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インターンシップ最終日。

一般的なインターンシップは夏期休暇中に一気にまとめて行う場合が多いのですが
私は10月のはじめから週1回のペースで行い、今日がその最終日となりました。

インターンシップの日程が週1と決まったときに、先が長く少し不安にもなったのですが
週1にすることで取り組んだ内容や情報を整理することができ、
多くの方に出逢うことができたので、結果的によかったと思います。

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いつの間にか紅葉しはじめた大野川緑陰道路。(12月9日撮影)

インターン中にたびたび実感したのは、社会人の仕事を進めるスピードの速さ。
どんな作業でも効率良く展開していくことが求められるのが当たり前の世界で
学生という立場に甘えている自分の生温さに気付かされました。

中国の方への勉強会や、スタディツアー交流会などのイベントに参加することもあり
仕事のノウハウを学びながら、公害や環境問題を勉強することができたので
いろいろな面で成長することができました。

最終日の今日のブログ更新となるので、気持ちの整理がまだできていませんが
企業とはまた違う経験ができたこの貴重な10日間を、
今後の就職活動やその先の進路先でも活かしていければ、と思います。

最後になりましたが、林さんはじめ、財団のみなさまには感謝でいっぱいです。
本当にありがとうございました。

インターン生 京都精華大学3年 井本晶子

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生 — aozorafoundation 公開日 2011年12月14日5:24 PM

日中の公害・環境問題を考える学生セミナー 開催しました

12月3日10時~12時 ドーンセンターにて
日中の公害・環境問題を考える学生セミナーを開催しました。
参加者は32名です。

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はじめにお話しいただいた李力さんの話の内容には驚きました。
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アップル社の製品、iPhoneの製造下請け会社が国内で環境問題を起こしているそうです。
そのなかの日本企業も排水により河川を牛乳のように白い汚染された川にしているとか…。
台湾では中毒事件に発展し、多くの女性が被害を受けたといいます。

詳しい話はこちら
Appleの側面2-汚染が水面下で蔓延(1)
http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C11083101J

Appleの側面2-汚染が水面下で蔓延(2)
http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C11083102J

李さんは話の最後に学生へむけて
ひとつの製品を買うまえに、できるまでの過程に何を残したか。
ひどいものを残したものは買わないで、とメッセージを残されました。

李春華さんからは、緑石選択の話を。
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緑石選択とは携帯に環境を意識している証の緑色のリボンを結んで
その写真をインターネット上にあげる運動のこと。
参加者は増えていて、市民の意識は変わっているようです。

王林生さんからは、汚染による発がん性リスクの話。
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民営の製紙会社の汚染により、准河が泡だらけになってしまった写真は衝撃的でした。
汚染水による新生児への影響も大きく、医療と衛星の面で活躍されています。
きれいな飲料水を飲めるようにと20の村に水質改善の装置を置いたところ、
病気になる人が減ったそうです。

3名の講演を聞いたあと、グループにわかれて
いまの講演内容についての感想と
日中協働で環境に対してどんなことができるか話し合いました。

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各グループで出た意見として
・技術や市民へのお互い協力が必要
・(それぞれの国の環境問題について)現状を知ることが大事
・公害は国境を越えて世界の問題であるため、協力し合うべき
・日本企業が中国で公害などの迷惑をかけていることを知らなくてはいけない などがあがりました。

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また、最後に李さんはアップル社を潰す気はない、とのこと。
それは中国の多くの人を失業に追い込んでしまうことだから。
そうではなく、グリーンな会社であってほしい、という願いから働きかけているのだと力強く語られました。

参加して、公害の被害のひどさに衝撃を受けたのですが
それよりも、中国の環境問題に対する取り組みの姿勢が
熱心であったことがとても印象に残りました。

日本企業がもたらす公害被害も大きいようなので
もっと世界の公害問題にも目を向けて、考えていかなくてはと感じました。

あおぞら財団インターン生 京都精華大学3年 井本晶子

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2011年12月7日3:35 PM

公害地域の今からはじめようシンポジウム 開催しました

3カ年かけて行われてきたスタディツアーの交流会
「公害地域の今からはじめようシンポジウム
~富山イタイイタイ病・新潟水俣病・大阪西淀川大気汚染のスタディツアーを通じて~」を
12月3日に大阪ドーンセンターにて開催しました。

スタディツアーHP
http://www.studytour.jpn.org/

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参加者は118人と立ち見がでるほどの大盛況となりました。
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立ち見だけでなく座り見もいます。

まず富山・新潟・大阪のそれぞれから報告がありました。
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髙木さんからは「スタディツアーが風化防止になり、行政がイタイイタイ病について再認識するきっかけになった」
塚田さんからは「受け入れには不安があったが、結果的にやってよかった」
そして藤江さんからは「企業とのつながるきっかけになった」という感想をもらいました。

また参加者代表の手登根さんは「公害は決して終わった話ではないと痛感し、将来教師になって
今の子どもたちにスタディツアーを通して学んだ公害の今を伝えていきたい」と話しました。

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ディスカッションでは、スタディツアーは患者さんとのつながりや企業とのつながりなど
地域につながりを広げていくことができるとの意見がでました。
また公害を知らないよそ者が現地で意見を残すことに対する批判について、
小さなことでも理解者が増えればよいのだと、塚田さんから意見がありました。

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最後に3年間で培った経験を活かし、若者世代を中心に語り継ぎ
ネットワークを広げたいという話で締めくくりました。

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参加者のコメントより
・白黒の水俣がカラーになるという話がとても印象深かった
・公害のことを次世代につなげるためには、まず自分自身の考えをしっかりともち
行動していくことが必要だと感じた
・どのように(公害を)を伝えていくか。難しいけど、考えていくべき、引き受けていくだと感じた

私は西淀川スタディツアーに参加したのですが
やはり現地に行き、知ることは大きな意味があるはずです。
患者さん、弁護士さん、企業の方など、いろんな立場の方の話を聞けるチャンスは
あまりないものですし、スタディツアーで学んだことを活かして、
私たち若者が公害について情報を発信していけたらと思います。

あおぞら財団インターン生 京都精華大学3年 井本晶子

Facebook「いいね!」の機能がつきました~あおぞら財団 ボランティアの日~

11月4日(金)は、あおぞら財団ボランティアの日でした。
この日は、左成志朗さんと、あおぞら財団インターン生の近畿大学 野中赳明君が参加しました。

野中君は、11月5日(土)の西淀川高校「環境教育フェスタ」と、6日(日)の大阪市環境局「ごみゼロプロムナード2011」に出展するブースの備品準備などをしてくれました。
どうも、ありがとうございます。おかげでスムーズにブースを運営できました。

コンピューターに詳しい左成さん。
あおぞら財団ブログにFacebookの「いいね!」が表示されるように設定をしてくれました。

名称未設定 1のコピー
どうも、ありがとうございます。

みなさま、ぜひ「いいね!」を押して下さいね。
活動の励みになります。

※あおぞら財団Facebookはコチラ

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,ボランティア — aozorafoundation 公開日 2011年11月7日6:06 PM

中国からの視察を受け入れました。

2011年10月26日、中国から来られた、環境汚染健康損害賠償制度構築推進プロジェクト(JICA)の9名の方を受け入れました。行政に関わる仕事をされている方ばかりですが、今回は西淀川公害訴訟の被害者の立場を知ろうとやって来られました。

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ということで今回の資料は中国語です。

まず西淀川公害訴訟とあおぞら財団を紹介する映像を見てもらい、西淀川の道路状況の話とあおぞら財団の概要を、林さんが伝えます。

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中国ではエコドライブ(ゆっくり発進・アクセルで燃費がよい)をしていますか、と尋ねたところ反応は微妙な感じ。でも、二人乗りが可能のタンデム自転車には大きな反応が。中国では地域によって走行できるかどうかは違うみたいですが、みなさん興味があるようす。

そしてあおぞら財団の理事・森脇君雄さんのお話。
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みなさん、かなり真剣な表情でお話しを聞いていました。

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森脇さんが若い頃、ぜん息患者である3人の子どもたちに出会ったことがきかっけで、一生涯かけて公害に取り組もうと誓ったのだと話してくださいました。森脇さんは気管支ぜん息を患っておられますが、そのときの苦しさは、水のはいった洗面器に顔を押さえつけられて、息苦しくなって顔をあげた瞬間また押さえつけられたときぐらいの息苦しさだと表現されました。

また、大気中のNo2濃度を測定できるカプセルを一人ひとつプレゼント。みなさん真剣にカプセルを観察して、森脇さんの説明に興味津々。使い方もそんなに難しくなく、市民の環境意識を高めるにはぴったりの道具です。
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中国で測定したらどんな結果になるのでしょうか。気になるところです。

そして、これから取り組んでいくこととして、トラックなどの大型車を減らすこと。ちゃんと数値を測って健康との関連や予防・対策を立てること、という話に、しっかりうなずいていました。

質疑応答も盛り上がりました。
そのうちのひとつに、訴訟が終わったのにぜん息患者が増えているのはなぜか?という質問がありました。それはぜん息を誘発する物質を含む排気ガスが道路も交通量も多い西淀川で充満しているから。もちろんタバコや花粉・ダニなどが原因の可能性もありますが、大きな原因として排気ガスが考えられます。

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また、あおぞら財団は国とどういう関係でいるのか、国から運営資金をもらっているのかという質問に対して、国から運営資金などはもらっておらず、民間で成り立っていること。いろんな人と関わり・つながることができるので、コーディネーターの役割を果たしているということを伝えました。

それに対して最後の感想で、環境保全活動は経済や行政・市民・企業と両立させようとするとなかなか矛盾が生まれてしまう。けれど、いま中国では環分野のNGOが力をつけてきています。またコーディネートする力は中国でも大きな役割を果たすはずだから、そういう立場も必要だとおっしゃられました。

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大阪・西淀川の公害被害者と中国の行政に関わる人たち。
今回、いろんな立場からの意見を聞くことは大切なことだと改めて実感しました。
今後どちらにも良い変化が訪れたら、と思います。

インターン生 井本晶子(京都精華大学3回)

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