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『天ぷら油で地球一周 山田周生さんと考える被災地で私達ができること』講演会 @あおぞら財団、西淀川高環境教育フェスタ

被災地で支援活動に取り組むフォトジャーナリストの山田周生さんの講演会を3日間開催しました。
19日(金)にあおぞらビルで、20日(土)は西淀川高校、21日(日)は尼崎市立成良中学校です。

 山田さんは天ぷら油で地球一周をした偉業を成し遂げた人です。行く先々で、使用済みの天ぷら油をわけてもらい、独自に開発した車につんだ小型の廃油精製機で燃料をつくりながら、1年をかけ地球を一周をしました。地球一周後に始めた日本一周の旅の途中、岩手県花巻市で東日本大震災に遭遇。震災直後、燃料不足の被災地でも、山田さんの車は天ぷら油があれば動きます。廃油をもらい燃料をつくり車を動かし、支援活動を続けました。今は被災地で『菜の花大地復興プロジェクト』を立ち上げ、菜の花による景観づくりや、菜種油などの特産品づくりなどのまちづくり活動をしています。
 2010年9月に一度、あおぞら財団も訪問、その時からあおぞら財団とは交流が続いています。
その時の様子はコチラ

まず19日(金)、午後6時30分~8時は、あおぞらビルでの講演会です。
実際に被災地でのボランティア体験者や行政職員、まちづくり活動、奈良市や狭山市など様々な場所で活躍されている人たちが集まりました。

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 「とにかくバイクで思いっきり走りたかった」と25歳の時に山田さんはサハラ砂漠を単独縦断、そのまま世界を旅する中で、仕事としてルポタージュ等の雑誌の取材が仕事として依頼がくるようになったそうです。パリ・ダカールラリーの取材もしていたそうですが、山田さん自身も選手として車に乗ることになり、バイオディーゼル燃料で走ったところ好成績。バイオディーゼル燃料で地球をまわろうと、車に積めるサイズのバイオディーゼル燃料を精製するプラントを設計、山田さんが企業にかけあい協力を得て1年かけてプラントをつくったそうです。情熱が周囲の人を動かすんですね。
灌漑用水取水のため干上がってしまったアラル海などの環境問題についてや、行く先々での人々との交流など、地球一周の旅の様子を、写真をみせながら語って下さいました。地球一周の旅を終えはじめた日本一周の途中に、花巻で東日本大震災に遭遇。その後、燃料不足の被災地で支援活動をつづけています。
被災地に環境に配慮した村をつくりたい、菜の花ロードで被災地をつなげ将来的には菜種を特産品として使うなど、世界を見、震災の現場で活動されたからこそ思う山田さんの構想に、みな真剣に耳を傾けていました。

コピー ~ P1220785
★詳しくはコチラ
「東北だからできる古くて新しいこれからの生き方」
http://space.rgr.jp/bio/2012/05/post-906.html

 山田さんの講演の後、みんなで自分達ができることの意見を発表、「隣近所で顔の見える関係づくりをしたい」「自治会、小学校区単位ぐらいでBDFプラント、ディーゼル発電機を持つ。まずは積立から始める」等の意見が出ました。

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夜間でしたが駐車場にて山田さんの車の見学も。夜はライトが一段とカッコいい山田さんの車。ライトは環境に優しいLEDです。

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翌日20日(土)は西淀川高校で環境教育フェスタでの講演がありました。

環境教育フェスタは記念すべき10回目です。親子づれや地域の方など子どもから大人まで、幅広い参加者が集まりました。(参加者数172人)
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まずは西淀川廃油回収プロジェクトでの協力業者、浜田化学さんの岡野嘉市さんのお話がありました。浜田化学さんは廃油回収・リサイクル業者です。「この時間にも、廃油を回収している人がいる。そのひとりひとりがヒーロー。みんなもヒーローになろう」というよびかけがありました。
また、ライオンズクラブ会長 長澤彰さんより西淀川高校へチューリップの球根2万円分が贈呈されました。来春が楽しみです。

そしていよいよ山田さんの講演です。
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環境教育フェスタ第二部は、野外で様々な催しが行われました。

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芋堀は子どもたちに大人気。高校生のお兄さんお姉さんと一緒に芋を掘っていました。

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CDこまづくりでは、自分でつくったコマを子どもたちが満足そうにまわしていました。

 

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廃油キャンドルナイト学生実行委員会のメンバーが、『廃油キャンドルナイト』のPRも兼ねて廃油キャンドルづくりを指導。

 

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もちろん山田さんの車も展示。
廃油を持ってきた子どもたちや、山田さんの車の前で記念撮影をする親子なども。

環境教育フェスタには、子どもたちはもちろん、振興町会、薬剤師会、出来島商店会、中学校など幅広い参加者が集まり大賑わいでした。
地域と連携しながら活動している西淀川高校の日頃の取り組みとその蓄積を感じさせるものでした。

*10月21日(日)尼崎市立成良中学校での講演へ続く

*山田さんのブログにも講演の様子をご紹介頂いています。 (あおぞら財団での講演はコチラ、西淀川高校環境教育フェスタについてはコチラ

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2012年10月31日1:54 PM

生きた環境教育!尼崎市立成良中学校の屋上菜園

10月21日(日)尼崎市立成良中学校の屋上菜園を環境学習を担当する中岡禎雄先生に案内して頂きました。この日、エコでつながる西淀川推進協議会(事務局あおぞら財団)が企画をした『天ぷら油で地球一周 山田周生さんと考える 被災地から学ぶ 私達ができること』の講演会が成良中学校で予定されており、同行しました。

8年前に2つの中学校の統合を期に、新たに建設された成良中学校の校舎。

今は50種類もの植物が植えてあるそうです。緑豊かな気持ちの良い屋上庭園になっていました。屋上といっても建物が階段状の形をしており、4階の部屋からは3階の屋上へ、3階の部屋から2階の屋上へ、フラットでつながっています。

屋上
【今】

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【8年前】

 

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綿。かつて農業が盛んだったころは尼崎の特産でした(西淀川の特産でもありました)。今、衣服は格安で販売されていますが、綿を育てるのにどのくらい水や手間がかかるのか、それを生徒に知ってほしいとのことです。バイオディーゼルアドベンチャーの山田周生さんと『綿の種で油をしぼる話』でもりあがっていました。

 

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鳥の巣箱と雑草園。鳥もスーパーの袋などゴミで巣をつくっていたとか。野鳥に巣作りの材料を提供しようと雑草をはやしているそうです。

 

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みかんの木。アゲハの幼虫もついていました。ちなみに囲ってある材木はいらなくなった机をリメイクしたもの。

 

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なす。夏~秋にかけてこの屋上菜園で野菜がたくさんとれたので、とれた野菜でカレーを作って食べたそうです。

 

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コスモスも咲いていました。枯れた花は片付けるのではなくあえてそのままにしておくとか。そうすることで植物の死や循環を生徒に感じてほしいとのこと。

 

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肥料は手作りの有機肥料。この機械は北京オリンピックの選手村で、残飯を肥料に処理する機械として使われていたそうです。それをゆずりうけたとか。

尼崎湾でとったワカメからつくった有機肥料。徳島大学等の他団体と協働して、尼崎のまちと海とをつなげる取組としてワカメづくりを行っています。ワカメをつくりで様々な生物が棲み、浄化への効果はどうなのかなど調べているそうです。

とれたワカメは肥料として使います。肥料に手をいれたら温かかったです。

 

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技術を教えている中岡先生。生徒の作品が校内のいたるところに使われていました。『家に持って帰って使わないより、学校で使ってもらった方がいいやろう』というのは先生の言葉。

防災用のバケツが入っています。

 

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防災つながりでもうひとつ。2リットルのペットボトルが生徒の数分ベランダに。何かあった時、これを持って逃げられるようにとのことです。

生きた環境教育をしている尼崎成良中学校。ここで活動する『ネイチャークラブ』の生徒たちが山田周生さんの講演後、自分の感想を全員が発表しました。どれも学校の活動や自分の思いや悩みに重ねあわせ講演を聞いていたことがわかる素晴らしい感想でした。こういった生きた環境教育の取り組みが、生徒たちを育てているんだなぁと納得しました。

*成良中学校での山田周生さん講演の様子はコチラ

(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2012年10月30日3:01 PM

あおぞら野菜市(10/24)開催しました

日時=10月24日(水)11:00~13:30
場所=あおぞらイコバ
出店=カフェスロー大阪、みやこ菜園、楽成体(らくなりたい)

とれたての有機野菜、よく熟した紀ノ川柿、おいしい新米の山口産コシヒカリ、被災地支援商品の魚の缶詰などを販売しました。
たくさんの青いお野菜を見て、道行く人がお買物してくれました。

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出店者以外にも、Beautifulあぐり、かや米、遠野まごころネット関西同窓会、と少しずつ商品を卸してくれるお店が増えてきました。
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今回はカフェスロー大阪のボランティアスタッフが事前のチラシ配布に協力してくれました~。
(効果、あったんじゃないですかね?)
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被災地支援商品の売上の一部はあおぞら財団による被災地へのBDFワゴン車寄贈代金にあてさせていただきます。

次回は、
11月21日(水)11:00~13:30 あおぞらイコバ

どうぞよろしくお願いいたします。

記・鎗山

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 2012年10月26日8:21 PM

司法修習生、西淀川フィールドワーク受け入れました(10/23)

日 時=10月23日(火)13:30~17:00
参加者=司法修習生13人、引率弁護士2名  (読売新聞記者の取材あり)

司法修習生13人の西淀川フィールドワークの受入を行いました。阪神「出来島」駅に集合し、約1時間半、区内を歩きました。

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出来島駅

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国道43号線、出来島小学校

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千北診療所
事務長の小野さんに、「千北病院」時代からの公害病患者についてお話をお伺いしました。

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あおぞら苑(ディサービス施設)
施設長の辰巳到さんに 設立の課程、現状を説明いただきました。

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大野川緑陰道路

その後、あおぞら財団に戻ってきて、公害患者の和田美頭子さんのお話を聞き、「西淀川公害」のビデオ視聴、あおぞら財団活動の紹介、森脇君雄理事のお話と進みました。

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和田美頭子さんからは、患者会の運動に係るきっかけや裁判の原告としての経験の話がありました。

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森脇さんからは、裁判闘争の苦労や被告との和解に至る、ギリギリの決断に至った局面なども話されました。公害反対運動を進めていく上で、「街づくり」の提起が世論を大きく動かし、被告企業をも納得させる契機になったとのお話がありました。参加者の質問に答え、西淀川裁判が勝利できた経過を振り返りました。

最後に、参加者全員が感想を述べました。一部紹介します。
・西淀川裁判の現地で公害を実感することができた。
・今日のフィールドワークで西淀川が「普通の街」になっているなと思った。今後とも、かかわりを持っていきたい。
・「あおぞら苑」が印象に強く残った。裁判の勝利とともに、共に勝ち抜いてきた人々の情熱に感動した。
・大野川のドブ川時代の写真やビデオ映像で、奇跡的に西淀川は変わってきていると思った。
・新しい家が増え、人口も増えているようだ。どんどん「住みたい街」になっていることを感じる。裁判が終わればそれで終りではなく、長くかかわっていくことが大事だと学んだ。

(天野)

倉敷公害資料整理進んでいます

2012年10月24日
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裁判資料がひと段落したので、どの資料を電子化するかの相談と、患者会資料で電子化したい資料が何かを相談しました。
まずは、患者会ニュース。
だいたいはそろっているようです。
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倉庫に行って整理していると、患者会ニュースの前のニュースが出てきました。
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この大変そうな感じ、伝わるかしら??
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とりあえず、ピックアップしてきた資料たち。
電子化に向けて整理をします。
______________
倉敷の公害を学ぶパネルがあることを皆さんご存知ですか?
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みずしま愛あいサロンです。
この中に、環境学習センターが入っています。
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一角に、水島公害の展示があります。
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もっと利用されてほしいなぁと思います。
そして、資料が結びついてほしいなぁと思います。
水島臨海鉄道水島駅前です。
(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年10月25日5:09 PM
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