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» 2013 » 12月

12/6 新潟県立環境と人間のふれあい館~新潟水俣病資料館~を見学しました!

12月7日(土)~8日(日)、新潟市で「わくわく広げよう公害資料館の“わ”―公害資料館連携フォーラムin新潟」が開催されました。

全国の公害資料館が一同に会する初めての催しです!
公害資料館ネットワークを主催とし、あおぞら財団も事務局として参加しました。

それに先立ち、6日(金)に希望者で新潟県立環境と人間のふれあい館~新潟水俣病資料館~の見学を行いました。
参加者は12名でした。

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まず、塚田眞弘館長よりご挨拶をいただき、新潟水俣病のあらましを紹介したビデオと、初期の水俣病報道をめぐるドキュメンタリー映像を鑑賞しました。
館長からは、公害発生初期に「伝染病」「タタリ」などと報道されたことが、その後の公害病患者さんたちへの差別・偏見につながったとのお話がありました。

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続いて、語り部の近四喜男(ちか・よきお)さんのお話を聞きました。
近さんは、新潟水俣病の発生地・阿賀野川沿いの村で1930年、漁師の家にお生まれになりました。お父さんは劇症型の患者で提訴10日前にお亡くなりになりました。また長兄の喜代一さんは第一次訴訟の原告団長を務められましたが、係争中にお亡くなりになられました。

1996年、新潟水俣病第二次訴訟の和解に接して、「長い裁判で患者が疲弊したタイミングを図って政治解決を持ち出すような行政や企業のやり方に憤りを感じ、公害をなくす活動に携わろう!」と決意されたそうです。その後、被害者の会に入会され、資料館の語り部にもなられました。

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近さんが生まれ育った戦中~戦後の阿賀野川は、流域の人々に「生活の恵み」を与えてくれる存在でした。川では魚介類が豊富に採れ、炊事用の水をくみ、洗濯も川で行っていたそうです。また、子どもたちの遊び場でもあり、子どもたちはそこで自然の豊かさと厳しさを身に付けました。

阿賀野川流域で公害病が発生する中、地元漁師組合では生活補償を求めて連日会議が開かれ、村でも生活や仕事、結婚など公害がもたらす影響に不安が広がったそうです。
近さんご自身も、足のしびれなどの症状が出ていましたが、「水俣病になりたくない」という思いから当初は検査を受けられませんでした。しかし、お父さんやお兄さんの死を目の当たりにし、検査を受けることにしたのですが、ご家族9人の中で唯一認定されませんでした。しかし、現在でも頭痛や耳鳴り、手足のしびれや冷えに悩まれているそうです。

最後に、近さんから参加者に向けてメッセージが送られました。
・公害をなくし、自然を守り、自然とともに生きていかなければならない。そのためにも負の遺産から学んでほしい。
・地球環境保護という広い視野で考えてほしい
・周囲の環境に目を向け、公害について学び、学んだことを行動に移してほしい

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その後、塚田館長の案内で展示を見学しました。
新潟水俣病の原因や人体への影響、発生から公訴・解決に至る経過など、詳細なデータや写真が展示されていました。
小学生の受け入れなどに対応するため、子ども向けのパネルやアニメ映像を作成するなど、利用者にとってわかりやすい展示にも取り組まれています。

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ご自身の経験をもとにした近さんのお話からは、豊かな自然に恵まれたふるさとが公害によって激変していった様子や新潟水俣病が阿賀野川流域の人々の生活、健康に与えた影響がリアルに伝わってきました。
ふるさとに起こった出来事を後世に語り継ぎ、自然とともに生きることの大切さを繰り返し強調される近さんのお姿が深く印象に残りました。

(藤井)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2013/12/10(火) 01:43

1/26「視覚障害者のスポーツ体験フェスタ」でタンデム自転車体験できます

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

2014年1月26日(日)に開催されます「視覚障害者のスポーツ体験フェスタ」についてご案内いたします。大阪でタンデム自転車を楽しむ会でタンデム自転車体験の協力をいたします。タンデム自転車の時間は12:00~13:30です。他の時間帯にはブラインドサッカーやテニス、バレーをお楽しみいただけます。

主催は大阪市視覚障害者福祉協会です。協会の会員以外の方、晴眼者の方、どなたでもご参加いただけます。申し込み等は必要ありませんので、どうぞ直接、会場におこしください。

140126視覚障がい者のスポーツ体験フェスタ ポスター

140126視覚障がい者のスポーツ体験フェスタ ポスター

チラシのPDFはコチラ→140126視覚障がい者のスポーツ体験フェスタ ポスタ

以下、開催要項より抜粋。転送歓迎です。

【名称】レッツチャレンジ!視覚障害者のスポーツ体験フェスタ

【目的】参加者相互の親睦と交流を深め、地域住民の方々の理解と関心を喚起することを目的とし、このたびの体験会を開催いたします。

【主催】社団法人大阪市視覚障害者福祉協会

【日付】2014年1月26日(日)10:00-16:00

【場所】大阪市立視覚特別支援学校のグラウンド

【日程】
●グラウンド
10:00〜11:50ブラインドサッカー
12:00〜13:30タンデム自転車
14:00〜14:50グランドソフトボール
●体育館
10:00〜11:50ブラインドテニス
12:00〜13:30ブラサカ(雨天時のみ)
14:00〜15:50フロアバレー
●卓球室
12:00〜14:50サウンドテーブルテニス
【参加資格】どなたでもOK! 一般歓迎!
【参加費】無料
【市盲アクセス】http://www.ocec.ne.jp/ss/mougakkou-ss/kotsu_map.html

大阪市立視覚特別支援学校までの経路
<経路1>地下鉄今里筋線だいどう豊里駅から
だいどう豊里駅2号出口すぐ北の角を西へ徒歩2分

<経路2>阪急上新庄駅から
市バス(86)系統「布施駅前」行き『大桐1丁目』下車
信号を渡り1本南の筋を西へ徒歩3分

<経路3>JR吹田駅から
京阪バス「守口市駅」行き『大桐1丁目』下車信号を渡り1本南の筋を西へ徒歩3分

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内 | 地域づくり | タンデム自転車 | 地域づくり — aozorafoundation 公開日 2013/12/08(日) 05:51

中国・北京で環境NGOと交流(12/2~5)

「平成25年度 大気汚染経験等情報発信業務」として、2013年12月2日から5日にかけて、中国の環境NGOとの交流を目的に、北京を訪問しました。

※本業務は、日本の公害経験やそれに関連する資料を、中国側と共有するために、情報発信・人的交流を行うものです。

調査日程及び訪問先
12月2日~3日
◎2013中華環境保護民間組織の持続的発展のための年次例会
主催:中華環境保護連合会
場所:北京化工大学

・中国全土から約300の環境NGOが集まる会議で、今回の参加登録人数は335人でした。さまざまな分科会で報告や活発な意見交換がおこなわれていました。
・分科会は2日間通じて、全部で9つあり、「環境公益訴訟」、「資金調達」、「生物種の保存」、「気候変動」、「河川の保護」、「大気汚染」などでした。

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●会場の北京化工大学

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●中央は分科会責任者の李力氏(環境友好公益協会:通称=環友科技)

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●スマートフォンで各都市のPM2.5の値を見ることができます

・「大気汚染」の分科会では、昨年度の本業務において日本での研修に参加した劉峻氏(武漢緑江南)が大阪市西淀川区での大気汚染問題の歴史や住民の取り組みなどを報告していました。
・深刻な大気汚染の問題に対して、PM2.5など汚染物質のデータをインターネットを利用して配信したり、住民の健康被害調査などの取り組みが、「公衆と環境研修センター」や「天津緑領」、「グリーンピース」などから報告されました。

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●劉峻氏(武漢緑江南)

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●馬軍氏(公衆と環境研究センター

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●趙亮氏(天津緑領

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●張凱氏(グリーンピース

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12月4日午前
◎グリーンチョイス「紡織企業調査報告記者発表会」
主催:緑色選択連盟(GCA:Green Choice Alliance)
場所:北京新僑諾富特飯店 会議室

・企業の生産活動におけるサプライチェーンからの汚染をなくそうと活動しているGCAの記者発表会がおこなわれました。各マスコミの記者の他、NGOメンバーなど合わせて約140人が参加していました。
・前回はアップル社などIT企業を対象におこなわれた調査ですが、今回は紡織産業の48のブランドを対象に7つのNGOが参加して、調査がおこなわれました。
・とくに染色工場が排出する汚染水の問題が指摘され、日本企業では、ユニクロのサプライヤーによる汚染が取り上げられていました。
詳しくはコチラ

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●大勢の聴衆でいっぱいの会場

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●ユニクロの問題点を報告

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●茶色になった汚染水を見せるスタッフ

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●動画で排水口の様子を映写

12月4日午後~5日
◎グリーンチョイス「研修会」
主催:緑色選択連盟(GCA:Green Choice Alliance)
場所:北大荒賽館 会議室

・韓国や台湾からのNGOメンバーも参加しての研修会には約50人が参加していました。
・1日目は中国におけるグリーンチョイスの活動や韓国のNGOの活動報告の他、日本からは櫻井次郎・神戸市外国語大学准教授が、大阪市西淀川区の大気汚染公害の経過とその後の地域再生の活動、公害問題解決における企業、行政、市民の役割などを報告しました。

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●会場の外観

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●報告する櫻井次郎氏

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●活発な意見交換

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●代表メンバーで記念撮影

・2日目は大気汚染情報の共有化の問題、企業の汚染物質の排出量データの公開申請について報告と意見交換がおこなわれました。

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●張伯駒氏(自然の友)の報告

4日間という短い期間ではありましたが、中国全土から環境NGOが集まる機会に、多くのNGOメンバーと交流することができました。PM2.5など、中国でも大気汚染の問題がますます大きな課題になっており、NGO側でもさまざまな取り組みをおこなっていることがわかりました。また、日本の公害経験については、分科会や研修会、意見交換の場などで発表、発言がおこなわれ、市民レベルで情報交換していくことの大切さを感じました。
一方、日本をはじめとする外国企業が中国における環境汚染の原因になっている問題については、私たち日本側でもっと情報発信し、互いに理解を深め、消費行動を転換するなど、解決に向けて取り組んでいく必要があると思います。

記・鎗山(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2013/12/08(日) 05:01

「さすらいのタンデム自転車タクシー参上」で上町台地を駆け巡り(12/1)

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

2人乗りのタンデム自転車を使って、12月1日(日)に大阪初となる自転車タクシーのイベントを開催しました(主催:自転車文化タウンづくりの会/協力:大阪でタンデム自転車を楽しむ会)。
これは、オープン台地inOSAKA Vol.4の連携企画で、上町台地をフィールドに実施される45のプログラムのうちの一つでした。
(写真)大阪城天守閣の前で運転手、お客様、自転車ともども記念撮影

クリスマスシーズン到来ということもあり、パイロットの運転手はみな、サンタの格好で、道行く人にも喜んでいただけました。

(写真)出発の準備をしているところ

短い時間ではありましたが、7人の方にご乗車いただき、北は大阪城から南は天王寺までを駆け巡りました。

(写真)途中で地下に入って太閤下水を見学

(写真)乗車前にサンタパイロットといっしょに記念撮影

お客様は、視覚に障がいのある人、自転車に初めて乗る83歳の女性、ベテランサイクリストなど、多彩な面々。

(写真)自転車に初めて乗る83歳の女性も楽しそう

(写真)大阪城天守閣の前で記念撮影

天王寺七坂(真言坂、源聖寺坂、口縄坂、愛染坂、清水坂、天神坂、逢坂)をすべて制覇した人からは、
次のような感想をいただきました。

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神社仏閣が建ち並び、上町台地の西の空へ太陽がゆっくり沈み、
大阪市街地とは思えない静かな場所で、とても気持が落ち着きました。
また、石畳や石段の道もあり、非常に風情がある空間でした。

以前から一度上町台地の天王寺七坂に行ってみたいと思っていたので、
この念願がタンデムサイクリングという形でかなうことができ、とてもよかったです。

このイベントを通して、大阪の違う顔を新発見することができました。
また機会があれば、大阪の街中をタンデム自転車でかけぬけてみたいです。
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レジャーとして、移動手段として、スポーツとして、などなど、タンデム自転車の利用の可能性がこれからも広がっていきそうです。

※本イベントでは、大阪府内での公道走行が可能な3輪タイプのタンデム自転車を使用しました。

記録・鎗山(あおぞら財団スタッフ)

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 地域づくり | タンデム自転車 | 地域づくり — aozorafoundation 公開日 2013/12/07(土) 08:02

12/7まちづくり活動見本市@大正区に出展

12月7日に大正区民ホールで開催されたまちづくり活動見本市@大正区に出展しました。

このイベントは、大阪市の各地域で立ち上がっている地域活動協議会の、新しい地域活動のヒントになればということで、大正区と大正区まちづくりセンターが開催しました。

イベントには大正区内の地域活動協議会の方や、区内で活動している団体など、多くの方がいらっしゃいました。

あおぞら財団では、廃油回収、防災、交流、被災地支援などの切り口で展示をつくり、訪れた方に活動の紹介をしました。

また廃油キャンドルづくりのコーナーを作り、キャンドルを作りながら、まちづくりについてお話をしました。

地域活動におけるNPOの位置づけについて、どのように協働したらいいのかといった疑問にお答え出来たかと思います。

またトークセッションでは、地域と一緒に活動を進めている団体やNPOの意見交換がなされ、あおぞら財団の活動でも役立つヒントがありました。

記:相澤

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | その他の事業 — aozorafoundation 公開日 2013/12/07(土) 07:48
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