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環境省職員 現地研修受入 1日目(10/6)

あおぞら財団ではここ数年、毎年、環境省職員環境問題史現地研修の受け入れを行っています。今回の研修は10月6日~7日にかけて行われ、環境省職員の方々が21名参加されました。公害患者の岡崎久女さん、森脇君雄さん、弁護団の村松昭夫先生のお話、西淀川のフィールドワークなど2日間に分けて研修が行われました。

まずは自己紹介から。

お名前、担当業務、今回の研修に期待することを紙に書いて発表します。

お名前、担当業務、今回の研修に期待することを紙に書いて発表します。

今回の研修に期待することとして、今回の研修で現場に行ってみたい、患者さんの声を聞いてみたいという意見が多いようでした。

あおぞら財団の林による講義は「日本の公害を市民運動から見る 西淀川を足場として」というテーマで、「戦前の公害といえば?」という問いかけからはじまりました。全国の公害と公害訴訟の話から、西淀川の歴史と公害や、あおぞら財団の理念について説明されました。西淀川の裁判では孫や子へ良い環境を手渡すことを目標とし、西淀川公害裁判は和解のスタンダードな道を作ったと述べました。

説明をする林さん

説明をする林さん

林さんの解説の次には公害患者の語り部・岡崎久女さんのお話がありました。

現在の「西淀川公害患者と家族の会」事務局長・上田敏幸さんも来てくださいました。

岡崎さんと上田さん

岡崎さんは高知県から嫁いで来られ、1976年に、公害病の患者認定を受けられた方です。当時の西淀川の環境、とつぜん始まった喘息の辛い症状や、病気から起こった様々な辛い体験、息子さんも公害患者となったこと、裁判の原告となって活動したこと等を語ってくださいました。

林が質問していく形で、お話をしてくださいました。いくつかピックアップしたいと思います。

林:公害被害者総行動等で環境省に行ったとき環境省の人々に対してお話をするが、思うことは?

岡崎:いまだに重い病気の患者が増えているということが気がかりだ。公害健康被害補償法(公健法)で未認定の彼らは高額な医療費がかかるため、薬だけでも無料にならないか、助けてあげて欲しい。

林:公健法に助けられていると岡崎さんが思う部分は?

岡崎:入院したり夫も仕事がなくなり、自分もパートで働いていたが給料も安く長時間働けなかった。補償費をもらっていたことで非常に助かった。

たすきをかけてお話をする岡崎さん。今ではたすきをかけると話しやすくなると仰っていました

【質疑応答】

Q:町が嫌になったり引越そうとは考えなかったか?

A:息子が進学する時に引越そうかとも考えた。しかし息子に「おかんには田舎があるけど、俺にはここがふるさとやぞ」と言われたことで、この西淀川を良いところにしなければと決心した。

(補足)
上田:西淀川の特徴として、患者が組織をつくるのに医師も協力していたため、自分たちの症状や日常の状況を知って適切に対応してくれる医療の体制が整っていたことが挙げられる。これらの理由から多くの患者が移住しなかった。子ども・老人という移動そのものが難しい人がまず公害の被害を受けた。

林:公害の喘息に対応できる医者が引越し先の地域にいるとは限らない。(他地域の病院では)喘息の薬が非常に強いことに驚く医者もいる。

次は「西淀川公害患者と家族の会」の初代事務局長、森脇君雄さんのお話です。現在は会長をされています。森脇さんご自身も公害患者として認定を受けておられます。

森脇さんはどのように患者会を運営してきたか、環境省との関係等についてお話してくださいました。

お話をされる森脇さん

森脇さんは、公害被害者総行動で全国の主張をまとめ、1回~40回までの大臣交渉を全て行ってきたそうです。

環境庁(当時)の橋本道夫さんが公害健康被害補償法を作るときに全国の患者さんを集め意見を聞いた、それが全国の患者会をつくるきっかけとなったと仰っていました。

西淀川の裁判(1978年提訴)を起こしたことによって環境省との関係が悪化したこと。西淀川公害裁判後、環境省は二酸化窒素(NO2)の環境基準を緩和します。この環境基準の緩和に関しては、患者側は運動や疫学調査により、環境基準緩和の間違いを指摘し、対抗したとのことでした。次に指定地域解除により公害健康被害補償法で新しい公害認定患者を認めないようにしようという主張がおこります。そして1988年、強引に大気汚染の指定地域が解除されました。これも環境省との一つの対決だったそうです。指定地域解除後もぜんそくの患者さんは増えており、この未認定患者の人達に対して何ができるかが今でも課題として残っています。環境省と公害患者側が対話できるようになったのは西淀川の裁判が解決したときだった、とのことでした。

【質疑応答】

Q:全国の患者さんを取りまとめてきたというお話があったが、各団体それぞれの被害や考えは違うと思う。それを取りまとめるのは大変だったのでは?

A:要求を大事にすること、出てきた問題に対する学習、会議をして皆の意見をまとめて実践をするということを中心にまとめる。

Q:森脇さんは環境省と患者さん達の団体の間のコーディネーターという感じか。

A:結果としてそうなった。調整役をずっとしている。双方がうまくいくように話している。話をするときは真意は絶対に曲げない、しかし話が広がった分も真意に含めるようにしている。

皆さん熱心に聞き入っています。

皆さん熱心に聞き入っています。

森脇さんのお話で紆余曲折を経ながら環境省と患者さん達が付き合ってきたこと、患者さんたちの運動への取り組みを理解することができました。

その後、あおぞら財団の現理事長である村松昭夫先生のお話がありました。

西淀川の公害大気汚染裁判及び環境省との関わりなどについて話してくださいました。

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会場を5階のエコミューズに移して行いました

 

お話をされる村松先生。

お話をされる村松先生。

西淀川の公害訴訟裁判は、法の専門家等から見ても勝つのが難しいといわれた裁判だったそうで、弁護士の方は皆手弁当で協力したそうです。

日本において大気汚染裁判の判決が行政の施策・政策に反映されたのは、患者さん達の「自分たちが味わった被害を子や孫に味あわせたくない」との想い・目的が積み重なり、行政もそれを真摯に受け止めたからではないかと村松先生は仰っていました。日本には環境公益訴訟がないため被害者が立ち上がり、公益的な役割を果たさざるをえなかった面もあった、環境公益訴訟がないのは日本の司法の遅れた部分であり課題であると述べられていました。

【質疑応答】

Q:西淀川裁判では様々な専門家が裁判に関係していたが、当時不利と思われていた裁判に彼らが協力した理由は何か。

A:戦後の再出発の時に、戦争に対する反省と、新しく憲法ができたことによって、学問や研究は何のためのものなのか考える研究者が育っていき、被害者や住民のためにという人が増えた。そのような思いを持った人々が理不尽な公害を見たとき、裁判に協力しようと思ったのではないか。

Q:日本に環境公益訴訟がないのはなぜか。

A:最大の要因は環境に対する意識の遅れではないか。日本は、環境よりも経済の側面が強いので環境公益訴訟があると、様々なことが裁判の場で訴えられるためそれに対する恐れがある。環境公益訴訟を求める運動も少ない。

最後に一日のまとめを行い、気づいたことを話し合って、2日目に向けて、問題意識の近い人達でグループごとに分かれました。

皆さん熱心に議論しています。

皆さん熱心に議論しています。

二日目は西淀川のフィールドワークが中心の研修となります。

 

私が研修補佐をするのは今回で二回目です。多岐にわたった非常に「濃い」内容の一日でした。環境基準の規制緩和や公害健康被害補償法の指定地域解除に対する反対運動など、現在私が資料整理で取り扱っている資料に関連するお話もあり、交渉相手の印象、人柄など資料だけではわからなかったことが聞けて、興味深かったです。

(村山)

【12/2-4】台風10号復旧ボランティア 関西×東北 応援ツアー

東日本際震災以降、毎年訪れている釜石ですが、
ようやく復興に向けて動き出したところに、今年は台風被害に見舞われました。

現地コーディネーターの「三陸ひとつなぎ自然学校」が活動するフィールドである鵜住居や橋野も被害を受け、
地域観光スポットとして注目を集め始めたところの世界文化遺産「橋野鉄鉱山」への観光にも影響が出るなど、多くの被害が出ています。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201609/20160901_33001.html

また、漁業や農業にも被害が出ているということで、10月に入ってもボランティア募集をしています。
(最新情報は、「三陸ひとつなぎ自然学校」Facebookページをご参照ください。)

ツアーまで1ヶ月の現時点の状況について、現地コーディネーターの三陸ひとつなぎ自然学校代表・伊藤さんからメッセージが届きました。


【三陸ひとつなぎ自然学校 伊藤さんからのメッセージ】
台風被害の復旧の方も、生活に関わる緊急支援は落ち着いたものの、
未だ漁業者のフィールドである、浜の清掃活動は終わる見通しが立っておりません。
岩手県の岩泉・久慈・宮古といった県北エリアは激甚災害に指定されましたが、
釜石は指定から外れてしまったために、支援の手が行き届いておりません。
せめて清掃活動だけでも、ボランティアの皆さんに助けていただけると心強く感じていただけると思います。

以前、参加いただいた方も、久しぶりに懐かしい方々に会いに行きませんか?
仙台集合解散ですので、全国どこからでもご参加いただけます。

ご参加、お待ちしています!!(栗)

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

台風10号復旧ボランティア

関西×東北 応援ツアー

申込は→http://qq3q.biz/z4Ke

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

東日本大震災から5年。
被災地では、津波から身を守るために、集落ごと高台移転をするか、
大規模な防潮堤を建て元の場所にまちを再建するか、
議論が重ねられた5年間でした。
5年経った今の被災地の現地を訪れてみませんか。みなさまのご参加をお待ちしています。

日時:2016年12月2日(金)~12月4日(日)

集合・解散場所:仙台駅東口周辺
※集合・解散場所までの移動については各自でご手配ください
※添乗員なし(仙台駅からあおぞら財団のスタッフが同行します)

参加費および宿泊先: ※下記の2コースからはお選び下さい。(いずれも2泊6食の費用含む)
①ボランティアセンター一泊体験コース 32,000円(ボランティアセンター滞在費として2000円寄付金含む)
※ボランティアセンターの宿泊は寝袋です(無料貸出あり)。もう一泊は宝来館。
②浜辺の料理宿・宝来館二泊コース 38,000円

定員:40人(最少催行人数30人)

行程概要(予定):
1日目 仙台駅-釜石市内視察(被災体験、現在の課題などについてヒアリング)-宿舎
2日目 宿舎-台風の被害を受けた浜辺復旧ボランティア活動、地域の人と交流など-宿舎
3日目 宿舎-これからの地域づくりについてヒアリングなど-仙台駅

昨年の街の様子。3メートル土盛りをして街全体を高くします

昨年の街の様子。3メートル土盛りをして街全体を高くします

東日本大震災当日の状況とその後の復興の状況をお話いただきます

東日本大震災当日の状況とその後の復興の状況をお話いただきます

持ち物
□保険証(コピー)  □帽子  □軍手
□汚れてもよい服装(カッパ、ジャージ、作業服など)
□汚れてもよい靴
□バスタオル・タオル □カッパ類(雨天時使用)
□寝袋(ボランティアセンター宿泊者のみ。あれば)
□その他、各自必要なもの(お薬など)

宝来館のアメニティ(参考)
◆ドライヤー、シャンプー、リンス、石鹸、ボディソープはお風呂場のものが使えます。(各部屋にはありません)

部屋割りについて
◆宿泊先の関係で原則男女別の 5 人程度の相部屋となります。(2人部屋はあり。詳しくはご相談ください)
◆宝来館二泊コースの2泊目のシーツ交換はありません。
◆ボランティアセンターの宿泊は寝袋です(無料貸し出しあり)。

保険について
◆大阪市社会福祉協議会 ボランティア・市民活動保険に一括で加入します。手続につき氏名等を伺います。
※その他の条件は岩手県北観光旅行業約款によります

企画協力・問合先:あおぞら財団 TEL 06-6475-8885 メール webmaster@aozora.or.jp
現地コーディネーター:三陸ひとつなぎ自然学校 HP http://santsuna.com/
旅行企画実施・申込み:岩手県北観光(今井) TEL 0193-64-0680
(観光庁長官登録旅行業第1種-2012 総合旅行業務取扱管理者 相馬高広)

Filed under: イベント案内 | 東日本大震災支援 — aozorafoundation 公開日 2016/10/17(月) 09:25

第4回公害資料館連携フォーラムin水俣(12/16-18)

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第4回公害資料館連携フォーラムin水俣

日時:2016年12月16日(金)~18日(日)
会場:水俣市立水俣病資料館 ほか
http://www.minamata195651.jp/

参加者募集中!

*フィールドワークは先着80名のためお早めに

詳細はこちら:https://www.facebook.com/events/291354977916094/
ちらしはこちら:http://kougai.info/wp-content/uploads/2016/10/minamata.pdf
WEBからのお申し込みはこちら:
https://drive.google.com/open?id=1wEjxONJueklEcN7rDubKdiO6teDxAIFr6vIUfZo5NOk
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
水俣で築いてきた公害を伝える取り組みを学び、
他地域の公害地域再生の取り組みを共有することで、
これからの公害教育と公害資料館の可能性について議論します。
多くの方のご参加をお待ちしています。
第4回公害資料館連携フォーラムin水俣

◆日時:2016年12月16日(金)~18日(日)
◆会場:水俣市立水俣病資料館 ほか

◆参加費:
・基調講演のみ参加の方 500円(資料代)
・基調講演+分科会参加の方 3,500円(資料代含む)

・フィールドワーク参加費 5,000円

◆スケジュール:

12月16日(金)
13:30-17:00 フィールドワーク 2コース(先着80名)/新水俣駅発

12月17日(土)
13:00-15:00 基調講演
「無名な者たちの公共性 私の小さな影響力について」
望月 優大さん(スマートニュース株式会社マネージャ グロース/パブリック担当)

15:15-17:45 フォーラム 分科会1
18:30-20:30 交流会(会場 湯の児スペイン村福田農場)

12月18日(日)
9:30-12:00 フォーラム 分科会2
13:00-15:00 フォーラム 全体会

◆申込方法
WEB申込フォーム(https://drive.google.com/open?id=1wEjxONJueklEcN7rDubKdiO6teDxAIFr6vIUfZo5NOk
からお申し込みになるか
以下の内容を現地実行委員事務局へご連絡ください。
メール: mimuseum195651@gmail.com
——————————————–
氏名(ふりがな)
所属
住所 〒
電話/FAX
メールアドレス

*基調講演 参加・不参加

*フォーラム参加ご希望の分科会名と番号(下記参照・人数調整あり)
17日  第1希望      第2希望
18日  第1希望      第2希望

*フィールドワーク参加申込(16日 5千円)
申し込む   →2コースからお選びください
(1)現在的な課題として水俣病を考えるコース
(2)JNC(チッソ)見学コース
申し込まない

*交流会 (17日 4千円)
参加する / 参加しない
——————————————–
◆分科会内容

[12/17]
17-1[公害入門]公害とは何か?日本公害史の教訓
17-2[資料保存]公害資料の整理と公開
17-3[地域づくり]公害地域の関係性をつくる
17-4[学校1]水俣における様々なアプローチの公害教育の実践から学ぶ

[12/18]
18-1 [展示]展示を通じて他者の視点を知る・感じる
18-2 [企業]企業と考える水俣の未来
18-3[教育旅行]公害からの学びをプロデュース
18-4[学校2]公害教育解体新書

—————-
17-1 【公害入門】公害とは何か-日本公害史の教訓
ゲスト:宮本憲一(滋賀大学名誉教授・大阪市立大学名誉教授)
公害研究の第一人者である宮本憲一先生から、
公害問題の過去から現在まで「公害の基本」を
お話しいただきます。
公害関係の業務を担当される行政担当者や、
これから公害教育に取り組みたい人におすすめの講座です。

17-2 【資料保存】公害資料の整理と公開
ゲスト:水俣市立水俣病資料館、
国立水俣病総合研究センター水俣病情報センター
水俣病センター相思社水俣病歴史考証館 葛西伸夫氏
熊本学園大学水俣学研究センター 井上ゆかり氏
公害をめぐって多様な資料がつくられました。
この整理と公開は公害資料館に課せられた使命の一つです。
本分科会では、熊本水俣病の資料を収蔵する
各機関の取り組みを通して、公害資料の整理と公開のあり方について考えます。

17-3 【地域づくり】公害地域の関係性をつくる
ゲスト:水俣の企業人
公害地域からの報告
被害者・加害者・地域住民それぞれの思いや考え、
認識の違いによる困難と向き合いつつ、
対話や協働の関係性をどのようにつくりだしていくのか。
現場で垣間みられる前進の動きに着目して検討していきます。

17-4 【学校1】水俣における様々なアプローチの公害教育の実践から学ぶ
ゲスト:梅田 卓治(水俣芦北公害研究サークル代表)
松本 広隆(水俣市立袋中学校教諭)
水俣の地元教員有志によって40年活動を重ねる
「水俣芦北公害研究サークル」。
水俣市教育委員会発行の副読本を活用した環境教育としての実践。
本分科会では水俣病に関する二つの異なる視点の実践報告を受け議論します。

18-1 【展示】展示を通じて他者の視点を知る・感じる
ゲスト:庄中 雅子(国立科学博物館)
展示に込められたメッセージは、
見る人によって受け取り方や感じ方がそれぞれ違います。
言葉をもとに、参加される皆さんと展示をじっくり見ることで、他者の視点を共有し、展示に対する新しい学びを共有します。

18-2 【企業】企業と考える水俣の未来
ゲスト:渡邊 輝樹(エコタウン協議会会長、アクトビーリサイクリング㈱取締役)
福田 豊樹(㈱福田農場ワイナリー代表取締役)
企業は地域社会の一員として、環境やまちづくりなど、
社会への貢献が求められる時代です。
水俣病の経験を経て、水俣の地元企業では
どのような試みがなされているでしょうか。
地域に対する思いとその活動について報告を受けます。

18-3 【教育旅行】公害からの学びをプロデュース
ゲスト:吉永 利夫(株式会社ミナコレ代表取締役)
水俣には各地から、様々な世代の人々が学びを求めて訪れます。人々を惹きつけ、地域の協力者を巻き込む教育旅行はどのように組み立てられているのでしょう。
現在の課題から今後の目指すべき方向も含めて学んでいきます。

18-4 【学校2】公害教育解体新書
ゲスト:波多野 孝(元小学校教員・あがのがわ環境学舎)
かつて「公害列島日本」と言われるほど全国で引き起こされた公害。その影響に比して公害教育は必ずしも広く取り組まれはしませんでした。
それはなぜか。
手探りで公害教育の普及を試みた現場からの報告を受け考えます。

◆その他
・宿泊や交通の手配などは、ご自身でお早めにご準備ください。
http://kougai.info/wp-content/uploads/2016/10/yadominamata-6.pdf

・個人情報は水俣市立水俣病資料館にて厳重に管理し、
イベントの連絡以外の目的では使用いたしません。

・適宜、情報は以下に更新しますので、あわせてご覧ください
https://www.facebook.com/events/291354977916094/

Filed under: イベント案内 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016/10/17(月) 04:57

中国青空新聞vol.2発行しました

先日の第一号に引き続き、中国の環境問題やこの分野で活躍されている方をご紹介する「中国青空新聞vol.2」を発行しました。

今回は8月5日に開催しました、日中環境問題サロン2016(第二回)「中国における環境訴訟の現状と今後の展望」の内容についてまとめています。

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興味のある方、ご一読いただけると幸いです。

次号もご期待ください。

感想や執筆希望者もお待ちしております。

↓PDF版

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↓あおぞら財団の国際交流のページ

https://aozora.or.jp/katsudou/tsunagaru

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2016/10/13(木) 03:14

淀川河口でハヤブサ発見! 矢倉海岸定例探鳥会(10/1土)

10月1日(土)に開催された定例探鳥会の様子をボランティアのNさんがレポートしてくださいました!
—–

毎月第一土曜日は、矢倉海岸定例探鳥会です。

10月1日(土)の探鳥会もいろいろな野鳥をみることができました。

■ハヤブサ

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淀川の鉄塔にとまっていました。

幼鳥(おなかの模様が黒の縦班)とのこと。

■カラス(左)とミサゴ(右)

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カラスがミサゴを追いかけている様子です。

ミサゴにちょっかいをだすなんて、リーダーいわく 「勉強が足りない」カラスだそう。

こちらのカラスもまだ幼鳥のようです。

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悠々と空を舞うミサゴ。矢倉の探鳥会ではよくみかける光景です。

■ササゴイ

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西島川の水門近くにいました。

■サギやカワウたち

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神崎川の河口です。ダイサギ、コサギ、アオサギに、カワウ。みな大型の野鳥なのでこれだけそろうと見ごたえ十分。

羽を広げている黒い野鳥が、カワウ。

この日は久々に晴れ間ものぞいて、カワウも羽の乾かしがいがあるのではないでしょうか?

野鳥の楽園!?のような光景です。

■ダイサギ

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コサギはエサを探してちょこちょこ動き回っていることが多いのですが、ダイサギはじっと佇んでいます。

■イソシギ

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神崎川河口、先月は旅鳥(夏を北国で過ごし冬を南国で過ごすためにわたる途中に立ち寄る野鳥)の時期で、シギ、チドリ類の飛来でにぎわっていたようです。

シギの仲間でもイソシギは渡りをしない留鳥で、いつの時期でもみることができます。

■ハシビロガモ(左)、カルガモ(右)

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さて、これから冬鳥(越冬のため飛来)を迎える季節になります。12月初旬くらいまでに渡りをおえ3月位まで滞在します。

ハシビロガモ(左)を発見!矢倉緑地定例探鳥会では、なかなか見られないカモです。

クチバシの形が特徴的です。

右はカルガモ。ハシビロガモは冬鳥ですが、カルガモは渡りをしない留鳥なので一年中見られます。

■ヒドリガモ
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ヒドリガモのオスがいました。

冬の間に見られるヒドリガモのオスは模様がとても鮮やかなのですが、カモ達が到着時の羽の模様は地味な色をしています。

オスはこれから鮮やかな生殖羽に換わり、冬の間の滞在中につがいの相手をみつけ、春先に一緒に繁殖地へ飛び立ちます。

■モズ

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モズは大阪府の鳥です。府のゆるキャラ「もずやん」より、本物のモズの方がずっとかわいい。

 

木の実は熟す前。

■ピラカンサ

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■トウネズミモチ

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秋から冬にかけ、近隣の山から移動して集まってくる鳥たちのエサになります。

*10月の探鳥会で見られた野鳥(計29種)

ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、キジバト、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、イソシギ、ミサゴ、トビ、ハヤブサ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メボソムシクイ、メジロ、ムクドリ、イソヒヨドリ、コサメビタキ、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ、ドバト

*参加人数14人

旅鳥は去った後、冬鳥は飛来前。

ちょうど鳥の切れ目(?)となる10月なので、20種類くらいしか出ないのではというリーダーの予想でしたが、

一足早くわたってきた冬鳥のヒドリガモやハシビロガモ、矢倉では比較的、出現の少ないササゴイやハヤブサなども見られたので予想よりも多い29種類を観察できました。

次回は 11月5日(土)
集合は9時30分~ 集合は阪神なんば線福駅
解散は12時30分 矢倉緑地公園です。

◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のページはこちら

◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら

 

 

===おまけ===

探鳥会の後に、あおぞら財団機関紙りべら141号の「ぶらりとゆるりと西淀川めぐり」で紹介された、

福駅前のブラジルレストラン「Rico」でお昼を食べました。

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チキンかビーフか選べたのですが、探鳥会の後なので(!?)、ビーフカツ定食にしました。

ブラジルの肉料理は下味がしっかりついているとのことで、ソースなどはかけずこのまま食べます。

フェージョンというブラジルの豆のスープは初体験でしたが、とても飲みやすくご飯にもあって美味しかったです。

おいしくて、このボリュームで860円は安い!

お店の人もにこやかに迎えてくれます。おすすめです。

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記:ボランティアN

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 地域づくり | 環境学習 | 環境学習 | 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2016/10/12(水) 02:07
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