京都精華大学 環境教育実習4日目 発表 チーム・スパークリング
授業最終日、発表の日がやってきました。どのチームも授業開始の2時間前にやってきてパワーポイントとレジュメの最終仕上げを行いました。皆が作業している場所でパワーポイントを実際にスクリーンに映し、リハーサルを行いましたが、どのチームも自チームの仕上げに集中して他チームのリハーサルに見向きもしませんでした。それ程みんなが一生懸命に西淀川公害に向き合っていました。
「チーム・スパークリング」
「チーム・スパークリング」は、西淀川公害問題に関する法律や制度を住民の手によって変える、という視点から発表を行いました。地域住民を主体においた理由を次のようにあげています。一つは公害患者の永野千代子さんが言う「西淀川をきれいで住みやすい街に」という想いと、行政や企業の考え方や法制度のズレを感じたこと。そして、実際にその土地に暮らしている地域住民こそ、生活環境が悪化すれば一番被害を受ける存在であり、行政などと比べて、より生活に則した現実的で根本的な改善を行えるからだとしていました.。
そこで制度整備の具体的な方法として、西淀川高校を利用した環境イベントを提案しました。多くの人に関心を持ってもらうきっかけを作ることで、西淀川公害のことを知り、知ったうえで考え、法整備を求める行動につながっていくことを期待してのものです。隣接する古河ケミカルズの工場内ツアーで、現在の環境汚染対策を実際に見る。京都精華大学や第三者の視点からみた西淀川をパネル展示で紹介する。きれいで住みやすい街づくりのための地域構想を提示するなど、行政・企業・地域といった大きな枠でのつながりを主体とする具体的な内容があげられました。
他チームからは「イベントを催すことで本当に住民が公害や環境問題に関心を持ち、法整備へと行動して行けるのか?」「内容が少し硬く感じる。住民は気軽に参加できにくいのではないか」というコメントがでました。それでも、住民自身が自分たちの生活環境を創っていく、住民の行動が企業や国を動かす力を持つのだという想いが伝わってくる発表でした。
・京都精華大学 環境教育実習 4日間の様子はこちら
環境教育実習1日目 大阪ガス
環境教育実習1日目 永野千代子さん
環境教育実習2日目 国交省
環境教育実習2日目 西淀川高校
環境教育実習2日目 山岸公夫さん(元神戸製鋼職員)
環境教育実習3日目 発表準備
環境教育実習4日目 発表 チーム・紅茶花伝
環境教育実習4日目 発表 チーム・マンゴーLASSI