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ブログカテゴリー » 防災教育・にしよど親子防災部

11/25 災害時要援護者の支援に関する研修会を開催しました

大阪市西淀川区では、災害時死傷者ゼロを目指し、
一人で避難することが困難な要援護者を災害時に支援する体制づくりを進めています。
今回、平成25年度西淀川区災害時要援護者支援事業の一環として、
「災害時要援護者の支援に関する第1回研修会」を開催しました。

日時:2013年11月25日(月)18:30~20:30
場所:西淀川区役所 5階3,4会議室
大阪市西淀川区では、災害時死傷者ゼロを目指し、
ひとりすることが困難な要援護者を災害時に支援する体制づくりを進めています。
今回、平成25年度西淀川区災害時要援護者支援事業の一環として、
「災害時要援護者の支援に関する第1回研修会」を開催しました。
まず、西淀川区地域活動協議会災害救助部長の藤木昇氏(出来島地域活動協議会会長)より挨拶があり、
次に西淀川区役所まちづくり推進室の松井氏が現在の西淀川区要援護者支援推進事業に関する事業の進捗の説明しました。
その後、「災害時の要援護者支援とは?」をテーマに、プチハウスななの栂紀久代氏が講演しました。
内容は
・要援護者とは?
・バリアフリー・ユニバーサルデザインについて
・災害対策基本法や国際憲章等における要援護者支援の位置づけ
・地域で要援護者支援に取り組む上で大切なこと、心がまえ
などを、ご自身の経験を交えながらお話され、参加者のみなさん真剣に話に耳を傾けていました。
また、障害ごとの対応方法や、搬送時に役立つ布担架、おんぶひもなど道具の紹介もあり、
参加者の前で、おんぶひもの実演もありました。
みんなで守る、みんなで助かるという意識が、参加者にも芽生えたのではないでしょうか。
講演後、紹介された布担架(フロスト)・車いすに取り付け搬送を楽にするJINRIKIの体験や、
視覚障害者の誘導の体験をしました。
実際に体験して、これなら自分にもできそうという意見も参加者から出ていました。
最後に、参加者から質問や意見をもらいました。
地域の中での取り組みにおいて、物資の調達についてや、地域団体との連携について、
多くの意見が出ていました。
またすでに地域で取り組んでいる地域の見守りについての紹介などもなされ、活発な意見交換の時間となりました。
記:相澤

日時:2013年11月25日(月)18:30~20:30
場所:西淀川区役所 5階3,4会議室

まず、西淀川区地域活動協議会災害救助部長の藤木昇氏(出来島地域活動協議会会長)より挨拶があり、

次に西淀川区役所まちづくり推進室の松井氏が現在の西淀川区要援護者支援推進事業に関する事業の進捗の説明しました。

その後、「災害時の要援護者支援とは?」をテーマに、プチハウスななの栂紀久代氏が講演しました。

内容は

・要援護者とは?
・バリアフリー・ユニバーサルデザインについて
・災害対策基本法や国際憲章等における要援護者支援の位置づけ
・地域で要援護者支援に取り組む上で大切なこと、心がまえ

などを、ご自身の経験を交えながらお話され、参加者のみなさん真剣に話に耳を傾けていました。

また、障害ごとの対応方法や、搬送時に役立つ布担架、おんぶひもなど道具の紹介もあり、
参加者の前で、おんぶひもの実演もありました。

みんなで守る、みんなで助かるという意識が、参加者にも芽生えたのではないでしょうか。講演後、紹介された布担架(フロスト)・車いすに取り付け搬送を楽にするJINRIKIの体験や、視覚障害者の誘導の体験をしました。

実際に体験して、これなら自分にもできそうという意見も参加者から出ていました。

最後に、参加者から質問や意見をもらいました。地域の中での取り組みにおいて、物資の調達についてや、地域団体との連携について、多くの意見が出ていました。

またすでに地域で取り組んでいる地域の見守りについての紹介などもなされ、活発な意見交換の時間となりました。

記:相澤

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2013年11月26日5:40 PM

11/16「第15回 みんなの広場」にて、防災アンケート報告、地域劇の発表を聞いてきました。

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11月16日(土)に明石市立藤江小学校にて開催された第15回みんなの広場に参加してきました。

同地域は、昨年度から災害時の要援護者支援の取り組みについて協力いただいています。

■第15回 みんなの広場
■日時 2013年11月16日(土) 13:30~15:30
■場所 藤江小学校体育館(明石市)
■主催 望海地区在宅サービスゾーン協議会・明石市地域福祉推進市民会議
<プログラム>
①パネルディスカッション~要援護者からの声~
②アンケート報告~災害が起こった時、あなたに何ができますか?~
③地域劇~「わたしにもあなたにもあります、いざの時のかくれた力」~
④作業所作品展示・販売/「まちの保健室」同時開催
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パネルディスカッションでは、国立明石工業高等専門学校の大塚毅彦教授をパネラーに、視覚障がい者の守屋さん、肢体不自由者の福富さんご本人とお母様が登壇し、災害時にどういったことで困るのか、など具体的なお話がありました。
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まず、守屋さんからは、次のような心配事が出されました。
・視覚に障がいがあると生活情報の8割が入ってこないと言われている。
・自分が全盲であることを周りの人にどうやって知ってもらうか。
・避難所の中で方向感覚や、どこにいるかがわからない。
・トイレの使い方がわからない。
・食事や物資の配給時間が文字で書いてあってもわからない。たとえ放送があっても、たくさんの人がいるところで、いろんな音がする中だと、聞こえにくい。

そこで、守屋さんがご自身でやっておられることや、周りの人への要望は次のようなものです。
・「目が不自由です。手を貸してください」と書かれたベストや、「Help 手をかしてください」と書かれた黄色の小旗をかばんに入れており、いざというとき周りの人に自分が視覚障がい者であることを伝えられるようにしている。
・避難所での情報は個人的に伝えてほしい。
・食事や物資の配給は直接手渡してほしい。
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次に、福富さんのお母さんは、肢体不自由児者父母の会のメンバーからも心配事をあらかじめ聞いて、その内容も含めて発表しました。
・普段は自動車で移動することが多いが、災害時はガソリンや電気が使えないので、自動車や電動車いすで移動ができない。そこで、先日避難所までの道のりを娘の車椅子を押して歩いてみた。傾斜や交通量が少ないところを選ぶと、遠回りになるが、行きにくい所など、いろいろわかることがあった。
・避難所では薬や衛生用品、医師、看護師の体制が心配。
・寝たきりの人には広めのスペースが必要。床は固いのでマットやクッションが必要。歩く人のホコリ、振動、視線が気になる。
・通路の幅が十分に必要。
・簡易トイレやおむつ交換の場所があるのかどうか。
・支援物質の配達があるかどうか。
・障がい者の中には、大きな声を出す人もいるので、周りに気をつかう。
・普通食が食べられない人がいるので、簡易のキッチンがあるといい。
・予備の車椅子、空気入れが必要。
・自宅以外で暮らせない人は、どうしたらいいのか。

大塚先生からは、「自助」と「共助」があり、自分でできること、地域に対してしてほしいことは何ですか?という問いかけがありました。

守屋さんからは、「自分でできることは、自分でやろうとこころがけている。時間がかかっても一人で好きなところに移動できることは、「生きている」という感じがある。なので、音声で方角を知らせてくれる電子コンパスを使うなど、工夫している。また、自治会の会合などには積極的に参加して、普段から周りの人と接触するようにしている」といった発言がありました。

福富さんからは「自分たちはどうしても車での移動ばかりなので、周りとの接触があまりない。やっていることとしては、娘は小学校3年生のときから習字を習いにいっている。そのことで周りに存在をわかってもらっている。近所づきあいがあまりできていないのは、反省です」ということでした。

最後に大塚先生は「普段の生活でのつきあいが、何かあった時の助け合いにつながる。いろんな障がいのある人が情報交流していくことは大事。今日のこの場もその機会になった」と述べました。

続いて、アンケート報告~災害が起こった時、あなたに何ができますか?~がありました。
「災害が起こった時、あなたに何かできることはないですか?」をテーマにおこなわれたアンケートです(回答者:332名)。会場への質問も間にはさみながら報告がおこなわれました。「自分には手伝えることがない」と思っていた人でも、「折り紙ができますか?」「歌を歌うことが好きですか?」「車いすを押したことがありますか?」など、一つ一つ具体的な支援内容を聞くと「私にもできる」という気持ちになり、どの人も、何らかの支援をおこなえることがわかりました。

そして、お待ちかねの地域劇。「わたしにもあなたにもあります、いざの時のかくれた力」と題した、防災をテーマにした地域劇です。
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海に近い風光明媚な明石の藤江地区。高齢化が進む地域での防災訓練の様子、大洪水がおこったときの救出、電気や食料の無いなかでの避難所での知恵と工夫がおりこまれた地域劇でした。最後は歌って、踊って、元気を出そう!というフィナーレで盛り上がりました。

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舞台に出演する側も見ている側も、みんなが防災のことを強く意識できる取り組みでした。

今年度も、藤江を含む望海地区と連携して、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を進めています。

「明石市望海地区 第1回 災害時要援護者支援セミナー」を開催しました

フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。
■あおぞら財団のこれまでの取り組み
あおぞら財団HP>ブログ>災害時の援護者教育プログラム

記録・鎗山

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2013年11月21日5:47 PM

11/10西淀川区佃連合総合防災訓練に参加しました

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■平成25年度佃連合総合防災訓練
■日時 2013年11月10日(日) 9:00~12:00
■場所 佃西小学校(大阪市西淀川区)

11月10日、大阪市立佃西小学校にて佃地域の総合防災訓練がおこなわれ、約400人が参加しました。
マグニチュード8.5の東南海・南海地震が午前9時に発生し、上町断層で震度6.5弱の震災がおこったという想定の訓練でした。内容としては、安否確認、要援護者救出・搬送、無線機を使った通信・伝達訓練、非常食の炊き出し・配給訓練、AED取り扱い訓練、初期消火訓練などがおこなわれました。要援護者の救出・搬送は、西淀川区の災害時要援護者支援事業としての取り組みでもあります。あおぞら財団からは、布製担架や車いすの牽引器具などの紹介、防災・避難グッズの展示をおこないました。

当日は雨のため、予定していた内容を変更して、講堂内や屋根の下で訓練が実施されました。

■安否確認報告訓練
町会の各班長が、避難人数や倒壊個数、死者、救助依頼者などの安否確認状況を町会災害対策本部へ報告し、それらの内容をホワイトボードに貼られた「災害時の情報記載シート」に記載する、という訓練がおこなわれました。
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■要援護者救出・搬送訓練
校舎内から講堂舞台上まで、要援護者2人を車椅子および布担架を使って搬送する訓練がおこなわれました。
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■AED取り扱い訓練、初期消火訓練
消防署の指導のもと、AED取り扱いや水消火器を使った初期消火訓練がおこなわれました。
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■要援護者救出のための担架や車いすの牽引器具などの紹介
布製の担架やおんぶひも、車椅子に取り付ける牽引器具、水がなくても薬が飲めるゼリー剤の紹介をおこない、実際、その場で体験をしてもらいました。
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■防災・避難グッズの展示
簡易トイレや発電式ラジオ、度数を自由に調整できる眼鏡、補聴器など、災害時に必要となる防災・避難グッズの約20点、展示しました。

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■通信・伝達訓練
無線機を使って、災害対策本部と区役所職員が避難状況・負傷者状況などを交信しました。
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■非常食の炊き出し・配給訓練
お湯で炊ける非常食のお米が配給されました。

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■おわりに
10月30日に大阪府が発表した南海トラフ巨大地震の被害想定では、西淀川区は多数の死者数が算出され、とくに佃地域は周りが川でかこまれていることから、大きな被害が想定されています。この発表後すぐの防災訓練だったこともあり、主催者や来賓の方の挨拶で何度もこのことが課題としてあげられていました。佃地域の合言葉として、佃連合災害救助部長からは「逃げろ」という言葉が提案されました。佃地域では、安否確認報告や要援護者救出など、多様な訓練に取り組んでいます。

記録・鎗山(あおぞら財団)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2013年11月14日5:12 PM

10/27 堺市新檜尾台校区にて避難訓練が行われました

日時:2013年10月27日(日) 8:00~12:00
場所:新檜尾台小学校
参加人数:約300名
主催(防災展示コーナー):あおぞら財団
協力:新檜尾台校区連合自治会

10月27日に新檜尾台小学校にて、堺市新檜尾台校区の避難訓練が開催されました。
あおぞら財団からは、防災グッズの展示と、簡易装着型けん引式車いす補助装置「JINRIKI QUICK」の使い方の説明を行いました。

移動の様子

移動の様子

■地域会館から避難訓練開始の放送→避難開始→新檜尾公園に集合
■全体説明および防災トイレ説明
■新檜尾台小学校へ移動
■「防災トイレ(学校タイプ)の組立て・利用」実習と「防災食の調理・試食」実習
■訓練終了・解散
■地域会館から避難訓練開始の放送→避難開始→新檜尾公園に集合→新檜尾台小学校へ
「10月27日午前8時00分、南海トラフ巨大地震発生」という想定のもと、指定避難所である新檜尾台小学校へ避難しました。
まず訓練開始とともに各世帯,各階段,棟,班,災害時要援護者の安否確認訓練が行われ、指定避難所へ移動する人の情報を把握するための名簿を作成する訓練が行われました。
その後、避難誘導訓練として各地区単位で新檜尾公園まで移動し、受付にて人数報告(被災者登録名簿の提出)とカラー帽子の受け取りが行われました。

各地区単位での避難誘導訓練の様子

各地区単位での避難誘導訓練の様子

■全体説明および防災トイレ説明
新檜尾公園では、全体説明と防災トイレ(公園タイプ)の組み立て方の説明が行われました。

全体説明の様子

全体説明の様子

防災トイレ(公園タイプ)の組み立て方説明の様子

防災トイレ(公園タイプ)の組み立て方説明の様子

■新檜尾台小学校へ移動
全体説明と防災トイレの説明の終了後、各地区単位でまとまって、新檜尾台小学校3丁門より小学校へ入りました。

小学校への移動の様子1

小学校への移動の様子1

小学校への移動の様子2

小学校への移動の様子2

■「防災トイレ(学校タイプ)の組立て・利用」実習と「防災食の調理・試食」実習
小学校内では、2班に分かれて、
・防災トイレ(学校タイプ)の組立て・利用実習
・防災食の調理・試食実習
テーマ「火を使わないで料理を作ってみよう! – 被災直後を乗り切るために -」
が行われました。
防災トイレ(学校タイプ)の組立て・利用実習では、ウォーターパッカー車や防災用品の展示見学も同時に行われました。防災用品の展示に関しては財団スタッフが担当し説明を行いました。見学者からは「これらはどこで買えますか?」、「値段はいくらですか?」という質問が多数出て、防災用品に対する関心の高さがうかがえました。

防災食の調理・試食実習の様子

防災食の調理・試食実習の様子

防災用品の展示の様子1

防災用品の展示の様子1

防災用品の展示の様子2

防災用品の展示の様子2

■訓練後の感想
当日はすごしやすい秋晴れの中、約300名の地域の方が参加されました。
参加者のアンケートからは、
「人力(JINRIKI QUICK)を組み立てる体験をさせていただきよかったです。いざ本番時にはうまくできるか? 協力体制がいる」
「高齢者が多い中で、車いすの数・保管等を改善する必要がある」
など、実際に要援護者支援の避難訓練をしたからこそ見えてきたことがあったようです。
また、
「要援護者は今日参加していないので、実際の場合どうなるか不安」
「夫が障害者ですが、訓練時参加するのに訓練に支障があると夫は参加しませんでした」
といった要援護者の避難訓練参加に関する課題点を指摘する感想も見受けられました。
今後の要望としては、
「地域や、デイケア等の施設に(JINRIKIを)おいてほしい」
「(展示品は)絶対に必要なものにしぼって」
などがありました。
本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。

フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

(記:安元)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,未分類,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2013年10月31日2:28 PM

「明石市望海地区 第1回 災害時要援護者支援セミナー」を開催しました

■みんなで守る!みんなで助かる!パート2 災害時要援護者の避難を一緒に考えよう! 明石市望海地区 第1回セミナー

■日時:8月30日(金) 13:30~16:00
■場所:西明石南町公民館
■主催:公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
■共催:独立行政法人 国立明石工業高等専門学校
■協力団体:明石市望海地区在宅サービスゾーン協議会

8月30日に「災害時要援護者の避難を一緒に考えよう!明石市望海地区 第1回セミナー」を開催しました。
災害時における要援護者支援については、地元住民の協力とともに、医療機関や介護職など普段から要援護者と接している専門職の参加が欠かせません。そこで望海地区では、普段から見守り活動に取り組んでいる地域の方に加えて、ケアマネージャーなどの専門職の方にも参加いただき、一緒に要援護者支援を検討することとなりました。
第一回セミナーの参加者は、望海地区の住民の方々、同地区を担当しているケアマネージャー等の専門職の方々合わせて31名、講師1名、スタッフ8名の合計40名でした。

■講演: 「災害時における専門職の役割 ~介護・看護・介助~」 栂紀久代氏

ユニバーサルデザイン社会の栂さんからは、
・要援護者の定義
・2012年6月に改正された災害対策基本法に新たに追加された「基本理念」とは
・「介護・看護・介助」の違い
・介護・看護・介助が三位一体となって地域を守ることの大切さ
・専門職と地域との役割分担や連携の重要性
などについて講演がありました。

栂紀久代氏の講演

栂紀久代氏の講演

■「災害時における介護支援専門員(ケアマネージャー)の役割について」 永坂美晴氏

望海在宅介護支援センターの永坂さんからは、
・ケアマネの役割
・要介護度の内容紹介
・介護保険を利用されている方々およびケアマネージャーを対象とした、災害に関するアンケートの分析結果
などについてお話がありました。

永坂美晴氏のお話

永坂美晴氏のお話

■ワークショップ: みんなで考えよう ~地域と専門職との連携~

最初に、永坂さん(望海在宅介護支援センター)、藤江(あおぞら財団)からワークショップについて説明があった後、地区ごとに5つのグループにわかれて、「どういう風に地域と専門職とが連携を取っていけば、障害のある方も一緒になって命を守ることができるのか」というテーマで話し合いました。

ワークショップでは、「身体が不自由で介護が必要なAさん」,「目が不自由で移動には介助が必要なBさん」という2つの事例から、「①平常時,②災害発生時~避難所まで,③避難所~3日後」に、地域,専門職それぞれの立場から自分には何ができるのかについて、それぞれ意見を出し合いました。

グループワークの様子

グループワークの様子

討論の様子

討論の様子

■発表・意見交換

意見を出し合った結果、
「平常時から準備しておくべきことは何か」
「災害発生時にどう支援し、どのようにして避難所まで移動するか」
「避難所生活の支援には何が必要なのか」
という課題に対する解決策をみんなで共有することができたのではないかと思います。
また、「日頃からのご近所づきあいが大切なのではないか」という意見も多数出ました。

発表の様子1

発表の様子1

発表の様子2

発表の様子2

発表の様子3

発表の様子3

発表の様子4

発表の様子4

発表の様子5

発表の様子5

■セミナー後の感想

今回のセミナーでは、栂さん,永坂さんのお話やワークショップを通して「介護・看護・介助の違いを知り、各専門職および地域が、それぞれ自分たちにできることは何なのか?,連携できる点はどこなのか?」について、みんなで話し合えた良い機会だったと思います。

セミナー後のアンケートからは、
「ケアマネージャーさんの仕事内容がよくわかった。したがって、地域の団体等とコミュニケーションを図ることが大切だと思った」
「つぎはケアマネージャーとボランティアとの話し合いがもてるように自治会役員とも話し合いをもちたい」
という地域の意見や、
「地域の方々のパワーを感じました」
「いつもどのようにして支援したらよいか、方法がわからないときがあったが、このような機会に参加することで、地域とのかかわり方などよく理解できました」
という専門職の意見などがありました。
また、
「災害対策基本法が改正され、それぞれの支援の必要性が再確認できた。」
という新しい制度に関する意見や、
「地域の素晴らしい活動が、住民の方々へまだまだ伝わっていない部分が、多いと考えられる」
などの課題点をあげる意見も見られました。

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。

フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

安元

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2013年10月16日2:28 PM
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