こんにちは。
2013年8月9日(金)、のざと診療所で楽らく呼吸会を行いました。今回は栄養士の大西先生を講師に迎え、熱中症・栄養について勉強しました。参加者は9人(内、患者さん6名(家族の方を含む)、栄養士1名、スタッフ2名)でした。
みなさん、今年の夏は暑いですが、体調管理はできていますか?
今回はCOPDと栄養についてのお話に加えて、熱中症についても勉強しました。
熱中症になりやすいときとはどのようなときでしょうか?
1つは屋内です。特にマンションのように気密性の高い住宅では風通しが悪くなり、かいた汗が蒸発しにくく体温が下がりにくいためリスクが上がります。
2つ目は夜間です。特に就寝前は「夜、起きてトイレに行くのは…」と躊躇されるかもしれませんが、就寝中の発汗量は通常300mlで暑い時は500mlもあるので、水分を取らないと脱水症状になります。
3つ目は物事に集中しているときです。
今回の参加者の方も「室内にいて気温はそんなに高くなかったので、体調が少し良くなかったが、クーラーをつけずにいたら、ふらふらして嘔吐してしまった。」という方や「仕事中、スポーツドリンクを飲んでいてもふらふらして倒れた。」という方がいらっしゃいました。二人とも病院に行き、点滴をしたそうです。
熱中症の予防のためには一度にたくさん水分を取るのではなく、1時間に1回、コップ1杯位の水分補給を行うと良いそうです。また、冷たい方がおいしいから、と冷やしている人も多いようですが、冷やしすぎると胃の働きが悪くなり、腸を刺激して下痢の原因にもなります。5〜15度程度が腸で吸収しやすい温度なので、冷やし過ぎには注意しましょう!
そこで、先生から水分補給するのによい自分で作れる飲み物の配合を教えていただきました。
●水1ℓに対して、塩1g、砂糖20g +α(レモン汁or オレンジジュース100cc)
みなさんも是非試してみてください。
また、こまめに水分補給をし、自分の体調に合わせて無理をしないように活動してくださいね。
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呼吸器疾患の患者さんにはなぜ栄養が大切なのか?
患者さんは低下した肺機能を補うために、呼吸筋をたくさん使い、エネルギーを消費するので、たくさんの栄養が必要になります。しかし、息切れによってたくさん食べられなかったりします。
引用:http://www.terumo.co.jp/consumer/guide/foods/copd/dining_out.html
栄養状態の目安を見てみましょう!
BMIが22くらいが標準であり、痩せているかたはしっかり栄養を取りましょう!
引用:http://www.terumo.co.jp/consumer/guide/foods/copd/dining_out.html
栄養の取り方のポイント
①十分な栄養を取りましょう
②1食で十分とれない場合、補食などで食事の回数を増やしましょう
③補食には少量で高カロリーな食べ物を選びましょう
④料理に上手に油を利用しましょう
食品目安は2000Kcalくらいだそうです。
開催後のアンケートでは、6人中全員が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、6人中1人が呼吸リハビリを【毎日している】、2人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「とてもわかりやすく勉強になった。」という感想がありました。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・千北診療所……9月19日(木) 14:00~15:30(栄養について予定)
・姫島診療所……9月20日(金) 14:30~16:00(栄養について予定)
・のざと診療所…10月11日(金) 14:00~15:30(体力テスト及びリハビリについて予定)
本事業は独立行政法人環境再生保全機構の公害健康被害予防事業の一環として実施しています。
ぜん息・COPD予防等情報発信事業に係る「COPD患者等のQOLの向上のための呼吸リハビリテーションの普及及び地域ネットワークの構築事業(大阪ブロック)」
眞鍋