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矢倉海岸定例探鳥会(第113回)


日時:2011年3月5日(土)9:30〜12:30
天候:快晴

朝は気温が低く、寒かったのですが、徐々に暖かく
なってきました。

大野川緑陰道路で【ツグミ】をじっくり観察。
渡り鳥です。今の時期は、長旅に備えて、地中のミミズなど
を食べて、まるまる太っています。
何の気なしに、ちょこちょこ地面を歩いているように見えますが、
地面の下にミミズがいるかどうかを、ちゃんと感知しながら
歩いているそうです。

●ツグミ(撮影:橋本正弘氏)

そうこうするうちに、【シメ】を発見。
気が強く、警戒心も強いらしいです。
鳥にもそれぞれ性格があるのですね。


淀川に出ると【カンムリカイツブリ】がいました。
「ヒゲがあるかなあ?ヒゲが見れるかなあ?」と
野鳥の会の橋本さんが、やたらと「ヒゲ」を気にされているので、
「ヒゲってなんですか?」と聞きました。
(鳥にヒゲなんか、生えたかなあ?と疑問に思ったもんで)

【カンムリカイツブリ】のオスは、冬の間は白い頬をしていますが、
繁殖の時期になると、そこに茶色いヒゲが伸びてくるそうです。
「メスにとっては、それが、チャームポイントなんや」と橋本さん。
「あのヒゲ、素敵!」ってな感じでしょうか。いいですね〜

図鑑を見ると、他にも【ハシジロアビ】や【ハジロカイツブリ】なども
冬と夏で色が随分と違っています。
夏になると、メスの注目を集めるために、派手になるんですね。
そして、そんな派手なオスは子育てをしないそうです。
・・・「イクメン」には程遠いようです。


今回は34種の鳥が確認できました。

カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、オカヨシガモ、
ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ミサゴ、
オオバン、シロチドリ、セグロカモメ、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、タヒバリ、
ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、アオジ、
カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、
エナガ、ホオジロガモ、シメ

加えて、野鳥の会の丸橋さんが、【シロハラ】の羽根を見つけました。

次回は2011年4月2日(土)9時半からスタートします。
参加希望の方は阪神なんば線「福」駅にお集まりください。

◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら

◎日本野鳥の会大阪のHPはこちら

■おまけ写真■

●こんなに大きなゴミを捨てに来る人がいます。あかんやん。(神崎川沿い)

●大野川緑陰道路沿いで農園を発見

●ウスバフユシャクの羽(いわゆる蛾です)

鎗山善理子(あおぞら財団)




Filed under: 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2011/03/05(土) 17:59

日中の公害・環境問題を考える学生セミナー(2/27)


こんにちは。

昨日2月27日は、終日、うららかな陽射し。
財団軒下に咲く、鉢植え菜の花に対し、のどけき春よ、
と思わずつぶやきたいような、
にげる2月最後の日曜日でした。

さて、そんな行楽日和、あおぞら財団主催、
【日中の公害・環境問題を考える学生セミナー】が行われました。
今回のセミナーは、
日本と中国、各々の国籍を有する学生が対象。

『西淀川に於ける大気汚染公害』を素材として、
フィールドワークや、グループワークを、みんなで一緒に行いながら、
・日本の公害経験を学びつつ、
・日中両国における公害・環境問題の知識をシェアし、
・公害・環境問題に対する関心を深めていこう、との狙いでの開催。

財団研修中の筆者も、お手伝い参加させていただきました。

以下、セミナー概要を、レポートいたします。
(一日がかり、メニュー盛りだくさん<セミナー>ゆえ、少し、長文です。ご容赦を。)

ーーーーーーーーーーーー★

『おはようございます!!』
いつも元気一杯、財団研究員・林美帆さんの挨拶で、セミナースタート。
10時から、15時30分の予定。

中国からの留学生6名、と、日本人学生5名、西淀川に縁のある日本人の方1名、の
計12名が参加してくださいました。

●さっそく、「プログラム概要」説明の後、「自己紹介」。

学生、ということで、
自分の研究テーマなどを話しつつ、
興味がある環境問題、などを話していくうちに、
場が和やかに・・・

バックグラウンドは、
・学部3年生から、博士課程の院生まで、
・農学、法学、社会心理学、倫理学、等々、さまざま。

切り口は多様ながら、
大気・水・有害化学物質・廃棄物問題、等々、
<環境問題>に関する研究・専攻の方が多い様子。

●「自己紹介」に続き、「グループ分け」。

日本・中国バランスよく、4名づつ3グループになり、
一つの机を囲みます。

●さてさて、午前中は、財団での座学中心メニュー。

まずは、①林研究員から、DVDも利用しつつ、プレゼン。

 ・過去の大気汚染状況や、それによる<被害>状況、
  大気汚染訴訟の概要を中心とした『西淀川公害のあらまし』、
 そして、
 ・『あおぞら財団の活動概要』、などについて、説明。

次に、②『西淀川公害患者と家族の会』事務局長の永野千代子さんによる、経験談。

 ・永野さんの目をとおした
  『大気汚染による<被害>と住民運動』が語られます。

  

そして最後に、③あおぞらビル6階屋上から、西淀川を(スズメの目で)鳥瞰。
 
 ・西淀川の大まかな地理、幹線道路の配置、等々について、
  林研究員から、駆け足での説明。

●一息つけるかつけないか、
 慌しく、30分のお昼休み休憩をはさみ、
 動いて、話す、午後の部へ。

まずは、①西淀川地区のフィールドワーク(現場見学)。
 
 ・マイクロバスに乗って、林研究員の説明を受けつつ、
  中島地域の工場群や、国道43号線、
  高い防塵壁に囲まれた出来島小学校、緑陰道路、等々を、見学。
  
  国道43号線では、
  バスを降りて、とことこ、歩きます。
  
  自動車交通による、沿道被害の低減のための、諸施策も見てまわります。

  PM2.5の測定器、
  光触媒を用いた大気浄化装置等のフィールド実験装置、等々、見物。
  防音壁は、<あるとこ、ないとこ>を両方歩き、自分の耳で、効果を実感。


そして、②財団にもどり、再び、座学。
  あおぞら財団理事長・村松昭夫弁護士から、講話。

  ・西淀川公害訴訟はじめ、公害問題等に取り組んできた村松弁護士の視点で捉えた、
   中国の環境訴訟の現状等について、聴講。
  
  「文化・制度の違いはあれど、
   少し早く、経済的成長を経験した日本人として、
   自分が重要だと思うこと、を発信していく」
   そういう場としての交流が重要、とのこと。

気付けば、最終プログラム、③グループワークです。

  ・各グループごとに、
   セミナーメニューを振り返り、グループでの討議を経て、プレゼンを行います。

   与えられたお題は、
   1)本日の感想、わかったこと
   2)環境問題を解決するために大切なこと(日中両国)
   3)環境という分野で、日中が、今後、協力できること、の3つ。

  
  ・どのグループにおいても、
   まず、
   <各個人において、知識・理解を深めることが必要>、であり
   そのためには、
   ①<個人レベルの意識変容>、と
   ②<人的交流という行動>が必要、との点では、共通してい�
�ように、感じました。

   ①から②へは、
   『<意識から行動へ>ジャンプするためには、何が必要か』、
   という<行動変容>の問題が・・・

   この点については、
   ・一人ひとりが、それぞれの立場・職能グループにおいて、交流を進めるための
    <交流の制度化>という提案をするグループも。
  
    (国同士、との大上段に構えて、ではなく、
     個人レベル、のコミュニケーション、に、個々人が各々、取り組むべき、
     との主張と、筆者は理解。

     もう少し時間があれば、
     <制度化>について、主体・財源・目的・方法等々、
     アイディアを掘り下げてみたいところでした!)



●そうして、セミナーは、お開きになりました。
 参加者及び関係者の皆さま、どうもありがとうございました。

 
※筆者のセミナー感想
 最後の発表で、<交流>の重要性が出ていたのは、
 <交流>が主たる本セミナーに、楽しい感情を覚えた、ということであろうか。

 たまたま中国に生まれた人、と、
 たまたま日本に生まれた人、として、コミュニケーションしていく、
 面白いから続いていく、そういうことが好きな人たちが増えること、が、
 日本という国の、「持続可能性」、につながるのだろう。

 企業エンジニアは、ビジネスを進める中で、
 研究者は、アカデミアの世界で、
 株を趣味にする人は、株の世界で・・・

 ふらっと訪れた北海道で、中国からの観光客に出くわして、
 一緒にお鮨をつまんだり。
 アイルランドで、一緒にギネスを飲みながら、
 輸出や観光と、環境影響の問題について、語らうかもしれない。

 アニメやマンガ、とともに、
 観光旅行者も、留学生も、ソフトパワーの源泉だ。

 <日本>やら<中国>やらを、主体として語ることから開放され、
 <たまたま日本に生まれた○○氏>として発言でき、交流ができること、
 国会議員やら外交官でないことの、【大いなる強み】、だと、
 再確認する、セミナーでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー★

※過年度セミナーの様子などは、こちら↓
  ・2009年学生セミナーの様子 
  ・2010年学生セミナーの様子 
  ・あおぞら財団の国際交流の取り組み
※本セミナーは、平成22年度大気汚染経験情報発信事業の一環です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
以下、おまけの?
私(財団研修員)の独り言です。

ーーー
公害地域のフィールドワークって何だ?、

もうそこに<過去の時間>はないのに、
わざわざ、時間をかけて、
<現場>とされる場所、を見にいくことの意味が、ずーっとよく分からなかった。

青い空がない過去、については、
本や写真、インターネットで、知識は得られる。

いま、青い空をみても、かつての煙はない。

(そこで、一応、『人間の想像力の貧困』を痛感することは、できる。
 スチール写真で見た、灰色の空を重ねても、
 自分として、それを現実として感じる力がない、と。
 でも、そんなこと、日々の暮らしで、痛感している。
 『他人の感情が、自分では当事者としては、決して感じられないこと』が、
 日々、自分の中の、喜怒哀楽の種になっているのだし。)

今回、
セミナー締めくくりの際、藤江徹事務局長から、
『・本などで得た知識忘却の早さ、に比し、
 ・見学/議論をしながら得た知識は、長く忘れない、
 そういうところに、体験型セミナーの意義がある』旨のコメントがあった。

<机上知識>より<体感知識>が、<持久力が強い>ってことね、
そういうこともあるのだろうなぁ、
『青年期以上では、<コンテンツ記憶>は衰退、<エピソード記憶>は増す』、って
本でも読んだけど・・・
フィールドワークの効用に、持久力かぁ。

と思いながら、
ふと、

そういえば、セミナー中、
歩いたり、移ろいつつある車窓の景色を眺めたり、
説明者/発言者の声を聞いたり、しつつ、

同時並行で、 
 ・国家が、国民に対し提供すべき行政サービスの追求すべき価値、やら、
 ・環境問題とは何ぞや、やら、
 ・国の統治体制と、裁判プロセスの果たす意義、等々について、
ほにゃほにゃ、よしなし浮かんできて、
自分として、いつもと違う思考過程を、集中して楽しめたなぁ、と、思い至る。

フィールドワークって、五感にいろいろ刺激が加わるから、
自分のなかの持てる知識、をまとめる回路が、ちょっとバグを起こして、
目から知識を得て、<自発的に課題をもって考えよう>とする時とは、
違う形につながる、のかもしれない。

海外やらで、長距離バスや、電車で一人でぼーっとしている時、
ふわふわ、いろんなことを考えられる時間、
とっても好きだけれど、
フィールドワークもそれに近いものがあるのかな〜

本で既に読んだこと、映像で見知ったこと、であっても、
さまよえる思索の時間を求めて、フィールドワークに参加する、ってのも
いいのかもしれない。

一人旅行好きな人は、案外、学び系フィールドワークが好きになるかもですよ。

あおぞら財団研修中M
  
(了)




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2011/02/28(月) 20:20

廃油回収拠点が増えました


廃油回収拠点がまたひとつ増えました。

大阪市福島区にある夢設計・エコラボギャラリーで、3/11(金)から廃油回収がはじまります。
毎月第2・4金曜日、10時〜13時、最寄駅はJR野田駅近くです。
こだわり有機野菜など販売もするとのことです。
地図→ http://www.ecolab.or.jp/ecolab-access.html

お近くの方は、ぜひご参加ください。




Filed under: 環境学習 | 西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2011/02/28(月) 16:53

呼吸リハビリ講習会を開催しました


2月26日に呼吸リハビリ講習会(医療従事者向け)を開催しました(参加者:32名)

ぜん息・COPDの方に呼吸リハビリを行なうと患者さんの息切れなどが改善する、と言われている
呼吸リハビリですが、まだまだ実際に行う院所が少ないのが現状です

今回は、医療従事者の方に少しでも呼吸リハビリについて知ってもらい、拡げていくことができたらと、
講習会を開催しました

最初に、岡山は倉敷市にあります健寿協同病院の佐藤雅昭理学療法士に、
「やってみよう!チームで取組む呼吸リハビリ」というテーマでお話していただきました


リハビリというと、なんとなく理学療法士さんが行うんだろうな、というイメージですが、
実際患者さんに呼吸リハビリを行う時は、看護師さんや薬剤師さん、栄養士さんなどが連携して
おこなう必要があるということがよく分かりました
この患者さんは今日は体調が良くない、なんてことは看護師さんが理学療法士の方に伝えたり、
リハビリで教わったことを看護師さんが再度患者さんに声かけしたり、なんてことも、
一緒に取組んでこそできることだと思いました

それから次に、長崎大学の千住秀明教授に、
「ぜん息・COPD患者への、地域で取組む呼吸リハビリの現状と課題」というテーマで
お話していただきました

千住先生はこれまでに公害患者さんとCOPD患者さんについての研究もされていて、
公害患者さんとCOPD患者さんの呼吸器の機能や下肢の機能の違いなども紹介されました

また実際に長崎地域で連携して取組んでいることなどの紹介もありました
リハビリをやっているのはこんな病院ですよ、という一覧紹介なども作って、各院所に貼ってあるそうです
やっぱり、患者さんが呼吸リハビリを受けたいとなった時に、どこに行けばいいのか、という
情報がきちんとあるのは大事だと思います

これから大阪、特に西淀川区で、呼吸リハビリを普及していくヒントをたくさん得ることができました


参加者からも
・具体的な呼吸リハビリのシステムを知ることができ、勉強になった。
・リハビリの重要性がよく分かった。
・患者さんの精神的な面も含めてサポートすることが必要だと感じた。

といった感想が寄せられています。

3月9日には患者さん向けの呼吸リハビリ講習会を行います
体験を通じて、私も取組んでみようかな、という気持ちになっていただけるような
講習会にしたいと思います 3.9講習会のチラシはこちら




Filed under: 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2011/02/28(月) 15:20

矢倉海岸定例探鳥会(第112回)


2011年2月5日(土)9:30〜12:00
毎月定例でおこなっている矢倉海岸の探鳥会です

最近雨が降っていないからか、なんだか煙ったお天気でした
今回もぼちぼちと大野川緑陰道路を歩いて矢倉海岸へ向かいます

途中でみつけた「さるのこしかけ」
きのこなので食べられるんでしょうか

この日は大漁旗を掲げた新しい船もありました

すごいにぎやかですね

矢倉干潟まで来ましたが、前回に引き続き、今回も鳥はあまり居ませんでした。

矢倉干潟で見られたスズガモとアオサギ(撮影:橋本正弘さん)

かっこいいです

一方矢倉干潟にはごみもたくさん漂着しています

せっかくの景色も台無しですね

本日、観察した野鳥の種類は、33種類。
カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ミサゴ、オオバン、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、マヒワ、ベニマシコ、ホオジロガモ、エナガ

次回の探鳥会は3月5日(土)9:30阪神なんば線「福」駅集合です

◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら

◎日本野鳥の会大阪のHPはこちら

(あおぞら財団スタッフ:眞鍋麻衣子)




Filed under: 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2011/02/28(月) 15:13
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