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ブログカテゴリー » 環境フロンティア講座

被災地のエコツーリズム体験ツアー《移動道中、1日目・釜石到着編》

被災地のエコツーリズム体験ツアーについて

被災地のエコツーリズム体験ツアー』を開催しました。
復興に向けて被災地で行われているエコツーリズムを実際に体験してもらい、現状や、現地の魅力を知ってもらおうと企画したものです。
あおぞら財団が2010年から続けている、環境フロンティア講座の5期目の講座として実施しました。

今回のツアーには、おかげ様で定員を超える28名の参加者が集まりました。
長くなりますが報告を掲載していきたいと思います。

●6月28日(木) 大阪をバスで出発
午後8時、大阪からバスで東北に向かう参加者23人を乗せたバスが出発しました。このツアーは、現地集合も受け付けますが、基本は往復夜行バスになります。4列シートのバスなので、1人2シート使えるように定員を設けました。
出発バス車内

長い旅の始まりです。まずはバス車内で簡単に自己紹介をしました。このツアーにはサラリーマン、主婦、写真家、大学教員、フリーター、大学生、シニア層のご夫婦など、様々な職業、年代の人が集まりました。

途中からバス内を消灯し、途中運転手の交代などで2~3時間に1回程度のトイレ休憩をはさみながら北陸自動車道経由で東北へ進みます。

●6月29日(金) 東北に到着

磐越自動車道の福島県会津地方にある新鶴のサービスエリアで休憩した頃にはすっかり空が明けていました。
移動 会津PA

東北に入ってからの道路は、道に凹凸が多く、工事をしている箇所も多数ありました。震災の影響でしょうか。
移動 東北道

宮城県長者原のサービスエリアで朝食休憩をとり、さらにバスは北上します。

まずは第一の立ち寄り箇所、岩手県の花巻に到着。
いわて花巻空港とJR新花巻駅でそれぞれ、現地集合の参加者と合流します。

新花巻駅では、現地集合の予定時刻、午前10時よりも1時間早く到着しました。その為、朝の散歩も兼ねて、駅から歩いて10分ほどの所にある市指定有形文化財『熊谷家』を見学しました。
遠野 民家 田んぼ 遠野 民家外
遠野 民家中
ちなみに『熊谷家』の情報は、北九州市から参加している服部さんが新花巻駅の観光案内所で見つけました。東ティモールで支援活動などもしている環境NGOに所属する服部さん、さすが旅慣れていて情報収集もお手の物です。
遠野 民家 外 杉
写真は巨木と服部さんとです。

田畑に囲まれ、どっしりとし佇まいの古い家屋。いぶした薫りにつつまれた静かな室内。東北に来たことを感じさせます。

新花巻駅、花巻空港でそれぞれ現地集合の参加者と合流。釜石を目指します。

バスの中では、参加者が持ってきてくれたお土産がふるまわれました。
移動中 参加者よりお菓子

仙台に何度も被災地支援ボランティアで足を運んでいる藤江さんから『かもめの卵』が、北九州からの参加者、服部さんからは『みつ豆どら焼き』を頂きました。ありがとうございます。

緑豊かな、のどかな東北の山道をバスはすすんでいたのですが、釜石の沿岸部にさしかかると突然、景色は一変。津波の跡が車窓から目に飛び込みます。
釜石着 津波被害 釜石着 バス車内
バスの中は静かになり、みな無言で景色を凝視していました。

いよいよ釜石の第一の目的地、釜石市平田第六仮設住宅に到着しました。

平田仮設住宅 全景 平田 みんなの家

平田総合公園にある236戸の仮設住宅です。住戸の玄関をウッドデッキでつなぎ、喫茶スペースを設けるなど、コミュニティケア型仮設住宅として工夫されています。
今回のツアー企画を協力してくれている『三陸ひとつなぎ自然学校』の伊藤聡さんが迎えてくれました。

平田の仮設住宅のコミュニティスペース「みんなの家」の前でお話を伺いました。

「みんなの家」は、隈研吾氏や伊東豊雄氏、山本理顕氏ら著名建築家5人が立ち上げた「帰心の会」が寄付を募って建てたものです。囲炉裏やハンモックなどもあります。地域の交流スペースとして使われています。

平田 伊藤父のお話 平田 周正、伊藤親子

まずはこの仮設住宅の副会長である伊藤さんのお父さんにお話を伺いました。津波の時は自宅で瓦を拾うなど地震の片づけをしていたそうです。津波が来たことに気づき車で逃げようとした所を津波にのまれたものの脱出し、一命をとりとめました。

震災直後から、東北で被災者支援にあたっているバイオディーゼルアドベンチャーの山田周生さんも同行しました。

さて、お待ちかねの昼食の時間。この日は『釜石キッチンカープロジェクト』で営業をする『居酒屋 乾杯』の三浦正明さんのお弁当を頂きました。釜石キッチンカープロジェクトは、津波で被災した飲食店の復興支援として行われています。(詳しくはこちら http://www.kamaishien.com/

平田 キッチンカープロジェクト 平田 3人

右写真の真ん中が『居酒屋 乾杯』の三浦さん、左が伊藤さん。「釜石男前3人組」、だそうです。

思い思いの場所でおいしいお弁当を食べました。

平田 弁当配る 平田 弁当 平田 昼食参加者 平田 昼食 参加者5 平田 昼食参加者2 平田 昼食 参加者4 平田 昼食 参加者3 平田 みんなの家中

サーロインステーキ丼の味付けの美味しさに作り方を聞こうと、参加者に囲まれる三浦さん。

平田 主婦の質問

写真家の藤井克己さんから伊藤副会長に、藤井さんが撮影したコウノトリの写真集『生きる』が贈呈されました。強く生きるコウノトリの姿を見てもらうことで、被災者を励ましたいとのことです。

平田 贈呈式

食後は、釜石観光ボランティアガイド会の藤井静子さんの案内で、津波被災地へ向かいます。

移動道中、1日目・釜石到着編
1日目・釜石 被災地視察編
2日目・ボランティア活動編
3日目・エコツアー編
(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,東日本大震災支援,環境フロンティア講座 — aozorafoundation 公開日 2012年7月4日2:27 PM

岩手・釜石 被災地エコツーリズム体験ツアーへ行きませんか?

5期環境フロンティア講座 被災地復興支援企画
~復興をお手伝いする「旅」にいきませんか?~
岩手・釜石へ行こう!被災地エコツーリズム体験ツアー
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津波の被災者の中には職を失った人も多く、地域経済がもとの状態に戻るには長い時間をかかります。
そんな中、被災地では地域資源を活かしたエコツーリズムを開催する団体が出てきてます。エコツーリズムの参加者は、地域の魅力や現状にふれてもらいながら地域の復興をお手伝いできます。
「被災地に行ってみたい」「行くだけでなく現地の人と交流したい」「地域の魅力も知りたい」などの思いを実現する機会に、被災地のエコツーリズムに参加してみませんか?
■ツアーでできること■
①地域資源を活かしたツアーへの参加
特産物や産業、伝統芸能などの地域資源を用いたツアーに参加してもらい、地域の魅力に触れることができます。
②被災地の視察、地域の人との交流
被災地の現状を実際に見て、被災者、被災支援者の話を聞きます。震災のときの様子や、そこからどのように立ち上がり、復興に向けて歩みを進めているかについて話を聞くことができます。
③農漁業のお手伝い~ボランティア活動
ボランティア活動を通じた被災地支援を体験してもらい、現地の人と交流してもらいます。
■日時■
2012年6月28日(木)夜大阪発
2012年7月2日(月)朝大阪着
6月28日(木)20:00 大阪・集合発《バスで移動・車内泊》
6月29日(金)11:00 岩手県釜石市着
【現地でのエコツリーズムの体験】
7月1日(日)15:00 岩手県釜石市発《バスで移動・車内泊》
7月2日(月) 7:00  大阪着・解散
■訪問先■
岩手県釜石市
☆宝来館
☆三陸ひとつなぎ自然学校
■参加費■
40,000円
※現地集合も可能です。その場合参加費は15,000円となります。(現地までの交通費は各自負担)航空券の手配等の相談承ります。
※参加費の中には現地での滞在費(食事・宿泊等)含まれておりますが、バス移動の際の食事代については別途ご負担いただきます。
■お問い合わせ・お申し込み■
あおぞら財団 担当:相澤
TEL 06-6475-8885
FAX 06-6478-5885
メール webmaster@aozora.or.j

本ツアーは6/28-7/2に催行しました。現在は募集は行っておりません

津波の被災者の中には職を失った人も多く、地域経済がもとの状態に戻るには長い時間をかかります。そんな中、被災地では地域資源を活かしたエコツーリズムを開催する団体が出てきてます。エコツーリズムの参加者は、地域の魅力や現状にふれてもらいながら地域の復興をお手伝いできます。

「被災地に行ってみたい」「行くだけでなく現地の人と交流したい」「地域の魅力も知りたい」などの思いを実現する機会に、被災地のエコツーリズムに参加してみませんか?

■ツアーでできること

①地域資源を活かしたツアーへの参加
特産物や産業、伝統芸能などの地域資源を用いたツアーに参加してもらい、地域の魅力に触れることができます。

②被災地の視察、地域の人との交流
被災地の現状を実際に見て、被災者、被災支援者の話を聞きます。震災のときの様子や、そこからどのように立ち上がり、復興に向けて歩みを進めているかについて話を聞くことができます。

③ボランティア活動
ボランティア活動を通じた被災地支援を体験してもらい、現地の人と交流してもらいます。


■訪問先

岩手県釜石市

宝来館

☆三陸ひとつなぎ自然学校

■日時

2012年6月28日(木)夜大阪発~2012年7月2日(月)朝大阪着(現地集合可)

被災地エコツーリズム体験ツアー スケジュール ※天候等で変更される場合があります

6/28(木)
20:00 大阪発 釜石市へ(車内泊) 《サービスエリアにて朝食》

6/29(金)
11:00 岩手県釜石市平田地区仮設住宅着  コミュニティスペース『みんなのいえ』見学
《昼食》
13:00 釜石大観音 ギネスに登録された防波堤を見る
14:00 釜石市沿岸部、大槌町沿岸部の視察  (釜石市鵜住居地区、大槌町赤浜地区)
16:00 宿泊先(宝来館)着
16:30 被災地の様子・被災した方のお話・ボランティア作業のレクチャー等
19:00 夕食

6/30(土)
07:30 朝食
09:00~15:00 根浜地区の清掃ボランティア  《昼食:地元の方が作るお弁当》
15:30 鵜(う~の)はまなす商店街(仮設商店街)(16:00~16:30)
17:00 宝来館着
18:00 地元の方の語り部
19:00 夕食

7/1(日)
07:00 朝食
08:00 宝来館女将と朝の散歩
09:00 宝来館出発 釜石市ツアーへ
(水力発電等の自然エネルギー関連施設、日本初洋式高炉の橋野高炉跡)
12:30 釜石駅前 シープラザ釜石 昼食とお土産を買うなど  《昼食:自由(500円の昼食代還付します)》
14:00 釜石を出発
16:00 遠野または東和に寄り道しつつ大阪へ(車内泊)  《サービスエリアにて夕食》

7/2(月)
07:00 大阪着

■定員 20人

■参加費
28日夜 大阪発の場合
40,000円(交通費(バス代)、現地での滞在費2泊7食付)
※バス移動の際の食事代については別途ご負担いただきます。

29日昼 現地集合の場合
15,000円(現地までの交通費は各自負担)航空券の手配等の相談承ります。
(飛行機の場合は花巻空港、新幹線の場合は新花巻駅にて29日午前にピックアップします)


■注意事項

・申込後のキャンセルは6月21日までとさせていただきます。以後キャンセルの場合はキャンセル料(20000円※現地集合の場合は5000円)が発生致しますのでご注意ください。料金のお支払い方法につきましては申込確認の際に申し上げます。
・ツアー参加中は、貴重品は必ずご自身で管理してください。紛失、破損、盗難につきましては責任を負いかねます。
・現地では団体での行動が原則となります。集合時間や禁止事項など、スタッフまたは現地係員がご案内させていただく重要事項には必ず従って頂きます。他のお客様に迷惑となる行為をなさいませんようお願いします。

:mousi:

※本事業は三菱商事復興支援財団の助成を受けて活動しています。

■お問い合わせ・お申し込み■ お気軽にお問い合わせください!

あおぞら財団 担当:相澤
TEL 06-6475-8885
FAX 06-6478-5885
メール webmaster@aozora.or.jp

エコツーリズム体験ツアー視察:被災地訪問記「4日目被災地沿岸部をまわる編」

3日目(5月12日)の様子はこちら

5月13日(日)

上の写真は現在ねおすにボランティアに来ている人たちです。北は北海道、南は兵庫からきていました。仮設住宅でお世話になりました。ありがとうございました。
☆ボランティアのみなさんのブログはこちら

被災地を視察する最終日、釜石出発までのわずかな時間ですが、ボランティア活動に参加しました。この日は小学校の渡り廊下に緑のカーテンを付ける作業で、いろんな団体の人が一緒になって作業しました。

作業途中でしたが、釜石をあとにし、大船渡市、陸前高田市、南三陸町、気仙沼市、石巻市の現状を見ながら沿岸部を南下しました。

津波の被害のあった場所と、津波を免れた場所で全く違う世界かのように光景が違いました。

陸前高田市は見える範囲がすべて被害にあっていて、愕然としました。

南三陸町の仮設商店街で昼食を食べました。電車の鉄橋が津波で崩壊している景色を見ながら。

下の写真は石巻市、流されたタンクが残されている

遠く離れた大阪、被災地との距離は物理的なものだけでなく、意識としても遠くなりがちかと思います。私自身、実際に行くことでわかったこと、感じられることが多くありました。多くの方に被災地へ訪れてもらいたいです。

私事ですが、被災地を観光し、被災地にお金を落とすことが、現地の人たちの生活を支えることにつながると思うと、どんどん買い物したくなりました。そういう支援のかたちもあるんだと実感しました。帰った時には所持金130円でしたが、とても有意義な使い方ができました。

現在、あおぞら財団では、観光を通じた被災地支援のかたちとして被災地エコツーリズム体験ツアーを企画しています。みなさまぜひご参加ください。

記;相澤

エコツーリズム体験ツアー視察:被災地訪問記「3日目ツアーの下見編その2」

2日目(5月11日)の様子はこちら

5月12日(土)

この日も2日目に引き続き三陸ひとつなぎ自然学校の伊藤さんに釜石を案内してもらいました。

まず震災直後から沿岸部の人が避難した避難所を案内してもらいました。釜石には集落にコミュニティセンターのような役割を担う建物が所々で見られ、そうした建物が避難所の役割を担っていました。

NPO法人ねおすが拠点として借りている、今は使われていない保育所にも行きました。

ボランティアの方がここで寝泊まりしながら活動していたということです。5月にも学生団体を受け入れるということでした。

そして山道を上がり、釜石の豊かな自然に触れることもできました。案内してもらったのは沢桧川と瀧澤神社。水が澄んでいて、深い場所のそこも見通すことができました。今回のツアーでは寄ることはできませんが、ぜひ行ってほしい場所です。

そのあと訪れた「橋野高炉跡」は、日本で初めて鉄の洋式高炉ができた場所で、山の中に石で作った高炉が3機あり、現在山口県、福岡県にある高炉跡とともに、製鉄の歴史を残す遺跡として世界遺産登録を目指しています。

山を下りて昼食です。この日は三陸ひとつなぎ自然学校の地域の文化を次の世代に伝える「あづまっぺ釜石」のプロジェクトで作られた「あづまっぺ弁当」を仮設商店街「鵜(う~の)はまなす商店街」でいただきました。とてもおいしくいただきました。釜石ではごはんの前にお餅などのお菓子を食べる風習があるということで、手作りのおしるこもいただきました。

ここで、あおぞら財団にも以前いらっしゃったことのあるBDF車で日本、世界を周り、現在釜石を拠点に震災支援を行っているBiodiesel ADVENTUREの山田さんと永嶋さんに会いしました。

下の写真は兵庫から被災地にきていた緊急災害対策チームBERTの片山さん、廣岡さんと一緒に「One World」というプロジェクトの被災地へ思いをとどけるバトンを持っての1枚。

山田さんが蒔いた菜の花の種がすくすくと育ち、きれいに咲き、現在被災地の方の心を、訪れた人の心を癒しています。

昼食のあと、鵜住居地区の中心部、鵜住居駅と防災センターを案内してもらいました。駅があり、多くの人が住んでいたなんて、想像できないくらい見渡しがよく、津波のおそろしさを感じました。

防災センターは震災のとき、避難場所として多くの人が避難してきました。津波が押し寄せてくるときにも多くの方がここに避難してきましたが、津波は2階天井部分まで達し、ここで多くの方が命を落としたそうです。

そして大槌町をまわりました。町役場の時計は津波がきた時間で止まっていました。

今回のツアーでも1日目に大槌町を少しまわります。

夜、大阪から持ってきた廃油を渡すために山田さんが活動拠点にしている釜石の民家におじゃましました。昼間一緒に写真を撮った片山さん、廣岡さんも交え、いろいろお話をしました。

泊まっている仮設住宅に戻り、車を降りて空を見上げると、すごい数の星がそこにありました。こんなに星があるものかと、大阪に戻ったら見られないと思い目に焼き付けました。

写真にはうまく写せませんでしたが。

被災地エコツーリズム体験ツアー参加者募集中です!詳しくはこちら
3日目につづく

被災地エコツーリズム体験ツアー参加者募集中です!詳しくはこちら

4日目につづく

記:相澤

エコツーリズム体験ツアー視察:被災地訪問記「2日目ツアーの下見編」

5月10日(1日目)の様子はこちら

ごはんの写真からですいません。朝ごはん、とてもおいしかったもので…

朝少し宝来館の周りを散歩しました。

宝来館は根浜地区にあり、震災前はトライアスロンの大会が開かれたりする海岸です。現在は津波の被害で、がれき等が残っている状態です。ここをきれいにして、また人に来てもらうためにトライアスロンのスイムのみですが8月に大会を開くことになりました。そのためにこの地域をきれいにしたいということで、今回のツアーでは清掃ボランティアを行います。

この日は三陸ひとつなぎ自然学校の伊藤さん 柏﨑さんに同行してもらい、被災地エコツーリズム体験ツアーのプログラムを考えました。

まず宝来館で私たちの希望を伝え、どんなことができるかについて提案をいただくなど、ツアーのイメージを共有しました。

途中、宝来館女将の岩﨑さんが登場。避難先でのお話や、復興に向けた思いを聞くことができました。

実際にまわってみようということで、車に乗り釜石を案内してもらいました。

津波の被害が甚大だったが、小学生と中学生が全員避難し無事だった「奇跡の学校」と称される鵜住居小学校を見ました。校庭にはがれきが積まれ、校舎の3階部分には車が突き刺さるなど。信じがたい光景がありました。

ここでお昼の時間になったので釜石駅前にあるシープラザ釜石でごはんを食べました。海鮮がおいしく、いくらの嫌いな私が初めて「いくらがうまい」と思うほど。ツアーの最終日のここへはお昼に寄ります。

昼食のあと、平田地区にある仮設住宅へ行きました。ここで案内してもらっている伊藤さんのお父さんが登場。伊藤さんのお父さんは津波に車ごと飲み込まれときのことを刻々と話してくれました。

DSCN0622

新聞などで話題になっているコミュニティスペース「みんなの家」も紹介してもらいました。この仮設住宅は玄関が隣の棟と向かい合わせになっていて、ウッドデッキでつながっているコミュニティケア型仮設住宅として知られています。

そのあと、釜石大観音へ。釜石市中心部を守ったとされるギネス級の防波堤を上から眺めることができます。

この日は釜石を拠点に支援活動を展開している北海道のNPO法人ねおすの事務所が入っている仮設住宅へ泊まらせてもらうことに。ちょうどボランティアできていた5人の方も含め、大槌町にある復興食堂でごはんを食べました。

この復興食堂のある場所も津波によって壊滅的な被害を受け、周辺にはほとんど建物がありませんでした。

帰ってボランティアの人たちと一緒にお話をし、次の日に備えて就寝しました。

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3日目につづく

記:相澤

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