姫島診療所にて、1月16日(金)に開催を予定していた楽らく呼吸会は急遽中止となりました。
次回、姫島診療所での楽らく呼吸会は、3月20日(金)14:30~16:00になります。
どうぞよろしくお願いいたします。
姫島診療所にて、1月16日(金)に開催を予定していた楽らく呼吸会は急遽中止となりました。
次回、姫島診療所での楽らく呼吸会は、3月20日(金)14:30~16:00になります。
どうぞよろしくお願いいたします。
2014年12月12日(金)、のざと診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回はのざと診療所から看護師の内田さん、西淀病院から臨床検査技師の石並さんを講師に迎え、禁煙についての勉強を行ないました。参加者は10人(内、患者さん7名(家族の方を含む)、看護師1名、臨床検査技師1名、スタッフ1名)でした。
今回のテーマは『禁煙』。まず最初に内田さんから、「タバコを吸ってる人はいますか?」と投げかけがありましたが、どなたもおられず。「それでは、周りの身近な人の中に吸っている人はいますか?」との問いにも、みなさん「いない!」という反応でした。中には、以前喫煙していたけど自力でやめた、と話す人もおられました。呼吸器の患者さんにとって、喫煙するとより体がしんどい、ということは敏感に感じている方が多いと思います。その上で、あらためて喫煙による病気のリスクについて勉強しました。スライドで写真などを見ながらわかりすくお話していただきました。
特に驚いたのは、受動喫煙(本人は喫煙しなくても、身のまわりのタバコの煙を吸わされてしまうこと)の影響です。副流煙(タバコの先端が燃えて立ち上る煙)には、主流煙(喫煙者が口から直接吸う煙)よりも、有害物質が多く含まれているということです。
また、「室内にて換気扇の下で喫煙しても、タバコの有害物質は部屋に漂っている」など、受動喫煙に関するよくある誤解についても紹介してくださいました。自分が喫煙していなくても、タバコによるリスクはあるのです。
お話を聞いた後は、肺年齢を調べるためのハイチェッカー検査を行ないました。肺年齢を測定するための簡易の方法で、COPDの早期発見に役立つとされています。石並さんから説明があり、実際に一人一人測定してみました。
測定器に年齢・身長・性別を入力し、ノーズクリップで鼻をつまんでマウスピースをくわえ、フーッと息を1回吹き込みます。
6秒間くらい息を吐き続けるのでとてもしんどい、むずかしい検査なのですが、呼吸器疾患の患者さんたちはこれまでに何度も測定した経験があるということで、慣れた様子でされていたのが印象的でした。長年、呼吸器の病気と付き合ってこられた患者さん達の逞しさを感じました。
医療機関で受けることができる呼吸機能検査「スパイロ検査」についての説明もありました。自分の体の状態を知るのにもいい機会になるため、ぜひ受けてみてくださいということでした。また、西淀川区内の薬局にはハイチェッカーが配備されています。気になる方はまず簡易検査を受けることもできるので、近くの薬局の窓口で尋ねてみてください!
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、“タバコ病”とも言われるように、最大の原因は喫煙です。ところが、喫煙者ではないCOPDの患者さんもいるのです。西淀川区には、大気の汚染が原因で呼吸器の病気になって苦しんでいる人が多くおられます。
参加していた患者さんからは、「COPD=喫煙が原因」とされてしまいがちなことへの違和感についてのお話もありました。特にこの西淀川では、大気汚染による公害の歴史を学びながら、呼吸器の疾患について考えることが大切だと、あらためて感じました。
開催後のアンケートでは、7人中4人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、7人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、1人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「患者の治療に必要なことがわかる」といった感想がありました。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・千北診療所……1月15日(木) 14:00~15:30(禁煙について)
・姫島診療所……1月16日(金) 14:30~16:00(禁煙について)
・のざと診療所…2月13日(金) 14:00~15:30(薬について)
吉田
楽らく呼吸ニュースNo.27できました
(拡大して見たいときは、画像をクリックしてください)
楽らく呼吸会では呼吸リハビリを実施しています。
先日はのざと、千北、姫島診療所にて理学療法士の方と一緒に呼吸体操と体力測定をおこないました。この楽らく呼吸ニュースには、呼吸体操の紹介や、体力測定のポイントも載っていますので、ぜひ読んで参考にしてみてください。
次回は、看護師さんから、呼吸器疾患の患者さんにとって重要な「禁煙」についてのお話を聞きます!
皆さん、奮ってご参加下さい。
【次回予定】
のざと診療所 12月12日(金)14:00~15:30
千北診療所 1月15日(木)14:00~15:30
姫島診療所 1月16日(金)14:30~16:00
→姫島診療所のみ中止となりました(2015.1.15追記)
2014年11月21日(金)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の笹本さんを講師に迎え、呼吸体操と体力測定を行ないました。参加者は13人(内、患者さん9名(家族の方を含む)、理学療法士1名、看護師1名、スタッフ2名)でした。
呼吸会では、体力維持に意識を向けるためにも、定期的に体力測定を行なっています。(※半年前の呼吸会の様子は、コチラをご覧ください。)
前回も測定をした人は、半年前からどのくらい体力に変化があるかを見ることを目標に取り組みました。
日常の中に運動を取り入れて続けている人もいますが、やっぱり続けることの難しさを感じている人も。いきなり運動をやるとしんどいですが、1日5分くらいから始めて、習慣にしていくといいですよ、と笹本さん。テレビをみながらやるのもおすすめ、週2~3回くらいでOK、ということです。
運動するのに適した時間帯はあるのでしょうか、という質問も出されましたが、食事・風呂・寝起き直後は避け、1時間くらいあけてやるのがいいそうです。気温が激しく変わる時も避けた方がいいとのことでした。呼吸会でお互いに励まし合いながら、無理なく運動を続けていきたいですね。
2カ月に1度の呼吸会、久しぶりに顔を合わす皆さん同士でいろいろおしゃべりも盛り上がります。和気あいあいとした雰囲気の中、まずは呼吸体操で体をほぐしました。
肩の上げ下ろし
首回し
腹式呼吸と口すぼめ呼吸のポイントもおさらいしました。
意識しやすいように、胸とお腹に手を当てて、鼻から息を吸って、口から「フゥー」と吐きます。吸うときよりも2倍くらい時間をかけてゆっくり吐きましょう。
体力測定では、握力測定、30秒椅子立ち上がりテスト、MRC息切れスケールの3つの項目に取り組みました。(※詳しくは、コチラを参照)
前回の測定時の記録シートとにらめっこして、半年前の記録と比較することで、自分の体力の変化を確認しました。この間に入院していた人は、やはり体力が落ちているため、測定結果も下がります。また、ぜん息の症状が出ている人や膝の痛む人もおられ、他のメンバーの測定の様子を見守ります。どれだけ数値があったら良い、記録を上げないといけない、というわけではなく、変化を見るためのテストとして行なっているのです。
握力測定
30秒椅子立ち上がりテスト(下肢の筋力チェック)
MRC息切れスケール(息切れが起こる段階をチェック)
それぞれ、新たな記録をシートに記入しました。またその変化をチェックする機会を今後つくれるように、と思います。
「(呼吸会に)楽しみで来てるから、2カ月はあっというまにたつわ!」という参加者のおひとりの元気な声を聞きながら、みなさん笑顔で次回の再会を約束して別れました。
開催後のアンケートでは、9人中9人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、9人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、4人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「健康でお逢い出来ること楽しみにしています」といった感想がありました。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…12月12日(金) 14:00~15:30(禁煙について)
・千北診療所……1月15日(木) 14:00~15:30(禁煙について)
・姫島診療所……1月16日(金) 14:30~16:00(禁煙について)
吉田
2014年11月20日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の笹本さんを講師に迎え、呼吸体操と体力測定を行ないました。参加者は12人(内、患者さん8名(家族の方を含む)、理学療法士1名、スタッフ3名)でした。
呼吸器疾患の患者さんの場合、体を動かすと息切れするからしんどい→だんだん体を動かさなくなる→体力がおちる…という悪循環に陥りがちです。そのため、体力が維持できているかを定期的にチェックする機会はとても大切です。そこで、楽らく呼吸会では、定期的に体力測定を行なうようになりました。今回は、5月の呼吸会から半年後の測定です。
笹本さんより、最初に、「体調はどうですか?」という投げかけがありました。「調子の悪い時は、運動するのは無理!」と返す患者さん。最近調子が悪くて今日もこのあたりがしんどい…と喉や胸のあたりをさすりながら話されました。だんだん寒さが強まっていくこの季節、とくに呼吸器疾患をかかえる患者さんにとっては、息苦しさが出やすくなる時期です。「湿気のある季節もしんどい。まあ、一年中ずっとやなあ…」と皆さんそれぞれの体調についていろいろ話をされていました。
体調を崩している人は無理をして体力測定をしなくてもOK、と確認をしましたが、最近調子が悪いと話していた患者さんも、せっかくだからやる!と、積極的に参加されていました。悩みを話せたり体のしんどさを共有できたり、患者さん同士でわいわいおしゃべりしながら、励まし合いながらだと、力が湧いてくるのだなと感じました。
体力測定の前に、お馴染みの呼吸体操を行ないました。体を動かすとき、息をゆっくり吐きながらするのがポイントです。
首の筋肉を意識しながら、首を左右に倒したり
首を前後に倒したり、左右にまわしたり
腕をまわして肩の筋肉をほぐしたり
両腕を左右に動かして腰をひねったり
脇腹の筋肉を伸ばすことを意識しながら、「シェー」のポーズ
最後に、深呼吸をして体を整えました。
そして、いよいよ体力測定。個々の半年前の記録と比べて、体力維持ができているかをチェックしながら行ないました。まずは、握力測定から。握力は、全身の体力と相関しているといわれ、今どのくらい体力があるかを見る指標になります。
次に、30秒椅子立ち上がりテスト。30秒間で何回立ち上がりができるかを数えます。転倒の不安がある人は、机や椅子などに手をつきながら行ないます。
少しでも記録を伸ばそうと、気合いが入るみなさん。ほとんどの方が前回より記録がアップしていて、半年間がんばってきたことを労い、またこれからも運動をがんばりましょう、と声をかけあいました。記録を伸ばすことが目標ではなく、下がらないように意識して運動を続けることが大切なのです。
最後に、「MRC息切れスケール」(過去のブログをチェック)を使って、息切れを感じる段階をチェックしました。
これらの3項目の記録を個別にまとめ、また今後の呼吸会で活かしていきたいと思います。
そして、笹本さんより、「呼吸リハビリテーション日誌」をいただきました。ぜひ活用して、自宅でも継続的に意識して呼吸リハビリに取り組んでいきたいですね。
次回の呼吸会は、もう新しい年。年明けに元気に会いましょう、と言って別れました。来年も元気に集えますように!
開催後のアンケートでは、8人中8人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、8人中1人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、5人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…12月12日(金) 14:00~15:30(禁煙について)
・千北診療所……1月15日(木) 14:00~15:30(禁煙について)
・姫島診療所……1月16日(金) 14:30~16:00(禁煙について)
吉田