2014年5月15日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の榎田さんを講師に迎え、呼吸リハビリと体力測定をおこないました。参加者は12人(内、患者さん7名(家族の方を含む)、理学療法士1名、スタッフ4名)でした。
初参加の方が1名来られ、雨が降って足元のわるい日でしたが、おなじみのメンバーの方々もそろい、にぎやかにスタートしました。
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まずは、体力測定にチャレンジ。結果を個人シートに記入しながらおこないました。
①握力測定では、半年前の楽らく呼吸会(過去のブログをチェック!)で測った数値とそれぞれ比較してみました。少しでも上回る数値を出そうと、みなさん大張りきり!
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半年前と比べて数値が低くなっていた人もいましたが、低くなったからガッカリ…というわけではありません。今度はもっと数値が上がるようにがんばろう!と参加者同士励ましあったり、日常生活の中で体力維持を意識して過ごすようになったり…という大事な機会になっています。
②「MRC息切れスケール」というチェック表を使って、0~4段階のうち当てはまる段階の数字を記入しました。
MRC息切れスケール
□ 【0】激しい運動をしたときだけ息切れを感じる。
□ 【1】平坦な道を早足で歩く、あるいは緩やかな上り坂を歩くときに息切れを感じる。
□ 【2】息切れがあるので、同年代の人よりも平坦な道を歩くのが遅い。
あるいは平坦な道を自分のペースで歩いているとき、
息切れのために立ち止まるときがある。
□ 【3】平坦な道を約100m、あるいは数分間歩くと、息切れのために立ち止まる。
□ 【4】息切れがひどくて家から出られない。
あるいは衣服の着替えをするときにも息切れがある。
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普段歩いている道を思い浮かべながら、日常の動作をそれぞれ振り返っておられました。
③30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30)は、椅子に座った状態から立ち上がるまでの動作を1回とし、30秒間で何回おこなったかをカウントするものです。
(息がしんどくないペースで、体がふらつく心配のある人は、無理せず机や椅子に手をついてやりましょう。)
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テストを終えた後は、口すぼめ呼吸をしてゆっくり息を整えます。落ち着いてきたら、吐く息を徐々に長くしていきます。呼吸会に参加しているベテランのみなさんは、講師の榎田さんから声をかけられる前に、すぐ実践されていました。さすがです!
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体力測定の結果を記録したシートは大事に置いておき、また半年後に測定をして比較してみる予定です。体力測定は参加者のみなさんに好評でした。
そして、いつもの呼吸リハビリの体操をおこないました。
「タコの口」「ろうそくの火を吹き消す口」の形をしながら、息を吸い、長くゆっくり息を吐きます。
その後、首の筋肉を意識しながら上げ下ろしをしました。
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それから、首を左右にゆっくり倒す運動です。やりにくい場合は、首を倒している方向の手を反対側の肩にのせておこなうといいそうです。
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顔を真っすぐ前に向けた状態から首を左右に動かす運動、肩の上げ下ろし、肩回し、肩をひらいたり戻したり、腰を左右にひねったり。どこの部分の筋肉を動かしているかを意識しながらやることが大切です。
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最後に、おなじみの「シェーのポーズ」をしてから、深呼吸で息を整えて体操を終えました。
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おしゃべりを楽しみながら、体も心もしっかりほぐれた様子。みなさんニコニコ笑顔がいっぱいでした。
次回のテーマは、「みんなで歩こう」です。以前遠足に出かけた時、一人でがんばって歩くのではなく、みんなでワイワイ楽しく歩くことで、しんどかった体のことを忘れるくらい元気になったよ~と話す方もおられました。いいお天気になることを願いながら、2ヶ月後にまたみんな元気で会いましょう、と声をかけあって別れました。
開催後のアンケートでは、7人中7人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、7人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、3人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「息が楽になるので、毎回たいそうをしてほしい」「呼吸リハビリと体力測定を毎月行って欲しいです」といった感想がありました。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
理学療法士さんと一緒に出かけます。みんなで楽しみながら歩きましょう♪
歩きやすい格好と帽子、飲み物持参でお願いします。
(※各診療所が集合・解散場所です。行き先は、変更する場合もあります。)
・のざと診療所…6月13日(金) 14:00~15:30(行き先:大野川緑陰道路)
・千北診療所……7月17日(木) 14:00~15:30(行き先:矢倉海岸)
・姫島診療所……7月18日(金) 14:30~16:00(行き先:矢倉海岸)
吉田