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ブログカテゴリー » 防災教育・にしよど親子防災部

「防災まちづくり通信Vol.2」ができました

「防災まちづくり通信Vol.2」が完成しました。
この防災まちづくり通信は、2012年度の災害時の援護者教育プログラムで取り組んだ内容についてまとめたものです。

にしよどがわ防災まちづくり通信Vol.2

西淀川区は、過去から繰り返し大きな災害に見舞われてきました。西淀川で想定される災害としては、津波、大規模な浸水、地震時の地盤の液状化、橋の通行止めによる陸の孤島化などが考えられます。

大災害発生時は、どんな人でも困るものですが、特に、高齢者や障害者などの援護を必要とする人々は健常者よりも命を落とす危険性が高くなっています。

今回の防災まちづくり通信では、災害時に支援を必要とする人々に焦点をあて、どんなことにみなさんが困っているのか、また、どんな対策が取りうるのかについてまとめています。

にしよどがわ防災まちづくり通信は、西淀川区内の様々な施設に置かせていただく予定です。下記からダウンロードもできますが、紙のものが欲しい方はあおぞら財団までご連絡ください。また、お店や施設においてもいいという方も募集しています。

Vol.2のダウンロードはこちらから。

防災まちづくり通信Vol.1についてはこちら

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けて行いました。
フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2013年4月19日2:58 PM

1/26堺市エスコープ大阪スタッフ向け要援護者支援セミナーを行いました。

1/26堺市エスコープ大阪スタッフ向け要援護者支援セミナーを行いました。

日時:2013年1月26日(土) 17:30~20:00
場所:ファインプラザ大阪
参加人数:27名
主催:あおぞら財団
協力:エスコープ大阪

1月26日にファインプラザ大阪にて、「災害時要援護者の避難を一緒に考えよう!エスコープ大阪・要援護者支援セミナー」を開催しました。今回は生活協同組合エスコープ大阪の福祉・介護事業に携わるスタッフの方々が参加しました。

■はじめに
■講演「地域みんなが助かるために」 講師:栂紀久代氏
■意見交換:知的・精神障害者(児)施設における要援護者支援について
■要援護者の避難支援体験&意見交換

■はじめに
あおぞら財団より挨拶と趣旨説明をしました。

全体

■講演「地域みんなが助かるために」 講師:栂紀久代氏
栂さんからは、要援護者の定義やユニバーサルデザインの7原則の説明、各障害者と介助者のマッチングができるお手伝いバンダナ、医療バンダナの紹介、各障害者の介助方法の紹介、防災グッズの紹介がありました。

栂さん講演

■意見交換:知的・精神障害者(児)施設における要援護者支援について
参加者からは、「まずはどんな備えをしておけばいいですか」「災害時、知的・精神障害者はどんな行動を起こしますか。またどう対応すればよいですか」「停電時への備えで必要なものは」「(災害後)保護者と会うには何かいい方法はありますか」などの質問がありました。

基本的な備えとして、まずは避難所と避難経路を把握しておくこと。そしていざという時のために行政と福祉避難所として協定を結んでおくことや、民間の福祉タクシーの会社と協定を結んでおく方がよいと説明しました。知的・精神障害者については、パニックを起こすため、知った人が隣にいて安心させることが大切です。停電時の備えとしては発電機やカセットボンベを用意しておくことを勧めました。保護者と会うためには、NTTなどが扱っている伝言ダイヤルの利用を勧めました。また、事前に保護者と災害時の避難場所や連絡方法を取り決めておくことが大切です。

参加者から質問

■要援護者の避難支援体験&意見交換
要援護者の避難支援体験では、布製担架での搬送体験やおんぶひもの体験、JINRIKI(※株式会社JINRIKIさんの商品。下記写真参照)付きの車イスで、障害(段差など)を越える時の比較も行いました。車イスを“押す”よりも“引く”方が楽で、段差も軽々と越えられ、体験した方は「おおーっ」と感心していた様子でした。その他にもさまざまな防災グッズの紹介もしました。

搬送2

おんぶひも

じんりき体験
こちらがJINRIKIです。車イスに取り付ける人力車の“取っ手”のようなもので、車イスを軽々と引くことができます。

じんりき体験2
障害も比較的楽に乗り越えられます。

防災グッズ

■訓練後の感想
全体について
「防災について何から考えれば良いのか分からなかったのですが、福祉避難所についてや、伝言ダイヤルの活用など、参考になるお話ばかりでした。」
「本当に南海大地震が起こったら、私達の地域は大変な事になります。安全に子ども達を避難させ、保護者に無事おかえしする方法を考えてはいるのですが。本日保護者と共に確認する事を教えて頂いたので早速学習会をもちたいと思います。」
「体験が一番大切であると感じました。」
「各施設にて早急に訓練の必要があると思った。」

講演について
「天災→介助。ただし少ない知識では事故→人災という事が分かり、介助方法ももっと勉強すべきだと思った。」
「災害時における避難所に何があるのか?備えにはどのようなものが必要なのかなど知らないことがたくさんあった。伝言ダイヤルという言葉は知っていても使い方など実際には知らない。まず登録をしなければ意味がないものだと思う。災害時にパニックにならない為にも知っておかないといけない事がたくさんあった。」

防災グッズ
「いろんな品物を実際にさわったり見たりさせてもらい、必要性を感じました。」
「役に立ちそうな防災グッズがたくさんあった。(価格が高いので)行政の方で福祉にも力を入れてもらいたいと思った。」

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。
フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

平田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2013年2月5日5:05 PM

1/17堺市宮山台校区にて避難訓練を行いました。

1/17堺市宮山台校区にて避難訓練を行いました。

日時:2013年1月17日(木) 9:00~12:30
場所:宮山台地域会館
参加人数:約100名
主催:あおぞら財団
協力:宮山台校区自治会連合会、堺市

1月17日に宮山台地域会館にて、「災害時要援護者の避難を一緒に考えよう!堺市宮山台校区避難訓練」を開催しました。この地域では毎年避難訓練が行われており、そこに今回要援護者支援の避難訓練を合わせて行いました。

セミナー全体

■各自、地域会館に避難
■講演「地域みんなが助かるために」 講師:栂紀久代氏
■2グループに分かれて避難時の体験と学習(避難所体験、要援護者の搬送体験)
■訓練の振り返りとまとめ

■各自、地域会館に避難。
「1月17日午前7時30分、南海トラフ巨大地震発生(マグニチュード9.0)」という想定のもと、宮山台地域会館へ避難しました。はじめに堺市危機管理室の山本さん、宮山台校区自治会連合会の花房会長から挨拶がありました。続いて同じく堺市危機管理室の田中さんより、堺市の防災の取り組みや災害時要援護者対策の説明がありました。

■講演「地域みんなが助かるために」 講師:栂紀久代氏
栂さんからは、要援護者とは誰か、自助・共助・公助の割合と内容、ユニバーサルデザインの7原則、各障害者の介助方法の説明や防災グッズの紹介がありました。

栂さん講演

■2グループに分かれて避難時の体験と学習(避難所体験、要援護者の搬送体験)
避難所体験では別室に防災グッズが展示されており、栂さんや財団職員が説明をしました。
参加者は実際に即席のベッドに寝転んでみたり、簡易トイレに座ってみたりし、ベッドの感触やトイレの頑丈さを確かめていました。長期保存できる食品や非常時用のライトなどの防災グッズについては、「どこで売っているか」「値段は」と質問が出て、実際に購入を考えている様子が伺えました。要援護者の搬送体験では、毛布を使った搬送や布製担架での搬送、JINRIKI(※株式会社JINRIKIさんの商品。下記写真参照)を使った車イスの搬送も行いました。

搬送

人力搬送
こちらがJINRIKIです。車イスに取り付ける人力車の“取っ手”のようなもので、車イスを軽々と引くことができます。

避難所体験

s-P1260415

■訓練の振り返りとまとめ
振り返りでは、参加者から「貴重な体験だった」「人ごとじゃないと思った。できることからやっていきたい」など、多くの感想が寄せられました。花房会長は、「地域でもっと要援護者や、新しく住みだした住民の把握が必要」と話していました。

■訓練後の感想
当日は気温1ケタという寒さでしたが、約100名の地域の方が参加しました。
訓練後のアンケートからは、搬送・避難所体験においては「弱者を助ける方法が手近の物で簡単に出来るのに感心しました」、「何もなくても家にあるものでできるのがよくわかった」など、実際体験をして実感できたことがあったようでした。
また全体の感想としては「ご近所づきあいの大切さをあらためて感じました。自分に出来ること、支援出来ることを心がけていきたいと思います」「もっとたくさんの色々な世代の方々が参加できるよう避難訓練が浸透していったらいいなと思います」といった感想がありました。

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。

フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

平田

12/2 明石市魚住地区避難訓練を行いました。

日時:2012年12月2日(日) 9:00~11:45
場所:明石工業高等専門学校
参加人数:約350名
主催:あおぞら財団
協力:錦浦校区5自治会(防災対策実行委員会)・明石高専建築学科大塚研究室・地区在宅ゾーンサービス協議会・明石市
後援:兵庫県

12月2日に明石工業高等専門学校(明石高専)にて、「災害時要援護者の避難を一緒に考えよう!魚住地区避難訓練」を開催しました。
この避難訓練は錦浦校区5自治会の初の合同避難訓練で、当初250名程度の参加者を想定していましたが、実際は約350名が参加しました。そのうち要援護者は37名でした。

全体4

■各自治会で避難訓練放送→避難開始→明石高専へ
■訓練趣旨説明と防災講話
■各ブースに分かれて避難時の体験と学習(応急手当、避難所体験、負傷者搬送方法)
■訓練の講評とまとめ
■訓練終了・解散

■各自治会で避難訓練放送→避難開始→明石高専へ
「12月2日午前9時、南海トラフ巨大地震発生(マグニチュード9.0、魚住地区震度6.0)」という想定のもと、2次避難所である明石高専へ避難しました。各自治会にて自治会館などに集合したあと、自治会リーダーなどの指示に従って列をなして歩きます。避難経路においての参加者の感想では、車イスの要援護者を押したり、健常者による車イス疑似体験をしたことによって、「段差があった」「道路の凸凹が気になった」といった気付きがありました。また幹線道路の側道など車の交通量が多い場所を通る地域もあり、車の多さを心配する声も多々ありました。

避難4

避難8

健康コーナー1

■各ブースに分かれて避難時の体験と学習(応急手当、避難所体験、負傷者搬送方法)
訓練趣旨説明と防災講話の後、体育館と図書館に分かれて、各コーナーを体験します。応急手当コーナーでは消防署の職員や保健士の方が、三角巾を使った被覆、固定などを教えてくれました。避難所体験では防災・避難所グッズの展示、避難所体験(ダンボールで作った寝床や簡易トイレ)、福祉避難所について考えるコーナーになっており、参加者に具体的に避難生活について考えてもらいました。搬送方法では、竹と毛布で作った担架で自動車まで乗せる搬送方法などの体験をしました。

搬送3

避難所体験

福祉避難室

グッズ見学

■訓練後の感想
参加者のアンケートからは、「周りの人との助け合いがとても大切。小さい子どもがいるので、自分たちだけで精一杯かもしれない」、「近所で要援護者となる方がわかっていれば、何かできることをお手伝いできるかもしれない。しかし、近所の様子がわからないので、わかる機会があれば良いと思いました」など、実際避難訓練をしたからこそ実感できたことがあったようでした。他には、「災害対策を何もしていないことに気が付きました」「最低限、自分など自宅でできることは準備する」と日頃の防災対策不足を反省する感想も見受けられました。
今後の要望としては「電柱に標識・海抜何mかをもっと貼って欲しい」「今後適度に(避難訓練を)開催してほしい」などがありました。

■終わりに
当日は体育館ということもあり、とても寒い1日となりましたが、予想を大きく上回る参加人数で、地域の災害に対する関心の高さと熱意が感じられました。しかしこうした訓練は1度だけではなかなか身につきません。参加者の感想にもあったように、定期的に回を重ねることによってはじめて日常に活かされると思っています。今後も地域でこうした避難訓練の定期開催が根付いてくれることを願っています。

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。
フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

平田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2012年12月21日2:01 PM

11/17「第14回 みんなの広場」にて、防災訓練報告、アンケート報告、地域劇の発表を聞いてきました。

11月17日(土)に明石市・花園小学校にて開催された第14回みんなの広場に参加してきました。当日はどしゃぶりの雨で校庭の土もぬかるんでいましたが、100人近くの地域の方が参加されていました。

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■第14回 みんなの広場
■日時 2012年 11月17日(土) 13:30~15:30
■場所 花園小学校体育館(明石市)
■主催 望海地区在宅サービスゾーン協議会・明石市地域福祉推進市民会議

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<プログラム>
・三校区要援護者防災訓練報告
・災害時 もしもうごかなければ ~地域防災アンケート報告~
・地域劇 ~「なんかあったら助けてや」と言える町に~
・作業所作品展示・販売、「まちの保健室」開催

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まちの保健室の様子

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無農薬野菜などの販売

三校区要援護者防災訓練報告では、これまであおぞら財団も関わらせていただいた藤江・花園・貴崎の三校区でのセミナーや避難訓練の報告がされました。

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続いて、地域防災アンケート結果についての報告もありました。どの地域も津波に対する意識の低さが目立ちました。また「避難場所に安全に避難することができますか?」の問いに対して、36.6%の方が「いいえ」と答えています。理由として「足が不自由」「家に障害のあるものがいて難しい」などがありました。

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また地域の防災訓練に参加していないと答えた方が半数以上を占めていたこともわかりました。周囲、近隣に気になる人がいると答えた方が半数以上いることからみても、要援護者の避難は今後ますます取り組んでいく必要性があると感じられました。

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地域劇では、とある地域の日常~防災訓練~火事~その後が演じられていました。全国のどの地域も抱える悩み(高齢化、建物の老朽化、住民の移り変わりによる地域社会の断絶など)が、災害に直面した際にどのような被害を引き起こすか、小さなお子さんでもわかる内容になっていました。

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場面①古いアパートに住む一人暮らしの高齢者や認知症のおばあさん、車イスの姉を持つ妹、ぜん息で運動のできない男の子、耳の聞こえない女の子などさまざまな住民が登場します。

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場面②地域の防災訓練には、消防団と地域の取り組みに熱心な一部の住民しか参加しません。

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場面③そんなある日、町で火事が起きます。アパートにも火が移りました。

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場面④高齢者の住民は逃げまどい、障害者は諦めて逃げません。

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場面⑤しかし、耳の聞こえない女の子は笛を鳴らし、自分の存在を知らせます。また別の住民は「たすけてや~」と大声を出します。地域の方に助けもあり、なんとか全員無事に助かりました。

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場面⑥その後まちでは火事をきっかけに、若い住民を中心に「なんかあったらたすけてや」委員会が立ち上がりました。いざという時のために「支えあいマップ」や「SOSカード」、高齢者や障害者が地域の行事に参加しやすいよう「お誘いカード」も作られました。どれも子どもや若い人たちのアイデアによるものです。

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場面⑦今日は花園地区の西明石祭り。高齢者も障害者もみんなお誘いカードで誘われて祭りにやってきます。子どもたちは精いっぱいの踊りで祭りを盛り上げます。

<感想>
日本全国を見ても、世代を超えた交流、障害者・健常者相互の交流が活発な地域はそれほど多くないと思います。住民の移り変わりや個人情報保護法が壁になっているのでしょうか。ただ火事や津波といった災害時のことを考えると、悠長なことは言ってられません。

地域劇では最後に「支えあいマップ」や「SOSカード」が作られていました。若いPTAの女性や子どもたちが、地域の高齢者や障害者のためにアイデアを出して取り組んでいきます。こうした取り組みは「まちづくり」全体を考えることにもつながっています。この劇や数々の報告をみんなで共有することで、自分達の防災、地域のまちづくりにつながっていくのだと私自身も実感しました。

フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

■あおぞら財団のこれまでの取り組み
あおぞら財団HP>ブログ>災害時の援護者教育プログラム

平田

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2012年11月26日2:21 PM
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