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西淀川公害の展示についての感想

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西淀川公害と環境資料館(エコミューズ)はあおぞら財団の5階にあります。5階の閲覧室には、西淀川公害に関する展示パネルがあり、公害問題について、とてもわかりやすく解説されています。

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上の写真は、患者達が実際に使用していた薬袋、生徒手帳や当時は市販されていなかった吸入器等が、寄贈され、資料として展示されています。また、ケースを開けて実際に触れることも出来ます。

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また、閲覧室には西淀川公害に関する裁判資料が全て保存されており、興味がある方に限らず、卒業論文の参考に来られる方も多いです。

インターン生の感想

近畿大学3回生 榎田 健二

僕は幼稚園の頃、喘息を患っていて、よく咳をしたり、定期的に診療所で吸入器を使ったり、よく休んだりしました。小学生になる頃には直りましたが、とても辛かったことを今でも良く覚えています。5階の展示パネルには喘息を患った方の体験記があり、とても辛かったんだと思いました。

近畿大学3回生 西田 貴裕

 私は公害問題について教科書に掲載されていることしか知らなかったので、西淀川という自分の近くでその昔、公害問題が発生し、今も苦しんでいる方がいらっしゃることに強い衝撃を受けました。これからは教科書の中の昔の話と考えず、今も続く身近な問題として公害問題に向き合いたいと思いました。

あおぞら財団インターン生 近畿大学 榎田 健二
                  西田 貴裕

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年9月1日4:12 PM

坂和章平弁護士の資料袋詰め

西淀川公害の裁判訴訟での坂和章平弁護士の資料を袋詰めする作業をしました。
当時の貴重な資料があおぞら財団ではその資料に番号を振って大切に保存されています。資料は、当時の環境汚染のデータなどがありました。寄贈者ごとに書庫に箱に入れて管理されています。裁判の資料が残っているのは珍しいと思いました。
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資料の袋詰めの様子です。インターン生4人で4箱の資料を1時間で袋詰めしました。一つひとつの資料を丁寧に入れるのに少し苦労しました。大切な資料を整理する作業なので、少し緊張した空気が漂っていたように私は感じました。

準備物は出所先、出所番号、資料番号、資料点数、箱番号、備考を記すためのはんこが押された角2版の封筒、筆記用具、資料です。

手順
① 角2版の頑丈な中性紙の封筒に出所先、出所番号、資料番号、資料点数、箱番号を鉛筆で記します。
② 資料を封筒に入れます。その際、資料の表に資料番号が書かれた付箋が貼ってあるのではずします。
③ 箱に資料番号順に丁寧に入れます。
④ すべて出来たら書庫に戻します。

一つひとつの資料に当時の歴史が刻まれているように感じました。そして、一つひとつの資料の重みを感じました。このままずっと管理がし続けられたらいいなと思いました。そして、私も過去や今の思い出を大切に保管しようと思いました。
京都学園大学3回生 インターン生 林田友理恵

展示「西淀川と水害」 西淀川図書館9-10月

2011年9月1日に西淀川図書館に「西淀川と水害」について展示しました。

【展示情報】
期間:9月1日~10月31日
展示場所:西淀川図書館
開館日:火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
土曜日・日曜日・祝・休日 午前10時~午後5時
休館日:月曜日・第3木曜日・蔵書点検期間・年末年始
西淀川図書館のURL:http://www.oml.city.osaka.jp/info/60nishiyodogawa/index.html

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この展示は、昭和のころに近畿地方を襲った室戸台風やジェーン台風での西淀川地域の被害、ハンセン病患者を収容していた外島保養院の被害や大阪の地盤の高さを表した図と水害時の浸水予測をしたハザードマップなどが展示されています。また、展示ケースの上に、ハンセン病の資料と感想ノートを置きました。どんな感想が書かれているか楽しみです。

展示資料作成の様子
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この写真は、手元にある資料から作成した文章、当時の写真や新聞記事をパネル化している作業であり、パネルを切るのに力がいりました。また、文章の文字が小さかったため、もう一度作り直したりするなど、色々大変な作業でした。

展示パネルの設置
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この写真は展示パネルを設置している様子です。パネルの裏にスタンドを貼ったりして設置しました。どこにどのパネルを置いたら見やすいか?を考えながら置くのに苦労しました。

展示資料を作成したインターン生の感想

京都学園大学 3回生 林田友理恵

ハンセン病についての展示資料を作成しました。ハンセン病についてはあまり詳しく知らなかったので正直難しかったです。偏見や差別があるのは知っていましたが、患者を隔離する“療養所”があることを知らなかったので驚きました。差別のひどさにも驚きました。西淀川区の外島にも療養所があり、室戸台風によって全壊したというのを初めて知りました。
1人でも多くの方に資料を見ていただきたいです。ハンセン病のことや水害のことが資料を見た方にしっかり伝わったらいいなと思いました。そして偏見や差別について、もう一度考える機会になればいいなと思いました。

近畿大学3回生 榎田 健二

僕はジェーン台風についての展示資料を作成しました。ジェーン台風については、小学校の宿題で近所に住んでいたおばあさんから、風がとても強く、堤防が決壊しそうだったと聞いていましたが、西大阪全域と中心部の一部を含む全市の21%が浸水するほどの大きな被害が出ており、驚きました。
自分の住んでいる地域は(海と比べて)あまり高くないと聞いていましたので、もし堤防が決壊すると、広範囲の地域が浸水するのだとあらためて思いました。

近畿大学3回生 西田 貴裕

 私は、室戸台風についての展示資料の作成を担当しました。三月の東日本大震災の発生により最近では災害時に自分の住居や職場はどうなるのか、どこに避難すべきなのか、ということに注目が集まっています。そのため、海抜の低い西淀川区で「西淀川と水害」について過去の台風被害やハザードマップを展示することは、被害を最小限にすること以上の意味があり、1人でも多くの人が災害時に自分が何をすれば良いのかを考えるきっかけになれば、と考えつつ作成しました。

近畿大学3回生 鐘江 元気

ハザードマップの展示を担当させてもらうことによって、西淀川区は地下水を使いすぎてしまったことが原因で地盤が2メートル以上沈んでしまっていることや、淀川が氾濫してしまった場合その影響により水深の深さが4~5.5メートルになってしまいこの地区が甚大な被害を受けることが分かりました。
西淀川区やその周辺の人々には、この現状や避難場所を知って欲しいという気持ちで展示作品を作りました。また、このようなことを学ばせてもらったことで、災害に対する意識が上がり自分の町の災害について詳しく学びたいと思いました。

あおぞら財団インターン生  京都学園大学 林田    友理恵
                                  近畿大学             榎田 健二
                                       西田 貴裕
                                                                                 鐘江 元気

Filed under: イベント案内,インターン生,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2:36 PM

セミのぬけがら調べ(当日の様子)

あおぞら財団インターン生 近畿大学 坂根慎哉

2011年8月23日(火)にセミのぬけがら調べを西栄寺をお借りして行いました。

セミの抜け殻調べは毎年行っているイベントです。セミは種類によって棲む環境が異なります。セミのぬけがら調べは多くの子ども達に参加してもらい、ぬけがらを集めてもらうことでその地域に何ゼミが多く生息しているかを調べ、その地域の環境の状態や環境の変化を調べることを目的としたものです。

今年は、学童保育所、一般参加の子ども達84人、大人38人(スタッフ含む)の、総勢122名が集まりました。今回のスタッフはあおぞら財団の職員やインターン生の他に天野憲一郎さん (緑陰道路サロン)や山本康子さん(子ども参画べんきょう会)、講師に高畠耕一郎さん(大阪自然環境保全協会)と山本智子さん(同協会)という専門家の方々をお招きして実施しました。

10時から開会式・インターンの学生と講師の紹介を行い、それが終わると僕たちインターン生のレクチャーが始まりました。最初は大野川緑陰道路についてのレクチャーでした。大野川緑陰道路についてクイズを出して、その答えを写真を見せて解説するという形でしたが、クイズを出すとほとんどの子どもが正解に手を挙げていて子ども達の知識に感心しました

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次に、セミのぬけがらの見分け方やセミの一生について紙芝居を使って説明しました。やはり、子ども達は紙芝居に興味があるのか熱心に聞いていました。

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これもおさらいとしてクイズを出すと、ほとんどの子どもが正解に手を挙げてくれ、ちゃんと話を聞いてくれていたみたいで嬉しかったです。

全体説明が終わると、次はいよいよセミ調べの開始です。11のグループに分かれて緑陰道路でぬけがら集めをしました。子ども達はとても元気で積極的にぬけがらを探し回ります。最初の方はあまりぬけがらを見つけられませんでしたが、どういった木にぬけがらが多いか分かりだすとたくさん見つけられるようになりました。中には自ら進んで見つかったぬけがらを見分ける子どももいました。

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木の高い所にぬけがらが多く、網を使ってぬけがらをはたき落とすということが多かったように思えました。

西栄寺に帰ってからみんなでお昼ごはんを食べ、新聞作りの開始です。

ここでも子ども達は元気いっぱいに自由に書いていきます。絵を描く子や、折り紙を作って新聞に貼り付ける子、ぬけがらをたくさん貼り付ける子がいて、子ども達の創造力には驚かされました。どのチームもみんなが協力し合って、個性豊かな新聞を作っていました。

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新聞作成が終わったチームからセミのおもちゃを作りました。

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これは振り回すとセミの鳴き声のような音がなるというものです。ガールスカウトの山本リーダーが準備をしました。

そして、セミのぬけがら新聞の発表会を行いました。恥ずかしがっている子どももいましたが、みんな元気よく自分たちのグループの成果を発表していました。

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今回は全グループで1332個のぬけがらを採取することができました。

アブラゼミは一昨年は26個、去年は51個取れましたが、今年は4個でした。今年は去年とは場所が違い、同じ緑陰道路の中でも生息するセミの種類の割合が違うんだなぁ、と思いました。しかし、全体で1332個というのは目標以上の数でした。子ども達は本当によく頑張ってくれたと思います。

下の図が今回のセミのぬけがら調べで取れたぬけがらの数です。

最後にグループ毎に記念撮影をしました。みなさん暑い中本当にお疲れ様でした。

今回、僕はセミのぬけがら調べの主担当として準備の段階から参加させていただきました。インターン生によるレクチャーでは、子ども達に説明するということで、分かりやすい表現・言葉で説明しなければ伝わらないので、そこを考えるのに苦労しました。ぬけがら調べ本番では子ども達の方から話しかけてくれたり、みんなとても楽しそうに参加していて、自分も楽しみながらこのイベントを終えることができました。この体験で学んだことをこれからの人生に活かしていきたいと思います。
講師の先生、会場を貸してくれた西栄寺さん、その他、セミのぬけがら調べにご協力頂いた皆さま、どうもありがとうございました。

セミのぬけがら調べ その他の記事
インターンシップ生の感想
セミ新聞と集合写真

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,にしよどがわこどもエコクラブ — aozorafoundation 公開日 2011年8月25日10:51 AM

セミのぬけがら調べ 〈インターンシップ実習生の感想〉

今回のセミのぬけがら調べにはあおぞら財団インターン実習生9名と昨年インターンシップに参加したOBの学生1名、合わせて10名が運営に携わりました。

以下は感想です。

【インターン実習生】

〈青チーム〉

近畿大学3回生 坂根慎哉 青チーム担当

僕はセミのぬけがら調べの主担当として準備の段階からやらせてもらいました。準備することが多かったりして大変なこともあったけど、みんなで協力し合うことで、無事本番を終えることが出来て良かったです。ただ本番では進行役の文章をあまり考えておらずアドリブでやったり、説明の時も文章に書いてあることを読むだけになったりして、少し準備不足なところもあったかなと思いました。また、子供たちに話す機会があれば、子供たちを退屈させないような話し方ができるようにしたいです。セミのぬけがら調べ自体は子供たちが楽しそうに参加してくれたし、自分も楽しかったのでよかったです。今回のセミのぬけがら調べのインターンを通じてみんなで協力しあう大切さを改めて感じました。

大阪経済大学3回生 松本彩也香 青チーム担当

前日まで雨が降っており本番も雨の心配がありましたが天候に恵まれ、無事セミのぬけがら調べを行うことができよかったです。セミのぬけがらを見分けることがなかなかできず、私が指導する立場にありながら逆に小学生の子たちからいろいろ教わりました。小学生は元気いっぱいでセミの死骸を見つけては怖がって叫んだり、ぬけがらを見つけてはうれしそうにはしゃいだりしていました。ただ、元気すぎて人の話を聞かないことがあり、どのように指導すればよいのか分からず苦労しました。
私は教師を目指しているので、子供との接し方、指導の方法についてとても勉強になりました。

○青チーム集合写真
青チーム

〈赤チーム〉

京都女子大学2回生 古味那津実 赤チーム担当

準備が大変だったので、成功して嬉しかったです。小さい子と接する機会が今はないので、どう接すればいいのか不安でしたが逆に子供たちの方から話しかけてくれたのがありがたかったです。セミのぬけがらや成虫のセミを触るのは平気なのに、アリを触るのを嫌がる子供がいたりしておもしろく感じました。残念だったことは、インターン生のセミのぬけがらレクチャーの時に、どうすれば子供に興味を持って聞いてもらえるのかをもっと考えるべきでした。

近畿大学3回生 土取弘幸 赤チーム担当

2回の事前準備できっちりとした説明ができなかったことは反省点でした。午前中は子供たちと交流することに難しさを感じていましたが、昼からはある程度仲良くなれたという印象でした。無理だと思わずに何かをするということは基本的なことかもしれませんが、今の自分には結構難しいことだと思いました。
子供たちとの接し方では私の班では、低学年の子が多かったので羽目を外すようなことは少なかったですが、きっちりするときと雑談の境目は難しいと感じました。
全体としては楽しく出来てよかったです。

○赤チーム集合写真
赤チーム

〈緑チーム〉

近畿大学3回生 内田朋大 緑チーム担当

準備の段階から関わらしてもらって大変でしたが、本番はうまくいってよかったです。子供たちと久しぶりに触れ合ってコミュニケーションをどのようにとっていいのか分かりませんでしたが、徐々にみんな仲良くなり、新聞を書く頃には友達みたいな感じになって楽しい1日を過ごせました。
今回のセミのぬけがら調べを通してまた勉強できたので、これから先に活かして生きたいと思います。ありがとうございました。

大阪経済大学3回生 水島仁美 緑チーム担当

事前の作業などには参加していなく、今日が始めての参加で最初はどうなるかと思って心配でしたが、セミの見分け方は思っていたよりも簡単でしたし、チームの子供たちでけが人が出ることもなく、仲良くもなれたので良かったです。ただインターン生2人で8人の小学生をまとめるのは大変でした。
でも普段の大学生活では、小学生の子供たちを指導したりなど、一緒になにかをするといった事はできないので貴重な経験ができてよかったです。次からは私も事前の作業などから関わりたいです。

○緑チーム集合写真
緑チーム

〈紫チーム〉

近畿大学3回生 野中赳明 紫チーム担当

正直セミのぬけがら取りでどこまで盛り上がれるかなと思っていましたが、想像以上に盛り上がって子供たちと同じくらい自分自身も楽しんでしまいました。準備から本番まで参加メンバー全員で工夫してそれなりのものができて、充実した内容でした。子供たちと触れ合って自分に足りないものが分かりましたし、この経験を活かしてまだインターンは終わっていないので頑張っていきたいと思っています。

成安造形大学3回生 荒木萌 紫チーム担当

晴れるか雨かも微妙でしたが、最後まで無事に雨も降らずにセミのぬけがらをとることが出来てよかったです。私の担当のチームが、ガールスカウトの女の子が3人・一般の男の子が1人ということで男の子がさみしいかなと心配もしましたが、ぬけがらをみんなで一生懸命とっていたので安心しました。最後はみんなで新聞を作るときはとても楽しそうに作業していました。
最初はみんなと仲良くできるか不安でしたが、楽しいセミのぬけがら調べになったと思います。

○紫チーム集合写真
紫チーム

〈オレンジチーム〉

近畿大学3回生 小寺伸幸 オレンジチーム担当

今日の準備では子供たちの案内から始まりました。その後で紙芝居を読んでセミの見分け方やセミの一生について説明しましたが、棒読みになったり、子供の顔を見て話せなかったりしました。担当になった班は男の子ばっかりで、やんちゃな子は積極的に参加してくれましたが、おとなしい子が最初はお母さんに付きっきりだったのが、後半には積極的に輪に入って会話をして、友達が増えたみたいで帰りには1~4年生の5人が全員仲良くなれたのを見た時は嬉しかったです。

【インターンシップOB生】

同志社大学4回生 長谷川まや オレンジチーム担当

昨年とは場所が変わったこともあり、アブラゼミの数が減ってしまったのが少し残念でした。子供たちはみんな楽しそうにセミのぬけがらを集めていました。私自身、今年は2度目の参加でしたが毎回子供たちと接することでたくさんのことを学びました。来年は今年よりもたくさんアブラゼミのぬけがらを見つけることができればいいなと思いました。

○オレンジチーム
オレンジチーム

インターン実習生 京都女子大学2回生 古味那津実

セミのぬけがら調べ その他の記事
当日の様子はコチラ
セミ新聞と集合写真

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