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ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

楽らく呼吸会「薬について」(3/14)

「楽らく呼吸会」を3月14日(金)に開催しました。薬剤師さんによる「薬について」の講義と呼吸筋ストレッチ体操を行いました。参加者は8人(スタッフ含む)が参加しました。

「薬について」はあおぞら薬局の薬剤師・吉本利樹さん。今年はインフルエンザが大流行。

対策のポイントは次の5つ。
①こまめな手洗い、消毒
②着用が効果的な場面でのマスク着用
③咳エチケット
④休養・栄養・水分補給
⑤適度な室内加湿・換気
⑥ワクチン接種

お薬について話を聞きました

ぜん息の治療薬は、長期管理薬と増悪時治療薬の2つ。

吸入の練習を一人ずつやってみました!

治療薬の中には、吸入薬を霧状にして直接気管支に届けるため、吸入器を用いるものがあります。呼吸器疾患のある患者にとって吸入は日常的治療の一つですが、我流でやると、薬が口の中にとどまって気管に届かずに効果を発揮しません。練習用の吸入器を使って吸入の正しいやり方を解りやすく一人一人に教えてくれました。

新しいぜん息の治療薬・抗体製剤(生物学的製剤)についても学びました。

後半は、独立行政法人環境再生保全機構による呼吸筋ストレッチ体操の動画を見ながら参加者全員でストレッチを行いました。

呼吸筋を伸ばすストレッチ体操

(増本)


あおぞら財団では、ぜん息やCOPDを抱えながら苦しむ患者さん同士が日頃の病気の悩みを交流したり、勉強会で学びながら、病気と向き合っていこう、またお互いが支えあっていこうと、楽らく呼吸会を開催しています。

次回は5月9日(金)矢倉公園へ行く予定です。皆さんの参加をお待ちしています!
ご参加を希望される方はあおぞら財団までご連絡ください(Tel 06-6475-8885)

【日  時】2025年5月9日(金)13:30~15:00
【集合場所】あおぞらビル1F 駐車場 あおぞらビルへのアクセスはこちら
【内  容】矢倉緑地公園まで車で行き、公園内で散歩をしたり体操をして過ごします。
【参加費用】 無料
【対  象】・ぜん息やCOPDなどの呼吸器疾患がある方、ご家族の方
・呼吸ケア・リハビリテーションに興味のある方
【申し込み方法】あおぞら財団(Tel 06-6475-8885、担当:谷内・鎗山)までお申し込みください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2025年4月10日2:51 PM

矢倉緑地で自然とふれあい、ごみゼロアクション!(3/22)

3月22日(土)、春の陽気が感じられる中、西淀川区主催の「矢倉緑地プラスチックごみゼロアクション」が開催されました。今年で4回目を迎えるこのイベントに、あおぞら財団も協力団体として参加しました。

私たちの暮らしのすぐそばにある自然の宝庫、矢倉緑地。ここには野鳥や干潟の生き物たち、そして私たちの未来に関わる課題が共存しています。

●カワラヒワやミサゴなど、多彩な野鳥を観察
イベントのスタートは、日本野鳥の会大阪支部による野鳥観察から。

「キリリ、コロロ」とかわいらしい声でさえずるカワラヒワ、オオバン、キンクロハジロ、ホシハジロ、コチドリ、セグロカモメと、様々な野鳥を観察できました。

「今日はイソヒヨドリ見られないかな…」という声も上がったその時、まるでその噂に応えるかのように、イソヒヨドリがすうっと岩の上に舞い降りました。その登場に、思わず拍手が起きました。

さらに、フィールドスコープから鉄塔の上でミサゴが巣を守る姿も確認。野鳥たちの営みを間近に感じながら、自然とのつながりを実感するひとときでした。

矢倉海岸で野鳥の観察

水面すれすれを飛ぶカワウ

干潟のコチドリ

●干潟の石の下に広がる生き物の世界
次は干潟へと場所を移し、生き物探し。石をひっくり返すと、そこにはカニや貝、エビ、ゴカイ、そしてゾウリムシなど、様々な命がひそんでいました。

「これはヤドカリの仲間ですね」「この貝は潮の満ち引きで移動するんですよ」と、大阪湾海岸生物研究会の山下先生が丁寧に解説。参加者のみなさんは目を輝かせながら、未知の世界に触れていました。

この日は海水温が低かったため魚の姿はあまり見られませんでしたが、それでも干潟には多様な生き物たちが息づいていました。

タカノケフサイソガニ 河口や干潟などで生息。オスのハサミの付け根に房状の毛(ケフサ)があるのが特徴

イソテッポウエビ 大きいはさみで音を出し、瞬間的に4400度までの熱を出すそうです。

●海洋プラスチック問題を自分ごとに
そして最後は干潟のごみ拾い。まずは大阪市環境局 環境管理課 水環境保全グループの方から、海洋プラスチック問題についてのミニ講座を受けました。今や海に流れ込むごみのほとんどがプラスチック。2050年には、魚よりも海洋プラスチックごみの方が多くなるかもしれません。

その後、清掃活動へ。短時間にもかかわらず、大量のプラスチックごみが集まりました。ペットボトル、発泡スチロール、ビニール片、ストロー……そのひとつひとつが、私たちの暮らしとつながっていることを痛感しました。

●矢倉緑地で、自然と向き合う
このイベントは、矢倉緑地の自然に触れながら、私たち一人ひとりの行動が未来を変えるということを体感できる貴重な機会です。

自然の美しさやたくましさを知ること。そこにある課題にも目を向けること。そして、自分にもできる小さな一歩を踏み出すこと。

そんな一日を、矢倉緑地で過ごしてみませんか?

次回、開催される時には是非ご参加ください!

(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2025年4月7日5:20 PM

雨ニモマケズ!ミサゴ、カラスに大ピンチ!?見どころ満載・冬の探鳥会(3/16)

3月16日(日)に矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会を開催しました。

参加者は17人(一般参加3人、野鳥の会会員6人、リーダー7人、スタッフ1人)です。冬は多くの渡り鳥を観察できる季節。小雨に降られながらの探鳥会になりましたが、イソヒヨドリやホシハジロなど35種類の野鳥を観察できました。

冬は渡り鳥の観察にぴったりのシーズン。寒さが残るこの時期だからこそ見られる鳥たちを目当てに、大野川緑陰道路を通り、矢倉海岸へと足を運びました。

日本野鳥の会大阪支部の報告はこちら

小雨が降りそうな中、探鳥会に出発! 野鳥の会の方々は雨対策もバッチリです

ヒヨドリ

ジョウビタキのメスはオスに比べると地味

淀川に佇むカワウ

星の数ほどホシハジロ

この日一番の見どころは、淀川の鉄塔にあるミサゴの巣。鉄塔の真ん中あたりで1羽のミサゴが悠々と魚を食べているそのすぐ上では、巣を守る2羽のミサゴが、5〜6羽のハシブトガラスと激しいバトルを繰り広げていました!

「上の方であんな戦いが起きてるのに…なんでそっち(下)のミサゴは助けに行かないの⁉」
そんなヤキモキする声があちこちからおきました。

ミサゴの巣を襲うカラス

他に、枯れ木にすずなりにとまるカワラヒワ、水面近くを潜水するウミアイサなど、雨降りながらも今日は見どころがたくさんありました。

鈴なりに樹木に止まるカワラヒワ

水面近くを潜水するウミアイサ

イソヒヨドリ

干潟で餌を探すオオバン

淀川の堤防で野鳥を観察

観察種数 36種
オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、コチドリ、イソシギ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ドバト
(記:谷内)


次回 2025年5月10日(土)予定
■集合時間9:30 阪神なんば線福駅
■解散12:30 矢倉緑地公園
■参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
■参加費(保険代) 200円
■持物・格好 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具

5月は「春の渡り」のシーズン! 日本から北へ渡ってゆく鳥、南から日本へ渡ってくる鳥が交錯する季節です。
子どもさんの参加もお待ちしています。

 

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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885
https://aozora.or.jp/

■共催
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
https://wbsjosaka.com/
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西淀川区役所共創事業

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 4:39 PM

大阪公立大学「都市基盤計画特論」発表会を開催!(3/25)

3月25日、あおぞら財団にて、大阪公立大学大学院の「都市基盤計画特論」の成果発表会が開催されました。
この講義は、11月から1月にかけて西淀川区を舞台に行われたもので、学生たちは現地調査やヒアリングなどを通じて地域課題を学び、その学びをもとにグループごとの提案をまとめました。

発表会当日は、あおぞら財団の職員に加え、西淀川公害患者と家族の会 事務局の上田さん、西淀川区役所政策共創課の西尾課長、中村さんにもご参加いただき、学生たちの提案に対する率直な意見交換が行われました。

◆ 提案①「水とともに在る暮らしを考える」
1つ目のグループからは、西淀川区が抱える水害リスクをテーマに、「防災」と「水辺の魅力づくり」の両立を目指す提案がなされました。

特に印象的だったのは、防災チャットボットを活用した情報発信や、河川空間を活かした親水エリアの整備、さらに夜間のにぎわい創出を目指すナイトタイムエコノミーの導入といった、アイデアに富んだ内容です。

質疑応答では、矢倉緑地公園への交通アクセスの課題や、水辺空間の利活用にあたってのハードル(治水上の制度上の問題)についての質問があり、学生たちも真剣に応答していました。

発表の様子

◆ 提案②「若者の地域参加に向けた提案」
2つ目のグループは、地域コミュニティの希薄化や産業の衰退、情報共有の不足といった現状に注目。これらの課題に対し、廃校を拠点に若者の地域参加を促す施策を提案しました。

廃校を活用して地域イベントを開催したり、コワーキングスペースとして開放したり、さらにものづくりや食文化、多文化共生を体験できる場にするという、地域資源を生かしたアイデアが紹介されました。

◆ 地域に根ざした学びが、未来へとつながる
どちらの提案も、実現に向けてはハードルが少なくないかもしれません。ですが、学生ならではの視点や柔軟な発想、フィールドワークで得たリアルな課題感が込められた提案は、聞く側にも新しい視点や気づきを与えてくれました。

今回の学びを通じて、学生の皆さんが「地域」と「都市基盤」の関係についてより深く考えるきっかけになっていたら嬉しいです。そして、この経験が今後の修士論文や研究活動にも活かされることを願っています。

(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,視察受入 — aozorafoundation 公開日 3:39 PM

2/13(木) 日中環境問題サロン2024を開催しました

2/13に日中環境問題サロン2024を開催しました。

グローバルな経済活動が展開される中で、今日の公害・環境問題は地域や国をこえた形で発生し、互いに影響しあっています。

中国の環境NGOメンバーを招き、中国の最新の環境問題について報告いただき、日本の市民、専門家やNGO関係者、企業との意見交換を行う日中環境問題サロンを開催しました。今後の日中における公害・環境問題の解決に向けて、お互いに理解し、協働していくための意見交換をおこないました。

あおぞら財団事務局長藤江と中国訪問団リーダー李力氏の開会あいさつによって、日中環境問題サロン2024が始まりました。

最初の発表者は、天津市西青区零萌公益発展センター(略称:「零萌公益」)の王少蓉氏です。

王氏は中国のプラスチックごみ問題の現状と、それに関する法律や条例の変遷を紹介しました。中国のプラスチックごみ対策は4段階に分けられる。1995年から2007年プラスチックごみ問題に「注目し始めた」段階、2008年から2017年「リサイクル推奨」段階、2017年から2019年「市場規制強化段階」、および2020年から「新たな段階」です。

零萌公益は2011年で誕生し、2015年から全力でプラスチックごみ問題に関与するようになりました。主にはプラスチックごみ問題交流会を開催、「3R」に基づく環境保全ボランティア活動を展開、中央政府や地方政府へ政策を提案するなど取り組みをしていました。

王少蓉氏(左)が発表している様子

 

次の発表者は、温州市科普連合会の金麗秀氏です。

金氏が所属する団体「温州市科普連合会」は、科学知識を一般市民に普及することを目的とする団体です。

金氏の紹介を通して、浙江省温州市の水は豊富である一方、利用可能な水資源が少ないという現状を知るようになりました。その問題を解決するため、温州市科普連合会は「節水」というテーマに基づき、いくつかの活動を展開しました。節水に関する法律や条例を分かりやすく解説すること、水のリユース方法を模索すること、学校の授業で水の重要性をアピールすることによって、市民の節水意識を向上することが期待されます。

金麗秀氏が発表している様子

 

次の発表者は、黒龍江省八五二農場中学の李国良氏です。

李氏が教鞭を執る黒龍江省八五二農場中学は、自然に親しい場所に位置しています。広いキャンパスに、植物園も建てられました。学生の環境意識や社会責任感を培う目標として、環境保全サークル「小白樺」が立ち上げられました。

「小白樺」は自然に出入り、気象観測所に見学や、湿地で生物を観察します。また、キャンパスで木植え、鳥の巣作りなどの活動を展開しました。これらの活動を通して、学生が勉強活動で溜まったストレスが解消され、自然に対する理解度が向上され、母校への恩返し心が培われたという成果が挙げられました。

李国良氏(左)が発表している様子

 

最後の発表者は、河北馬倍戦法律事務所の河北馬氏です。

馬氏は河北馬倍戦法律事務所の発起人です。自分が環境問題業務にフルタイムで務めており、設立した河北馬倍戦法律事務所も2013年に環境法律事務所に転換しました。今中国唯一の環境事務所であると言われています。

馬氏の紹介によって、現在中国は被害者(市民)立場で訴訟を提起することは多いが、良い成果を収まった例は少ないのようです。。しかし、馬氏は行政や企業へ環境に関する法律の助言をあげるという従来ではない方法で、環境問題を解決しようとしています。企業側に立ち、行政からの不当罰則、または、行政側に立ち、企業から汚染の不法排出に関して、訴訟を提起します。

馬倍戦氏が発表している様子

 

四人の発表者の発表に対して、龍谷大学政策学部教授櫻井次郎先生と今回中国訪問団リーダー李力氏が、コメンテーターとして解説を行いました。発表者四人にそれぞれ環境保全活動に積極的に参加するようになった経緯を伺い、日中における環境保全や環境配慮に関する市民の考え・行政の対策の違いについて議論しました。

二人とも長年日中環境問題交流に従事しているので、参加者に対しても馴染みのある顔で、現場の雰囲気がさらに盛り上がりました。

日本と中国の社会・文化・経済背景、または歴史もそれぞれ違いますので、たとえ同じような環境問題が生じたとしても、市民の考えも、行政の対策も、日中はそれぞれ異なる可能性があります。しかし、その異なりに拘らず、逆に異なる視点から環境問題を再考することが重要ではないかと考えられます。

中国は長年日本の環境対策を学んでおり、現在、中国なりの環境対策をおこなうようになりました。中国環境NGOが、節水の普及教育や植樹など、細かな環境保全活動を十何年間も地道に続けている精神に感動しました。また、中国環境NGOは、大勢の若者を環境保全活動に呼び込んだり、環境保全の担い手を育成したりしており、そうした方法には学ぶべきところがたくさんあると思いました。

環境問題を解決するためには、より広い視野やステークホルダーのコミュニケーションなどが求められ、民間団体の交流はやはり欠かせません。日中の参加者も、今回のサロンを通じてお互いの経験から刺激を受け、よりよく、誰一人取り残さない社会を作るように頑張ろうという気持ちになりました。

その後、参加者の意見・感想が寄せられました。

ご意見や感想を踏まえて、次回の交流を積極的に準備していきます!

引き続き、交流活動をよろしくお願いします!

参加者集合写真

(記:王子常)

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひ↓ご覧ください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2025年4月4日10:36 AM
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