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» 2006 » 9月

佃中学校職業体験


あおぞら財団 インターン 宮本弥生 龍谷大学

9月22日、佃中学校2年生の5名が、あおぞら財団で一日職業体験しました。
私たちインターン(稲嶺、宮本)は、中学生の職業体験をサポートさせてもらいました。

中学生には、去年、こどもエコクラブで西淀川のいろんな場所の二酸化窒素(NO2)濃度を調べてでた結果を、パソコンにいれてまとめてもらう仕事や、自転車マップつくりの準備や、財団で使う封筒の作成などの仕事をしてもらいました。
パソコン入力はエクセルを使って、文字や数値を入力してもらったのですが、パソコンの使い方を教えなくてもほとんど使えていたので、すごいなあと驚きました。
また、作業が早く、しかもきれいに仕上げてくれたので、とても助かりました。


最後にみんなで、現在、あおぞら財団で開発しているフードマイレージゲームをしました。フードマイレージというゲームは食材の輸送時に排出される二酸化炭素(CO2)の量を計算して、環境負荷を考えるゲームです。
まず、2006年チームと1970年チームに分かれて、それぞれ予算内で食材を選んで献立を考えます。そして、使用した食材の産地を調べて、CO2排出量の合計を出しました。

結果を見てみると、2006年チームの方がCO2の排出量が少し多かったです。
昔よりも近年の方が、いろんなところから食品がきていることが分かりました。また、アメリカ産のグレープフルーツなどの外国産は輸送時のCO2量がとても多いことが分かりました。

その他にも、買い物に行くときは、なるべく近くの店に自転車や、徒歩で行くほうが、環境負荷が少ないことを学びました。

ゲームを通して、中学生のみなさんも輸送時の環境負荷について学んでくれたと思います。
今回の職業体験で環境のことに興味をもってくれたら嬉しいです。
他にも何か興味や知りたいことがあったら、あおぞら財団にいつでも来てほしいと思います。

                      1970年代チーム                       


                      2006年チーム





Filed under: 環境学習 | あおぞらプラン — aozorafoundation 公開日 2006/09/27(水) 12:20

あおぞら苑お披露目会


インターン 稲嶺 愛子(奈良女子大学)

  あおぞら苑のお披露目会が9月21日に行われました。あおぞら苑は、在宅で生活をされている介護や支援を必要とする方に、日帰りで利用できる入浴や食事、機能訓練などのサービスを提供するデイサービス施設です。 
住宅街の中にあるあおぞら苑は、一見すると普通の住宅のようで、私が予想していたデイサービス施設とは違い、誰かの家に遊びに来た、という感じのすごくアットホームな雰囲気でした。
 
正面には、大きな木に「あおぞら苑」と書かれた素敵な表札がありますが、これ、なんとあおぞら財団理事長の森脇さんが書かれたそうです。

 中に入ると、大勢の人!食堂や和室では近所の方や公害患者会の方々が、楽しそうに話していて、このあおぞら苑の誕生をみんなが喜んでいるんだなと感じました。

 理事長の辰巳さんの話によると、あおぞら苑は木の暖かさを感じられる木造で、床には床暖房が施されており、家庭的な雰囲気を大切にしたそうです。また、看護師や介護士を含め4人のスタッフが、健康チェックから食事の用意などのお世話をしてくれ、喘息等の呼吸器疾患を持った患者さんも安心して利用できるような配慮がなされていました。そして、あおぞら苑の自慢は、なんと言っても岩風呂です!手すりもついていて、広々とした岩風呂は、誰でもゆったりと気持ちよく入れると思います。
 
 お披露目会の後には、公害闘争記念碑の除幕式が行われました。記念碑には「公害と闘い環境再生の夢を」という滋賀大学前学長の宮本憲一先生の文字と、公害裁判についての文面が記されています。除幕式で、隣に立っていたおばあちゃんが、「私が小さかった頃は底が見えるくらいにきれいだった川が、私の娘が小さい頃には汚染されて、川がぐつぐつと湧きだっているようだった。今の若い子はもう知らないだろうね。」と、公害の様子を私に話してくれました。この記念碑には、公害患者や西淀川の人たちの願いや、地域への想いがつまっているのだと感じました。また、「家がすぐ近くなので、これからは近所の友達を誘ってあおぞら苑に来たい。」とも話していました。あおぞら苑は、デイサービス施設というだけではなく、世代から世代へ公害についての情報やネットワークを広げていく拠点となればいいなと思いました。

あおぞら苑〒555−0032  大阪市西淀川区大和田5丁目7番14号
Tel:06-6475-0111
Fax:06-6475-0114




Filed under: にしよどnote | 事務局 | インターン生 — aozorafoundation 公開日 2006/09/26(火) 04:43

女工さん遭難の碑(佃)


佃の堂見敏雄氏から「尼崎から佃への渡し舟が沈没して家路に向かう女工さんたちが亡くなったんやけど、その慰霊碑が佃墓地にあるよ。」ということを教えていただきました。
それでは、早速見に行こうと、堂見さんの案内で佃墓地に向かいました。
場所は、阪神「千船」駅そばにあります。

慰霊碑は、墓地中央部にあります。
碑文によれば大正2年11月2日に
大阪合同紡績株式会社神崎支店工場の31人の男女工手が佃津に向かう途中
渡し舟が沈没して女性のみ18名が亡くなりました。
新聞紙上で工手の母が義捐金をつのり、
その集まったお金の一部を使って碑を建てたとのこと。

工業が発達した尼崎に西淀川から働きに行っていたこと、
当時は渡し舟だったこと、
いろいろなことがこの碑文からわかります。
義捐金を募った新聞記事や、遭難の様子を掲載した新聞記事があるはずです。
機会を見て、探してみたいと思います。(林)

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006/09/20(水) 04:12

「大阪から公害をなくす会」から搬出した資料の整理


あおぞら財団 インターン 宮本弥生 龍谷大学

9月15日に、前回(9月11日)「大阪から公害をなくす会」から受け取った資料の整理を行いました。今回の作業は、前回ダンボールに詰めた莫大な資料に、一つ一つ番号をつけて資料内容をパソコンに保存することでした。これによって、どの資料がどこにあるのか管理しやすくなります。

まず、資料を段ボールから出してほこりをはらいます。もちろん資料の中も確認!


資料に番号札をはさみます。


資料の行列。
パソコンに登録されるのを待ってます。

今回は、前回の作業と違って資料の中まで確認したので、中には資料を見続けてしまい、作業が止まってしまうこともしばしばありました。

今回の作業中に、小学校低学年ぐらいのかわいらしい女の子の写真が数枚出てきました。写真の女の子は南竹照代さんという人で、西淀川公害の被害者だと知りました。南竹さんは小学生の時に喘息の症状が出始めて、以来、中学、高校卒業後と症状は重くなっていき、24歳の若さで亡くなったそうです。喘息の発作は、吸った息が100%吐き出せないため新たに空気が吸えず、とても苦しく、時には意識がなくなってしまうそうです。南竹さんも発作に苦しみ入退院を繰り返しながら、それでも大好きな学校に通い、高校を卒業したそうです。今回発見した写真には、遊園地で南竹さんがにこにこ笑ってる写真や、友達と写っている写真など、南竹さんのとても元気な姿をみることができます。元気でかわいらしい女の子なのに、このあと喘息を発病し、発作で苦しんだことを思うと、とても悲しくなりました。
公害がこんな子どもまでも苦しめたことを知り、公害の恐ろしさを実感しました。

今回の作業で、資料の約4分の1の整理が終わりました。まだまだ、すごい資料が出てくると思います。作業の途中で西淀川公害などの事を財団の林さんに教えてもらい、生の資料を見ながらなので、いろんなことが学べました。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 事務局 | インターン生 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006/09/20(水) 01:29

尼崎市南部地域道路沿道環境改善に関する連絡会


あおぞら財団 インターン 恒成亜弥佳 桃山学院大学

9月13日に開催された、「尼崎市南部地域道路沿道環境改善に関する連絡会 第19回」を見学しに行きました。


尼崎市では、国道43号や阪神高速道路の大気汚染被害があり、国に対して訴訟を起こし、2000年12月に和解が成立しました。
その時の和解条項で「大型車の交通量の低減」というのがありました。その為に尼崎地域で、平成18年6月12日から8月11日まである社会実験が行われました。
それは、「環境ロードプライシング」といって、国道43の大型車交通量を減らす為に、阪神高速湾岸線の料金を大幅に値下げして、国道43号を通る大型車を誘導するというものです。これは、尼崎公害訴訟の和解条項に基づいて連絡会で決定されたものです。

詳しくは、下のアドレスをご覧ください。
『国道43沿道環境改善に向けた社会実験』


連絡会というのは、尼崎公害訴訟の原告側と国土交通省との話し合いの場です。
今回の連絡会では、その国道43号での社会実験の調査結果の報告が行われるはずでした。しかし、国土交通省が実験結果を連絡会に情報開示する前に記者発表してしまったということについての激しい質疑応答がされ、延期になってしまいました。

国土交通省が記者発表して、出された新聞記事には「連絡会」についての記述も無ければ、「なぜ実験が行われたか」の記述も無かったそうです。

国土交通省の記者発表は以下のアドレスで見られます。
『兵庫国道事務所』—記者発表(H18.9.8)

尼崎市の環境改善なのだから、実際に尼崎公害の被害を受けた原告側が関わる連絡会が軽視されたようになっては、怒りを感じるのも納得できます。結果的に原告側を軽視したと取れる態度を取った国土交通省は、今後そういう事の無い様、改めるべきと感じました。

熱い議論を見ることが出来た「連絡会」。次回は10月31日に開催されるそうです。
「連絡会」は公開されていて、市民やマスコミが自由に傍聴することが出来ます。
皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか?




Filed under: 事務局 | 事務局より — aozorafoundation 公開日 2006/09/14(木) 03:43
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