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11月定例探鳥会レポート

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毎日第一土曜日は、矢倉海岸定例探鳥会の日です。11月7日(土)の定例探鳥会には13人の参加者が集まりました。

大野川緑陰道路はすっかり秋模様。紅葉がきれいでした。

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秋の緑道の木の実は、小鳥たちの貴重なえさ場です。

写真はエノキの実です。実を削ると堅い種がでてきます。

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鳥が食べると果実は消化されるのですが種は消化されずフンと一緒に落されるので鳥により種が遠くに運ばれていきます。

秋から春の初めころまで、大野川緑陰道路ではさまざまな小鳥たちが見られます。

えさを求めて近くの山から下りてきた鳥や、外国からわたってきた鳥たちです。

この日もカワラヒワや、ヒヨドリなどが迎えてくれました。

ただ前日6日(金)に、杉田リーダーが下見の際には、シジュウカラ、メジロ、ウグイスがいたそうですが7日(土)はまったく見られませんでした。

土曜は鳥も休日なのでしょうか、私といっしょ・・・というのは冗談で、私も以前、金曜日の下見のときは大勢いたシジュウカラが翌日土曜はまったくいなかったことがありました。
土日の緑道は、運動する人など人通りも多いので、警戒し出てこないのかもしれませんね。
さて淀川河口では、この日カンムリカイツブリがこの日は30羽近くの集団でいました。

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カンムリカイツブリは単独で泳いでいることが多いので、こんなにたくさんのカンムリカイツブリを一度に見たのは私は初めてです。

カンムリカイツブリは、冬鳥です。この時期、越冬のために北の国から渡ってきます。

渡ってきたばかりのときは集団でいるということなので、まだ到着したばかりなのかもしれません。

 

前日の下見ではいなかったというスズガモも、この日、見ることができました。

スズガモの群れが、夜のうちに到着したようです。

※写真スズガモ

スズガモのオスといえば黒とグレーと白のモノトーン色が鮮やかですが、毛並みがまばらなものもいました。

エクスプリスと呼ばれる換羽前のスズガモでした。渡りを終えたこれから、換羽がはじまります。

淀川河口をみながら西島川の河口へ移動します。

矢倉探鳥会で見られる白いサギにはダイサギ、コサギがいますが、この日はダイサギがいました。

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ダイサギは嘴も足もまっ黄色。じっと獲物を狙う狩りをします。コサギは嘴の先と足の先が黒。ちょこちょこえさを追い回して狩りをします。

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ミサゴも鉄塔にいました。魚を足にはさんでいるのがみえました。カラスがミサゴの魚をねらってちょっかいを出している様子も見られました。
空をまっているミサゴも2羽いました。気流にのって半時計まわり(北半球の気流)で旋回するとか。なるほどその通りに回っていました。
野鳥の会の西野リーダーがじっと川の対岸近くにある鉄塔を観察していました。何かと思ったら、「チョウゲンボウがいる」とのこと。確かに、望遠鏡で確認すると、丸い頭で長い尾が特徴的なチョウゲンボウの姿を見ることができました。ハヤブサの仲間です。チョウゲンボウはネズミや昆虫などを食べます。

生態系ピラミッドの頂点に立つ猛禽類が見られる場所は、それをささえるさまざまな生物が棲んでいることの証です。西淀川でも淀川などで空をみあげると、飛んでいますのでぜひ気をつけてみてください。

淀川河川敷の野草には、さまざまなひっつきむしも茂っていました。

写真はコセンダングサ。種の先にトゲがあり、洋服や動物の毛などにひっついて広がります。

冒頭、野鳥に食べられフンとして落とされることで種を広げる木の実の話にふれましたが、動けない植物はさまざまな戦略で子孫を広げていますね。

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さて、矢倉緑地公園に向かい、神崎川の河口に出ました。

対岸にはスズガモやホシハジロの集団がいました。1年ぶりの再会ですね。ただ、神崎川河口の冬のカモ類の数が年々少なくなっています。河川でジェットスキーなどのレジャー利用が頻繁に入り、カモが安心してすごせないからではないかと心配されています。自然環境の利用と保全との兼ね合いは、考えていかなくてはいけない課題です。

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最後に、矢倉緑地公園で見つけた鳥を確認して、会は終了しました。

これから寒くなる時期ですが、越冬のための渡り鳥が集まってくるのでたくさんの野鳥がみられる季節です。

鳥の名前を覚えると、外に出るのも楽しくなります。みなさんぜひ、一度探鳥会に参加してみませんか。

この日出現した鳥 27 種:ヒドリガモ/カルガモ/ホシハジロ/キンクロハジロ/スズガモ/カンムリカイツブリ/キジバト/カワウ/アオサギ/ダイサギ/オオバン/イソシギ/セグロカモメ/ミサゴ/トビ/チョウゲンボウ/モズ/ハシブトガラス/ヒヨドリ/ムクドリ/ジョウビタキ/イソヒヨドリ/スズメ/ハクセキレイ/カワラヒワ/ドバト/ミズナキドリ ST(種類は不明)

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追記:探鳥終了後に大阪府立西淀川高校の文化祭によりました。

冬のカモに1年ぶりに再会したこの日、環境の活動を一緒にしていた西淀川高校の高校生たちにも再会することができました。
知っている卒業生も何人かきており、話をすることができました。元気な顔に会えてとてもうれしかったです。

戻ってこられる場所があるというのは、とても大事なことだなぁと実感した1日でした。

次回は
12月5日(土)
集合は9時30分~ 集合は阪神なんば線福駅
解散は12時30分 矢倉緑地公園です。

◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のページはこちら

◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら

市民活動団体への助成環境_バナー(150px-60px)

 

記:ボランティアN

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