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» 2023 » 4月

春の探鳥会の報告(4/16)

4月16日(日)に矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会を開催しました。今回から野鳥の会大阪支部との共催ということで、参加者は全部で34人(野鳥の会会員22人、リーダー、スタッフ含)です。今回から日本野鳥の会大阪支部と共催となりましたので、野鳥の会の会員の方が多数参加しました(日本野鳥の会大阪支部のブログはこちら)。春は冬鳥が北の繁殖地へ渡り、夏鳥は南から渡っていくほか、シギやチドリ等の旅鳥も観察できる季節です。

大野川緑陰道路では地面を移動する野鳥を観察できました。リーダーによると、鳥の歩き方には「ウォーキング」と「ホッピング」の2種類があるそうです。大型の鳥や水鳥の多くは、人間と同じように足を交互に動かして「ウォーキング」します。その一方で、スズメなどの小さな鳥や樹上性の鳥は両脚をそろえて跳ねるように「ホッピング」して移動します。ツグミ、カラスなどは「ウォーキング」と「ホッピング」の両方を使います。鳥の歩き方に着目して野鳥を観察してみるのも面白いですね。

大野川緑陰道路を歩く参加者

リーダーの解説を聞きながら、緑陰道路を通って矢倉緑地を目指します

ウォーキングするムクドリ(留鳥)

淀川で鳥を観察。風が強かった!

福の舟溜まりにはオカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモといったカモを多数観察できました。

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福の舟溜まりのカモたち

また、この日はミサゴをよく観察できました。鉄塔にいる個体の他に、青空を大きくホバリングする姿も見れました。ホバリングとははばたきによって体を支え空中の1点にとまるような飛び方です。

鉄塔のミサゴ。白い頭が見えます。

空を飛翔するミサゴ

ホバリングするミサゴ。鉄塔とは別の個体

樹木にとまっているツグミ

樹木に止まっているツグミ(冬鳥)

矢倉緑地では干潟を観察。いつもならシギやチドリ等の旅鳥が観察できるところですが、残念ながら風が強いため波が打ち寄せていたためかシギやチドリは見れませんでした。代わりにカモやオオバンを観察することができました。

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神崎川を観察

最後はチェックシートで鳥合わせを行いました。リーダーから鳴き声を含めて観察できた鳥をチェックしていきます。この日は全部25種類。シギ・チドリなど期待していた野鳥は観察できませんでしたが、多くの鳥が観察できました。

野鳥は「自然保護のものさし」と言われるように環境による影響を強く受けます。公害が深刻な時代には野鳥もほとんど観察できませんでしたが、現在は恒常的に多数の種類の野鳥を観察できます。ですが、現在も気候変動や廃プラスチック汚染など野鳥の環境を脅かす要素はたくさんあります。野鳥の観察を継続して、環境の状況を見守り続けていきたいと思います。

是非、次の探鳥会には一緒に野鳥を観察しましょう!

観察種数 25種
オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、キジバト、カワウ、オオバン、ミサゴ、チョウゲンボウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、コムクドリ、ツグミ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ドバト

(記:谷内)


次回 2023年8月26日(土)予定
集合時間9:30 阪神なんば線福駅
解散12:30
矢倉緑地公園愛鳥家の方も、鳥初心者の人も、親子のみなさんも、いろんな方が楽しめる探鳥会です。夏休み明け8月の探鳥会。是非子どもさんの参加もお待ちしています。

2023BirdWatching2

2023年度探鳥会チラシ(pdf)はこちら

■あおぞら財団のこれまでの探鳥会の紹介はコチラ
https://aozora.or.jp/katsudou/manabu/tanchoukai
■日本野鳥の会大阪支部の矢倉海岸探鳥会の記録はコチラ
https://wbsjosaka.com/008-teirei-report/02-yagura/2018-report/report/index-resp.html
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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885
電子メール:webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)
https://aozora.or.jp/

■共催
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
https://wbsjosaka.com/

※2023年度 西淀川区と民間企業等との共創に関する提案事業として、西淀川区と連携しながら実施しています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2023/04/18(火) 03:29

【参加者募集】 楽らく呼吸会「みんなで歩こう矢倉公園」(5/12)、2023年度の予定

5月12日(金)に楽らく呼吸会を開催いたします。

今回のテーマは「みんなで歩こう 矢倉公園」です。

矢倉緑地公園まで車で移動して、散歩や体操をしたりして、ゆっくり過ごします。

ぜひ一緒に春の矢倉緑地公園を満喫しましょう!

【開催日時】2023年5月12日(金)13:30~15:00
【参加費用】 無料
【対  象】・ぜん息やCOPDなどの呼吸器疾患がある方、ご家族の方
・呼吸ケア・リハビリテーションに興味のある方
【集合場所】あおぞらビル1階。車で矢倉緑地公園まで移動します。
【申し込み方法】あおぞら財団までお申し込みください。(Tel) 06-6475-8885、webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)

環境の良い矢倉緑地公園でお散歩しましょう!

 

――――

2023年度「楽らく呼吸会」の予定です。

あおぞら財団では、ぜん息やCOPDを抱えながら苦しむ患者さん同士が日頃の病気の悩みを交流したり、勉強会で学びながら、病気と向き合っていこう、またお互いが支えあっていこうと、楽らく呼吸会を開催しています。

今年度も楽しく健康のための集まりができるようにしていきます。
お気軽にご参加ください。

日程  テーマ  場所  講師
 第74回 5/12(金)13:30~15:00 みんなで歩こう 矢倉公園  矢倉公園  ー
 第75回 7/14(金)13:30~15:00  自己管理、呼吸筋ストレッチ体操  グリーンルーム(あおぞらビル3F会議室)オンライン  びわこリハビリテーション専門職大学 教授 千住秀明先生
 第76回  9/8(金)13:30~15:00  栄養について  グリーンルーム(あおぞらビル3F会議室)  西淀病院 管理栄養士
 第77回  11/10(金)13:30~15:00  呼吸リハビリ、じぶんでできる運動、体力測定  グリーンルーム(あおぞらビル3F会議室)  西淀病院 理学療法士または作業療法士
 第78回  2024年1/19(金)13:30~15:00  お話会、DVDをみながら呼吸筋ストレッチ体操  グリーンルーム(あおぞらビル3F会議室)  ー
 第79回 2024年3/8(金)13:30~15:00  薬について  グリーンルーム(あおぞらビル3F会議室) ファルマプラン 薬剤師

※新型コロナウイルスの感染状況や都合により変更になることがあります。

【参加費用】 無料
【対  象】・ぜん息やCOPDなどの呼吸器疾患がある方、ご家族の方
・呼吸ケア・リハビリテーションに興味のある方
【申し込み方法】申し込み不要。グリーンルーム(大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル3F会議室)に直接お越しください。

2023年度楽らく呼吸会ポスター

【感染症対策】

会場では、新型コロナウイルスへの対応として、以下のことを行います。

・参加者に体調チェック表に記入を依頼(発熱、風邪症状、体調不良がある方は参加をお控えください)
・マスク着用・咳エチケットの呼びかけ
・喚起の実施(1時間に5~10分程度)
・参加者同時の間隔を十分にいたします。
・手指消毒液の設置
・机・ドアノブなどの消毒

過去の楽らく呼吸会の取り組みについてはこちらをご覧下さい。

お問い合わせはこちら→ TEL.06-6475-8885(あおぞら財団 谷内・鎗山)

Filed under: イベント案内 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2023/04/17(月) 05:27

西淀川道路連絡会を開催(3/17)

3月17日に西淀川道路連絡会が開催されました。国交省近畿地方整備局の会議室とあおぞらビル会議室をオンライで繋いでの開催です。西淀川大気汚染公害裁判(1978年~1998年)の和解条項に基づき、道路管理者(国交省・阪神高速)と原告(患者会)の間で道路環境の改善について話し合う場で、一年に一回のペースで開催しています。
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はじめに原告団長の森脇君雄さんから「ようやく青い空を取り戻すところまで前進した。(まちも空気も)昔の美しさを取り戻すように頑張ってほしい」とあいさつがありました。
次に、山下晴美さんから被害の訴えがありました。山下さんの旦那さんは建設現場で杭打ち工として働いていましたが、公害のために気管支ぜん息になり、闘病生活を余儀なくされています。47歳のときに建設現場で大発作が起こり、心肺停止になったこともあります。昨年は心臓弁の置換手術を行いましたが、医師からは薬の副作用ではないかと言われました。山下さんは、被害者を二度と生み出さない公害のない住み良い街を作って欲しいと訴えました。これを受けて、国土交通省近畿地方整備局計画調整課平井課長が「つらい経験をうかがい、身につまされる思いをした。引き続き環境改善に取り組みたい」と応じました。
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現在、西淀川区の大気環境はかなり改善しつつあります。高い濃度で推移していた二酸化窒素は環境基準の下限値を、PM2.5も環境基準値を下回っています。改善の理由についてはまだ明確に言えませんが、新型コロナの影響により大型車交通量が減少傾向にあることが要因の一つではないかと思われます。
今後、新型コロナの影響が弱まり、大気環境が悪化しないよう注視していく必要があります。
PM2.5
また、市街地の大気環境改善のために環境ロードプライシングが行われています。国交省の調査では、環境ロードプライシングの認知をしていない物流業者が一定数あることが明らかになりました。広報の充実を行うほか、EV等の環境配慮車両の事業者への優遇ができないかといった議論が出ました。
他に、歌島橋交差点の植栽、地下歩道の案内表示、自転車道の整備、常時大気測定局の看板についてなどが話し合われました。また、「世界中が目標を掲げて動いているCO2削減に(道路管理者として)取り組むべきだ」「大型車の夜間交通の削減、万博開催の影響などの対策を示してほしい」などの要望が出ました。
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道路連絡会の開催は年に1回だけですが、道路管理者(国道交通省・阪神高速道路株式会社)と原告(患者会)の間で2~3か月に1回の頻度でワーキング会議を実施しています。今後も引き続き、道路環境の改善に向けて検討を続けていきたいと思います。
(谷内)
Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 地域づくり — aozorafoundation 公開日 2023/04/17(月) 11:57

柏里小学校で公害語り部の授業(2/22)

2月22日に、柏里小学校の5年生を対象に、大気汚染公害の語り部の授業を行いました。

小学校5年生は、3学期に公害について学びます。高度経済成長期に問題となったのは四大公害だけではありません。大気汚染は全国的にも被害者が多く、その解決には様々な立場の人々の努力と多大な時間がかかりました。

今回の語り部の須恵さんは、旦那さんの失明とご本人の公害病が重なり、大変な人生を余儀なくされました。大気汚染のために一晩で朝顔が枯れたことがあること、洗濯物が粉塵のために真っ黒になってしまったこと、旦那さんの仕事のために引越しが困難であったことなどをお話しました。

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子ども達からの感想を紹介します。

  • 家に帰ってお母さんに話をすると「公害でたくさんの人が亡くなったんやで」と言ってました。ぼくが大人になったら子どもに青い空を見してあげたいです。
  • みなさんがどういうことでくるしんだのかや公害はとても怖いものだということを知りました。同じことがまた起きないように、私たちができることはやっていこうと思います。

この授業を通して、遠く離れた場所ではなく、自分たちが住んでいるこの地で公害に苦しみ、解決するために立ち上がった人々がいる、そして公害を二度と起こしてはいけないといったことを子ども達には学んでもらえたかなと思います。

(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 — aozorafoundation 公開日 2023/04/17(月) 10:32

冬の探鳥会の報告(3/4)

3月4日(土)に矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会を開催しました。参加者は21人(リーダー、スタッフ含)です。
最初に福駅に集合。そこで早速空を舞う大きなが鳥が現れました。野鳥の会リーダーは最初、双眼鏡をのぞきながら「ミサゴですね」と言っていたのですが、「あ、違う!ハヤブサだ!」と少し興奮した口調で教えてくれました。ハヤブサは西淀川区ではあまり見かけない鳥で、とがった翼が特徴です。(ハヤブサの写真は残念ながら撮影できませんでした)
その後、大野川緑陰道路を歩いて矢倉緑地を目指しました。
この日は福の舟だまりや淀川でホシハジロやキンクロハジロといった渡り鳥を多数見ることができました。アオサギもいましたが、カラスに追いかけられて逃げまどっていました。アオサギの方が体は大きいのですが、カラスの方が気性が荒く威嚇をしています。
また、矢倉緑地ではヒレンジャク、キレンジャクを観察できました。「連雀(レンジャク)」の名の通り、ずらっと並んで木に群れで泊まっていました。ヒレンジャク、キレンジャクはいずれも西淀川で見かけるのが珍しい鳥です。
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淀川から野鳥を観察

福の船だまりでは多数のカモを観察できました

からすとアオサギ

カラスに追いかけられるアオサギ

 

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おだやかに泳ぐホシハジロ。星の数ほど多くの大群で渡来します。

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ヒレンジャク。体が丸々としています。尾の先端が赤いのはヒレンジャク、黄色なのがキレンジャク。

最後に、干潟でシギ・チドリを観察できるかと期待していましたが、この日は釣りをしている人がいるためか観察できませんでした。
最終的にこの日に観察できたのは全部で30種類でした。
冬は渡り鳥の観察のシーズンです。大地が雪と氷で覆われる北の地方から、食べ物を求めて日本に多くの鳥が渡ってきています。
西淀川の自然が豊かになってきているからこそ、たくさんの渡り鳥を観察できます。
自然の観察を続けて、今後も環境の状況を確認しづけたいと思います。

観察種数 30種
オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、イソシギ、ミサゴ、トビ、ハヤブサ、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ヒレンジャク、キレンジャク、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ドバト

(記:谷内)


次回 2023年4月16日(日)予定
集合時間9:30 阪神なんば線福駅
解散12:30  矢倉緑地公園愛鳥家の方も、鳥初心者の人も、親子のみなさんも、いろんな方が楽しめる探鳥会ですので、みなさんふるってご参加ください。

■あおぞら財団のこれまでの探鳥会の紹介はコチラ
https://aozora.or.jp/katsudou/manabu/tanchoukai
■日本野鳥の会大阪支部の矢倉海岸探鳥会の記録はコチラ
https://wbsjosaka.com/008-teirei-report/02-yagura/2018-report/report/index-resp.html
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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885
電子メール:webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)
https://aozora.or.jp/

■共催(2022年度まで協力、2023年度から共催に変わります)
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
https://wbsjosaka.com/

※2022・2023年度 西淀川区と民間企業等との共創に関する提案事業として、西淀川区と連携しながら実施しています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2023/04/12(水) 03:31
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