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司法修習生、公害環境問題の現場を歩く

日 時=2013年10月29日(火)10:00~17:00 参加者=司法修習生12人、引率弁護士2人 の西淀川フィールドワークの受入を行いました。

午前中は村松昭夫弁護士の講義『公害環境問題への関わり方~西淀川訴訟を中心として』を受けてから、午後は西淀川公害の現場を歩くという豪華コースです。

あ

阪神出来島駅で集合しました。

い1

出来島小学校前で43号線の公害対策の説明を受けました。

う

千北診療所です。

え4

あおぞら苑(ディサービス施設) 施設長の辰巳致さんに 設立の過程、現状の様子を説明いただきました。

お7

大野川緑陰道路で以前の大野川の説明を受けました。

その後、あおぞら財団に戻ってきて「西淀川公害」のビデオ視聴、あおぞら財団活動の紹介、公害患者の和田美頭子さんのお話、森脇君雄患者会会長のお話と進みました。

2人3

和田美頭子さんからは、患者会の運動に係るきっかけや、裁判の原告になった経緯の話がありました。

森脇さんからは、裁判闘争の苦労や被告との和解に至る、ギリギリの決断に至った局面なども話されました。公害反対運動を進めていく上で、「街づくり」の提起が世論を大きく動かし、被告企業をも納得させる契機になったとのお話がありました。参加者の質問に答え、西淀川裁判で原告が勝利できた経過を振り返りました。

参加者7

最後に、参加者全員が感想を述べました。その一部を紹介します。

・患者さんの話を聞いて、人間として、ここまで立ち直ってきていることに感 動した。現状を知っていると知らないではまったく違うと思う。

・西淀川のことをあまり知らなかった。昔の空を知って衝撃を受けた。裁判が 終わってずいぶん経つけれど、まだ公害の問題は解決してないと思った。

・和田さんの話を聞いて被害を受けている人の頑張りが重要と感じた。弁護士としてそういう人たちの力になりたい。

・西淀川区を歩きPM2.5の話を聞いて、公害が身近なのだと感じた。病気にかかった時のつらさや、それでも心を強く持って地域再生のために頑張ったことを聞いてたいへん勉強になった。人々がよりよい環境で生きられるように法律をつかって頑張っていきたい。

・写真で見た昔の空に衝撃を受けた。今の空を取り戻すための苦労を思うと、私が想像できない努力が有ったんだろうなぁと思った。裁判資料で読んだが、苦しさの中で運動を支えた患者さんはすごいと思った。弁護士志望なので、困っている人のお役に立てればと思った。

・淀川に汚いイメージがあった。自分もぜんそくだったが、現在は奈良に住んでいる。環境を大事にしたいと思った。

・西淀川の公害については知らなかった。現場に行ったり、話を聞くことをしないと、当時の状況が分からないと思った。法曹になったときに、現場の声を聞くことを大切にしていきたい。

・町を実際に歩いて、事件の生の声を聞いて、イメージ出来たし、すごい事件を成し遂げたのだなと実感した。一人の力ではできなかったけど、団結したことで裁判は勝利できたのだと思った。困っているひととの縁、法律家以外との縁の大切さが分かった。

・父が大阪市役所の職員で、西淀川区の公害にも関わっていた。患者さんはぜんそく発作で呼吸困難になり、家事が出来なくなって、日常生活ができなくなったということを聞けたのは新しかった。弁護士として、困っている人の細部まで聞いて力になれたらと思う。

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