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エコミューズ館長日記No.30

今朝は、家を出た途端大雨。一歩歩くたびに、雨が、傘をさしていても背中に足元に遠慮会釈もなく降りかかった。電車に乗ったら体が濡れているので椅子を濡らしてしまうので、座るのを遠慮しようかと思ったが、しんどかったので座ってしまった。背もたれは使わなかった。あおぞら財団のあるJR御幣島駅に着いて地上に出たら、雨は降っていない。周りを見たら、薄紫色から群青色の、いや、黒っぽい色の空が周りを取り囲んでいた。局地的な雨、局地的な雨上がり地区の展開を感じた。

今日は午後から西淀川公害資料集の編集委員会。編集委員の佐賀朝先生と松岡弘之先生その他財団事務局職員総出で会議に臨んだ。最初に鎗山さんが今までの活動の振り返りを行い、続いて私が編集作業の進捗状況を報告した。本文資料の翻刻が終了し、各章ごとに配列を終えたこと。序言が書き終わったこと。資料解説の執筆が各章終了したこと。それから、出版挨拶は財団前理事長の森脇君雄さんが快く引き受けていただいていて、間もなくできるという事。本文の校訂作業も少しずつだが進展していること。残された課題は後付け部分となっていること。出版社への協力依頼は改めて電話をし、この本の興味深いところかつ歴史的な意義などを積極的に説得したこと(だが、なかなか当節の出版事情では簡単に「任しておけ」とはならないようだ。だがきっと出版社の方もこの本の意義を認めて協力をしてくれることを信じている。)。以上のことを報告した。

編集委員会ではいろいろな意見が交わされたが、第3章のテーマ「攻勢的時代到来のなか」の表現が分かりにくいとの意見があった。私は、これは1969年頃の国民的な公害意識・環境意識の転換を理解していただきたいと述べた上、産業優先から自然環境・人間の健康優先に社会の思想が全体として移り変わっていく時代であることを説明して、そのような状況を「攻勢的時代到来」と述べたものです、と語った。編集委員の方もそのことは納得していただけた。続いて、原資料を使用することについて、原資料を利用することのメリットが語られているが、同時に、原資料が持っている主観主義的な歪みにも注意しておかねばならないことを力を込めて述べておいたところ、色々な反論が出された。詳しくは後でゆるゆるとしゃべりたいが、私はこの問題はこれから原資料を使って歴史を再現しようとするときの基本課題になるものだと、若干無理を承知でつっぱねる姿勢をとった。批判される方の気持ちもわかるが、何事も最初が肝心だと、これから先、原資料を使って公害の歴史やその経過を知ろうとすることが増えていく中で、あまり生易しく取り組むことのデメリットがあることに注意を喚起しておきたかったのだ。「その気持ちはわかるが、あまりにも厳格すぎるのはいかがなものか」という批判もあり、半分は納得したんだが、ここはやっぱり突っぱねておきたかった。というわけで、和気あいあいとその他の議論も展開して今日は有意義な一日であった。

本日来館された方からいただきました。美味しかったです。ありがとうございます!

2025.6.23 小田康徳

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

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エコミューズ館長日記No.29

本日は、解説文の手直しが終った。最初に全体の序言、併せて資料の解説第1章と第3章の書き直しにチャレンジした。序言の書き直しはこれで10何回か、20数回か、自分でもあきれるほど、修正を重ねている。結局、原資料をどのように編集すればいいか、それの持つ主観主義的歪みの存在を前提として、そこから歴史の真実の流れを把握する必要性を説く文章となってきた。個別の章の解説は、第1章については最初の出だしを時系列に沿うものに変更して、読みやすくした。第3章は、中島水道・大野川緑地化推進委員会、西淀川公害追放委員会及び西淀川から公害をなくす会・西淀川公害患者と家族の会の運動紹介と、その特徴の解説を中心とした。これは西淀川公害追放委員会の活動ぶりがもう一つ具体性をもって浮かびあがってこないため、全体の位置づけがなかなか確定できなかったものである。

午後1時30分から2時45分まで、大阪医科薬科大学の学生15名の方々に資料館の見学をしてもらった。若々しい声でいろいろ質問してくれた。

2025.6.16 小田康徳

 

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西淀川の”おもろいわ”を楽しむ「おもろいわ西淀川」。

西淀川の大気汚染公害の経験を『なかったこと』にするのではなく、西淀川のまるごとを受けとめて誇りを持って暮らしたい、そのために西淀川の良さや面白さを共有したいという思いから行っています。

きらり☆にしよどやりべらに掲載したものを紹介します。

1)「きらり☆にしよど」で #おもろいわ西淀川

西淀川区広報誌「きらり☆にしよど」に隔月で連載しています。

「おもろいわ西淀川」は西淀川区魅力発信サポーター事業と連携しています。西淀川区魅力発信サポーターは募集中とのことですので、是非、応募してください。西淀川の歴史や自然、街、様々な魅力を一緒に探して発信して、西淀川を盛り上げましょう!

2)りべらで連載

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,おもろいわ西淀川,地域づくり — aozorafoundation 公開日 2025年6月23日6:30 PM

にしよど防災こども探検隊 柏里西公園編【にしよど防災ショート】

防災の豆知識をわかりやすく伝える「にしよど防災動画」。

今回の動画では、「にしよど防災こども探検隊」の子どもたちが
地域の方々にインタビューをしながら、防災について楽しく学びました。

災害時に大切なのは、ご近所同士の助け合い
そのためには、ふだんから顔を合わせて話すことや、ちょっとした声かけがとても大切です。
地域のつながりが、いざという時の大きな力になります!

【にしよど防災こども探検隊】柏里西公園編【にしよど防災ショート】

ぜひ、チャンネル登録と「いいね」をお願いします!

出演:こどもお笑い道場、柏里地域活動協議会:柴崎治男・長谷充康、柏里老人会のみなさん

協力:こころラボ

映像協力:岸本景子

制作・著作;西淀川区役所 あおぞら財団

大阪医科薬科大学 公衆衛生学実習 1日目(6/12)

2025年6月12日(木)、大阪医科薬科大学医学部の4年生15名と引率の先生1名が、あおぞら財団にて「公衆衛生学実習」を行いました。

■フィールドワーク

午前9:00、阪神なんば線「出来島」駅集合。
そこからフィールドワーク、かつて公害を経験した足跡を巡りながら、環境再生の取り組みがされている地域のスポットも訪ねます。

出来島駅周辺 多国籍なお店も多い

出来島は周囲に工場が多く、外国から働きに来ている人が多く暮らす国際色豊かな町で、近年では多国籍なお店もたくさん増えました。

◎国道43号
「環境対策でされていることは何だろう」

国道43号の公害対策を確認!

◎あおぞら苑
あおぞら苑は、西淀川公害裁判で闘った患者さんや家族の皆様の思いが、ひとつの形になったデイサービス施設です。あおぞら苑前の石碑には「公害と闘い環境再生の夢を」と彫られています。

あおぞら苑の前の石碑

◎千北診療所
西淀川区内の患者会運動の原点ともいえる「大和田生活と健康を守る会」が中心になって、千北病院(現:診療所)ができました。かつては公害医療センター、西淀川公害患者と家族の会の事務所もありました。
偶然にも通院中の西淀川公害患者と家族の会の語り部、須恵さんと遭遇!

公害病治療の拠点だった千北診療所

◎大阪マスジド
西日本最大級のモスク(イスラム教における礼拝のための施設)。金曜礼拝には近畿各地から300人あまりのイスラム教徒が集まり、まるで海外のような景色になります。

大阪マスジドとハラールレストラン

◎大野川緑陰道路
1960年代、ドブ川だった大野川を埋め立て、市民の要望により緑あふれる遊歩道に生まれ変わりました。

西淀川区民の憩いの場 大野川緑陰道路

■うえに生協診療所 院長 金谷邦夫氏による講演「臨床の場において公衆衛生的な課題に取り組む

金谷先生は西淀川公害裁判で証人を務め、実際の患者の苦しみと命を見つめてきました。現在はPFAS汚染にも取り組まれ、公衆衛生的視点を持ち続けることの大切さを学生に伝えられました。

質疑応答では「金谷先生が西淀川区に来られた当時(1978年)の西淀川の空や水といった環境の様子はどう感じましたか?」という問いに対し「汚いとは思いませんでした。しかし患者さんの咳などの様子から見た目には分からないが、他の土地より随分汚染されているのだと感じました」とお答えいただきました。

金谷医師からのお話

■西淀川公害弁護団 弁護士、あおぞら財団理事長 村松昭夫氏による講演「弁護士からみた西淀川公害」

村松弁護士からは、西淀川公害訴訟で弁護士が果たした役割、西淀川公害の意義についてのお話がありました。弁護士は、被害実態の調査や立証、原告支援、世論形成まで多面的に尽力。法廷内外で真実と正義を訴え、被害者と共に勝利と地域再生を導いた重要な役割を果たしました。

質疑応答では「弁護士をしていた中で一番大変だったことは?」という問いに対し
「判決前の不安(期待もあるが)、それは生半可なものではありません。西淀川公害裁判の当時 原告団長だった森脇さんは判決のひと月前から下痢が止まらなかったそうです」などの当時のエピソードもお話いただきました。

村松弁護士のお話

■西淀川公害患者と家族の会 語り部 山下明氏によるお話、 同会事務局長 上田敏幸氏との懇談

患者会のお二人から、昔の西淀川と公害の様子、病気の苦しみ・生活への影響などをお話いただきました。

山下さんは1975年に30歳で公害健康被害補償制度の認定患者になりました。子どもの頃はガキ大将で健康のそのもの。中学校卒業後、「金の卵」として九州から大阪に働きに来ましたが、大気汚染により気管支ぜん息になってしまいます。仕事は建築現場で重機のオペレーター。公害病による被害は仕事や人間関係、家族にも及びました。

質疑応答では「裁判後、今でも怒りはありますか?」という学生さんからの問いに対し
「元の健康だった体に戻して欲しいことはある。
仕事も健康ならできたこともありました。今の人生も違うものになっていたかもしれません」と仰りました。

また、ある学生さんからは
「自分もぜん息を持っているので、軽はずみには言えないが自分事のように話を聞きました」との言葉もありました。

西淀川公害患者会 山下さん、上田さん

■振り返りワークショップ

1日の学びについて、「今日の学び・印象に残ったこと」を“KP法”(紙芝居プレゼンテーション法)で、各グループごとにまとめました。

グループで印象に残ったキーワードを抽出

紙芝居として、各グループで発表

『医師として公害裁判に関わること』

『町に馴染む公害対策』

『柔らかい成長』など 思い思いのキーワードと自らの気づきを共有しました。

各グループの発表内容

中でも心に残ったのは、語り部・山下さんのこの言葉です。

「若い人には、私のような苦しみは味わってほしくない。
空気を吸っても吐けない苦しみ、横になって眠れない苦しみ。
このまま環境が良くなってほしい。人を殺さない、柔らかい経済成長を…」

今回の研修が医師を目指す大阪医科薬科大学の生徒さんの心にも残り、柔らかい成長の思いが継承していくことを願います。

(2日目の研修に続きます)

(スタッフ s)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2025年6月19日5:31 PM
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