頑張れるだなんて」とおっしゃられていました。

集合写真

参加者全員で記念撮影

この1年間ゼミ活動を行ってきた学生さんたちは、生活者一人ひとりの目線での公害の実態、および地域再生の過程を、フィールドワークを通して五感で学ぶことができました。岡崎さん、上田さんをはじめとした患者会の方々が伝えたかった思いが共有され、次の世代に継承されていく瞬間を目の当たりにしました。

※清水ゼミで作成した西淀川公害患者と家族の会の方々へのインタビュー動画は、公開方法を検討しています。公開方法を決定しましたら、こちらで公開いたします。動画は2022・2023年度地球環境基金の助成で作成しました。

(あおぞら財団アルバイト・小松)


あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、現地で学んでみませんか?

あおぞら財団の授業、研修に興味のある方はこちら↓をご覧ください。

研修・教育(「あおぞら財団の研修・教育」のページに飛びます)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2023年7月27日2:45 PM

イタイイタイ病を伝える「清流会館」から 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)に来館(7/5)

7月5日、富山のイタイイタイ病対策協議会メンバー4名が、あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)に来られました。目的は、清流会館で保管しているイタイイタイ病に関する資料の保存や整理の方法について、エコミューズの事例を見る、ということです。こちら、エコミューズには、実際にどのような資料があり、それぞれに応じてどのような整理をしているのか、課題も含めて、説明しました。

清流会館は、イタイイタイ病公害被害者がイタイイタイ病の救済、再発防止の拠点として1976年に建設し、資料館の役割を果たしてきました。2012年には富山県立のイタイイタイ病資料館がつくられており、同資料館へ移管された資料と清流会館で保管している資料に分かれているそうです。裁判関係、企業への立入調査、患者救済、土壌復元に関する資料などが清流会館で保管されており、電子化も含めて整理していくことを考えておられます。

懇談では、エコミューズ小田館長が公害資料の整理の在り方について意見を述べたほか、公害資料館ネットワークなどを通じて他の資料館などと連携を深められることをすすめました。西淀川でも、膨大な資料をどのように整理していくか、お互いに他の先行事例のノウハウを学びながら、連携していければと思います。

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2023年7月24日10:43 AM
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