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ブログカテゴリー » 西淀川公害がわかる資料集をつくろう

エコミューズ館長日記No.14

本日午前10時より、第19回資料編集委員会があった。参加者はいつものメンバー。

 

鎗山さんの司会で、これまでの全般的な活動報告が終わったところで、資料の編集作業の概要を説明した。はじめに、7章仕立てから6章仕立てに章の数を減らすこととした理由について、従来の4・5章を合体させたためと説明した。従来の第4・5章が時期的に重なり合うところが多く、内容的にも深くかかわっていることに気づいたので、これらを合わせて第4章とすることとした。結果として全6章となったという次第である。従来の第4・5章が時期的に重なり合うというのは、裁判提訴(1978年4月)の時期と、NO²の環境基準緩和及び公害指定地域の廃止とがほとんど同時に行われたことによる。したがってこれを分けるのではなく、一つの章の中に包み込むこととしたのである。

この方針については、編纂委員からも賛成を得たと同時に、併せて事務局長の藤江氏から、公害地域指定の廃止は公害患者が出なくなることを意味することであるとの注釈が行われた。指定地域廃止の時期は1978年の10年後である1988年であって、それを追求するためにも1988年に3.18行動が提起されたとも語られた。

続いて、ウェブ版の編集も提案し、これもまた了承された。こうしていよいよ資料集が著書とウェブの二本立てでいくことが確認された。

段々と形を整えていくことが承認された。

ウェブ版では、原資料の画像を見てもらうこととなるのに、著書では割愛された資料も見ることができる。出来上がりがいよいよ楽しみとなってきた。

約二時間の議論の末、以上が確認されたことである。

それにしても本日は寒かった。

会議後近くのレストランで昼食を食べに行ったが、部屋に入った途端メガネが曇って、前が見えなくなるほどであった。

 

2025.1.27 小田康徳

 

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

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#エコミューズ
#西淀川公害がわかる資料集

エコミューズ館長日記No.13

2025年正月を迎えました。明けましておめでとうございます。
正月に入るころから、寒い日が続いています。
久しぶりにあおぞら財団を訪問しました。
読売新聞の富山版記者さんから、あおぞら財団のエコミューズが今進めている資料集編集を記事にした新聞記事を送ってくれました。
その記事のコピーを頂き、読ませていただきました。
有難い記事です。

富山のイタイイタイ病資料館が持っている資料をどう整理するか、また患者さんたちの作った清流会館に保管された資料をどうするか、新潟水俣病資料館の奮闘をまとめられた記事等、3回にわたって紹介されました。あおぞら財団の活動は、3回目に大きく取り扱われていました。
公害資料の補助が急務であることはよくわかりました。

エコミューズは創設以来、ずっと黙々と所蔵資料の目録化に力を注いできたのですが、それが大きな力の源泉になっていることを今思います。
小さな作業を積み重ねると、大きな力を発揮することを重々と感じています。

午後からはOfficeHigaの比嘉さんと、ウェブ版の資料集についてオンラインで協議しました。
これは資料集の根本となる原史料を280点に整理したものの、全体としては容量オーバーになっているものを救出するために、ウェブ版を作ろうという発想からその制作にむけて検討を始めたものです。
すなわち、最終的に掲載できなくなった原史料を生かすためにその画像をPDF化して紹介しようという試みです。
資料集の計画はこうして編集本とウェブ版と2本立てになることが決定しました。
これからの見解が楽しみです。

正月明けの財団事務所は掃除も行き届いて、気持ち良い空間でした。
ただ、編集本の原稿は今年度中に終わりたいという希望とは裏腹に、少し遅れ気味です・・・。

2025.1.8  小田康徳

上記、読売新聞の記事はこちらでご覧いただけます。

記憶を引き継ぐ(上) イ病資料遅れる電子化 関係者高齢化 保管方法喫緊の課題
https://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/feature/CO078660/20241205-OYTAT50021/
2024年12月5日

記憶を引き継ぐ(中) 資料活用してこそ意義 新潟水俣病 裁判、研究用に公開
https://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/feature/CO078660/20241206-OYTAT50000/
2024年12月6日

記憶を引き継ぐ(下) 行政頼らず歴史伝える 西淀川公害訴訟 研修の拠点にも
https://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/feature/CO078660/20241209-OYTAT50000/
2024年12月7日
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エコミューズ館長日記No.12

いよいよ今日から第5章!
裁判闘争の始まり。裁判だから記録は簡単だとはいえない。

まず裁判を闘う意義とその課題が明確になっていく過程が示されなければならない。西淀川公害裁判は1978年4月に提訴され、1991年3月29日第1次訴訟について1次判決が下され、この間だけで丸々13年の年月が流れた。さらに1995年3月全面解決に向けた勝利的和解勧告の受諾をしたため、17年の年月が経過している。長い年月である。
この間、原告側当事者の中には亡くなる方があったが、その基本精神はずっと現在まで引き継がれることとなっている。

この裁判の始まりとそれを維持するために費やされた関係者の意志を記録することが、これからの課題である。残された紙数を有効に使い、上記の課題を実現するために更に力を入れていかねばならないだろう。

なお、裁判闘争になってからの章立ては4章仕立てから3章仕立てに集約することとした。詳しいことは追々述べていくが、読者の皆様の理解を便にするためのものである。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

2024年の館長日記はこれにて終了です。皆さま、お読みいただきありがとうございました。
来年は、また新たな心でこの続きに取り組み、早めに完成に持っていきたい。
応援のほど、よろしくお願いします。

 

 

2024.12.23 小田康徳

 

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エコミューズ館長日記No.11

何から喋ろうか…。

今日は一気に第3章「公害源との闘い」の翻刻作業を完了させることが出来た。
具体的には、「1.中島水道・大野川、緑地化の実現をめざす」「2.公害被害者救済法制定の下、企業による公害に立ち向かう」「3.西淀川公害患者と家族の会の結成」「4.1975年前後の運動」である。
勘定したページ数を見ると約60ページとなっている。
第1章(工業化する西淀川区)が53ページ、第2章(公害に苦しむ学校と公害教育の展開)が30ページであったので、全部で約140ページだと計算できる。
本文が250ページを目標とすると、あと110ページ…。ああぁぁ…。
ここまで全7章仕立てで組み立てていたのだが、このままではページ数がオーバーだ。内容的には、大事な視点の発見があり、知られざる史実の解明も成し遂げてきた。
だがこれから先は、裁判・西淀川公害裁判であり、本書の白眉となるものである。今まで以上に充実させることが望まれている。
もちろん、必要なページ数は確保しなければならない。頭が痛い…。

それはさておき、今回一気に60ページの翻刻を成し遂げた結果を眺めてみると、西淀川公害裁判を担ったものとして「西淀川公害患者と家族の会」、略称「患者会」があるのだが、その活動が始まる以前の様々な活動主体の姿があったことを示すことが出来たと思う。1960年代末期からの中学校・小学校の先生方の公害教育への尽力、緑地化推進委員会の緑道建設にかけた運動など大事な活動ぶりを示すことが出来たのではなかろうか。西淀川公害反対運動というのは、そのような人たちの複合した運動であったことをつくづくと感じる。

今日は、最終的な翻刻分の追い込みにあたって、私やミナコさんの超人な(ちょっとオーバーか…)努力と工夫があった。大きな表を小さな紙面に表現するための努力がいろいろされたが、結局難しいことが判明して、Excelに表を保留することにとどまった。本人にとっても残念に思うところであろう。だがこれで内容は十分伝わるものができたと思う。
さらに機能にたけた人の手腕に期さねばならないことは、これから先も何度も出て来ることになると思う。いい勉強になった。

2024.12.18 小田康徳

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エコミューズ企画展「写真でふりかえる 工業地域化する西淀川区―戦前・戦後から高度経済成長期まで―」みてアート2024に参加(11/2-3)

11/2-3に開催された「西淀川芸術祭・みてアート2024」に、あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)として参加しました。
「みてアート」は、アートをきっかけに地域で交流しようと始まったイベントで、あおぞら財団で事務局をつとめてきました。親子連れや子どもの参加も多いため、クイズを掲示するなど、楽しんでもらえる工夫もして、2日間で190人の来場がありました。1日目はあいにくの土砂降りの雨でしたが、そんな中でも見に来ていただきました。

エコミューズでは「写真でふりかえる 工業地域化する西淀川区―戦前・戦後から高度経済成長期まで―」と題して、1929年~1964年にかけて撮影されて写真8点の展示と1934年及び1950年の地形図の展示をおこないました。

西淀川区が農漁村地域から工業地域へと変化していった様子を来場者には見てもらうことができました。

現在、当館では、西淀川公害がわかる資料集を作成中で、今回の展示はその第1章の内容をもとに構成しました。今まで、寄贈いただいた資料や、資料集を作成しているということで、あらたにお寄せいただいた写真もあります。

企画展の当日には、大野川緑陰道路が川だった頃、廃棄物や悪臭で非常に汚染されていたころの写真を持って来てくださった人もいました。

地図や写真などの資料を通じて、西淀川地域や西淀川公害についての理解が深まったり、考えるきっかけになれば幸いです。

※企画展の実施には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しました。

 

みてアート
http://miteart.blogspot.com/

(記:鎗山)

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