楽らく呼吸ニュースNo.13 ができました。
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楽らく呼吸会では呼吸リハビリを実践しています。
先日は患者さんに必要な栄養や夏バテ防止について学ぶため、栄養士さんにお話を聞きました。
次回は呼吸リハビリを予定しています。
千北診療所 9月20日(木)14:00~15:30
姫島診療所 9月21日(金)14:30~16:00
皆さん、奮ってご参加下さいね。
7月20日(金)14:30~16:00 姫島診療所にて、栄養士の掛(かけ)さんより、栄養の話を聞きました。10名(うち患者7名)参加しました。
今日は夏バテを乗り切るために、必要な栄養が取れる料理にはどんなものがあるか、みんなで出し合いました!
必要な栄養とは、ビタミンB1やビタミンC、鉄分などです。
・ビタミンB1(炭水化物を効率よくエネルギーに変える):豚肉、かつお、豆腐、レバー、枝豆など
・ビタミンC(暑さやストレスへの抵抗力を高める):オレンジ、ブロッコリー、トマト、イチゴ、ジャガイモなど
・鉄分(貧血になりにくい):牛肉、あさり、ひじきなど
これらを使った料理のレシピをみんなで出し合いました。
例えば豚肉なら、とんかつ、生姜焼き、酢豚、豚汁、豚しゃぶなど、豆腐なら定番の冷ややっこや味噌汁の他に、豆腐ハンバーグや白和え、豆腐チャンプルーなど!
その他にも、「ブロッコリーの茎はかき揚げにするとおいしい!」「じゃがいもは酢の物やきんぴらにもできる」「牛肉は焼き肉じゃなくて、グリルで焼いてわさびじょうゆで食べる!」と、それぞれの家庭ならではのレシピがどんどん飛び出してきました!その横で一生懸命メニューを書き留める人も(私もそうですが)。
一人暮らしの方だとわざわざ1人分を用意するのは大変ですが、ただ「そうめんだけ」じゃなくて、トマトや錦糸卵をちらしたり、おひたしなどおかずを1品増やすだけでも、栄養価も高まるし見た目も鮮やかです。
特に暑い夏は体力を奪われてしまうので、食事をおろそかにせず、栄養があるものをおいしく食べたいですね。
また、「水分の摂りすぎには注意!」と意外な注意点も教わりました。冷たいものを一度に多量に飲むと、胃液が薄まり胃腸が冷えて食欲がなくなるそうです。
喉が渇いたときは、冷たすぎない(できれば常温に近い)ものを適度に飲むのがいいみたいです。また喉が渇いていなくても、定期的に水分摂取することが大切です。
でもそんなにしょっちゅうお茶を飲むのは苦手…という方のために、先生が今日、「お茶ゼリー」というものを用意してくれました!
つるつるとした喉越しで、ほんのりお茶の味と甘みがあり大好評!
家でも簡単に作れるのでお勧めです。
◆レシピ
・ほうじ茶 ・ゼリーの素(又はスルーパートナー) ・砂糖 ・塩
・計量カップ ・計量はかり ・泡だて器 ・タッパー
①ほうじ茶を鍋で沸かす(1リットル)
②熱いうちに 砂糖60g、塩2g(小さじ1/2杯)とゼリーの素(又はスルーパートナー)7gをダマにならないよう、加えて泡だて器で溶かす
③粗熱をとり、タッパーに移し替えて冷蔵庫で冷やす(約1時間程度で固まる)
④出来上がったら、お玉などですくいコップに入れる。
※寒天だとゼリーより弾力があります。つるつるの喉越しを楽しむならゼリーで☆
夏バテ防止のカギとなる「栄養のある食事」と「水分補給」で、夏を乗り切りましょう!
平田
7月19日(木)14:00~15:30 千北診療所にて、栄養士の大西さんより栄養の話を聞きました。11名(うち患者8名)参加しました。
テーマは「夏バテを乗り切るために」と「COPD患者のための栄養の話」でした。
夏バテの原因は、
①ミネラル不足・脱水症状
②栄養バランスの偏り
③睡眠不足・疲労の蓄積
④冷房病
などが考えられます。
その夏バテ解消法として有効な栄養素がビタミンB1、B2とクエン酸だそうです。
暑い夏の食欲が落ちているときは、冷やしそうめんやざるそばなど炭水化物だけを摂ってしまいがちですが、炭水化物をエネルギーに変換するときに、ビタミンB1やB2、クエン酸が必要になります。
また特に疲労回復に効果があるのが、以下の食材です。
・ビタミンB1(摂った糖質をエネルギーに変える):豚肉やうなぎ、ほうれんそうなど
・アリシン(ビタミンB1の吸収を良くする):ニンニク、ニラ、ネギ、玉ネギなど
・クエン酸(体内に貯まった疲労物質を早く代謝させる):レモン、オレンジ、梅干しなど
夏の暑いときこそ、エネルギーの消耗も大きいです。少量でもよいので、主食、主菜、副菜をそろえて、バランスの良い食事を摂って、夏を乗り切りたいですね。
またCOPD患者は健康な人より呼吸筋を酷使するため、成人の若者並み(1日に2000~3000kcal)にエネルギーが必要なんだそうです!
かといって若者と同じ量の食事を食べるのは大変ですよね。だからこそ、1日3食の食事に2回の間食を加えて食事回数を増やしたり、調理に油をうまく取り入れたり工夫することが大切になってきます。
また水分をこまめに摂取したり、塩分を控えたりすることも大切です。
写真はアジのフライに、レモン汁をかけたものとかけてないものとの食べ比べの様子です。
油ものを食べる場合でもクエン酸(レモン)と一緒に摂ることでエネルギーが効率よく摂取でき、また口当たりもさっぱりしますね。患者さんにも大好評でした!
みんなで最後に振り返りをしていると、中には食事に気をつけている方もいましたが、「あまり栄養のことは気にしていなかった」「(夏には)食事の量は少なくなりがち」などの声も聞かれました。
今日聞いたことを家に持ち帰って、少しでも普段の食事に取り入れてもらいたいなと思いました。
平田
今日は姫島診療所の患者さんたちと、矢倉海岸へ歩きに行きました。12人集まりました。
呼吸器疾患の患者さんには、毎日の適度な運動が必要です。
一人だとなかなかする気になりにくいと思いますが、
みんなと一緒に遠足気分で楽しく歩こうという目的で行きました。
矢倉緑地は大阪市域の北西のはずれに位置し、淀川と神崎川の河口部で、大阪市内唯一の自然海岸緑地です。付近は江戸時代に新田として埋め立てられ、農作物を生産していましたが、現在は工業地域になっています。この緑地は大気汚染対策緑地でもあり、緑による大気の浄化と、海辺の自然の保全、周辺住民の憩いの場として機能しています。 (大阪市建設局より)
木陰はとても涼しかったです!
お茶とお菓子で少し休憩。
上田さんより、ぜん息患者の医療費救済を求める署名を国会へ提出したこと、
論議はまだ先になりそうなこと、
東京で医療費負担ゼロ制度が来年見直しの時期に差し掛かることなどの報告がありました。
また、職員より呼吸リハを患者さんたちがやっているかの確認をしました。
呼吸が苦しいときにやると楽になるので、ぜひ積極的に活用してほしいです。
みんなそれぞれのペースで歩きます。
海岸沿いには、うなぎを目当てに釣りをしている人も。
みんなで写真。風がさわやかで気持ち良かったです。
最後に、診療所に戻ってきて感想会。「楽しかった」という声があるなか、「次はおにぎりやお弁当を食べたい」との声が。近々、本当の遠足のような形で実施できるよう頑張ります!