3月27日に「矢倉緑地プラスチックごみゼロアクション」が西淀川区主催で開催され、あおぞら財団も協力しました。一般参加者は14人。
あおぞら財団と日本野鳥の会大阪支部は野鳥観察を行いました。キリリコロロとかわいい声でさえずるカワラヒワ、ホシハジロ、ツバメ、イソヒヨドリ、カワウ、ミサゴ、カンムリカイツブリなどを観察できました。
干潟での生き物探しも行われました。干潟の石をひっくり返してカニや貝、エビ、ゾウリムシ、クラゲ、ミミズハゼなどの様々な生き物を探し、大阪市自然史博物館の講師の先生に名前や生態等を解説してもらいました。
干潟の石に付着している緑色のふわふわした植物はスジアオノリで、四国や和歌山などでは高値で取引されている食材です。他に、藻類を食べるイシマキガイは汽水域に生息しており真水では貝が溶けてしまうこと、外来種のヨーロッパフジツボ、エイの餌になるヒバリガイ、髪の毛のような触手をなびかせて浮遊するカミクラゲ、はさみから4400度の気泡を出すイソテッポウエビなど、多種多様な生態を持つ豊かな生物について教えてもらいました。最近は、淀川河口付近ではエイによるシジミの収穫の激減が増えており、食卓にも影響を与えているそうです。
最後は干潟のゴミ拾いです。環境局 環境管理課 水環境保全グループから海洋プラスチックについてお話を聞いた後、手分けしてごみを拾いました。たくさんのプラスチックゴミが打ち上げられていて、短時間でしたが53袋ものゴミが集まりました。ゴミのほとんどはプラスチックです。
海洋プラスチックの主な原因は陸上からの流出です。こういった海岸の清掃活動の他、普段からプラスチック製品をできるだけ使わない、街中のゴミを拾うといったことが大事です。今、マイクロプラスチックは北極圏にまで及んでいて生態系にも影響を与えつつあります。
矢倉緑地公園の豊かな自然に触れ、プラスチック問題の深刻さを改めて感じました。
大阪市環境局環境管理部環境管理課水環境保全グループ 「矢倉緑地プラスチックごみゼロアクション」で水環境啓発事業を実施しました(令和6年3月27日)