4月28日(土)、日本野鳥の会大阪支部の杉田リーダーを始めとする協力の下、矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会を開催しました。
日本野鳥の会からたくさんの方にご参加いただいた他、各地の探鳥会に参加している小学生、地元福小学校の小学生、今年小学校にあがったばかりの鳥好きの女の子などの子ども達も参加してくれて、幅広い世代の参加者で、探鳥を楽しみました。(参加者24人)
野鳥は1年中同じ場所に棲む鳥と、繁殖や冬越し等、住む場所を移動する鳥がいます。
1年中同じ場所に棲む鳥は、「留鳥」といいます。
移動する鳥は、見ることができる時期により「冬鳥」「夏鳥」「旅鳥」「漂鳥」などと呼び方がかわります。
4月の今回の探鳥会の見どころは、「旅鳥」を見ることと、「夏鳥」の到来の確認でした。
「旅鳥」は、冬は南半球ですごし、夏にロシア等、日本より北の地域で子育てをします。
その長い距離の移動の途中の春と秋に、エサを求めて日本に立ち寄ります。
写真の「チュウシャクシギ」は、淀川河口や神崎川河口などで最もよく目にするシギチドリの仲間の一種です。
身体はハトより若干大きめ。長い首と曲がった長いくちばしが目印です。
この首とくちばしを伸ばして、好物のカニを巣穴から引っぱり出して捕まえます。
「飛行機がなくても海外に飛ぶ鳥だ―」と子どもたちが歓声をあげていましたが、
カニ等の動物性のたんぱく質が、長い旅をする旅鳥のエネルギーとして蓄えられます。
≪コチドリ≫
この時期、神崎川の河口では干潮になると、カニやゴカイなどの生き物を目当てにたくさんのシギやチドリの旅鳥が集まりますが、この日は、コチドリやキアシシギ等、数種にとどまりました。
ちなみに、シギチドリの仲間でも「イソシギ」は一年中同じ場所で過ごす留鳥です。(写真は12月の探鳥会で撮影したものです)
この日も見られましたが、年中、見ることができます。
「夏鳥」は、春に到来し夏にかけて日本で繁殖する鳥です。
良く知られている夏鳥は「ツバメ」がいます。軒先につくる巣に育つヒナをみることができる、おなじみの鳥ですね。
この日も、たくさんのツバメが飛び回っていましたが、最近減ったと言われています
田畑が減って巣の材料になる泥やえさの虫が不足したり、巣が壊されるなどが影響しているとのことです。
★日本野鳥の会HP 「消えゆくツバメをまもろうキャンペーン」
夏鳥では、西島水門の近くでササゴイを見ることができました。水面をじっとにらんで、エサの小魚を狙っています。
隣の淀川区の公園の樹木で、ササゴイの営巣をみたことがありますが、都市部でも川沿いの緑豊かな公園や社寺林などで子育てをしています。
≪ササゴイ≫
その他、この探鳥会ではおなじみの「ミサゴ」や「アオサギ」をはじめ29種の野鳥が観察できました。
≪ミサゴ≫
≪アオサギ≫
観察種数 29種
ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、キジバト、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、コチドリ、チュウシャクシギ、イソシギ、ハマシギ、ユリカモメ、ミサゴ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、セッカ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ドバト
次回 2018年 9月22日(土)、2019年2月3日(日)予定
集合時間9:30 阪神なんば線福駅
解散12:30 矢倉緑地公園
詳しくはこちら
愛鳥家の方も、鳥初心者の人も、親子のみなさんも、いろんな方が楽しめる探鳥会ですので、みなさんふるってご参加ください。
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記 ボランティアN