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ベトナム訪問記2018-3

ハノイから中部の港町ダナンを経由し、合流した知足さん(フェリス女学院大学准教授)とともに、3/11日朝から、調査帰りのフエ大学の先生方の車に同乗させていただき、ダナンからフエまで2時間ほど走りました。
今回は、知足さんの知人がフエ大学におられるということで訪問することができました。

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車窓からの眺めは、なだらかな山々と田園風景が続き、日本とよく似ています。
ただ、雨季が長い地域のため、農作物の収穫量が少なく、国内でも貧しい地域だと伺いました。雨季の後に、浸水する所が頻発するため、研究者の皆さんも忙しくなるそう。

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ベトナム最後の王朝、阮朝(1802〜1945年)の都があった町フエは、他に比べると少し静かで落ち着いたまちです(奈良みたいな感じ)。

3/12、フエ大学は日本各地の大学とも交流されており、来日経験のある方もたくさんおられました。

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ヒアリング内容
・ハノイ、ホーチミンはバイク・自動車からの大気汚染が問題になっているが、フエは今の所、問題にはなっていない。

・フエ大学では、これまでも日本の大学・研究者と共同してきた。

・フエ周辺では排水施設や浄化設備の整備、ゴミ処理・リサイクル、森林・野生動物の保護などが目下の課題。

・郊外に化学工場などができるが、大気汚染や匂い、水質・土壌汚染の懸念がある。

・ベトナムでは健康被害については調査されていないだろうが、重要だと思う。

・今後、次世代への環境教育、啓発は非常に重要だと思うので、日本の経験をぜひ共有できればいい
(例えば、大気汚染に関する展示などで多くの市民に知ってもらう等)。

お世話になり、ありがとうございました。

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※今回の訪問は、知足氏の知人であるLE VAN TUAN氏の橋渡しによって実現した。今後、フエ大学とフェリス女学院大学との間で大学間交流が進められることとなった。同交流に向けての話し合いの時間に、日本における大気汚染対策の歴史やあおぞら財団の取組みを紹介させていただき、意見交換を行った。

Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2018/03/13(火) 15:51

ベトナム訪問記2018-2

3月7日
朝から、先日ヒアリングさせていただいた環境NGO(LIVE&LEARN)の方に連れられて、関わりのある現場の一つを案内していただくことに。

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道すがら、ハノイでの取り組みについて追加でヒアリング。

・大気汚染でいうと、バイクや車のこともあるけど、家庭や商店で使ってる燃料(練炭など)、市外の農地の野焼きも課題。ベトナム北部は南部に比べて田んぼの面積が小さく、集約化されていない。二毛作で、田植えは手植えが多く、収穫は機械化されつつあるが、各自が稲刈りの後すぐに燃やすそうです。

そうこうするうちに、現場である建設中のお寺に到着。

ここで、カーフリデージャパン事務局の望月さんと合流。
都市計画コンサルタントでもある望月さんは以前からベトナムでお仕事されており、地元の建築家の方と同行。

お寺では、建物横に池をつくりたいそうで、現在流れ込んでいる周辺からの生活排水をどうするか?等、できれば地域の環境モデルにしたいとのこと。諸々歓談。

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事務所に戻り、意見交換のち昼食へ。
ベトナムや周辺諸国の都市開発や交通計画の現状についてお話しを伺う。

special thanks:通訳 フエンさん

Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2018/03/13(火) 15:40

ベトナム訪問記2018-1

2018年3月4~13日まで、あおぞら財団・藤江研究員は、ベトナム社会主義共和国(ハノイ・フエ・ホーチミン)を訪問し、日本・ベトナム両国の公害・環境問題について意見交換を行いました。

3月5日
昨日、ミャンマー・ヤンゴンからベトナム・ハノイに到着。
街中では、オートバイの波とクラクションの音に圧倒されます。

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午後から、ベトナムの環境NGOのLIVE&LEARNさんを訪問してヒアリング。
http://www.livelearn.org/locations/vietnam

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「ベトナムでの環境活動は?」など、2時間ほどお話しを伺う。

・2009年に設立され、スタッフ17名、アルバイト50〜100名、国内15カ所に支所がある、最大規模かつ老舗の環境NPO。

・子どもや青年の発達や成長に寄与するための環境教育を中心に、
①たくさんの人に環境問題を知らせる
②環境汚染を防ぐための行動
③エコ・コミュニティを広げる など

・ベトナムでも大気汚染やゴミ問題、地球温暖化対策、エネルギー問題などがあるが、広く理解されているわけではないため、子ども達から啓発活動を進めている。

・現在、50以上の団体と環境のネットワークづくりを進めている。ベトナムにあった取り組み方で進めていきたい。

・日本のNGOの訪問は初めてなので、今後も経験を共有していきたい。日本の公害資料館にも行ったことがあるスタッフも。ベトナム語の資料があればほしい。

最後に、建物を見学させていただく。映画のワンシーンに出てきそうな雰囲気のある事務所でした。

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special thanks:通訳ハーさん

※本ベトナム訪問は平成29年度大気汚染経験等情報発信業務の一環として行っています。

Filed under: 国際交流 | 未分類 — aozorafoundation 公開日 2018/03/13(火) 15:36

資料館だよりNo.63(2018年2月号)が発行されました。サイトでご覧になれます。

資料館だよりNo.63(2018年2月号)が発行されました。

エコミューズやあおぞら財団に配架しています。

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PDF版はこちらからどうぞ

・資料館だよりNo.63

・資料館だよりNo.63

発行:西淀川・公害と環境資料館(エコミュー ズ) 資料館の活動をより広く知らせるために、「資料館だより」を2005年7月に創刊しました。A4版1枚のお便りで、3ヶ月 に1回発行しています。 資料館に まつわるニュースや所蔵資料の紹介、他の機関への訪問記、お知らせなどです。ご希望の方は事務局までご一報ください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018/03/12(月) 13:35

【ツアー報告2日目】釜石原木椎茸再生プロジェクトのお手伝いに取り組む「関西✕東北応援ツアー」

2017年12月に開催された関西×東北応援ツアーの様子を大阪経済大学の学生さんが分担して報告してくださいました。

2日目レポート
大阪経済大学 市丸大翔

二日目の朝、私は早朝に起きて宝来館のお風呂に入りました。綺麗な朝日も見ることができました。

その後、朝食を撮り、宝来館の女将の話を聞きました。

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様々な写真等を見せてくれながらお話しいただきました。

 

女将には、津波に飲まれた話や、その時の避難の話、復興へ向けた話、これからの話などをしていただきました。女将の話を聞いて、まず感じたことが、女将がとても明るく振舞っておられることでした。現地の人からは、決して癒えることの無い記憶を乗り越えて私たちに明るく話している姿に、復興の進み具合や、復興に対する思いを感じました。
女将の話の後、宝来館の人たちが実際に逃げた避難路へ行きました。

 

海はかなり遠く、ここまで津波が来たと思うと津波の恐ろしさを感じることができた。
実際にここまで津波が来たことを感じることができ貴重な経験だと思いました。

そのあとは、2日目のメイン活動のボランティアを行いました。今回私たちが行ったボランティアは、古川貞治さんがしているシイタケ栽培のお手伝いをしました。古川さんは、信念の強い方で、原発事故により販売・出荷が制限され、ほぼすべての釜石のシイタケ栽培家が辞めていく中、ただ一人制限解除された後、シイタケを作られている人で、「祖父から受け継いだ財産歴史を失いたくない」と話されていました。
私たちは、シイタケを作る土地にある丸太や枝の除去作業をしました。

この細い橋を渡った先が活動場所です。

この細い橋を渡った先が活動場所です。

 

シイタケ作業-市丸大翔

辺りには大量の丸太枝落ち葉がありました。

 

私たちは大学生14人で取り組んだのですがこれがかなりの重労働で、古川さん1人でやるとなると、とても考えられない作業で、ボランティアの必要性を感じました。

作業の合間、昼になったので、いったん休憩を取り昼食と伊藤さんの話を聞きました。

 

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釜石のお弁当屋さんのホタテご飯をいただきました。 おいしかったです。

 

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伊藤さんの話も合間に聞きました。

伊藤さんの話は、あおぞら財団・三陸ひとつなぎ自然学校の活動内容が中心でした。伊藤さんは、どこまで行けば復興になるのか、と考えたときに、「私たちがここ(釜石)に誇りを持てるようになった時が復興と考えています」と話されていて、とても印象に残っています。

ボランティアが終わった後は、栗林の会館で地元の方との交流会を行いました。

ツアー参加者が中心に 大阪のお好み焼きを 作りました。 

ツアー参加者が中心に
大阪のお好み焼きを
作りました。

 

そして、そこで伝統芸能である、鹿踊りを披露していただきました。

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とても躍動感のある踊りでストーリーもあり面白かったです。

 

地元の方ともお話しできて有意義な時間でした。

地元の方ともお話しできて有意義な時間でした。

交流会の後は、さんつなハウスへ行き、明日へ向け就寝しました。
二日目の活動を通して私は、釜石で頑張っている人を直接見て、話を聞いて、とても貴重な体験でした。また機会があれば釜石を訪れたいとおもいます。


ツアー1日目の報告はコチラ
ツアー3日目の報告はコチラ

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 東日本大震災支援 — aozorafoundation 公開日 2018/03/08(木) 17:36
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