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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

「公害資料館ネットワーク共通パネル」図書館展示が始まりました。

あおぞら財団が事務局を務める*公害資料館ネットワーク の共通展示パネルが完成しました。
写真とイラストのフルカラーB2版(515mm×728mm)サイズで6枚です。
今回の図書館展示ではA3サイズのパネルに仕立てお披露目します。ぜひご覧ください。

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公害は日本全国で生じ、問題になっています。
公害発生から社会問題へ、被害を受けた方が自ら立ち上がり解決を求めたことや市民の動き。豊かな社会の未来へ。「公害から学ぶ」きっかけになる内容です。

展示期間:6月22日(金)~
展示場所:西淀川図書館
開館日:火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
土曜日・日曜日・祝・休日 午前10時~午後5時
休館日:月曜日・第3木曜日(国民の祝日と休日にあたる場合、および7月21日から8月31日の期間の月曜日は開館)・蔵書点検期間・年末年始
西淀川図書館のURL:http://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=149

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*公害資料館ネットワークとは

公害教育を実施している組織の交流を図ることを目的として、2013年度から環境省「地域活性化を担う環境保全活動の協働取組推進事業」(2014年度から「地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」)を活用して、新潟県立環境と人間のふれあい館の塚田眞弘館長とあおぞら財団から、公害資料館ネットワーク結成の呼びかけを各機関・団体に行いました。そして、2013年12月7日に公害資料館ネットワークが結成されました。

 

あおぞら財団発行のりべら、資料館だより、安全親子自転車冊子等、配置変えしました。ぜひお手に取ってご覧ください。

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◆ 公害資料館ネットワーク の共通展示パネルは貸出可能です。お問い合わせ、お申込みは下記までご連絡ください。

(財)公害地域再生センター(あおぞら財団) 付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ) TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885 E-mail:webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018年7月9日3:12 PM

公開講演会『青空のもとで生きる権利—千葉川鉄公害訴訟一審判決から30年』のお知らせ(立教大学共生社会研究センター)

あおぞら財団の仕事の一つに、他の大気汚染公害裁判の資料整理があります。
このたび、千葉川鉄公害裁判の資料整理が終了しましたので、立教大学で記念講演会があります。
ぜひ皆さま、ご参加ください。
整理した資料はこちらでも見れます。
http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/chiba/

1975年、川崎製鉄千葉製鉄所の排煙に苦しむ人びとが裁判を起こします。
1988年、千葉地方裁判所は大気汚染と健康被害との法的因果関係を認め、企業に対して損害賠償を命じました。

立教大学共生社会研究センターでは、千葉川鉄訴訟の資料一式を所蔵しています。1審判決から30年の今年、この重要な訴訟で弁護団事務局長を務め、貴重な資料を保存し、センターに寄贈してくださった高橋勲弁護士に、公害訴訟の難しさ、被害者の苦しみ、そして判決の今日的意義についてお話しいただくことになりました。今年創立60周年を迎える社会学部との共同開催です。
また、全国の公害の経験をつなぐ「公害資料館ネットワーク」の事務局をつとめる公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)の林美帆さん、そして公害の記録を大学教育の現場に活かす実践をされている岩松真紀さん(明治大学非常勤講師)にもご発言いただきます。

私たちの頭上にひろがる青い空。それを取り戻すため苦しみ、たたかった人々の経験は、今を生きる私たちに何を教えてくれるのか、いっしょに考えてみませんか?

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公開講演会タイトル: 社会学部創立60周年記念/共生社会研究センター共同開催公開講演会『青空のもとで生きる権利—千葉川鉄公害訴訟一審判決から30年』
日時:2018年7月14日(土) 14:00~17:00(13:30開場)
会場:立教大学池袋キャンパス 14号館3階 D301教室
    池袋キャンパスマップ:http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/qo9edr00000001gl-att/img-campusmap_ike.pdf 
講師:高橋 勲さん(弁護士、千葉川鉄訴訟弁護団事務局長)
   林 美帆さん(公益財団法人公害地域再生センター附属西淀川・公害と環境資料館)
   岩松 真紀さん(明治大学非常勤講師)
共催:公益財団法人公害地域再生センター
   公害資料館ネットワーク

※参加は無料、申し込みも不要です。

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お問い合わせ先
担当:立教大学共生社会研究センター 平野・荒井
電話: 03-3985-4457
Fax: 03-3985-4458
E-mail: kyousei@rikkyo.ac.jp

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Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018年6月25日2:06 PM

資料館だよりNo.64(2018年6月号)が発行されました。サイトでご覧になれます。

資料館だよりNo.64(2018年6月号)が発行されました。

エコミューズやあおぞら財団に配架しています。

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PDF版はこちらからどうぞ

・資料館だよりNo.64

・資料館だよりNo.64

発行:西淀川・公害と環境資料館(エコミュー ズ) 資料館の活動をより広く知らせるために、「資料館だより」を2005年7月に創刊しました。A4版1枚のお便りで、3ヶ月 に1回発行しています。 資料館に まつわるニュースや所蔵資料の紹介、他の機関への訪問記、お知らせなどです。ご希望の方は事務局までご一報ください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018年6月14日3:06 PM

大阪大学未来共生イノベーター博士課程の研修を受け入れました。(6/1)

6月1日(金)に大阪大学未来共生イノベーター博士課程の9名の研修を受け入れを行いました。

西淀川区内をバスでフィールドワークを行い、バスを降りてから2人で一組になると西淀川を歩きながら住民の人にヒアリングをしてもらいます。最後にあおぞら財団所属西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)でヒアリングの内容と感想の共有をするという日程です。

 

最初はバスで西淀川区内と尼崎をフィールドワークしました。淀川通りから国道43号線へ出ると、尼崎方面へと向かいます。西淀川では工場用水のくみ上げに寄って地盤沈下が起こっています。神崎川を渡る際に、住宅街と水面の高さを見比べて実感してもらいました。

尼崎の道路や沿道対策を見てもらいながら、尼崎の大規模工場地域を見て行きます。大規模な工場が多く、とても住宅との距離が近かったです。次は中島工業団地で西淀川の工業地帯を見てもらいました。西淀川の工業地帯が尼崎の工業地帯と比べて小さな工場が多いことを体感してもらえたと思います。

中島工業団地を出ると、出来島小学校の近くでバスから降りて、ここから徒歩でのフィールドワークになります。国道43号線沿いにて、道路公害と西淀川区への道路公害対策についての説明がありました。また、国道沿道大気常時観測局がどこに設置されているかと言ったクイズも行いました。測定局がどこにあるのか悩んでる姿が見受けられました。

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大気汚染常時観測局についての説明中。

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国道43号線にて道路対策につてい説明中。

そのまま歩いて、千北診療所へと行きました。千北診療所に、以前医師会立の公害医療検査センターと西淀川公害患者と家族の会があったといったこと。西淀川区内には公立の病院がなかったこと、千北診療所が何を行ってきたかなどの説明がありました。

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千北診療所にて、みなさん真剣な様子で話を聞いています。

説明が終わると、2人1組になって西淀川の住民にヒアリングをしました。ヒアリングが初めての学生さんもいましたが、順調な様子でヒアリングを行っていました。何組かのヒアリングを見ていましたが、住民の方も楽しそうな様子で話をしてくれている姿を見かけました。

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ヒアリングをした後、次の方を探す学生さん。

 

あおぞら財団所属西淀川・公害と環境資料館に着くと、ヒアリングの内容と感想について共有をしました。

西淀川の好きな所
・淀川花火大会。(男性)
・塾やコンビニが多く、利便性が良いところ。(10代女性)
・子どもが多く、またスーパーが多いところ。(20代夫婦)
・公園や緑地があり、自転車での移動が便利。(70代男性)
・下町のような雰囲気があるところ。気取らなくていい。(80代女性)  など

西淀川で困っているところ。
・公園が汚く、ポイ捨てが多い。(10代女性)
・バスの本数が減らされた。(30代女性)
・空気が悪い。(60代男性)
・車の交通量が多い。(70代男性)
・昔、台風で嫁入り道具が流された経験があり、堤防があるがどうしても不安。(80代女性) など

たくさんのヒアリングの話を聞かせてもらえました。

また、ヒアリングの最中でも車やトラックの騒音がひどく、本当に騒音がひどいのを肌で体感したという感想が出ました。
西淀川公害についてDVDや事前勉強をしてくれていましたが、事前勉強した時の感想と実際にフィールドワークをしてみて違いや感想はありましたか?という問いには、事前勉強をしていた時よりも普通のまちでした。と答えていました。

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あおぞら財団所属西淀川・公害と環境資料館にて。

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ヒアリングの内容について共有を最後にしました。

 

今回は研修の間で、学生の皆さんはとてもたくさんの住民の方にヒアリングを行っていました。ヒアリングやヒアリングの感想の共有をすることで、私もいろいろな思いを西淀川に持っている人が住んでいることを知れて、とてもいい勉強になりました。

(松ヶ平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018年6月4日5:32 PM

関西学院大学総合政策学部の研修を受け入れました(5/26)

5月26日(土)に関西学院大学総合政策学部の佐山浩ゼミ生18名の研修を受け入れました。
西淀川区内をフィールドワークした後、あおぞら財団の西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)で西淀川と西淀川公害についての説明と、公害患者さんのお話を聞き、今回の研修のふりかえりをするという日程です。

阪神電車出来島駅集合をして、フィールドワークから行いました。

まずは国道43号線を見に行き、国土交通省によって行われた公害対策、道路対策について林さんより説明がありました。みなさん真剣な様子で聞き入っていました。

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国道43号線で道路対策の説明中。

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PM2.5の環境基準値について説明中。

千北診療所まで歩いて行くと、千北診療所がどういった役割だったのかなどの説明を受けました。千北診療所では以前、医師会立の公害医療検査センターと西淀川公害患者と家族の会がありました。

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千北病院の前で学生さんは真剣に話を聞いています。

少し離れたところまで歩くと、デイサービスセンターあおぞら苑です。あおぞら苑では1号館2号館があります。現在3号館も建設予定といった話も聞きました。あおぞら苑は公害患者さんだけではなく、いろんな人が現在利用をしています。

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あおぞら苑の1号館の前です。

神崎川の堤防にまで上がりました。西淀川は昔、工場が工場用水として地下から水をくみ上げていたので、地盤沈下がおきています。そのため、水面面より住宅街の方が土地が低いことを、目で見て実感していました。驚いて写真を何枚も撮っている学生さんもいました。

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堤防の上でいかに地盤沈下が進んでいるかについて驚いていました。

大和田街道を通って大野川緑陰道路であおぞら財団の方へと戻ります。その途中に、昔の大野川緑陰道路の写真を見てもらいました。公害がひどかった当時の大野川緑陰道路と見比べて驚きの声が上がりました。昔の写真と見比べると、緑の多いとても歩きやすく、自転車でも歩きまわりやすい町に変わったことを実感してもらいました。

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昔の大野川緑陰道路には何が見えるでしょうか。

あおぞら財団の西淀川・公害と環境資料館に着くと、林さんから西淀川公害と裁判、あおぞら財団について講義がありました。大気汚染がひどかった当時の写真や、西淀川公害裁判は一体どういったものだったか、どのような対策がとられたかなどの話です。留学生の方も数名いて、真剣な様子で話を聞き入っていました。

その後、公害患者さんの平田和子さんから、苦しかった時の話や公害がひどかった当時の話について聞きました。

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写真右があおぞら財団職員の林さん、左が公害患者さんの平田和子さん。

平田さんは3歳の時に気管支炎になり、夜に咳き込むと父親がずっと背中に背負ってくれていたそうです。少し良くなりましたが、20歳ぐらいのころから少しずつ体調が悪くなり、40歳ぐらいの頃にはとてもひどくなっていたそうです。。小さなころは西淀川や尼崎の空の上はグレーだった記憶が残っているとも話してくれました。

 

その後、3人ぐらいに分かれてグループワークをしました。各グループで、「行政」「企業」「住民」が何をしたのか考えてもらいました。フィールドワークで実際に見て、研修を受けた上でどういった行動を起こしたのかいろいろと意見が出ました。意見を出した上で、西淀川・公害と環境資料館にあるパネルや資料を見てもらいました。学生さんが出してくれたような行動をしたのか、それを資料と見比べてもらいました。

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グループになってどんなことをしたのか相談をしています。

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西淀川・公害と環境資料館にて説明をしています。

今回の研修では、平田さんの公害がひどかった当時の話がとても印象的でした。公害がひどかった当時、西淀川や尼崎の空の上はグレーだったということです。今では考えられないことで、想像もつきません。ですが、それはひとえに公害患者さんたちが頑張ってきてくれたおかげです。それを忘れず、これからも仕事を頑張っていきたいと思いました。
(松ヶ平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018年6月1日1:07 PM
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