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祝・滋賀県解禁/2018初夏の琵琶湖タンデム自転車ツアー(6/2-3)

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

【祝・滋賀県解禁/2018初夏の琵琶湖タンデム自転車ツアー】
4月にタンデム自転車の一般道の走行が可能となった滋賀県に、6月2日から3日にかけて、大阪でタンデム自転車を楽しむ会のメンバーで、サイクリング(近江八幡〜近江今津、寄り道含め約90km)に行ってきました!
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参加者は合計19人。タンデム自転車は7台。あこがれのビワイチ。いつか、琵琶湖の周りを走りたいと、夢見ていたことが現実になりました。

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多くのみなさまの支えあってここまでやってきました。今回のツアーにあたっては、滋賀県で活動する環境NPO「五環生活」のメンバーに大変お世話になりました。ありがとうございました。また、行きましょう。

本行事で使用している自転車やヘルメットは、それぞれ次の支援や助成金によって購入させていただいております。
●KHS-T20=FAAVO大阪クラウドファンディング大阪商工信用金庫「さくら賞」
●KHS-SPORT、ヘルメット=(公財)車両競技公益資金記念財団助成金

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車,地域づくり,自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2018年6月8日6:26 PM

大阪大学未来共生イノベーター博士課程の研修を受け入れました。(6/1)

6月1日(金)に大阪大学未来共生イノベーター博士課程の9名の研修を受け入れを行いました。

西淀川区内をバスでフィールドワークを行い、バスを降りてから2人で一組になると西淀川を歩きながら住民の人にヒアリングをしてもらいます。最後にあおぞら財団所属西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)でヒアリングの内容と感想の共有をするという日程です。

 

最初はバスで西淀川区内と尼崎をフィールドワークしました。淀川通りから国道43号線へ出ると、尼崎方面へと向かいます。西淀川では工場用水のくみ上げに寄って地盤沈下が起こっています。神崎川を渡る際に、住宅街と水面の高さを見比べて実感してもらいました。

尼崎の道路や沿道対策を見てもらいながら、尼崎の大規模工場地域を見て行きます。大規模な工場が多く、とても住宅との距離が近かったです。次は中島工業団地で西淀川の工業地帯を見てもらいました。西淀川の工業地帯が尼崎の工業地帯と比べて小さな工場が多いことを体感してもらえたと思います。

中島工業団地を出ると、出来島小学校の近くでバスから降りて、ここから徒歩でのフィールドワークになります。国道43号線沿いにて、道路公害と西淀川区への道路公害対策についての説明がありました。また、国道沿道大気常時観測局がどこに設置されているかと言ったクイズも行いました。測定局がどこにあるのか悩んでる姿が見受けられました。

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大気汚染常時観測局についての説明中。

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国道43号線にて道路対策につてい説明中。

そのまま歩いて、千北診療所へと行きました。千北診療所に、以前医師会立の公害医療検査センターと西淀川公害患者と家族の会があったといったこと。西淀川区内には公立の病院がなかったこと、千北診療所が何を行ってきたかなどの説明がありました。

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千北診療所にて、みなさん真剣な様子で話を聞いています。

説明が終わると、2人1組になって西淀川の住民にヒアリングをしました。ヒアリングが初めての学生さんもいましたが、順調な様子でヒアリングを行っていました。何組かのヒアリングを見ていましたが、住民の方も楽しそうな様子で話をしてくれている姿を見かけました。

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ヒアリングをした後、次の方を探す学生さん。

 

あおぞら財団所属西淀川・公害と環境資料館に着くと、ヒアリングの内容と感想について共有をしました。

西淀川の好きな所
・淀川花火大会。(男性)
・塾やコンビニが多く、利便性が良いところ。(10代女性)
・子どもが多く、またスーパーが多いところ。(20代夫婦)
・公園や緑地があり、自転車での移動が便利。(70代男性)
・下町のような雰囲気があるところ。気取らなくていい。(80代女性)  など

西淀川で困っているところ。
・公園が汚く、ポイ捨てが多い。(10代女性)
・バスの本数が減らされた。(30代女性)
・空気が悪い。(60代男性)
・車の交通量が多い。(70代男性)
・昔、台風で嫁入り道具が流された経験があり、堤防があるがどうしても不安。(80代女性) など

たくさんのヒアリングの話を聞かせてもらえました。

また、ヒアリングの最中でも車やトラックの騒音がひどく、本当に騒音がひどいのを肌で体感したという感想が出ました。
西淀川公害についてDVDや事前勉強をしてくれていましたが、事前勉強した時の感想と実際にフィールドワークをしてみて違いや感想はありましたか?という問いには、事前勉強をしていた時よりも普通のまちでした。と答えていました。

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あおぞら財団所属西淀川・公害と環境資料館にて。

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ヒアリングの内容について共有を最後にしました。

 

今回は研修の間で、学生の皆さんはとてもたくさんの住民の方にヒアリングを行っていました。ヒアリングやヒアリングの感想の共有をすることで、私もいろいろな思いを西淀川に持っている人が住んでいることを知れて、とてもいい勉強になりました。

(松ヶ平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018年6月4日5:32 PM

6/3(日)に肺年齢測定を行いました

6月3日(日)に西淀川区役所にて健康診断があり、それに合わせて肺年齢測定を行いました。

健康診断を受診された方が多かったこともあり、肺年齢測定に参加された方の人数が約45名と盛況でした。

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参加された方には、COPDの認知に関するアンケートやCOPD集団スクリーニング質問票に記入いただいた後、ハイチェッカーやスパイロメーターを使用して肺年齢測定を行いました。今回は、東大阪病院の理学療法士 椿和人先生、奈良医療センターの林田佳一先生(お二人とも環境再生保全機構 呼吸ケア・リハビリテーション指導者養成研修修了生)に参加していただきました。また、新たに、測定後のアンケートにもご協力いたたきました。

<感想>

今回初めて肺年齢測定に参加させていただきましたが、丁寧な説明や個々の結果に応じたアドバイスなど、先生方の病気に対する姿勢や参加されたへの対応、参加された方の健康に対する意識の高さに感動しました。肺年齢測定に関わっている人それぞれがそれぞれの切り口で、誠実に病気や健康と向き合っていることを実感しました。またこの機会を機にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気の存在を知りました。この病気を身近な病気と捉え直し、自分なりに向き合っていきたいと思います。

記録:アルバイト 東


2018年度の予定はこちら
次は、8月25日(日)に、区役所のがん検診に合わせて行います。
会 場: 西淀川区役所(大阪市西淀川区御幣島1丁目2-10)
参加費:無料
問合わせ先:あおぞら財団(電話:06-6478-8885)
がん検診等については、西淀川区役所「がん検診等について」をご覧ください。

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進のための人材育成・情報発信事業(NPO法人等との協働事業)実施業務」の一環として実施しています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 5:20 PM

関西学院大学総合政策学部の研修を受け入れました(5/26)

5月26日(土)に関西学院大学総合政策学部の佐山浩ゼミ生18名の研修を受け入れました。
西淀川区内をフィールドワークした後、あおぞら財団の西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)で西淀川と西淀川公害についての説明と、公害患者さんのお話を聞き、今回の研修のふりかえりをするという日程です。

阪神電車出来島駅集合をして、フィールドワークから行いました。

まずは国道43号線を見に行き、国土交通省によって行われた公害対策、道路対策について林さんより説明がありました。みなさん真剣な様子で聞き入っていました。

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国道43号線で道路対策の説明中。

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PM2.5の環境基準値について説明中。

千北診療所まで歩いて行くと、千北診療所がどういった役割だったのかなどの説明を受けました。千北診療所では以前、医師会立の公害医療検査センターと西淀川公害患者と家族の会がありました。

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千北病院の前で学生さんは真剣に話を聞いています。

少し離れたところまで歩くと、デイサービスセンターあおぞら苑です。あおぞら苑では1号館2号館があります。現在3号館も建設予定といった話も聞きました。あおぞら苑は公害患者さんだけではなく、いろんな人が現在利用をしています。

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あおぞら苑の1号館の前です。

神崎川の堤防にまで上がりました。西淀川は昔、工場が工場用水として地下から水をくみ上げていたので、地盤沈下がおきています。そのため、水面面より住宅街の方が土地が低いことを、目で見て実感していました。驚いて写真を何枚も撮っている学生さんもいました。

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堤防の上でいかに地盤沈下が進んでいるかについて驚いていました。

大和田街道を通って大野川緑陰道路であおぞら財団の方へと戻ります。その途中に、昔の大野川緑陰道路の写真を見てもらいました。公害がひどかった当時の大野川緑陰道路と見比べて驚きの声が上がりました。昔の写真と見比べると、緑の多いとても歩きやすく、自転車でも歩きまわりやすい町に変わったことを実感してもらいました。

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昔の大野川緑陰道路には何が見えるでしょうか。

あおぞら財団の西淀川・公害と環境資料館に着くと、林さんから西淀川公害と裁判、あおぞら財団について講義がありました。大気汚染がひどかった当時の写真や、西淀川公害裁判は一体どういったものだったか、どのような対策がとられたかなどの話です。留学生の方も数名いて、真剣な様子で話を聞き入っていました。

その後、公害患者さんの平田和子さんから、苦しかった時の話や公害がひどかった当時の話について聞きました。

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写真右があおぞら財団職員の林さん、左が公害患者さんの平田和子さん。

平田さんは3歳の時に気管支炎になり、夜に咳き込むと父親がずっと背中に背負ってくれていたそうです。少し良くなりましたが、20歳ぐらいのころから少しずつ体調が悪くなり、40歳ぐらいの頃にはとてもひどくなっていたそうです。。小さなころは西淀川や尼崎の空の上はグレーだった記憶が残っているとも話してくれました。

 

その後、3人ぐらいに分かれてグループワークをしました。各グループで、「行政」「企業」「住民」が何をしたのか考えてもらいました。フィールドワークで実際に見て、研修を受けた上でどういった行動を起こしたのかいろいろと意見が出ました。意見を出した上で、西淀川・公害と環境資料館にあるパネルや資料を見てもらいました。学生さんが出してくれたような行動をしたのか、それを資料と見比べてもらいました。

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グループになってどんなことをしたのか相談をしています。

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西淀川・公害と環境資料館にて説明をしています。

今回の研修では、平田さんの公害がひどかった当時の話がとても印象的でした。公害がひどかった当時、西淀川や尼崎の空の上はグレーだったということです。今では考えられないことで、想像もつきません。ですが、それはひとえに公害患者さんたちが頑張ってきてくれたおかげです。それを忘れず、これからも仕事を頑張っていきたいと思いました。
(松ヶ平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2018年6月1日1:07 PM

大阪大学文学部日本学専修の研修を受け入れました(5/12)

5月12日に大阪大学文学部日本学専修 安岡建一ゼミの学生さんが西淀川とエコミューズに研修に来ました。
安岡さんを合わせて12名の方が西淀川へと来てくれました。
今回の研修は事前に『西淀川公害の40年』の1章を読み、その上で実際の地域の現状を知ってもらったり、『西淀川公害の40年』に載っていた資料に触れることが趣旨となっていました。

まずは阪神電車「姫島」駅に集合をしました。
淀川の堤防へと行き、堤防から見て町のある地面の高さと、水面の高さを見比べてもらいました。西淀川は昔、工場用水として水をくみ上げていたので地盤沈下がおきています。そのため、水面の方が高いというのを目で見て体感してもらいました。

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堤防から水面と土地の高さを見比べて。

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海抜-0.6メートルと書かれていて驚いていました。

堤防を降りると、旧街道を歩いて姫島駅前に戻ります。そこで林さんから国交省が行った道路対策についての説明がありました。騒音や振動などの対策がいろいろと行われていることをクイズ形式で探すのに、学生の皆さんは盛り上がっていました。

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姫島駅前で対策の説明をしています。

そのあと、姫里の住工混在地域の見学や、大野川緑陰道路を通ってあおぞら財団の西淀川・公害と環境資料館に来館という形になりました。

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いこね&くじらカフェの紹介も!

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昔の緑陰道路の写真を、今の緑陰道路で。

まずはエコミューズで保管されている、西淀川大気汚染の写真を見て、タイトルと付けるフォトランゲージを行いました。短い時間の中でしたが、悩んだ結果いろいろなタイトルをつけてくれました。おお!と思うタイトルばかりでした。

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タイトル「先生、僕たちは大丈夫ですか?」

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タイトル「くもり空のまち」

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タイトル「工業地帯と生きる」

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タイトル「負の遺産」

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タイトル「日常化した大気汚染」

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タイトル「公害患者の大気」

その後、林さんから西淀川公害とエコミューズについての説明がありました。その中で、フォトランゲージで使った写真が一体どういった写真だったのかなどの話もありました。

5階の西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)に行き、実際の裁判資料にも触れました。また裁判資料だけではなく、あおぞら財団の6階に保存されている資料も見ました。みなさん、とても真剣な様子で一枚一枚目を通していました。

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西淀川公害とあおぞら財団について、林さんから説明。

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資料を真剣に眺めています。

質疑応答ではいろいろな質問が出ました。

Q「地盤沈下の対策は?」
A「地域の人が水防団をつくって自立している。避難訓練も積極的に行っている。」

Q「民間や財団の動きではなく、企業の動きはどうなっているのか」
A「国交省とは未だにずっと交渉などを続けている。工場は減ってきている。感情のへだたりもまだ地域で残っている。」

Q「私が住んでいる所も匂いが気になっていたが、諦めていた。だが、自分が考える、行動することが必要であると思った。住工混合をいきなり分けようとしたのか。」
A「戦後、日本は工業を押し進めてきた。工業優先」

Q「新しい建物が多いところを見ると新しい人が来ていると思うが、公害は知っているのか。」
A「地元の人で40歳以上の人しか知らない。外から来た人はほぼ知らないのではないか。」

今回フォトランゲージにタイトルを付けてもらった時に、とても「はっ!」とするような見方や言葉が選ばれてとても興味深かったです。いつまでもいろんな見方が出来るようでなければいけないなとも思いました。
(松ケ平)

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