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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

公害地域の今からはじめようシンポジウム 開催しました

3カ年かけて行われてきたスタディツアーの交流会
「公害地域の今からはじめようシンポジウム
~富山イタイイタイ病・新潟水俣病・大阪西淀川大気汚染のスタディツアーを通じて~」を
12月3日に大阪ドーンセンターにて開催しました。

スタディツアーHP
http://www.studytour.jpn.org/

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参加者は118人と立ち見がでるほどの大盛況となりました。
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立ち見だけでなく座り見もいます。

まず富山・新潟・大阪のそれぞれから報告がありました。
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髙木さんからは「スタディツアーが風化防止になり、行政がイタイイタイ病について再認識するきっかけになった」
塚田さんからは「受け入れには不安があったが、結果的にやってよかった」
そして藤江さんからは「企業とのつながるきっかけになった」という感想をもらいました。

また参加者代表の手登根さんは「公害は決して終わった話ではないと痛感し、将来教師になって
今の子どもたちにスタディツアーを通して学んだ公害の今を伝えていきたい」と話しました。

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ディスカッションでは、スタディツアーは患者さんとのつながりや企業とのつながりなど
地域につながりを広げていくことができるとの意見がでました。
また公害を知らないよそ者が現地で意見を残すことに対する批判について、
小さなことでも理解者が増えればよいのだと、塚田さんから意見がありました。

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最後に3年間で培った経験を活かし、若者世代を中心に語り継ぎ
ネットワークを広げたいという話で締めくくりました。

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参加者のコメントより
・白黒の水俣がカラーになるという話がとても印象深かった
・公害のことを次世代につなげるためには、まず自分自身の考えをしっかりともち
行動していくことが必要だと感じた
・どのように(公害を)を伝えていくか。難しいけど、考えていくべき、引き受けていくだと感じた

私は西淀川スタディツアーに参加したのですが
やはり現地に行き、知ることは大きな意味があるはずです。
患者さん、弁護士さん、企業の方など、いろんな立場の方の話を聞けるチャンスは
あまりないものですし、スタディツアーで学んだことを活かして、
私たち若者が公害について情報を発信していけたらと思います。

あおぞら財団インターン生 京都精華大学3年 井本晶子

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年12月7日1:43 PM

日中共同持続可能な発展(SD)人材育成事業 短期研修プログラム 現地見学 受入れました(11/11)

日 時=2011年11月11日(金) 10:00~17:00

団体名=日中共同SD人材育成事業

参加人数=18人

京都大学の研修プログラムである「SD人材育成事業」の西淀川での研修の受入れをおこないました。参加者のほとんどは中国から来られています。おもには行政の人でしたが、中には民間企業で働く人もおられました。

まずは、あおぞら財団の紹介や西淀川公害裁判について解説しました。あいにくの雨模様でしたが、あおぞらビルの屋上に上がって、大野川緑陰道路や交通量の多い、歌島橋交差点を見ました。
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その後、バスに乗り込み、国道43号や中島工業団地、最近、住宅開発をしている地域などを見学。尼崎にも足を伸ばしました。
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あおぞらビルに戻ってからは、公害被害者の方のお話を聞いたり、森脇君雄理事との意見交換会をおこないました。
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最後に、ワークシートを使って、グループワークをしました。

ワークシート上に次の4つの問いに対する感想やコメントを書いてもらい、各グループで内容を共有し、発表しました。

問いは次のとおり。

「公害被害の話を聞いて感じたこと」

「日本の公害反対運動の成果を聞いて、どう考えましたか?」

「公害地域再生のためには何が必要だと思いますか」

「今日の話を聞いて、自分の仕事に活用できそうなことは何ですか」
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参加者からは、

「公害被害者が自ら先頭にたって、自分の権利を守るために闘ったことがわかった」

「地域再生のためには、科学的データと分析が必要」

「きちんとしたルートで、住民が声をあげられる仕組が日本にはある」

「公害を予防することの重要性がわかった」

などの意見がありました。

これらの意見はほんの一部です。みなさん、ワークシートにぎっしりそれぞれの意見を書き込んでおられました。中国と日本では社会制度や事情が違うものの、西淀川の大気汚染公害の存在やその解決のために活動してきた人たちのことを知ってもらい、実際に現場を見ていただいたけたことは、あおぞら財団としても貴重な機会でした。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
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鎗山善理子(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2011年11月24日10:04 PM

時を貫く記録の保存~公文書館と民間のアーカイブ~

2011年11月4日14:00-16:00

大阪市公文書館の講演会「時を貫く記録の保存~公文書館と民間のアーカイブ~」でエコミューズの紹介をさせていただきました。

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客層はこんな感じ

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30人程度のお客さんが来られていました。

庄屋先生からは公文書にまつわるいろいろなお話し、世界記憶遺産の山本作兵衛についてのお話がありました。

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エルライブラリーの谷合さんからはseveSMAKのおはなしや、エルライブラリーの宣伝の為に大阪マラソンに走った話など。

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いやぁ、迫力満点でした。

エコミューズとしては、まちづくりや環境教育と連動して活動している事や、国際交流で中国にも働きかけている事等をお伝えしました。

資料館の運営はどこも大変で、なかなか理解されずらいのですが「資料がある幸せ」が広まって、もっと市民に使ってもらえるようになってほしいなぁと願っています。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年11月5日1:09 PM

甲南高等学校3年生でフードマイレージ買物ゲームをしました。

2011年10月31日9:20~10:50

甲南高等学校の英語の時間に呼ばれまして、フードマイレージ買物ゲームを実践してきました。

男子校です。私の記憶が正しければ、男子校で初めての実践じゃないでしょうか。

食事考えるのがめちゃめちゃ楽しそうです。

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楽しそうでしょ?

メニューは「ザ・男子高校生」。魚と肉の両方を選んでいるのです。「緑がない」と言ったら、がんばってサラダを考えたり、「汁ものは?」と聞いたら、たまごスープをつけたり。少しヒントを出すといろんなメニューを考えていました。

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高校生がカルパッチョとは・・・モダンですよね。トマトをスープに入れるかどうかで話し合っていたチームもありました。

結果はこちら。

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現代チームが多いですよね。

夏野菜カレーが北海道産が多かったこと、そして、バナナ・オレンジといった輸入果実を選んだことで多くなってしまいました。

物流と環境の話をみんなが興味深く聞いてくれました。西淀川や尼崎出身の生徒もおり、道路沿道の公害については実感を持って感じてもらったようです。

担当の英語の先生からは「教材を英語にしてもらえるとうれしいなぁ」なんて要望が飛び出ましたが、さてさてどうしましょうか。

とっても楽しい時間でした。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,フードマイレージ,環境学習,西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2011年11月1日5:02 PM

滋賀県立大学でフードマイレージ買物ゲームをしました

2011年10月27日

もう5年になるでしょうか。毎年滋賀県立大学の環境政策・計画学科政策形成・施設演習に呼んでもらっています。

フードマイレージ買物ゲームダイヤモンドランキングをみっちり3時間実践します。

50人の授業でしたが、地域別にグループをわけて実践です。出身地別に分けると地域の個性が出て面白いです。

一生懸命食材を選んでいます。

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大学生ノリノリです。絵を書いている時のこの足!!

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完成した食事はこちら

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結果はこちら

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現代秋チームがフードマイレージが少なかったのでした。全部の食品がフライというなかなか油ギッシュな食事内容でしたが・・・

つづいて、資料になったつもりでダイヤモンドランキング。

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みんな必死に政策を考えています。個人で考えた後は、グループで1つの製作を考えます。ここで地域別に作ったチームが生きてきます。

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東海チームは豊田市を選択。車の単体規制をおこなって環境に貢献しようとしています。だからコンパクトシティは下位の製作になるんですよね。

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大津市は農業とコンパクトシティーを大切にする政策でした。

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もう1つの滋賀チームは彦根を選択。彦根はなかなかロードサイドショップが多くて車がないと移動できない街になりつつありますが、コンパクトシティを目指して農業を推進するという選択肢を選びました。

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短時間によくまとめたなと思ったのは大阪のチーム。大阪市には農地が少ないので、農業政策が下位になっていますが、コンパクトシティと物流を変革する道を選びました。

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とっても難産だったのが京都のチーム。環境にやさしい車の普及をトップに据えたいと願ったのですが、次点での、農業推進課、それとも売り場の充実かという、卵が先か鶏が先かの論争でわかれてしまったそうです。

聞くばかりの授業ではなくて、こうやってみんなで話し合って答えを出していくワークショップは初めてだったそうで、戸惑っている人も多くいました。私がコック姿をして取り組んでいると「衣装まできるんだ・・・」なんて声も上がっていましたが、「こういう授業はのったほうが勝ちだよ」なんて声を掛けたり。そんな声を発した彼も、最後はダイヤモンドランキングをしきってくれるまでに。参加型学習の楽しさが伝わったようで何よりです。(林)

おまけ コック服です。

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