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ブログカテゴリー » 視察受入

大阪経済大学 柏原ゼミ受け入れ

2012年5月26日
ECOまちネットワークでお世話になっている柏原誠先生が、3回生のゼミ生を連れて、あおぞら財団を訪問してくれました。
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3回生ゼミ生が5名、4回生ゼミ生が2名の7名です。(あと先生なので総勢で8名)
御幣島駅で集合して、歌島橋交差点と緑陰道路をフィールドワークしたのちに、
西淀川公害と、あおぞら財団の説明を行いました。
その後、4回生の岸田君と山崎さんから、キャンドルナイトについての話をしてもらいました。
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そう、この二人は3回生の時から、キャンドルナイト実行委員会として活動しているのです。
柏原ゼミ生は、必ず、地域の団体と一緒に活動をすることになっているのです。
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いいこと書いてますよね。いろいろな世代と交流することで、彼らのコミュニケーション力がアップして、市民力が付くんですよね。
ぜひ、3回生のみなさんも、あおぞら財団の活動に参加してもらえればと思います。
この後、4回生の二人は6月に行うキャンドルナイトのポスターを作って帰ったのでした。
よく働くね!えらい!(林)

日中共同SD(持続可能な発展)人材育成事業 春季研修受け入れ(5/25)

日 時=2012年5月25日(金)10:00~17:00
参加者=中国からの研修生9人、通訳1人、コーディネーター1人P1180920

京都大学が窓口となっている「日中共同SD(持続可能な発展)人材育成事業春季研修」として、西淀川のフィールドワークをおこないました。

西淀川公害の説明、ビデオ視聴のあと、あおぞらビル屋上から周辺を見学しました。
次にバスにて、大和田西交差点、国道43号、出来島小学校、中島工業団地や尼崎を回りました。
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「国道43号沿いにある出来島小学校をなぜ道路から離れたところに移設しないのか?」といった質問がありました。

あおぞらビルに戻って、和田美頭子さんと森脇君雄さん(西淀川公害患者と家族の会)のお話を聞きました。

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地域再生の活動紹介のあと、それぞれワークシートに感想などを記入しました。ワークシートの最後の質問「今日の話を聞いて、自分の仕事に活用できそうなことは何ですか」については、一人ひとりスピーチしていただきました。

「日本の高度経済成長では発展によって失われたものがあることがわかった。中国でも経済と環境のバランスをとりながらやっていきたい」
「日本は環境教育がすすんでいる。子どものときから身につけないといけない。そして、教師への教育も大事」
「国民がどういう意識を持つかが大切だと思う」
などのコメントがありました。

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みなさま、長時間お疲れ様でした。

記・鎗山善理子

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2012年5月25日8:33 PM

(財)淀川勤労者厚生協会の新入職員研修の受け入れ(4/4)

(財)淀川勤労者厚生協会の新入職員研修の受け入れ(4/4)
日 時=2012年4月4日(水)9:00-15:00
参加者=36人(引率3人含む)
(財)淀川勤労者厚生協会の病院や診療所、薬局などで、この4月から勤務する新入職員33人が、西淀川地域や西淀川公害について学ぶため、あおぞら財団にて研修のお手伝いをしました。
参加者は野里診療所にて、フィールドワークの説明を受け、映像『溝口歯車とその家族』、『西淀川公害を闘う』を視聴しました。
その後、バスにて、ファミリークリニックなごみ、在宅福祉総合センターみてじま、などを訪問しました。
さらに、千北診療所にて、診療所の成り立ちや、公害がひどかったときの病院の役割などを聞きました。
次に歩いて、国道43号へ向かい、自動車の交通量の多さを体感。どのような排気ガス対策があるのかを見学しました。
再び、バスに乗り、中島工業団地、淀川の堤防、福漁港、公害医療センターなどを見学。最後は大野側緑陰道路を歩いて、あおぞら財団に到着。
西淀川公害患者と家族の会の永野千代子氏から自身の被害や、公害反対運動へのかかかわりについてお話を聞き、西淀川・公害と環境資料館を見学し、本日の研修を終えました。
永野氏との質疑応答のいくつかを紹介します。
参加者:
反対運動を続けてきた原動力は何ですか?
永野氏:
よき指導者がいたこと。同じ住むなら、きれいな空気のところに住みたいという気持ち。子ども達に青空を手渡したいという気持ち。
参加者:
なぜ、今も公害がある地域に残って住んでいるのですか?
永野氏:
今まで一生懸命やってきて、ここまで良くなってきた。だから、もっとこの地域を良くしたいから。空気がきれいな田舎に行けば、体にはいいかもしれないが、今までやってきたことが無になるような気がする。他の地域では、公害病をみてくれる医療機関がないことも心配。
西淀川での公害反対運動の中で、医療機関が果たした役割はとても大きいものです。この地域は他の地域と比べて、公害病の人が多いということを疫学的に証明できたのは、公害患者の立場から支援をおこなった医療機関があったからです。そうした歴史の上に今があることをこの研修を通じて、あらためて感じました。
鎗山善理子(あおぞら財団スタッフ)

日 時=2012年4月4日(水)9:00-15:00

参加者=36人(引率3人含む)

(財)淀川勤労者厚生協会の病院や診療所、薬局などで、この4月から勤務する新入職員33人が、西淀川地域や西淀川公害について学ぶための研修を、あおぞら財団がお手伝いしました。
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参加者は野里診療所にて、フィールドワークの説明を受け、映像『溝口歯車とその家族』、『西淀川公害を闘う』を視聴しました。

その後、バスにて、ファミリークリニックなごみ、在宅福祉総合センターみてじま、などを訪問しました。

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さらに、千北診療所にて、診療所の成り立ちや、公害がひどかったときの病院の役割などを聞きました。

次に歩いて、国道43号へ向かい、自動車の交通量の多さを体感。どのような排気ガス対策があるのかを見学しました。

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再び、バスに乗り、中島工業団地、淀川の堤防、福漁港、公害医療センター、姫島診療所などを見学。最後は大野川緑陰道路を歩いて、あおぞら財団に到着。

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西淀川公害患者と家族の会の永野千代子氏から自身の被害や、公害反対運動へのかかかわりについてお話を聞き、西淀川・公害と環境資料館を見学し、本日の研修を終えました。

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永野氏との質疑応答のいくつかを紹介します。

参加者:
反対運動を続けてきた原動力は何ですか?

永野氏:
よき指導者がいたこと。同じ住むなら、きれいな空気のところに住みたいという気持ち。子ども達に青空を手渡したいという気持ち。

参加者:
なぜ、今も公害がある地域に残って住んでいるのですか?

永野氏:
今まで一生懸命やってきて、ここまで良くなってきた。だから、もっとこの地域を良くしたいから。空気がきれいな田舎に行けば、体にはいいかもしれないが、今までやってきたことが無になるような気がする。他の地域では、公害病をみてくれる医療機関がないことも心配。

以上

西淀川での公害反対運動の中で、医療機関が果たした役割はとても大きいものです。この地域は他の地域と比べて、公害病の人が多いということを疫学的に証明できたのは、公害患者の立場から支援をおこなった医療機関があったからです。そうした歴史の上に今があることをこの研修を通じて、あらためて感じました。

鎗山善理子(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2012年4月4日9:57 PM

環境省職員研修受入【2日目午後】

■2日目午後のプログラム
・森脇君雄理事(西淀川公害患者と家族の会会長)からの公害反対運動のお話
・研修まとめ
・研修発表、感想わかちあい

まずは、西淀川区のみならず全国の公害被害者の運動をけん引してきた森脇君雄理事からのお話です。

2午後森脇

森脇さんからは、7m先がスモッグで見えなかったり、汚れた大野川の様子など、公害がひどかったといった当時の西淀川の話、千北診療所をつくった当時の苦労話、この運動に生涯をかけることを決心するきっかけになった公害病で亡くなった子ども(若者)たちの話などがありました。

2日目午後参加者

参加者からは次のような質問がでました。

(参加者)どうして西淀川は他地域と比べ原告になった数が多いのか。
(森脇)公害病認定の受付を担当しており、来た人に原告になることをすすめた。

(参加者)活動の中心メンバーはどれくらいいたのか。
(森脇)全国では、6-7人のメンバーがいた。公害健康被害補償法をつくるときに当時の環境庁に各地の被害者のリーダーが呼ばれた。そこではじめて全国各地の活動を知り、つながることができた。

(参加者)仕事は何をしていたのか。
(森脇)この運動の事務局。その前は、タクシー運転手、教習所の教官、パン屋などいろいろしていた。

(参加者)リオの地球サミットでは、日本の首相スピーチの前に、被害のアピールをしたことを読んだ。どんな状況だったのか。
(森脇)首相が公害を乗り越えたという話をする予定だったので、被害者の代表として公害は終わっていないということを世界にアピールした。

(小平)

最後は、研修で学んだ事を話し合い、西淀川への提案を考えてもらいます。
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①研修の感想
②西淀川への提案
③自分の仕事に生かせそうな事はなんですか?
とこの2つを考えて、グループごとに共有してもらいました。
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最後に患者さんとあおぞら財団の職員を招いた発表会を行いました。
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感想として「人に圧倒された」という言葉が出てきました。
熱く語る人が多く、周りの人を巻き込んでいく様子に圧倒されたようです。
また、西淀川高校での環境教育に触れて、「環境の仕事を引き継いでくれる人が育っている」と感じたり、
歌島橋交差点を通って「ノドがゴロゴロする」と、現地を見る大切さを知ったとのこと。
また、和解後の国交省が行った環境対策を見て、「ハードよりソフトの対策の大切さ」を知ったと語ってくれました。
もっと、西淀川でやっている事を知ってもらった方がいい!マスコミへのアピールをもっと!という提案も頂きました。
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また、他のチームでは「環境の仕事の原点を確認できた」という言葉が出てきました。
「誰の為の仕事かを意識しながら仕事をしていきたい」とのこと。
「一番のインパクトは患者の声を聞く事が出来た事。インターネットで見ていた事が実感できた。資料だけではわからない。現地に来て心に入っていった」と嬉しい一言も。
事前に、環境再生保全機構の「記録で見る大気汚染と裁判」を読んで予習をしてくれていたけれど、現地に来ないとわからない事が多い事を実感してくれたようです。
あおぞら苑での塚口さんに「環境省の職員に言いたいことは?」と尋ねたところ、「青空がほしい」と即答された事が心を打ったとのこと。
「公害問題が過去の出来事ではない」と知ってもらえたようです。
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この研修が、参加者の皆さんのお仕事をされている中で、困難な場面に立った時にふっと戻っていけるようなモノになっていればいいなぁと思います。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年2月23日12:41 PM

環境省職員研修受入【2日目午前】

■2日目午前のプログラム
1.西淀川公害の概要とあおぞら財団の活動を説明
DVD『西淀川公害裁判をたたかう』『公害経験を語りつぐ』視聴
2.フィールドワーク③ 歌島橋交差点、大野川緑陰道路
3.公害患者さんのお話(岡崎久女さん)
まずは、リバティ大阪(大阪人権博物館)が制作したDVDを視聴し、林からあおぞら財団の活動について紹介しました。
その後、フィールドワークに出かけました。最初の行き先は、あおぞらビルの屋上です。5階建てのビルの屋上からは結構、いろんな場所が見渡せます。歌島橋交差点、大野川緑陰道路、国道2号、区役所、阪神電車、梅田の高層ビル群などなど。それと、マンションが立ち並ぶ区内の様子がわかります。
次はビルの1階であおぞらイコバや、タンデム自転車を見て、大野川緑陰道路に出かけました。自転車と歩行者の専用道路です。昔はドブ川になっていたところを、埋め立てて、今の姿になりました。区民の憩いの場です。
歌島橋交差点に設置された、PM2.5の測定局を確認し、交差点地下を通って、あおぞらビルに戻りました。短時間ですが、ぐるりと回るだけでも大型自動車の多さを実感します。
続けて、西淀川公害患者と家族の会の岡崎久女さんからお話を聞きました。岡崎さんは気管支ぜん息2級の患者さんです。お子さんもぜん息で苦しみました。
・誰しも息を吸わないと生きていけない。息のできない苦しさ、どうにもならない苦しさはどう言ったらいいのかわからない。
・自分の子どもが青白い顔をしていたらすっごくつらい。点滴を受けている姿を見て、「あんなことさせてはいけない」と思った。
参加者とは次のようなやりとりがありました。
(参加者)体がしんどい中、活動していくのは大変だったと思う。その中で、公害に関心のない人がどのようにかかわってきたのか?
(岡崎)生協などで、お母さんたちに訴えたところ、たくさんの署名が集まった。関電前で座り込みをしたときもお母さんたちがいっぱい来てくれた。自分のことをしゃべるのは、恥ずかしいけど、しゃべってて良かったとおもった。必死だった。署名を集めて、裁判に勝たなければならない、勝たなければ、お金も自分たちで払わなければならない。苦しい分、必死だった。
(参加者)自分も咳ぜん息になったので、夜の苦しみがわかる。気持ちが底の方に行って、沈んでしまう。岡崎さんはそのとき、どういうことを考えるのか?
(岡崎)吸入したり、水分をとったり。病気と30年つきあってきて、上手につきあえるようになってきた。でもこうなるまでは不安だった。それに、今も、吸入器は持ち歩いているし、予備をカバンに入れている。
(参加者)他の地域に引っ越すことは考えなかったのか?
(岡崎)考えたことはあるが、引っ越した先に適切な医療機関があるかどうかという問題や、主人の仕事のことがある。そう簡単には引越しはできない。子どもには「僕には、ここがふるさとや」と言われた。だから、ここの空気をきれいにしなきゃいけないと思った。

■2日目午前のプログラム

1.西淀川公害の概要とあおぞら財団の活動を説明
DVD『西淀川公害裁判をたたかう』『公害経験を語りつぐ』視聴
2.フィールドワーク③ 歌島橋交差点、大野川緑陰道路
3.公害患者さんのお話(岡崎久女さん)

まずは、リバティ大阪(大阪人権博物館)が制作したDVDを視聴し、林からあおぞら財団の活動について紹介しました。
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その後、フィールドワークに出かけました。最初の行き先は、あおぞらビルの屋上です。5階建てのビルの屋上からは結構、いろんな場所が見渡せます。歌島橋交差点、大野川緑陰道路、国道2号、区役所、阪神電車、梅田の高層ビル群などなど。それと、マンションが立ち並ぶ区内の様子がわかります。

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次はビルの1階であおぞらイコバや、タンデム自転車を見て、大野川緑陰道路に出かけました。自転車と歩行者の専用道路です。昔はドブ川になっていたところを、埋め立てて、今の姿になりました。区民の憩いの場です。

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歌島橋交差点に設置された、PM2.5の測定局を確認し、交差点地下を通って、あおぞらビルに戻りました。短時間ですが、ぐるりと回るだけでも大型自動車の多さを実感します。

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続けて、西淀川公害患者と家族の会の岡崎久女さんからお話を聞きました。岡崎さんは気管支ぜん息2級の患者さんです。お子さんもぜん息で苦しみました。

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・誰しも息を吸わないと生きていけない。息のできない苦しさ、どうにもならない苦しさはどう言ったらいいのかわからない。

・自分の子どもが青白い顔をしていたらすっごくつらい。点滴を受けている姿を見て、「あんなことさせてはいけない」と思った。

参加者とは次のようなやりとりがありました。

(参加者)体がしんどい中、活動していくのは大変だったと思う。その中で、公害に関心のない人がどのようにかかわってきたのか?

(岡崎)生協などで、お母さんたちに訴えたところ、たくさんの署名が集まった。関電前で座り込みをしたときもお母さんたちがいっぱい来てくれた。自分のことをしゃべるのは、恥ずかしいけど、しゃべってて良かったとおもった。必死だった。署名を集めて、裁判に勝たなければならない、勝たなければ、お金も自分たちで払わなければならない。苦しい分、必死だった。

(参加者)自分も咳ぜん息になったので、夜の苦しみがわかる。気持ちが底の方に行って、沈んでしまう。岡崎さんはそのとき、どういうことを考えるのか?

(岡崎)吸入したり、水分をとったり。病気と30年つきあってきて、上手につきあえるようになってきた。でもこうなるまでは不安だった。それに、今も、吸入器は持ち歩いているし、予備をカバンに入れている。

(参加者)他の地域に引っ越すことは考えなかったのか?

(岡崎)考えたことはあるが、引っ越した先に適切な医療機関があるかどうかという問題や、主人の仕事のことがある。そう簡単には引越しはできない。子どもには「僕には、ここがふるさとや」と言われた。だから、ここの空気をきれいにしなきゃいけないと思った。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入 — aozorafoundation 公開日 12:40 PM
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