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» 2014 » 2月

矢倉海岸定例探鳥会 記録(2/1)

2月1日(土)矢倉海岸定例探鳥会を開催しました。15名が集まりました。

大野川緑陰道路~矢倉緑地公園には、トウネズミモチがたくさん生えています。
公害に強いといわれているので緑陰道路はあえてこの木を選んで植えたのかもしれません。でも、鳥のフンにより野性化するものも多いそうで、矢倉緑地公園のフェンス等の木は自生しているものもあるのではと思います。
さて、このトウネズミモチの実の減りが、今年は少ないことを杉田リーダーが指摘。昨年であれば、野鳥が食べつくしていたトウネズミモチの実ですが、今年はまだまだ余っているとのこと。例えば緑陰道路のトウネズミモチをみると高い所のものはなくなっていますが、下の方はまだ残っています(人がいるから避けているのでしょうか。)

トウネズミモチ実

大阪周辺の低山にいるルリビタキやジョウビタキ等の小鳥が、冬になるとえさを求めて市内の公園緑地に移動するそうです。今年は低山の降雪が少なくえさに困らなかったため、移動が少ないことが原因ではないかということでした。

船だまり

福の船だまりには、カワウやアオサギ、ホシハジロにキンクロハジロ、などなど。

ゴイサギ

アオサギ。福のふなだまりでは、よくサギが見られます。

カワウ

茶色い羽根も混じるこのカワウ、まだ若鳥ということです。
ちなみに、アオサギもカワウも、これから繁殖期を迎えます。そうするとカワウは白羽に、アオサギは赤味をおびてくるとのことでした。

モズ

淀川河口の茂みには、モズがじっととまっていました。

アキニレ2 (1)

アキニレ2

矢倉緑地公園のアキニレの木にカワラヒワを2羽確認(上写真)。こんな小さな実をついばんでいます。

 

ミサゴ

今月もいました。矢倉緑地定例探鳥会の名物!?ミサゴ君。よどがわの鉄塔にとまってます。

カモ

神崎川には、ホシハジロやキンクロハジロ等、ロシアや北海道等から冬を越すためにわたってきた、カモ達がういています。イモ洗いのごとくたくさんいます。

矢倉干潟また、神崎川で『ホオジロガモ』がいました。(小さいのですが写真の赤丸)
図鑑に、ホオジロガモの習性として「群れでいることが多くいっせいにもぐっては甲殻類、軟体動物、魚、水性昆虫等の動物性のえさを採る。」と紹介されていました。
5羽ほどいたのですが、見ていると1羽もぐると次々水面にもぐり、しばらくするとまたぽこぽこと水面に現れる。そしてまたしばらくすると次々もぐるを、繰り返していました。
ホオジロガモの習性をじっくり観察できました。
双眼鏡で十分楽しめました。

観察できた鳥(34種)
ヒドリガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ホオジロガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、イソシギ、ユリカモメ、カモメ、セグロカモメ、ミサゴ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ、ドバト

 

おまけ 矢倉緑地公園ではスイセンがきれいに咲いていました

スイセン

次回(通常の月例探鳥会です) 3月1日(土) 9時30分~12時30分 
集合:阪神なんば線福駅
解散:矢倉緑地公園
◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら
◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら
※大阪支部長ブログはこちら
(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2014/02/27(木) 07:04

子育ての集まりで過去の災害のお話をしました

2つの子育ての集まりにお邪魔して、第二室戸台風についてのお話をしました。

【西淀川区子ども・子育てプラザ「サイエンスクッキング」】
・日時:2月16日(日)13:30~15:30
・場所:西淀川区子ども・子育てプラザ
・参加者:15名(小学生5人、乳児の親子2組、ボランティア2人、職員2人、財団スタッフ2名)

2月16日は、西淀川区子ども・子育てプラザが主催している「サイエンスクッキング」におじゃました。

サイエンスクッキングでは、災害時のご飯の炊き方ということで、子ども・子育てプラザの阪本さんの指導の下ビニル袋でご飯を炊きました。
この方法だと、1人ずつの分量ずつ作れるので配るが簡単ですし、お皿を洗う手間や水が省けます。

お話会

ご飯を炊いている間に、第二室戸台風を中心に過去の災害の話をしました。
西淀川は過去にくりかえし大きな災害にあっていること、堤防が決壊するとなかなか水がひかないこと、浸水すると食べ物やトイレに困ることなどを、体験談をもとにスライドを使って説明しました。
お話を聞きながら、ボランティアの方が「第二室戸台風で雨風が強かったのを覚えている」「知人の家が水に浸かった」という自らの体験を話してくださいました。
参加者の方の反応は好評で、熱心にみなさん聞いて下さり、こういう話を聞く機会がなかなかないから他の子育ての集まりや老人会でも話をしてほしいといわれました。

【野里子育てサロン】
・日時:2月20日(木)10:30~11:30
・場所:野里福祉会館
・参加者:20名(乳児の親子6組、民生員5人、財団スタッフ2名ほか)

野里子育てサロン

2月20日は、野里子育てサロンにお邪魔しました。

この日もサイエンスクッキングの際と同じように、子ども・子育てプラザの阪本さんが災害時のご飯について実演している間に、過去の災害のお話をしました。

小さな子どもさんが多かったので、お母さんがたはなかなか話に集中することができなかったようですが、「高齢者や乳幼児のいる家庭は避難が遅れがち。早めに避難を!」というお話をしているところで、小さなお子さんをお持ちのお母さんが大きくうなずかれたりなど話の重要なポイントは伝わったように思いました。

また、この日は、たまたま大和田で第二室戸台風の被害にあった方がおられました。私たちが写真やイラストのスライドで説明すると、「うちの2階に30人以上が避難していた」「水が何日もひかなくて大変だった」といった話をしてくださり、話にリアリティが増しました。

西淀川区は、新しくマンションがたくさん建設され、若い方がたくさん増えています。こういった方たちに、過去の水害の話は伝わっておらず、また、西淀川が水害の被害に遭いやすいという認識も薄いように感じます。

今後、こういった集まりにお邪魔して、少しでも過去の災害の話を伝えていけたらと思っています。

※この活動は公益財団法人JR西日本あんしん社会財団の助成でおこなっています。

(日本学術振興会 特別研究員 谷内久美子)

1/17(金)楽らく呼吸会(姫島診療所)でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)について勉強しました!

続けて更新します。

2014年1月17日(金)、姫島診療所で楽らく呼吸会を行いました。今回は西淀病院の理学療法士の榎田さんと田中さんを講師に迎え、COPDについての勉強と呼吸リハビリを行いました。参加者は16人(内、患者さん11名(家族の方を含む)、理学療法士2名、看護師1名、スタッフ2名)でした。

 いつもの部屋いっぱいに人が集い、寒い時期ですが、にぎやかで熱気に満ちた呼吸会となりました!

 IMG_2524 

今日のテーマは、呼吸器の病気であるCOPDについてです。Chronic(慢性) Obstructive(閉塞性) Pulmonary(肺) Disease(疾患)の略で、呼吸機能が低下し、息がしにくくなっていく病気です。
→詳しくは、前回のブログをご覧ください。

COPDの原因の8~9割はタバコが原因。
「だからって、今さら禁煙しても何か変わるの?」と思う人もいるかもしれません。けれど、下のグラフからわかるように、高齢になってからタバコをやめても、肺機能の低下を防ぎ症状をゆるやかにすることはできるのです。

 img_04[1]
COPD-jp.com 肺の病気COPD(慢性閉塞性肺疾患)総合情報サイトより引用

 それを聞いて、たしかに禁煙して症状がよくなった、と自分の体験を話してくださる参加者もいました。
受動喫煙の側面もあるため、周囲の家族の理解も必要、というお話もありました。

 IMG_2529

また、COPDを重症化させない方法としては、運動も大切です。運動を続けることで、体力が上がり、持久力もつき、食欲がアップする…というように、良い循環がつくられます。ただし、落とし穴として、運動をがんばりすぎると、肉離れやぎっくり腰などのケガにつながったり、転倒する可能性もあるので注意が必要です。3日運動して、1日休む…というふうに、無理のない自分のペールを見つけて運動を続けていくようにしましょう!

お話を聞いた後は、呼吸リハビリを行いました。
「口すぼめ呼吸」も定着してきた様子で、腹式呼吸もみなさん上手にされていました。次に、肩と首まわりの筋肉をほぐします。

肩を上げたり下げたり…

IMG_2534

首を倒したり…

 IMG_2537

腕を前に回すときは肩甲骨あたりの背中の筋肉を、後ろに回すときは、胸の前の筋肉を意識して伸ばします。それぞれ5回ずつセットでやってみました。体がぬくもってきたら、ほぐれている証拠です!

そして、「バンザイ」のポーズもいいそうです。手を上げるのがしんどい人は、頭の後ろで手を組んで広げます。これだったら、寝たままの姿勢で、夜寝る前のちょっとした時間にすることができますね。

 IMG_2542

おなじみの「シェー」のポーズもやりました。腹斜筋といって、咳をするときに使うろっ骨の間の筋肉がほぐれます。「シェー」と口に出すと、息を吐きながらできるので、さらにいいということです。

 IMG_2547 

運動やストレッチの後は、クールダウンの時間も大切です。最後に、深呼吸をして終えました。 

そして、今後この呼吸会でやってみたいこと、について意見を出し合いました。あたたかくなったらみんなで外に出かけたいなあ、と話される方が多かったです。普段はひとりでなかなかできないことも、呼吸会に来たらみんなで一緒にできる、というのが大事でまたなにより楽しいことなのだと思います。春が待ち遠しいですね!

開催後のアンケートでは、11人中10人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、11人中3人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、2人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。「体がかるく成った様に思います」という感想や、「近場を歩きたい 皆でなら歩きたい」「暖かくなったら、外での呼吸会楽しみにしています」といった声もありました。

少しでも興味がある方は是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
薬剤師の方をお招きして、薬について勉強します。現在使っているお薬の種類や名前がわかるものをお持ちいただくと、よりわかりやすいです。
・のざと診療所…2月14日(金) 14:00~15:30(薬について)
・千北診療所……3月27日(木) 14:00~15:30(薬について)
・姫島診療所……3月28日(金) 14:30~16:00(薬について)

本事業は独立行政法人環境再生保全機構の公害健康被害予防事業の一環として実施しています。

ぜん息・COPD予防等情報発信事業に係る「COPD患者等のQOLの向上のための呼吸リハビリテーションの普及及び地域ネットワークの構築事業(大阪ブロック)」

吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2014/02/25(火) 10:17

1/16(木)楽らく呼吸会(千北診療所)でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)について勉強しました!

こんにちは!

2014年1月16日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を行いました。今回は西淀病院の理学療法士の田中さんと笹本さんを講師に迎え、COPDについての勉強と呼吸リハビリを行いました。参加者は10人(内、患者さん6名、理学療法士2名、スタッフ2名)でした。

新年を迎えて初めての呼吸会。馴染みの方々同士、「今年もよろしく!」と挨拶を交わしながら、2カ月ぶりにまた元気に呼吸会で顔を合わせられたことを笑顔で確認しあっているようでした。

前半は、田中さんによる講義。COPD の基礎知識を学びました。

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COPDとは、慢性閉塞性肺疾患のこと。肺に慢性的な炎症が起こることで空気の通りが悪くなり、ちょっとした動作で息切れがしたり、頻繁にせきやたんがたくさん出たりして、呼吸困難を招きます。主な症状は、「息切れ」「せき」「たん」などですが、病気であると自覚されにくく、見過ごされてしまいがちなので注意が必要です。
(参考:日本医師会 COPDを知っていますか?) 

また、COPDは“タバコ病”とも言われ、喫煙が最大の原因です。「ご自身や、身近に喫煙している人はいますか?」との投げかけに、喫煙習慣のあるご家族のことを話される方も。症状に自覚がないので、病院に行くことをすすめても聞く耳を持たない、ということでとても心配されていました。さらに、喫煙は周りの人にも影響を及ぼしてしまうため、「家族の力を借りて禁煙に取り組むことも一つの方法」と田中さん。みなさん、うんうん、とうなずきながら、自分の経験と重ねあわせてお話を聞いている様子でした。

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そして、CDPDの症状を悪化させないためには、適度な運動を行うことが効果的です。「運動しよう!」と思うとどうしても肩に力が入って継続しにくくなってしまいますが、あえて運動をするのではなく、日常生活の動作の中で、意識して体を動かすのがいいということです。自転車をゆっくりこいでしばらく休む、という動作を繰り返したり、歩行器を利用して歩いたり…日常の中で、無理のない範囲での運動が大切ですね!

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後半は、笹本さんによる呼吸リハビリの時間。

まずは腹式呼吸をしました。お腹に手を当てて、口をすぼめながら息をすると、やりやすいです。

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息を吸う時間よりも、吐く時間を長くすることがポイントです。

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胸や肩、腰など、体全体が肺を動かすための大切な筋肉です。肩の上げ下げ、首を左右に倒す→まわす、肩をまわす、体を左右にねじる…などのストレッチも行いました。

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(座ったままでもOKです!)

肩甲骨の横のところの筋肉を意識してほぐしたり…

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深呼吸をして胸の前の筋肉もほぐしたり…

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自分のペースで、気がついたときにやる、「ゆっくり○○回する」など決めてやるといい、ということです。みなさん、お互いにがんばろうね、と声をかけあっておられました。

今回、なんとか時間に間に合いました!と、この呼吸会に参加するために予定を調整して、ご飯も食べずに来られた方もいらっしゃいました。この楽らく呼吸会が、参加している方たちにとって大切な日常の場になっているのだなと、あらためて感じました。

開催後のアンケートでは、6人中6人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、6人中3人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、1人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「少しは楽になったかな」「今後も頻繁に行って欲しいです」「呼吸会はたのしんでます」といった感想がありました。

 少しでも興味がある方は是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

 
■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
薬剤師の方をお招きして、薬について勉強します。現在使っているお薬の種類や名前がわかるものをお持ちいただくと、よりわかりやすいです。
・のざと診療所…2月14日(金) 14:00~15:30(薬について)
・千北診療所……3月27日(木) 14:00~15:30(薬について)
・姫島診療所……3月28日(金) 14:30~16:00(薬について)

 本事業は独立行政法人環境再生保全機構の公害健康被害予防事業の一環として実施しています。

ぜん息・COPD予防等情報発信事業に係る「COPD患者等のQOLの向上のための呼吸リハビリテーションの普及及び地域ネットワークの構築事業(大阪ブロック)」

吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2014/02/25(火) 10:14

2/21 東京学芸大学の研修を受け入れました(2日目)

東京学芸大学研修西淀川公害フィールドワークの2日目が2月21日(金)に行われました。

2日目は大野川緑陰道路を歩きました。学生たちは、以前どのような風景だったのか写真で見ると同じ所で撮られた写真だとは信じられない表情を浮かべ驚いていました。周りの音に耳をすましたところ、緑陰道路沿いには工場が多くあることが見えてきました。車の音や飛行機の音、ファンの音が聞こえてきました。

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大和田小学校の側を通る時に書かれていた海面から-1.8mの表示に学生はとても驚いた表情を浮かべて、その文字を見つめている姿が目立ちました。西淀川では、工業化の影響で地盤沈下が進んでおり、いざという時に逃げなければならない状況にあります。

千北診療所では公害病認定2級でもある酒井美代子さんにお話を伺いました。酒井さんは診察をする前に話をする時間を頂き、酒井さんに病気になった当時、どのような生活環境だったかなどの話を伺いました。酒井さんは昭和41年に認定されており、現在も吸入や点滴をしに毎日病院へと来ているそうです。夫婦でぜん息などの症状が出ており、他にも薬の副作用もあり、今も息苦しくて階段がしんどいなど具体的な話をして下さいました。学生さんは時折メモを取りながらも真剣な表情で酒井さんを見て話を聞いていました。「体調が悪かった人がいましたか?」という質問には自分よりも年上の方に多く、酒井さんは若い方だったという話をされていました。他にも「車や工場に対して現在どう思っているのか?」という質問に「住みよい町にして欲しい。でも、もう元には戻らないだろう。」という話をされ質問した学生さんも難しい表情を浮かべていました。ですが、最後に住んでて良かったと言う言葉に笑顔を浮かべていました。

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デイサービスあおぞら苑では、入所している方を話をしながら昼食を取りました。輪になっている所に入れて頂き、色々な方と話をしていきました。公害の患者さんでもある方や、戦争を体験した方、一人暮らしの方など色々な立場色々な思いを抱えた方との話に学生さんはわきあいあいとした様子で昼食を取っていました。学生さんと色々な話が出来たことで、とても表情が和らいでる方がとても目立ちました。学生の方も笑顔が溢れていました。

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昼食後、出来島小学校測定局でクイズ形式で国交省の対策について何をしたのかと言う話をすると、率先して考えている横で咳をしたり「くさいなぁ」と声を漏らす学生さんもいました。初めて私も43号線に立ちましたが、強烈な匂いが漂い近くに小学校があるというのは衝撃的でした。昔に比べ良くなったとしても慣れるべきにおいではないという感想を抱いてしまいました。

地盤沈下の状況をバスの中から眺め、あおぞら財団に戻って患者会の会長をしている森脇君雄さんから話をして頂きました。一日目から森脇さんの話が出ていたので、学生さんは食い入るように話を聞いていました。いかに患者会を割れずに一つにまとめあげて行くか、自分たち被害者団体が主体となり公害反対運動を自分たちで進めて行く大切さを語ってくださりました。患者会に入りやすいのは、他の地域とは全く異なり、それが西淀川の公害反対運動が1つにまとまり上手くいった部分でもあるのでしょう。

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その後、思ったことを共有することになると1日目の話になると学生さんからは複雑な思いを抱え、それが昇華出来ていない様子が伺えました。「自分はどうなのか」と書いた学生さんは山岸さんは働いている人としての話ではありましたが、個人としてどう思っているのか自分がどう思っているのかまで踏み込めないので「どう思うか」と話していました。「すみません、give upです。」と書かれた学生さんは自分の至らない点について限界を感じていたようです。相手の立場から現在の考え方価値観になるまでのプロセスが理解できず、また受け入れられない自分に対して苛立ちを感じているようでもありました。「国」と捉えた学生さんは日本の国のあり方であったり、国策を感じたという言葉が印象的でした。

今日の感想になると一転して「あたたかい」や「笑顔」「スッキリ」などのポジティブな印象が見受けられました。そこには今日話をした方々の印象であったり、色んな方が話してくれる内容や表情が大きく左右されていたようです。ですが、中には素直に「くさい」と書かれた学生さんもいたりととても直感で感じてる方が多かったです。

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東京から来た学生さんと2日目だけですが、フィールドワークのスタッフをしていて多少疲れている様子もありましたが、多くのものを見て興味関心がとても感じられました。その中で西淀川を歩き、大きな道路沿いや高速の下を通りながら音やにおいがとても気になるなと思いました。騒音や大気汚染、地盤沈下などの問題を抱えながらどのように向き合えばいいのかと思うと、やはり今回のように多くの人に知ってもらうのが一番なのだろうと思いました。その想いをこれからどう時分の中で形にしていくかというのは私の課題でもあるなと、初心に帰る思いをしました。

(松ヶ平)

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