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» 2014 » 11月

11/21(金)楽らく呼吸会(姫島診療所)で体力測定をおこないました!

2014年11月21日(金)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の笹本さんを講師に迎え、呼吸体操と体力測定を行ないました。参加者は13人(内、患者さん9名(家族の方を含む)、理学療法士1名、看護師1名、スタッフ2名)でした。

呼吸会では、体力維持に意識を向けるためにも、定期的に体力測定を行なっています。(※半年前の呼吸会の様子は、コチラをご覧ください。)

前回も測定をした人は、半年前からどのくらい体力に変化があるかを見ることを目標に取り組みました。

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日常の中に運動を取り入れて続けている人もいますが、やっぱり続けることの難しさを感じている人も。いきなり運動をやるとしんどいですが、1日5分くらいから始めて、習慣にしていくといいですよ、と笹本さん。テレビをみながらやるのもおすすめ、週2~3回くらいでOK、ということです。

運動するのに適した時間帯はあるのでしょうか、という質問も出されましたが、食事・風呂・寝起き直後は避け、1時間くらいあけてやるのがいいそうです。気温が激しく変わる時も避けた方がいいとのことでした。呼吸会でお互いに励まし合いながら、無理なく運動を続けていきたいですね。

2カ月に1度の呼吸会、久しぶりに顔を合わす皆さん同士でいろいろおしゃべりも盛り上がります。和気あいあいとした雰囲気の中、まずは呼吸体操で体をほぐしました。

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肩の上げ下ろし

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首回し

腹式呼吸と口すぼめ呼吸のポイントもおさらいしました。
意識しやすいように、胸とお腹に手を当てて、鼻から息を吸って、口から「フゥー」と吐きます。吸うときよりも2倍くらい時間をかけてゆっくり吐きましょう。

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体力測定では、握力測定、30秒椅子立ち上がりテスト、MRC息切れスケールの3つの項目に取り組みました。(※詳しくは、コチラを参照)

前回の測定時の記録シートとにらめっこして、半年前の記録と比較することで、自分の体力の変化を確認しました。この間に入院していた人は、やはり体力が落ちているため、測定結果も下がります。また、ぜん息の症状が出ている人や膝の痛む人もおられ、他のメンバーの測定の様子を見守ります。どれだけ数値があったら良い、記録を上げないといけない、というわけではなく、変化を見るためのテストとして行なっているのです。

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握力測定

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30秒椅子立ち上がりテスト(下肢の筋力チェック)

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MRC息切れスケール(息切れが起こる段階をチェック)

それぞれ、新たな記録をシートに記入しました。またその変化をチェックする機会を今後つくれるように、と思います。

「(呼吸会に)楽しみで来てるから、2カ月はあっというまにたつわ!」という参加者のおひとりの元気な声を聞きながら、みなさん笑顔で次回の再会を約束して別れました。

開催後のアンケートでは、9人中9人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、9人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、4人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「健康でお逢い出来ること楽しみにしています」といった感想がありました。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…12月12日(金) 14:00~15:30(禁煙について)
・千北診療所……1月15日(木) 14:00~15:30(禁煙について)
・姫島診療所……1月16日(金) 14:30~16:00(禁煙について)

吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2014/11/28(金) 05:42

11/20(木)楽らく呼吸会(千北診療所)で体力測定をおこないました!

2014年11月20日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の笹本さんを講師に迎え、呼吸体操と体力測定を行ないました。参加者は12人(内、患者さん8名(家族の方を含む)、理学療法士1名、スタッフ3名)でした。

呼吸器疾患の患者さんの場合、体を動かすと息切れするからしんどい→だんだん体を動かさなくなる→体力がおちる…という悪循環に陥りがちです。そのため、体力が維持できているかを定期的にチェックする機会はとても大切です。そこで、楽らく呼吸会では、定期的に体力測定を行なうようになりました。今回は、5月の呼吸会から半年後の測定です。

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笹本さんより、最初に、「体調はどうですか?」という投げかけがありました。「調子の悪い時は、運動するのは無理!」と返す患者さん。最近調子が悪くて今日もこのあたりがしんどい…と喉や胸のあたりをさすりながら話されました。だんだん寒さが強まっていくこの季節、とくに呼吸器疾患をかかえる患者さんにとっては、息苦しさが出やすくなる時期です。「湿気のある季節もしんどい。まあ、一年中ずっとやなあ…」と皆さんそれぞれの体調についていろいろ話をされていました。

体調を崩している人は無理をして体力測定をしなくてもOK、と確認をしましたが、最近調子が悪いと話していた患者さんも、せっかくだからやる!と、積極的に参加されていました。悩みを話せたり体のしんどさを共有できたり、患者さん同士でわいわいおしゃべりしながら、励まし合いながらだと、力が湧いてくるのだなと感じました。

体力測定の前に、お馴染みの呼吸体操を行ないました。体を動かすとき、息をゆっくり吐きながらするのがポイントです。

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首の筋肉を意識しながら、首を左右に倒したり

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首を前後に倒したり、左右にまわしたり

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腕をまわして肩の筋肉をほぐしたり

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両腕を左右に動かして腰をひねったり

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脇腹の筋肉を伸ばすことを意識しながら、「シェー」のポーズ

最後に、深呼吸をして体を整えました。

そして、いよいよ体力測定。個々の半年前の記録と比べて、体力維持ができているかをチェックしながら行ないました。まずは、握力測定から。握力は、全身の体力と相関しているといわれ、今どのくらい体力があるかを見る指標になります。

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次に、30秒椅子立ち上がりテスト。30秒間で何回立ち上がりができるかを数えます。転倒の不安がある人は、机や椅子などに手をつきながら行ないます。

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少しでも記録を伸ばそうと、気合いが入るみなさん。ほとんどの方が前回より記録がアップしていて、半年間がんばってきたことを労い、またこれからも運動をがんばりましょう、と声をかけあいました。記録を伸ばすことが目標ではなく、下がらないように意識して運動を続けることが大切なのです。

最後に、「MRC息切れスケール」(過去のブログをチェック)を使って、息切れを感じる段階をチェックしました。

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これらの3項目の記録を個別にまとめ、また今後の呼吸会で活かしていきたいと思います。
そして、笹本さんより、「呼吸リハビリテーション日誌」をいただきました。ぜひ活用して、自宅でも継続的に意識して呼吸リハビリに取り組んでいきたいですね。

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次回の呼吸会は、もう新しい年。年明けに元気に会いましょう、と言って別れました。来年も元気に集えますように!

開催後のアンケートでは、8人中8人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、8人中1人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、5人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~

・のざと診療所…12月12日(金) 14:00~15:30(禁煙について)
・千北診療所……1月15日(木) 14:00~15:30(禁煙について)
・姫島診療所……1月16日(金) 14:30~16:00(禁煙について)

吉田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2014/11/28(金) 02:30

毎月第4水曜日はオーガニックショッピング・あおぞら野菜市(11/26)

毎月第4水曜日はオーガニックショッピング

あおぞら野菜市

12yasai
PDFリンク

日 時=2014年11月26日(水)11:00~13:30【雨天決行・荒天中止】
場 所=あおぞらイコバ(あおぞらビル1Fの地域交流スペース)
最寄駅JR東西線「御幣島(みてじま)」駅⑪出口スグ
地図・アクセス https://aozora.or.jp/accesscontact

オーガニックランチ、新鮮な有機野菜・可愛い雑貨の販売etc・・・
月に一度の楽しいイベントです!

参加店
■カフェスロー大阪(CAFE SLOW OSAKA)
オーガニック・ランチ(750円、予約優先。お持ち帰りもできます)、有機野菜、焼菓子、フェアトレード商品販売、各種ドリンクなど。
大阪・十三にあるオーガニックカフェ併設のレンタルスペースです。
「知るきっかけの場づくり」をモットーにスローな情報発信基地として活動しています。カフェ部門のコンセプトは、「オーガニック」「スローフード」「フェアトレード」。
http://www.cafeslow-osaka.com/

■みやこ菜園
綾部で収穫したとれたてのお野菜をご用意します。

■谷口ファーム
兵庫県加東市東条町で生産した野菜です。季節の野菜を多数ご用意しております。

■福井農園
能勢で精算した野菜です。もち米(満月餅)もあります。

■ハンドメイド雑貨ねこめ
カバンやヘアアクセサリー等の可愛い手作り雑貨を販売しています。

■足つぼマッサージ 楽成体
体の疲労と痛みを早急に緩和する健康ルームからあおぞら野菜市へ出張マッサージ。
※野菜市で商品の購入された方には無料マッサージ付き

■あおぞら財団
【被災地支援商品】魚の缶詰(岩手県釜石)250円/個
その他、ハートブローチ、お箸などあります。
※売上の一部はあおぞら財団による被災地への支援金にあてさせていただきます。
詳しくはコチラ https://aozora.or.jp/aboutkifu/tokuteikifu

※商品は変更になることがございます。

出店者募集中
野菜市で一緒に素敵なお店を出しませんか?野菜や雑貨、その他応相談。1スペース500円

地域交流スペース「あおぞらイコバ」貸出中~出会い、憩い、つながる場所に~
あおぞらビル1Fの地域交流スペース「あおぞらイコバ」は、会議、ギャラリー、コンサート、上映会などにご利用いただけます。
午前:1,000円/午後:1,300円/夜間:1,300円/全日:3,000円

■お問い合わせ・ランチ予約
あおぞら財団(公益財団法人公害地域再生センター)
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp
http://www.aozora.or.jp

前々回(9/24)の様子
https://aozora.or.jp/archives/21575

Filed under: あおぞらイコバ | イベント案内 — aozorafoundation 公開日 2014/11/25(火) 03:29

淀川の自然と子どもたち~西淀川親子ハゼ釣り大会写真展~@西淀川図書館

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淀川の自然と子どもたち
~西淀川親子ハゼ釣り大会写真展~

◆日にち: 11月21(金)~1月14日(水)
◆場所:西淀川図書館
*開館時間は西淀川図書館のスケジュールに応じます。
http://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=353

◇写真協力:藤井克己さん(オフィス岩浪)

大阪湾に面する西淀川区。古くは水郷のまちとして、その立地を生かし農業や漁業に営んでいた歴史があります。
水辺のまちに暮らす子どもたちに、淀川でのハゼ釣りを通じて地域の自然にふれてほしいと「西淀川親子ハゼ釣り大会」が開催されました。
当日の様子を、西宮市在住の写真家・藤井克己さんの撮影した写真でお届けします。
初秋の日差しを浴び、淀川のめぐみをいっぱいに受けた親子の笑顔を、どうぞご覧ください。

*西淀川親子ハゼ釣り大会について
西淀川・親子ハゼ釣り大会実行委員会が主催し、9月27日に淀川花川地区の河川敷で開催。107名の親子が参加。
当日の様子 https://aozora.or.jp/archives/21629

実行委員会メンバー:西淀川区役所、大阪市漁業協働組合、西淀川区生涯学習推進区民会議、矢倉釣りクラブ、子どもの参画べんきょう会、緑陰道路サロン、あおぞら財団

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図書館入口をはいってすぐ、「にしよど環境・まちづくり情報コーナー」に展示しています。

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淀川の水や環境についてまとめたパネル展示もしています。(滋賀県立大学石田みずきさん作製)

展示した作品以外の写真も含む115点を冊子にまとめておいてあります。ハゼ釣り大会にご参加頂いた方で、藤井さんの撮影した写真をご希望の方はあおぞら財団までお問い合わせください。
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【写真を一部紹介します】
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*藤井克己さんについて
1940年山口県周南市中須生まれ、現在西宮在住。
定年退職後、本格的に写真家として活動を始める。
高度経済成長下、日本の空から姿を消した「コウノトリ」を中心に、自然と人との共生をテーマに撮影。
今年の秋には2冊目の写真集となる「特別天然記念物 幸セノトリ再び」を発行。
HP http://www.eonet.ne.jp/~fu-sanrockwave/
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【主催・連絡先】
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)

トップページ


555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1ー1あおぞらビル4階
Tel 06-6475-8885 Fax06-6478-5885 電子メール webmaster@aozora.or.jp

協力:西淀川図書館
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Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | にしよどがわこどもエコクラブ | 環境学習 — aozorafoundation 公開日 2014/11/21(金) 01:47

龍谷大学清水ゼミ 西淀川公害を学ぶ

2014年11月7日、11月14日
昨年度から引き続き、龍谷大学清水万由子ゼミの研修を受け入れました。
7日は歌島橋交差点のフィールドワークと公害患者さんのお話。あおぞら財団から姫島駅まで歩いて西淀川住民に直撃インタビュー(西淀川のいいところと悪いところを教えてください)
14日は資料館を利用して、西淀川公害の調べてみたいことを出してもらって、資料館の資料を使って調べ学習でした。
ここでは、公害患者さんとのお話についてレポートします。
1
公害患者の山下明さんは、大分県の臼杵から大阪に転居してから喘息を発病したことや、病気や裁判闘争の体験を話していただきました。現在公害患者3級の認定を受けており、いつ喘息の発作が起こるか分からないので、いつも薬を持ち歩いていることや、以前に発作が出て意識不明になり救急車で病院に運ばれた経験を話していただきました。
2その後、以下の質問に答えていただきました。
Q.「大阪で働いている時、大分に戻ろうとは思わなかったのですか?」
・大阪に出てくるとき、大分に残ってくれと言われていたが親の仕事を継ぐのがイヤだったので出てきたので、戻ろうとは思わなかった。都会にいないと現在のオペレーターの仕事は出来ないのです。
Q.「大阪で働き始めて、公害病とは思わなかったのですか?」
・初めは単なる風邪と思っていました。薬を飲んでもなかなか直らないので、病院の先生に聞いて、初めて公害病と言われました。
Q.「裁判の原告になるきっかけはどんなことでしたか?」
・こんな苦しみは、これからの人には味わってほしくないと思っていました。
患者の中で、比較的若かったので私が原告の一人になりました。
Q.「以前と比べて、西淀川の空はどうなっていますか?」
・以前と比べると、ずいぶん空気は良くなっていますが、まだまだの感じがしています。自動車は多いし、夜になっても星が見えません。
Q.「原告として、どのような活動をされましたか?」
・まず、弁護士さんの聞き取りがあり、病気になった経過を詳しく述べました。被告側の弁護士から「タバコは吸ってないか」など、ひつこく聞かれました。公判の時は自分が裁判所にいく為、仕事に穴をあけることが出来ないので、代わりの人に変わってもらうことが大変でした。簡単には代わりの人を見つけることができないのです。
Q.「大きな裁判の後、地域の人としていることはありますか?」
・いろいろな取り組みをしていますが、歳をとって出にくくなりました。患者会として他の公害闘争に参加し、東京の環境庁へ交渉に行ったこともあります。環境庁では若い人は出てきますが、トップの人はなかなか出てきませんね。
Q.「大分から移り住んで良かったことはありましたか?」
・連れ合いを出会うことができて、良い家族をつくることが出来ました。
Q.「原告として裁判で勝てるきっかけはありましたか?」
・最初は裁判で勝てる気がしませんでした。被告側はベテランの弁護士でしたが、私たち原告側の弁護士は殆んど若い経験が豊富ではない方が殆んどでした。何度も勉強会を繰り返し、相手はどんなことを言ってくるかを想定して答え方も勉強しました。
Q.「裁判が“勝った“とはどういうことですか?」
・裁判を通じて、企業も国も自分の責任を認めたことです。

学生の感想として
「山下さんは真剣に公害と向き合っているなと感じました。」
「ぼくたちが思っていた以上に喘息の病気は大変なことだと思いました。」などの感想がでました。(天野)

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