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ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

めったに見られない鳥も! 春の矢倉海岸・緑陰道路探鳥会を開催(5/10 )

曇り空のもと、探鳥会にはリーダー・スタッフを含めて32名が参加し、和やかに実施することができました。
この日は、ホウロクシギやトウネン、ササゴイなど39種類もの野鳥を観察。めったに見られない鳥たちに出会えたことに、参加者の皆さんも大喜びでした。
西淀川区の広報紙を見て、10年以上ぶりに参加してくださった方も。継続する大切さを感じました。
また、「初めて野鳥をじっくり観察できて感激しました」「野鳥の会のリーダーの解説がとてもわかりやすくて楽しかった」といった嬉しい感想もいただきました。
野鳥の詳細な写真は、日本野鳥の会大阪支部の報告をご覧ください。

緑陰道路から出発!

水たまりの水をのむキジバトとドバト

水たまりの水をのむキジバトとドバト

淀川のスズガモとカワウ

チュウシャクシギ シギはくちばしで餌を探します

淀川の鉄塔のミサゴの巣 右上にミサゴ

電柱の上にたたずむイソヒヨドリ 街中で増えています

ササゴイ ゴイサギに似ていますが翼に笹のような模様があります。ゴイサギより珍しい

干潟で野鳥の観察 シギが多数みれました

キアシシギ

潮だまりにいたアオサギ

緑陰道路は花盛り エゴノキの花

枝葉が車輪のように輪状に並び、花が梅に似ているシャリンバイ

 

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

観察種数 39種
ホシハジロ、スズガモ、キジバト、カイツブリ、カンムリカイツブリ、チュウシャクシギ、ホウロクシギ、キョウジョシギ、トウネン、ハマシギ、イソシギ、キアシシギ、コアジサシ、カワウ、ゴイサギ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ミサゴ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ツバメ、オオヨシギリ、メジロ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ドバト

カルガモ・ケリ・コチドリ・メダイチドリ・トビ(解散後、残って観察を続けた方々が確認)

(記:谷内)


次回 2025年9月20日(土)予定
■集合時間9:30 阪神なんば線福駅
■解散12:30 矢倉緑地公園
■参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
■参加費(保険代) 200円
■持物・格好 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具

夏の終わりのまだ暑い時期ですが、シギ・チドリなど干潟・湿地などに生息する渡り鳥を観察できます。
子どもさんの参加もお待ちしています。

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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885
https://aozora.or.jp/

■共催
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
https://wbsjosaka.com/
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西淀川区役所共創事業

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2025年5月10日6:19 PM

【防災部】Let’s にしよど防災さんぽVol.5報告(4/12)

※あおぞら財団は、にしよど親子防災部の事務局をしています。

4/12(土)に、5回目のLet’s にしよど防災さんぽを開催しました。

晴天に恵まれ、10時ににっこりルーム川北前を、大人9人、中学生1人、小学生1人、総勢11人で出発。
桜吹雪が舞う中、川北小学校通用門前を通り、五社神社へ。
偶然にも、中島の町会長さん、宮司さんが居られ、さんぼに参加していたにこネット代表の福田さんがお声かけすると、五社神社の歴史を、貴重な牛の藪入り祭のお写真を見せていただきながらお話しを聞くことができました。
防災さんぽは、なんと言っても、防災士ただりんの明快説と引率が最大の魅力!
それに加えての宮司さんのお話しですからなんかとても得した気分?になりました。

五社神社

牛の藪入り祭の写真

続いて神崎川にかかる城島小橋の上で、出来島の水門を眺めながら、何度も台風で水没し、その度に堤防や地盤を強化しよみがえってきた中島地区の災害の歴史も学びました。

出来島水門

川北・中島地域を守る高い堤防

合わせて、海抜と標高のことを詳しく教えてもらったり、防災標示のピストグラムを見つけたりしながらさんぽを続け、ゴールの中島公園へ。古い街並みから、新しい街並みへ歩いて行くと、高台へと整備されてきたことが良くわかりました。
最後に参加者の感想を共有し、ピクトグラムをいっぱい見つけた小学生にただりんからの賞品をプレゼント。そして満開は終えたけどまだまだ美しい桜の木の下で集合写真を撮り、12時に解散しました。
悲しい歴史のある外島保養院記念碑まで歩くことはできませんでしたが、解散後に撮影班だけ向かいました。
楽しかったので。あっという間の2時間の防災さんぽでした。災害時には避難できる体力をつけておくこと、避難経路や避難場所を日頃から確認しておくとが大事で、防災さんぽは最適な方法です!1人でも家族とでも、
日常に取り入れていきましょう!
(文:I)
Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2025年5月1日3:43 PM

エコミューズ館長日記No.25

午後からの雨、おかげであまり暑い感じでもなく、寒いというほどのこともない。新人のアルバイト・コウタくんはあおぞらビルの構造的分析をやってくれた。我々が作業しているのは五階。六階は書庫があるだけで、五階作業室の上はすぐに屋上であるから、大気の気温が上がれば、室温も上がる。下がれば、室温もすぐに連動して下がる。自然とともにある作業室だが、せっかく外気と分断された室内の温度が外気と連繋して、すぐに上がったり下がったりする。なんとなく不都合な感じもする。以上がコウタくんの分析結果である。

校訂作業は、今日はミナコさんがお休みなので、コウタくんのだけ見せてもらったが、一章が終わり、二章も終わり、三章も途中まで進んでいることを確認。この調子だと5月中には二人合わせて、ひと通り校訂作業に目を通すことができる。思った以上のスピードで、驚いた。もちろん二人の目を通しておきたいので、もう少しかかるだろう。

小生はその間、資料の解説に力を注ぐこととする。とはいえ現状は第一章から第四章までの解説をとりあえず書き終えて、今日は第五章の解説に取組んだ。裁判記録の分量を計算して、それを紹介しておくのも意味があると思ったので、実物の冊子から計算してみたところ、1978年の第1次訴訟の提訴以来、第4次にわたる提訴で、原告数は726名、21年間にわたる長期裁判であった。被告は企業10社、および国と阪神高速道路公団……。裁判資料はこの関係者に一部ずつ配布しても、どれほどの分量になったのだろうか。一揃いで準備書面等、種々の冊子合計が266冊。1冊平均800頁として、合計21万頁という量となろう。なんという数字だ。これに目を通して中身を要約して読者に示せたら、私はきっと面白い探偵小説家になれるだろう。で、どうする。というようなことを考えて今日の作業を終えた。

266冊ある西淀川大気汚染公害裁判記録

 

2025.4.28 小田康徳

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

#おもろいわ西淀川
#にしよど
#魅力発信サポーター
#エコミューズ
#西淀川公害がわかる資料集

エコミューズ館長日記No.24

ここ数日、にわかに気温が上昇。日中はうかっと外に出ると暑さが骨身に染みるような感を受ける。いつも連休終了後に感じることが、まだ連休も遠いという時期に生じるようになった。で、あおぞら財団が入っているあおぞらビルへ来たら、なんと室内はひやっとしているではないか。心地よく仕事にかかれた。

ただちょっと補足しておかなければいけないのは、ここ数日かけて資料集の原稿から掲載を見合わすものを数点選び出し、さらに版組の工夫によって結局8ページ分のページ数節約を確保して、これにて前後に載せる必要文書の掲載スペースを確保できたことが1点。もう1つは、それに対応する形で、資料集のもくじ案を作成したことである。いずれも、問題に直面して、西淀川区民の人たちが記録したり意見を述べたりしたもので、全部で136点288ページという分量になったことが判明した。これだけの基礎資料となる文章を作り上げたこと、その活動力に改めて驚きの念を感じた。このもくじをいろんな人に見せて、本作業が大きな山場を越えたことを共に喜び合った。だが、まだまだ喜べないことも残っている。1つは、翻刻した文章が原本と合致しているかの校訂作業。これは、大変な作業量を予定しておかなければならない。第2は、各章の解説である。解説文は、各章ごとに提起されていた問題の時代的背景を読者の方々に理解してもらい、その中で、西淀川公害反対闘争が成し遂げてきた活動の意義と問題点も含めて解明していかなければならない。というわけで、頭を冷やして考え直したいと思っている次第。

それから、今日は、西淀川公害弁護団の中心人物の1人であった故・井上善雄さんの思いを一冊の本にまとめようとして奮闘中のフリーライター神野武美さんが、資料の相談も兼ねて訪問があった。色々なことを語っていただきました。

 

2025.4.21 小田康徳

 

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

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授業事例の紹介:西淀川公害を題材に「新しい人権」を学ぶ社会科の授業

今回は、西淀川区佃中学校で、西淀川公害を題材にして行われた社会科の授業を紹介します。
担当されたのは近藤克樹先生。近藤先生は大阪市総合教育センター主催の研修で西淀川公害に触れ、「西淀川でこんなことがあったのか」と衝撃を受けたことが授業づくりのきっかけとなったそうです。

●学びのプロセス

授業は、3年生を対象に、11月21日に研究授業の一環として行われ、「新しい人権」の一つである環境権を学ぶ内容でした。
使用された資料には、あおぞら財団の公害学習資料エコミューズのパネルなどが活用されています。

 

番号 活動名 内容
公害クイズ クイズを通じて、四大公害病や西淀川公害に意識を向ける。
資料分析 資料をみながら、公害問題が全国各地で発生した理由を理解する。
地域の変遷を分析 「今昔マップ※」を使って、佃中学校周辺が農耕地から工場、住宅地へと変遷した様子を読み取り、グループで発表。
被害住民の視点に立つ 西淀川公害に関する写真や作文等を読み、被害を受けた住民の状況を理解する。
公害と人権について議論 公害によって失われる人権について話し合う。

 

※今昔マップ:埼玉大学の谷謙二教授が作った、昔と今の地図を見比べられるウェブサイト。全国59地域、明治から現代までの地形図(約4,800枚)を切り替えて表示できるます。https://ktgis.net/kjmapw/

●未来に向けた学びに

授業の前後に生徒たちが書いた「20年後の西淀川区の将来像」のミニレポートを見ると、授業後には「公平で差別のない町」「公害がなく、みんなが幸せに暮らせる町」、「SDGsを踏まえた持続可能な社会」といった意見が増えており、学びが具体的なビジョンに繋がっていることがわかりました。

近藤先生は、授業のねらいを「持続可能なまちづくりを進めるためには、住民の人権が十分に保障されることが重要であることに気づき、具体的方法を表現することができる」としています。西淀川公害が生まれた背景を学び、公害被害住民の視点に立つことが、生徒たちが「未来の主権者」としての資質を涵養するのに役立てることができたのではないかと思います。

 

佃中学校 近藤克樹先生のコメント

西淀川公害は、地域の問題に根ざしながら、新しい人権である環境権について学べる教材です。公害を学ぶことで、他の人権問題も同じ構造になっていると気づくことができます。
社会科の本質は「公民的な資質・能力」を育むこと。この授業で、生徒達に社会科の重要性や面白さが伝わったと手ごたえを感じました。

 

※機関誌りべらで連載をしている研修コーナの転載記事です(りべら167号より転載)。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2025年4月18日11:01 AM
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