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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

第2回公害資料館連携フォーラム in富山 12/5-7

未来に共につなげよう公害資料館の”わ”
第2回公害資料館連携フォーラム in富山

日程:2014年12月5日~7日
会場:富山県立イタイイタイ病資料館 〒939-8224 富山県富山市友杉151
http://itaiitai-dis.jp/
フィールドワーク参加費(12/5バス代資料代):1000円 *締め切りました。
申込締切 2014年12月1日

チラシ _ページ_1チラシ _ページ_2

公害教育には、キャリア教育やリスクマネージメント、
人権教育に通じる可能性があります。
各地の取組みを共有し、資料館の”わ”を広げて、
これからの「新しい公害教育」を模索する試みをこの富山のフォーラムで行います。
今年のフォーラムでは、共通テーマ「企業とのかかわり方」についても議論を行います。

12月5日(金)フィールドワーク (先着50名) *定員に達しましたので締め切りました。
集合・解散場所 富山県立イタイイタイ病資料館
*JR富山駅、富山空港を経由する送迎バスを配車します。
13:00 フィールドワーク開始(富山県立イタイイタイ病資料館)
復元田、自主復元田、清流会館、イタイイタイ病資料館、神通川 など
17:30 終了

12月6日(土) フォーラム
13:00-14:30 オープニング、基調講演
14:45-17:15 分科会 セッション1
18:30-20:30 交流会(会場:ホテルグランテラス富山)

12月7日(日) フォーラム
9:30-12:00 分科会 セッション2 1/2/6/7
13:00-15:00 全体会

※6日と7日は富山駅~富山空港~イタイイタイ病資料館の送迎バスを運行します。
ご乗車希望の方はお申し込みください。
※イタイイタイ病資料館近辺には昼食を購入する場所がありません。
昼食を持参するか、事前申し込みをしてください。

基調講演「企業との対話の可能性」
薗田 綾子
株式会社クレアン代表取締役、NPO法人サステナビリティ日本フォーラム 事務局長
http://cre-en.jp/

分科会1(7日) 資料の保存・活用
公害資料の収集・保存・整理 〜資料にまつわる悩みあれこれ〜
「資料はあるが整理が追いつかない」「活用の仕方がわからない」など各団体の課題を共有し、公文書館機能を持ち民間資料も扱っている尼崎市立地域研究史料館の取組み事例を参考に、課題解決のヒントを探ります。
ゲスト:尼崎市立地域研究史料館
担当委員:小田康徳(西淀川・公害と環境資料館)/清水万由子(龍谷大学)

分科会2(6日7日) 展示
展示は専門業者がやるものと思っている人に
展示は研究者・専門家・業者が行うものだけではありません。説明文や写真がズラリと並ぶ常設展示はなかなか更新できませんが、“わかりやすく伝えるための魅せ方”はあるかもしれません。具体的な展示例を題材に、みんなでアレコレ考えてみたいと思います。
ゲスト:染川香澄(ハンズ・オン プランニング)
担当委員:田代優秋(あおぞら財団)

分科会3(6日) アウトリーチ
地域の資源を活かした学びの場の展開
地域に存在する、あるいは埋もれている歴史や文化資源に光をあて、それらをつ ないで学びの場を創出する仕掛けを考えましょう。日本の各地で地域づくりや住 民参加型の調査に関わってこられたゲストから実践手法を学びます。
ゲスト:嵯峨創平(岐阜県立森林文化アカデミー)
担当委員:西村仁志(広島修道大学)/五十嵐有美子(京都府立大学)

分科会4(6日) 企業との関係づくり
信頼関係構築にむけた目的の共有化、その創造的解決を目指して
本分科会は、被害者団体と原因企業、資料館が協力して信頼関係を構築し、共有目的に向かい協力していけるかを神岡鉱業株式会社とイタイイタイ病対策協議会との長年の立入調査の過程から得られた「緊張感ある信頼関係」を例にして考えていきたいと思います。
ゲスト:神岡鉱業株式会社
担当委員:五十嵐実(日本自然環境専門学校)/藤原園子(みずしま財団)

分科会5(6日) 学校との関係づくり1
学校カリキュラムの中にいかに公害事件をとりこむか
本分科会は学校(小学校、中学校、高校、大学)の限定された時間割の中に、いかに公害の歴史をカリキュラムに取り込むかの工夫の実例を紹介します。具体的には副読本作成から学びます。
ゲスト:水上義行(富山国際大学)
担当委員:板倉豊(京都精華大学)

分科会6(7日)学校との関係づくり2
地元のこどもたちに・・「イタイイタイ病について伝えよう」
宮野小学校は婦中町の中でも、被害が重篤であった地域にあります。一昨年より2年間、総合的な学習のテーマとしてイタイイタイ病を取りあげてきた実践から学びます。
ゲスト:柳田和文(富山市立宮野小学校)
担当委員:高田研(都留文科大学)

分科会7(7日)マネージメント
公害資料館のパワーアップ!よりよい人材づくりと組織づくりへ
組織を維持、発展させていくために不可欠な運営の基礎は、業務品質管理、スタッフのマネジメント、広報、会議、会計の5つです。公害資料館のパワーアッ プのために今、取組むことについて、講義と個人ワークを通じて学びます。
ゲスト:川北秀人(人と組織と地球のための国際研究所)
担当委員:西村仁志(広島修道大学)

<公害資料館ネットワーク構成団体>(五十音順)2014/7/10現在
・尼崎市立地域研究史料館
・尼崎南部再生研究室(あまけん)
・イタイイタイ病対策協議会 清流会館
・一般社団法人あがのがわ環境学舎
・一般社団法人水俣病センター相思社 水俣病歴史考証館
・北九州環境ミュージアム
・公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
・公益財団法人水島地域環境再生財団(みずしま財団)
・公害被害者総行動実行委員会
・国立水俣病総合研究センター 水俣病情報センター
・富山県立イタイイタイ病資料館
・新潟県立環境と人間のふれあい館―新潟水俣病資料館―
・水俣市立水俣病資料館
・四日市市環境保全課 四日市公害と環境未来館準備室
・立教大学共生社会研究センター

<申し込み事項> webmaster@aozora.or.jp
氏名
所属
住所
TEL
FAX
メールアドレス
フィールドワーク参加申し込み(1000円)
*送迎バスの利用 有無(富山駅から 富山空港から)
交流会(6日)の参加申し込み 5500円
お弁当(7日)申し込み 1000円
シャトルバスの申し込み
6日 行き(富山駅から 富山空港から) 帰り
7日 行き(富山駅から 富山空港から) 帰り
参加希望の分科会番号(先着順。人数調整あり)
6日 第1希望 第2希望
7日 第1希望 第2希望

主催:公害資料館ネットワーク
共催:環境省、富山県
後援:富山市、富山県教育委員会、富山市教育委員会、日本環境教育学会、日本環境教育フォーラム
事務局:公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
環境省「平成26年度地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」全国事業

<事務局・連絡先>
公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL06-6475-8885 FAX06-6478-5885 https://aozora.or.jp/
担当:林、栗本 webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年11月3日1:30 PM

【11/22開講!】都市型インタープリター・トレーニングセミナー

【今回は最少催行人数に達しなかったため、開催を中止いたします。この件に関してのお問い合わせは、webmaster@aozora.or.jp へご連絡ください】

都市(まち)には歴史や文化、人工空間と自然との関わり、人々の営みなど、さまざまな資源があります。
その価値に光をあて、多様な切り口で魅力を浮き彫りにし、わかちあう手法が「インタープリテーション」です。
このセミナーでは、まちあるきの案内、自然観察会、展示解説など、さまざまな場面で活用できる解説技術(インタープリテーション)を実践的にトレーニングします。
人と都市(まち)、人と自然、人と人をつなぎ、持続可能な未来のあり方や心豊かな暮らしについて楽しく考える学びの場を創りだせる人になりませんか?

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昔の写真をみながら

一人ひとりの発見を楽しむ

一人ひとりの発見を楽しむ

■日程

理論編=2014年11月22日(土)、23日(日)
実践編=2014年12月20日(土)、21日(日)
いずれも9:30~17:30、合計4日間。

■講師
高田 研 都留文科大学
西村仁志 広島修道大学

■会場 あおぞら財団(あおぞらビル3階グリーンルーム)

■参加費 3万円(全4日間)
*理論編のみ1万6000円。実践編は理論編を受講した方を対象とします。

■定員20人(最少催行人数8人)

■スケジュール概要(予定)
【理論編】
11月22日(土)ガイダンス、アイスブレイク、プログラム実演・体 験、講義
11月23日(日)コミュニケーション実習、解説素材探し、アクティビ ティ
づくり
【実践編】
12月20日(土)各自のつくったアクティビティ実演とフィードバック ①
12月21日(日)各自のつくったアクティビティ実演とフィードバック ②、今
後に向けて

<申し込み事項>
※下記を明記の上、webmaster@aozora.or.jp またはFAX(06-6478-5885)までお申込みください。

氏名
所属
住所
TEL
FAX
メールアドレス
このセミナーに期待すること

<事務局・連絡先>
公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あ おぞらビル4階
TEL06-6475-8885 FAX06-6478-5885 https://aozora.or.jp/
担当:栗本、林 webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,環境学習,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年10月20日2:23 PM

11/12 ESDユネスコ世界会議併催イベント マイノリティの視点に立ったESD

【11/12開催】
マイノリティの視点に立ったESD
~地域の事例と今後のための提案~
──────────────────────────────
▼あおぞら財団、さっぽろ自由学校「遊」、開発教育協会(DEAR)共同セミナー
──────────────────────────────
──────────────────────────────
文部科学省主催 ESDユネスコ世界会議併催イベントでの実施です。
お申込みは下のウェブサイトから。
※必ず併催イベントへの事前登録が必要です※
https://convention-net.jp/cg/esd_reg/index.html
──────────────────────────────

地域でESDを通した持続可能な開発をすすめる時、
“聞こえていない声”はありませんか?

人権や開発、参加の視点は、ESDにとりくむ上で必要不可欠なものですが、残念
ながら日本におけるこの10年間のESDでは、あまり広く注目されてきませんでし
た。
本セミナーでは、「マイノリティ」の人々の視点に立って学びの場を形成してき
た事例を紹介したうえで、各地でこうしたESDのとりくみが普及するために何が
必要かを、参加者の皆さんとともに議論します。

あおぞら財団からは、公害の被害者・加害者等の立場を超えて学びあう新しい公
害教育を、さっぽろ自由学校「遊」からは、北海道で先住民族とともにスタディ
ツアーやワークショップ等を企画・実践してきた事例を、ご紹介します。

どなたでもご参加いただけます。「ESDの10年」が終了しても、市民によるESDの
実践は続きます。今後のESDについて、ともに話し合いましょう。たくさんのご
参加をお待ちしております。

◆と き: 2014年11月12日(水)14:30~16:00

◆ところ: 名古屋国際会議場1号館3階133/134会議室

◆事例報告者
林  美帆 公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
小泉 雅弘 特定非営利活動法人さっぽろ自由学校「遊」

◆課題提起者
岩﨑 裕保 特定非営利活動法人開発教育協会(DEAR)/帝塚山学院大学

◆プログラム
 14:00 会場
 14:30 開会
  1.挨拶・趣旨説明
  2.ふたつの事例報告
  3.パネル・ディスカッション
  4.参加者間の意見交換
  5.クロ―ジング
 16:00 終了

◆申込み
https://convention-net.jp/cg/esd_reg/index.html
から、参加者登録と申込みをしてください。

◆企画・実施
(特活)開発教育協会、(公財)公害地域再生センター(あおぞら財団)、(特
活)さっぽろ自由学校「遊」

Filed under: イベント案内,環境学習,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 11:31 AM

大阪府環境部局職員研修を受け入れました

日 時=2014年9月2日(火)14:00~17:00
参加者=大阪府環境部局職員7名

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ビデオ「西淀川公害を闘う」(リバティ大阪)の鑑賞後、「西淀川公害」と「地域再生」の説明を行いました。

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続いて公害患者の岡崎久女さんから、病気との闘いや子育ての苦労の体験を話していただき、質問に答えていただきました。
Q.「喘息の発作とはどのようなものですか?」
・最初はよく風邪引くな~、セキが止まらないな~と思っていました。やがて夜に発作が出ると息ができなくなってしまうようになりました。もちろん声も出ません。同居の家族に伝えることができないのです。救急車で運ばれて気が付いたら西淀病院のベッドだったことが何度かありました。
Q.「一番困ったことはどんなことでしたか?」
・”生きるか死ぬか”の経験を何度もすると、家事が何もできません。子どもの朝食や弁当も作ってやることができず、親子で一緒に喘息発作で苦しんだことが一番辛かったです。
Q.「原告になるきっかけはどんなことでしたか?」
・私が好きでなった病気ではなく、子どもも一緒に病気にさせられて、一生直らないと言われたことが、許せなかった。
今でも治療に病院に通っています。天気の変わり目などに、ひどい発作が出ます。

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つづいて、西淀川公害患者と家族の会会長の森脇君雄さんから裁判の経験を話していただき、質問に答えていただきました。
Q.「喘息について話してください。」
・国会で衆議院議員の前で喘息の苦しみについて話したことがあります。「水
中で頭を押しつけられ、顔を上げられないのが喘息の発作です。息ができ
ないのです」と。発作の時は声が出せないので、自分の足と女房の足を紐で結んで、伝えるようにしていました。息ができないということは身体中の酸素が無くなるということです。今でこそ薬が良くなって、死にはしないことがはっきりしていますが、当時は死んでいった人がたくさんいます。
Q.「裁判を始めるときはどんな心境でしたか?」
・大気汚染裁判は大企業と国・道路公団が相手なので、勝てるとは思わなか裁判でした。国と経団連が一体となって立ち向かってきましたので。「西淀川公害を語る」(本の泉社)に詳しく書いておきました。大阪府と大阪市には、中立的な態度をとお手欲しいと思い被告にはしませんでした。
Q.「西淀川裁判の経過はどのようなものでしたか?」
・当時の患者会の委員長は、学校の先生でした。「学習なくして裁判の勝利は無い」と言われ、徹底的に学習会を組織して繰り返し学びました。まず勉強、それから行動、そしてニュースを度々発行し裁判の内容を共有をしていきました。21年間もかかった裁判でしたが、勝利和解を手にする事ができました。だから、和解金の一部を地域再生に生かすという提案に誰からも異論が出ませんでした。裁判の解決金を地域再生にも使うという取り組みは日本で初めてでした。
Q.「“地域再生”が要求として出てきたのは何故ですか?」
・「手渡したいのは青い空」をスローガンに運動を広げてきました。自分たちが「金」をもらったらそれで良いとはならなかった。「子や孫のために青い空を」ということは、裁判の後にどのような活動が必要かを求められていた。「あおぞら財団」も「あおぞら苑」(ディサービスセンター)も、そして「街づくり」も続いていく活動の拠り所になっています。
直近では8月17日の朝日新聞で「公害を伝える 日中は青い空でつながるか」という記事が編集委員の吉岡桂子さんの名前で掲載されています。海外へもこの活動は広がりを持っています。

その後、徒歩で大野川緑陰道路を通り、大和田の大阪マスジドが紹介されました。ハラールの売店も興味を持って見学されていました。その後「あおぞら苑」(ディサービスセンター)に到着し、施設長の辰巳致さんからこの施設の開設に至る経過や現在の活動の様子を聞き、内部の見学をしました。

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大和田西交差点では、国道43号線の公害対策の説明を聞き、43号線の車の多さを体感してもらい、最後は阪神出来島駅で解散になりました。

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見学の皆さんからは、公害被害の現地を自分の目と耳と皮膚で感じることの大切さが語られました。
今後の大阪府の行政施策の中に、今日の経験が活かされることを願っています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年9月25日2:31 PM

8/19(火) あおぞらイコバ 佃でみせ 第3弾 インターン生リポート 

8月19日(火) 13時より佃会館で、
あおぞらイコバ 佃でみせ 『佃のむかしってどんなところ? 聞いて 食べて しゃべって PART3』が開催されました。

主催はあおぞら財団、佃史探求 風とみどりの会の協力のもとでおこなわれました。 参加者は、佃在住のみなさん8名、八木さん率いる「佃史探求 風とみどりの会」のみなさん3名、西淀川区役所の萩山さん、大阪市立自然博物館の長谷川さんなど、その他財団スタッフからインターンシップ生まで31名集まりました。
佃の夏の風物詩である「箱ずし」を作って食べながら、大阪市立自然史博物館の長谷川匡弘さんのお話を聞いて、「藪床」とは何か藪の植生から佃の歴史を探ります。

はじめに、箱ずしを作ります。道具がそろいました。この押し枠が箱ずしの形を作ります。

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まずは生利節を小さくほぐしていきます。

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こんなに細かくなりました!

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次に生利節を酒、砂糖、醤油で甘辛く煮ていきます。

煮立てると、ほんのり色づいてきて、たちまちいい香りが…!

ご飯と一緒に食べるので、少し濃い目に仕上げるのがおすすめです。

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付けあわせのしょうがとたくあんの準備もいっしょに。

たくあんは輪切りではなく、短冊切りにしたほうがおいしくいただけるのだとか。

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ご飯が炊けたので、今度はすし飯作りに挑戦です!

斜めからしゃもじでご飯を切るようによくかき混ぜて、うちわでよく冷まします。

すし酢を入れる量は目分量。さすがです。

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いよいよ すしを箱につめていきます。

まずはすし飯。つぎに生利節。

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最後に大葉を散らして、ふたをし、ぎゅっと押します。

あまり押しすぎるとすし飯がべちゃべちゃになってしまうので気をつけて!

半回転して左右を逆にしてもう一度押すと、左右均等に押すことができます。

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押し型の枠を先に抜いて、上下をひっくり返します。

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底をきれいにはがして、(底はすし飯にしっかりくっついていたので、包丁をお酢をいれたお水でぬらしてはずしました)

今度はふたを持ってひっくかえしながら

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お皿に盛り付ければできあがり!! おいしそう!!

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会場の準備も出来上がって、参加者も続々集まってきました。佃でみせ、いよいよ始まります!

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おいしくいただきます!!

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そして、自然史博物館の長谷川さんのお話。

佃地域はかつて藪の根が四方に張っていたため「藪床」といわれていました。

「藪」とはいったい何なのか。「藪」からかつての大阪湾の自然を考えるというテーマで、ユーモアたっぷりにお話してくださいました。

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今は大阪湾は埋めたてられてかつての藪床は見ることができません。また、資料も残されていないため、昔の佃の様子を知るには、古地図や石碑などから考えていくしかありません。

それらから照らし合わせて考えた結果、「藪」とはアイアシのことではないか、という結論に至ったそうです。

このように人がどのように自然に手を加えてきたのか知ることができるのは年々困難になっており、今が最後のとき、もしくはもうできなくなっているかもしれないのです。

大阪湾の1800年代の植生の標本があるのはアメリカ、イギリスだったりします。日本には標本を残すという習慣がありませんでした。今できることを考えていきたいですね。

長谷川さん貴重なお話ありがとうございました!!

最後に見市家資料館を資料を見せていただきました。

普段一般公開していない蔵の中には大阪の古地図や防災回覧板などがたくさん!!大きなまちも昔は村だったり、とても興味深く、参考になりました。
また豊臣秀吉や大塩平八郎にまつわるお話を聴くこともできました。見市さんありがとうございました!!

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さいごに、今回参加した方々のアンケートの一部を載せておきます。

・生まれてこのかた20年以上、ずっと佃で育ってきました。にもかかわらず、本日頂いた箱ずしもお聞きしたお話も、見せていただいた資料館もすべて初めて触れる事柄ばかりで非常に勉強になりました。ありがとうございました。

・地元の歴史を学ぶ機会があるのは素晴らしいことと思います。植生から歴史をひもとくというお話は興味深かったです。別の機会にこのような催しを企画してみようと思いました。

・貴重な資料を見ることができたのが、ありがたかったです。地域の方との様々な形でのつながりは自然科学の分野からも大事です。これからもよろしくお願いします。

・とても充実した内容で西淀川(佃)地域の見る目が変わりました。歴史を勉強しなおして、もう一度訪れたいと思います。地域の方々と学生の交流がもう少しあるといいなと思いました。

・見市家の資料館も見ることができて幸いでした。「藪床」だけで、あれだけ話せることに感心しました。阪神の「藪」が一番うけていましたね!

・たいへん勉強になりました。こういう場が地域の歴史を伝えていくうえで重要だと思いました。

・お寿司もおいしかったし、思いがけず見市さんの資料館も見学させていただけて、お話も聞けたのでたいへんよかったと思います。

などなど...

当日は大変暑い日でしたが、たくさんの方に来ていただき、佃のむかしを知ってもらうことができました。

私は今回初参加でしたが、地域の方とお話したり、大阪湾の歴史を知ることができたりたいへん考えが深まりました。

箱ずしづくりも初体験でしたが思っていたよりも簡単にできるので、おすすめです。

地域とのつながりの大切さ、またそこから学べることはとても多いということを改めて感じました。

これから大切にしていきたいと思います。

(あおぞら財団インターン 近畿大学 井實 彩嘉)

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年8月28日7:57 PM
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